ここでは和歌山県にある海釣り公園の一つ、紀北の下津にある【下津ピアーランド】という釣り場を紹介します。
ここは、沖向きに1本の桟橋が伸びた潮通しの良い釣り場で、桟橋の根元付近には筏も設置されています。
釣れる魚はアジ、サバ、イワシなどの青魚、チヌ、グレ、アイゴなどの上物、カサゴやメバルなどのロックフィッシュ、ハマチ(メジロ)やサゴシなどのフィッシュイーター、ヒラメやアコウ、サンバソウやシマアジなどの高級魚、また、60cmを超えるマダイやヒラスズキ、そして時期によってはメーター級のブリやサワラも狙えるド迫力の釣り場です。
夏場になるとショウ(カンパチの幼魚)やソウダカツオの数釣り、沈めたAT漁礁に回遊してくるシイラが狙えることでも有名です。
もちろん、人気のアオリイカ、コウイカやタコ、玄人好みのカワハギやカマス、数は出ませんがカレイやキスなどの底物も含め、むしろ釣れない魚を探す方が難しいくらいです。
夏前後の最盛期には混雑しますが、釣り場の安全性は高く、売店での商品販売やサービスも充実しており、小さなお子さんを含むファミリーでも気軽に楽しめる釣り場になっています。
それでは、そんな魅力ある海釣り公園である下津ピアーランドについて詳しく紹介していきましょう。
【釣り場ガイド】紀北でも魚影豊富な人気の下津ピアーランド(海釣り公園)
下津ピアーランドは、和歌山市内から30分程度でいける紀北の釣り場であるにもかかわらず、釣れる魚の種類が豊富で、様々な釣り方を楽しめる釣り場です。
また、通常の堤防釣りに比べると、時期を問わずにサイズの良い魚が釣れるは、ごくたまにしか釣行に出ない釣り人にとっても嬉しい点です。
釣り場としてのベストシーズンは夏から秋口になりますが、釣果が期待できるこの時期の土日祝日は、桟橋が釣り人で埋め尽くされることも珍しくない大人気の釣り場です。
それではまず、釣り場の全体像から紹介していきましょう。
下津ピアーランドの概要
上記は下津ピアーランドのホームページに記載された下津ピアーランドの全体図です。
どのような施設と釣り場であるかは何となく掴めると思いますが、下津ピアーランドの公式ページに記載された情報量は殊のほか少なく、かなり控え目なサイトに仕上がっています。
施設は無料駐車場、管理事務所、つり桟橋、イカダから構成されており、所々に漁礁やコンクリートブロックが沈められています。
釣りが可能な桟橋部分は、全長が100mほどしかありませんので、海釣り公園の規模としては小さいと言えるでしょう。
桟橋の足元の水深が6m(4ヒロ)程度からとなっており、先端へ向かうにつれて深くなっています。
桟橋の手前半分までは、竿二本分離れても深さが変わらない場所も多いですが、半分から奥側は竿二本分離れると9m(6ヒロ)程度の水深になります。
カゴ釣りなどで遠投して沖目を釣る場合は、12m~15m(8ヒロ~10ヒロ)ほどの水深になります。
この釣り場はターゲットを問わず、桟橋の先端へ近づくにつれて釣果の差が顕著にでますので、出来る限り先端に近いポイントを確保する方が有利です。
筏は4基設置されていますが、これについても同じ事が言え、出来る限り先頭の筏に陣取る方が好釣果に恵まれます。
現時点(2018年6月)での利用料金は、桟橋が大人終日1,080円、筏が大人終日2,160円、小中学生はいずれも半額で、駐車場が無料である事を考えると、比較的リーズナブルな料金設定です。
管理事務所には、飲食物をはじめ、仕掛けなどの釣具や釣りエサ、氷などの販売、ロッドとリールのレンタル、バケツやタモ(タモは桟橋に設置)などの無料貸し出しサービスなどもあります。
このあたりのサービスについては、また後ほど詳しく紹介します。
それでは、海釣り公園の利用方法、釣りポイントの様子、施設内のサービスなどについて、写真を交えて詳しく見ていきましょう。
下津ピアーランドの利用方法、釣りポイントの風景、施設内サービス
下津ピアーランドの駐車場は無料ですが、10台ほどしか止めることが出来ません。
施設は国道42号線からひと山越えて急な坂道を下り切った海辺にありますが、ほとんどの車はこの急な坂道に路上駐車することになります。
道路はここへ来るための専用道路となっており、もちろん駐車禁止区域ではありませんが、車の駐停車には注意が必要です。
車輪止めとして使用される石が道端に転がっていますので、必ずこれをセットしておきましょう。
混雑する時期は坂のかなり上の方まで車で埋まりますので、荷物を運ぶのが大変です。
坂を下り切った場所に、下津ピアーランドの入口となる管理事務所があり、この前でUターンくらいは出来るので、一旦荷物を下ろしてから駐車するのも良いでしょう。
ただし、開園前は入口付近に人が並ぶので、これもまた注意が必要です。
下津ピアーランドの入口となる管理事務所前の階段とスロープです。
開園前の釣り人は、ここに並んだ順で入園していくことが出来ます。
開園時に管理事務所の左側の通路(赤屋根のところ)を通る際に、一人づつ番号の入った整理券が配られ、釣り場へ下りていくことになります。
そして、釣り人が一通り釣り場へ入った後に、所員さんが入園料金を直接回収に周ってきます。
整理券と利用料金プラス100円を渡すと、変わりにストラップになった入館証を受け取るのですが、入館証は帰りに管理事務所で返却すれば100円が戻ってくるというシステムになっています。
もう一点、この時点で所員さんにお弁当を頼んでおけば、お昼に暖かい仕出し弁当(700円くらいだったかな?)を食べることが出来ます。
下津ピアーランドを横から見た感じです。
桟橋から水面までの高さは、潮の満ち引きにもよりますが、5m~6m程度あります。
写真は干潮時のものですが、この時間帯に自分のタモを使うつもりであれば、6mクラスのものを所有していないと苦労します。
桟橋の入口付近の様子です。
桟橋に下りてしまえば平坦でキャリアーも使いやすいですが、管理事務所前の2カ所は階段になっています。
もちろんいずれもスロープは付いていますが、勾配が急なので、荷物が滑り落ちないように注意が必要です。
開園直後は釣り場の争奪戦になりますが、整理券の順番を守り、決して走ったりしないようにしましょう。
下津ピアーランドの桟橋は、厳密に言うと北北東に向けて伸びた桟橋で、先端を除けば釣りが出来るのは桟橋の左右のみです。
上図は右側(東向き)の様子ですが、こちらは和歌山市内の方向で、遠目に和歌山マリーナシティを望むことができます。
桟橋の足元の条件は、反対側と変わりませんが、桟橋から離れるとコチラの方が岩礁帯が多い釣り場になっており、水深もコチラの方が深くなっている印象があります。
ちなみに、いずれの面にも高さ40cmほどの鉄柵(鉄パイプ)が設置されており、足元は鉄柵上になっていますので、小道具を落とさないように注意が必要です。
コチラは左側(西向き)の様子で、下津町大崎方面になります。
右側に比べると砂利底となっている部分が多く、底を釣るならコチラの方がやりやすいかもしれません。
ただし底を釣る場合は、最低でも10m以上はキャストしないと場所によっては漁礁に掛かってしまいます。
仕掛けを上げてくる時も素早く浮かせないと、漁礁周りに大量に絡んだ仕掛けが沈んでいるので、餌食になるケースがあります。
釣果は一概にどちらが良いとは言えませんが、管理人の印象では、先端付近から先に埋まっていくのは、コチラの西向きであるように思います。
写真は6月始めの14時半頃ですが、この日は管理人を含めて全体的に釣果が良くなかったので、午前中で多くの釣り人は帰っていきました。
桟橋の先端には渡しが付いていて、その先に6畳ほどの小さな離れのような釣り場が設けられていますが、ここが下津ピアーランドの中で最も大物の釣果が期待できる超一級ポイントです。
通称【ロイヤルボックス】と呼ばれているようで、魚種、サイズ、量ともに、その名に恥じない釣果が期待できます。
ポイント争いは激戦必至ですが、だいたいは一番に並び始める常連さんが入るので、ビジターがこの超人気ポイントに入るのは至難です。
ただし、この場所だけは鉄柵の高さが腰の辺りまであるので、パイプにセットできる竿受けがないと釣り辛いです。
万一、シーズン外なら空いている時もあるので、フィッシュイーターやマダイなどの大物師やルアーマンの方は、空いていたら是非入ってみてはいかがでしょう。
概要図を見てもらえば分かるように、桟橋の根元からは筏が伸びています。
筏は5基あるという情報が多いですが、現在は4連となっており、ほぼ先頭から順番に埋まっていきます。
管理人自身はここの筏に乗ったことはないので、詳しいことはわかりませんが、釣れる魚はメインとなるチヌを含めて桟橋と変わりありません。
筏を利用する場合は、事前の予約が必要とのことですので、お気を付けください。
また、波風が高い日は結構デンジャラスな筏のようですので、無理はしない方が良いでしょう。
それでは、次に施設内の設備やサービスについて確認していきましょう。
下津ピアーランドは比較的安全性の高いポイントだと思いますが、桟橋の各所には浮環や海面まで伸びるハシゴが掛かっています。
干潮時にはハシゴが海面よりいくぶん高い位置までしか下りていないのが気になりますが・・・
もちろん小さなお子さんには、ライフジャケットを身に付けさせるようにしましょう。
事故に合うのは自分達に限ったことではないので、万一の時も考えて、浮環やハシゴの設置場所は事前に把握しておきましょう。
そういう意味では、無人の釣り場よりも、周囲に人がたくさんいる状況というのは、助け合うことも出来るので良いですね。
桟橋の数ヵ所に、タモ網が設置というか、地面に置かれています。
二人以上で釣行に出ている場合は、必要になれば取りに行けばよいので、タモを持っていかなくても良いですね。
一人で釣行に出られている方は、近くにタモがあっても伸縮タイプではないので、少々苦労するかもしれません。
周囲の人に協力してもらう方が確実ですね。
もちろんゴミ箱も設置されています。
ゴミは使用済みの仕掛けを含めて、分別して廃棄するようになっています。
きちんとルールを守って、皆が安心・安全で気持ち良く釣りが楽しめるよう、キレイな釣り場環境を維持するのことに努めましょう。
釣り桟橋側から見た管理事務所です。
下津ピアーランドの釣果情報を見ると、よくこの渡り廊下のあたりで魚を持って撮影された釣り人さんが載っています。
こじんまりとした管理事務所ですが、サービス内容は拡充されています。
管理事務所の横には、無料で貸し出しされているグッズが置かれた場所があります。
通常のバケツや吸い込みバケツがたくさんあり、保冷ボックスや、数は少ないですが水汲みバケツやバッカンもあったと思います。
これらの道具は自由に持ちだして良いのですが、返す時は必ずキチンと洗ってから元の場所へ戻しましょう。
前述のバケツなどが置かれた通路を挟んで反対側にあるのが、上のような洗い場(水場)になります。
洗い場も自由に使え、釣りを終えた後で、タックルの塩を落とせるので重宝します。
サービスで借りたバケツなども、エサの残りなどは桟橋で洗い落として、最後にコチラでキレイに洗って返せば良いでしょう。
所員の方の許可を得て、管理事務所の内部を撮影してきました。
管理事務所では、写真のようにカップラーメンやパンなどの軽食、飲み物、おかしやアイスクリーム、仕掛けなどの釣具、釣りエサ、氷などが販売されてきます。
タバコや自動販売機(お酒有)もあり、いずれも正規の価格程度で購入でき、特別高い価格がついているものはありません。
仕掛けの忘れ物や、ちょっとした腹ごしらえなどの利用用途であれば必要十分です。
管理事務所の壁には、釣果写真が張り出されたボードが設置されています。
驚くような釣果を目の当たりにするので、訪れた方は是非ともご覧下さい。
ボードの奥にあるのがトイレとシャワー室に繋がる扉です。
トイレは3か所あるので、待たされることはありません。
また、シャワー(有料:大人300円、子供200円)があるのは珍しいですが、潮と汗まみれになった身体を流して、気持ち良く帰路に着くというのも良いですね。
この釣り場には日除けになる場所がありませんので、事務所内で昼食がてら休憩を取るのも良いでしょう。
事務所前のテラスにも、テーブルがあるので、そちらでも昼食が取れます。
ちなみに、お弁当のサービスを頼んでいる場合は、お昼頃になると施設内放送でお弁当が届いた旨の放送が行われます。
以上が施設利用についての解説になりますが、だいたいどのような海釣り公園であるかご理解頂けたでしょうか。
下津ピアーランドで釣れる魚と釣果が出る時期
海釣り公園には一年を通して釣果に恵まれやすい人気の釣り場と、人気のある時期が夏場前後に限られる釣り場があります。
下津ピアーランドは後者にあたり、寒い時期は閑散としている日が多く、釣果情報も極端に少なくなります。
ここ数年の釣果情報の傾向から、下津ピアーランドで釣れる魚のシーズン表を作成してみました。
表の一番左が魚の名前、次が魚影の濃さ(釣果情報の多さが基準)、そして月別の釣果で、ピンクが釣果の多い時期でベストシーズンになり、ブルーが釣果のある時期です。
例え釣果があっても、ほとんど釣れていない時期は、白抜きにしています。
表には、アジ(豆アジを含む)、マルアジ、イワシ、サバ、チヌ(キビレを含む)、グレ、メバル、アイナメ、カサゴ(ガシラ)、アコウ、スズキ、平スズキ、ハマチ、メジロ(ブリを含む)、サゴシ(サワラを含む)、カンパチ(主にシオ)、シマアジ、カツオ(ソウダカツオ)、マダイ、チャリコ、サンバソウ(イシダイを含む)、ヒラメ、カワハギ(ウマヅラハギを含む)、カマス、タチウオ、カンダイ、シイラ、カレイ、キス、アオリイカ、コウイカ、タコをピックアップしました。
この中で、サバ、メバル、アイナメ、シマアジ、カレイ、キス、タコについては、釣れていても釣果情報に上がる機会が少なく、時期を限定できませんので、釣期は明記しませんでした。
他にもサヨリやイサキ、イシガキダイやヤリイカなどの釣果も見受けられましたが、安定した釣果ではないので、除外しています。
もちろん、エサ取りなども含めれば、まだまだ釣れる魚種はたくさんいます。
全体的に、1月後半から2月、3月の始め頃の厳冬期は波風の高い日も多く、施設そのものが休園になる可能性もあります。
この時期はカンダイやメジロ、ヒラメなどの大物が期待出来るのと年中釣れる魚もいますが、釣果は多くありません。
ここは北風をまともに受ける釣り場なので、この釣り場をよく知ったベテランさんならまだしも、ビジターさんには釣りを難しくさせるので、この時期の釣行はあまりおすすめ出来ません。
主に4月~11月の間で釣れる魚を狙って、朝一や夕方の時間に釣行に出ることをおすすめします。
狙って面白いのは、良型の釣果期待が大きい、アジ(マルアジを含む)、チヌ、グレ、スズキ(平スズキを含む)ヒラメ、アコウ、マダイ(チャリコ)、ハマチ、カワハギ、タチウオ、そしてアオリイカあたりでしょうか。
それでは次に、一般的な釣り方を含め、下津ピアーランドでのお勧めの釣り方をいくつか紹介しておきます。
下津ピアーランドでおすすめの釣り方
下津ピアーランドでは、シーズンに合わせて前項で挙げたような魚が釣れます。
ターゲットが決まっていれば、自ずと釣り方も決まってきますが、下津ピアーランドでは主に以下の様な釣り方をする釣り人が多く、これがそのままおすすめの釣り方と言えます。
【下津ピアーランドでお勧めの釣り方】
- サビキ釣り、投げサビキ釣り
- 呑ませ釣り(泳がせ釣り)
- カゴ釣り
- フカセ釣り
- 紀州釣り、ヌカ切り
- エビ撒き釣り、ズボ釣り
- ルアーフィッシング
サビキ釣り、投げサビキ釣り
最も多いのはファミリーフィッシングの代名詞でもあるサビキ釣り(飛ばしサビキを含む)ですが、これは何処の釣り場へ行っても同じでしょう。
この釣り場は一年を通してアジが狙えるので、6月前後の豆アジのシーズンを除けば、桟橋の足元でも良型のアジが狙え、夏場以降には少し30cmクラスのマルアジが数釣れることもあります。
呑ませ釣りのエサを確保するためだけに、サビキ仕掛けを出している釣り人も多くいます。
呑ませ釣り(泳がせ釣り)
下津ピアーランドの特徴の一つとも言えると思いますが、釣った小魚を活き餌として、呑ませ釣りを行う人が非常に多く、好釣果に結び付くケースも多いです。
使うエサによって釣れるターゲットは変わり、イワシを使って底を狙えばヒラメやアコウ、小アジを使えばハマチやスズキ、オセンも良く使われておりスズキが釣れます。
特にヒラメやスズキはほぼ一年を通して狙うことができるので、呑ませ釣りが行われない日はないくらいと言っても過言ではないと思います。
シーズン次第ではハマチはメジロやブリクラスに、サゴシはサワラクラスに、そして夏場のシイラなど超ド級の釣りも楽しめます。
また、平スズキやシオが回遊している時期は数釣りも可能ですので、ここへ来たら是非ともノマセの竿は一本出しておきたいところです。
カゴ釣り
25cm程度までのチャリコや20cmクラスのマアジであれば桟橋の足元でも釣れますが、大型のマダイやマアジを狙うなら沖目の深場を狙ったカゴ釣りが必要です。
桟橋の先端付近に陣取った常連さんの多くは、桟橋から30m~40mほど離れた位置に浮かぶブイ目がけて、遠投カゴ釣りを行っています。
もちろん沖目を回遊してくるハマチなどもターゲットになり、大物がヒットすれば期待度はMAXです。
フカセ釣り
ここでは、春の乗っ込みのチヌと、梅雨前後のグレは、いずれも数釣りも楽しめますので、フカセ釣りを行う人が多くいます。
ただしグレの好調期には、同時にオセンや豆サバなどのエサ取りが湧いてきますので、テクニックが要求されます。
あまりにエサ取りが多いようだと、次に紹介するヌカ切りを行う方が良いかもしれません。
紀州釣り、ヌカ切り
チヌは一年を通して釣果が期待できるので、紀州釣り師もたくさんいます。
潮の流れが速い時は釣り難しいですが、潮がゆるんだ瞬間に食うタイミングがくることが多いようです。
ただし、好釣果につなげようとすれば、遠投が必要なようなので、難易度は易しくないかもしれません。
エサ取りの多い時期にグレを狙う方の中には、紀州の釣り場独特ですが、ダンゴを使ってヌカ切りされる方もいます。
エビ撒き釣り、ズボ釣り
シラサエビを使用したエビ撒き釣りや、ズボ釣りでもかなりの釣果が上がっています。
前者は中層を釣る釣りで、ハネや平スズキ、ハマチなどがターゲットになり、後者はアコウやカサゴなどのロックフィッシュがターゲットになります。
エビ撒き釣りでは、チヌやマダイが食いつくこともあり、ズボ釣りではチヌやヒラメが釣れることもあります。
いずれもヒットすれば大物が期待できますので、魚影の濃い日に当たれば最高の釣りになるかもしれません。
ルアーフィッシング
これだけフィッシュイーターの魚影が濃い釣り場ですので、ルアーマンが黙っているわけがありません。
青物狙いのジギングや、アオリイカ狙いのエギングを行っている人が必ずいます。
釣果情報の中でも、ルアーでキャッチしたという情報を良く見かけます。
ただし、施設の利用ルールにもありますが、釣り場が混雑している時は、特に周囲に注意しながら行いましょう。
その他にも、探り釣りでカサゴの数釣りをする人や、胴突き仕掛けでカワハギを専門に狙う釣り人さんもいます。
いずれも潮の流れが速く当て潮になると、桟橋の下へ潜り込んで反対側方面へ引っ張られますので、軽めの仕掛けで底を釣る場合は、根掛かに注意する必要があります。
また、シーズンになれば開園直後と閉園直前の短時間勝負ですが、タチウオのウキ釣りやワインドを行う人もいます。
短時間であっても群れが大きいので、連続ヒットで爆釣するケースもあるので、この時間だけタチウオを狙うのも良いでしょう。
下津ピアーランドの基本情報とアクセス
【基本情報】
- 所在地:〒649-0121 和歌山県海南市下津町丸田1204-20
- 連絡先:073-494-0940
- 営業時間:
05:00~18:00(4月・5月・9月・10月)
05:00~19:00(6月~8月)
06:00~17:00(11月~3月) - 定休日:
毎月第2水曜(ただし、祝祭日と5月・8月・10月は営業)
年末年始(12/27~1/1)
その他気象条件の悪い日(台風・波浪警報・注意報発令時)は休園 - 駐車場:10台分程度、その他は路上駐車(いずれも無料)
- 利用料金:
桟橋 大人1,080円、小中学生540円
筏(要予約) 大人2,160円、小中学生1,080円
見学のみ 大人300円、小中学生100円
桟橋は回数券有り 11枚綴り 大人10,800円
障がい者割引有り(障害者手帳等の提示が必要) - その他の施設内設備とサービス
トイレ
休憩場所(複数あり)
自動販売機
仕出し弁当注文サービス
売店:軽食(カップラーメン、パン、おかし)、飲み物、タバコ、酒、釣具、エサ、氷など
レンタル:釣り竿とリールのセット 500円
シャワー1回 大人300円、小中学生200円
無料貸与:タモ網、水汲みバケツ、吸い込みバケツ、バッカンなど
釣場設備:鉄柵、浮環、ハシゴ、ゴミ箱 - 施設利用ルール
12歳未満は保護者の同伴、又は、引率者がなければ入園不可
危険物やペット類の持ち込みは不可
酩酊者の入園は不可
気象警報が発令された時点で閉園
入園時、走ったり、前の人を追い越さないこと
釣り座は無用に広く取らないこと、2ヶ所以上取らないこと
他の入園者に危険、又は迷惑の生じる行為は行わない
所定の場所以外での釣りをしないこと
投げ釣り、ルアー釣り、エギング等は周囲の状況をよく注意して行うこと
釣竿の使用は一人2本まで
園内での火気の使用は禁止
ごみは、決められたゴミ箱へ捨て、分別収集に協力すること
☆情報が変更される場合もありますので、正確には公式ページにてご確認下さい 下津ピアーランド
【アクセス】
下津ピアーランドへは、基本的に車を利用しないと行けません。
国道42号線を南下してくる場合は、黒田交差点を右折し、道なりに進めば迷うことなく下津ピアーランドに着けます。
各種アクセス経路での、主な所要時間は以下の通りです。
- 阪和自動車道の海南インターから車で約20分
- 和歌山市内から車で国道42号線にて約30分
- 大阪市内から近畿自動車道、阪和自動車道を経て約1時間30分
- 奈良市より国道24号線を経て約2時間
- 鉄道JR阪和線大阪天王寺駅より約1時間20分 JR加茂郷駅から車(タクシー)で約10分
以上で、和歌山紀北にある海釣り公園【下津ピアーランド】の紹介を終わります。
下津ピアーランドは、これから夏場にかけて、気温の上昇とともに釣果も上向きとなり、そうなれば混雑は避けられませんが、非常に盛り上がる大人気の釣り場です。
気温の高い時期は、小型から大型まで非常に多種多様な魚が釣れる釣り場で、ファミリーフィッシングにも向いた釣り場です。
夏場であれば、以下の様な場所でちょっとした水遊びも可能です。
桟橋の根元付近の岸辺は、東向きは磯場(写真下)なので下りるのは難しいですが、西向きは砂利浜(写真上)と地磯になっており、ちょっとした散策や遊び場が可能です。
もちろん、危険性はありますので、お子さんを同伴する場合は、必ず目を離さずに手の届く範囲で遊ばせてやって下さい。
釣り場にはいくつかの休憩場所もありますので、近くに行った際に、休憩がてら見学に寄るのも良いでしょう。
釣れている時間に遭遇すると、あちらコチラでヒットの場面が見られ、自分が釣りをしていなくても楽しめます。
また、穏やかな夏の釣り場に比べると、冬は波風が高い日が多く、釣り難しい日が増えますが、もちろん冬場でも釣果は期待できます。
この時期はそれなりの釣りの経験のある方が中心になると思いますが、人気の少ない海釣り公園で、好きな釣り座を独占できるという、違った意味でのお得感もあります。
リーズナブルな海釣り公園にもかかわらず、様々な楽しみ方が出来る魅力高き下津ピアーランド、ご興味が湧いた方は是非一度、大物狙いに出掛けてみてはいかがでしょうか。
コメント
コメント一覧 (2件)
詳しいレポありがとうございます。
ここの先端、通称「ロイヤルボックス」だけは格別ですね。
私が行った時も、ブリ(この時は1mほど)ソウダカツオにイサギ、昼なのにデカメバル、イシガキダイ、カンパチの幼魚、そこそこのグレなど、自分以外の方を含めいろんな魚の数釣りを見ました。
だけど「ロイヤルボックス」に入るのは至難の業で、手前だとその辺の波止のほうがいいかと思い最近は行ってません。
ぴあランドのいいところは夏場に行けば、事務所で涼めるので、夏の子供連れの釣りにいいことです。釣果よりもそっちですかね。アイス食べて、また釣りするなんて最高ですし、子供はアイス目指して来てくれます。
難点は、本気の人が多すぎて、ちょっと釣り公園って感じであまり知らない頃に行ってつらかった(笑)です。このブログ見て、またみんなよく釣れるところの釣りっていうのを見てもらいたいです。
カゴ師さま
こんばんわ、カゴ師さん。
カゴ師さんは相変わらず、どこの釣り場も良く知っていますね。
そして、良いことを聞きましたが、通称が【ロイヤルボックス】ですか・・・、何度も行ってるのに、正直知りませんでした( ̄0 ̄;
まさにドンピシャな通り名ですね。
記事の一部を修正して、その名前を盛り込んでおこうと思います。
海釣り公園の好ポイントに陣取るベテランさんは、どこもガチのような感じがします。
通常の波止釣りで色々と教えてくれるベテランさんとは、少し雰囲気が違って近付きがたいですね。
アレコレ教えて貰おうと、割かし図々しい所もある私ですが、海釣り公園ではあまりお歳を召した常連っぽい方には声を掛けません。
「陸の海釣りって、本当に高級魚や大物なんか釣れるの?」って半信半疑な釣り人には、是非とも夏の爆釣シーズンに、下津ピアーランドを訪れてみて欲しいですね。
波止釣りに対する価値観が変わるかもしれません。
梅雨時期ではありますが、良きフィッシングライフを!!
ガチろっくん