どうもガチろっくんです。
例年夏の終わりの8月末頃から釣れ始める大阪湾の太刀魚(タチウオ)は、9月に一気に接岸する数が増え、秋の夜の波止は連日大賑わいとなります。
接岸し始めてすぐのサイズこそF2~F2.5(指幅2.5まで)と小物が中心ですが、そのかわりに数釣りが可能で、2桁釣果を出す釣り人さんも少なくありません。
10月に入るとサイズもアップしてきて、F3以上が混じる比率も増えてくると、いよいよタチウオも本番かといった感じになります。
太刀魚は大人気のターゲットのため、夕方以降に所狭しと並ぶ電気ウキが灯る光景は、大阪湾の秋の風物詩とも言えます。
ところが、この例年ほとんど変わらないこの兆候にこの秋は異常が生じており、管理人自身もそれを肌で感じてきました。
通常であれば『1年ぶりのタチウオ釣行、その釣果やいかに・・・』というスタートになるはずでしたが、残念ながら今回の釣果はボウズでした。
当サイトは釣行頻度も少なく記事を投稿する機会も少ないので、『ボウズでも何か書いておかんとアカン。』というブロガー特有の悩みにて筆を執っている次第ですので悪しからず・・・
【2020年秋】大阪湾のタチウオ釣果に異常あり
【釣 行】
2020年 10月 4日(日) 03:00~06:00
場所:大阪府営りんくう公園裏テトラ帯
天気:曇り
潮 :中潮
深夜にも関わらずフィッシングマックスは釣り人で大混雑
太刀魚釣行を思い立った10月初め、フィッシングマックスの釣果情報を見て何となく違和感はあった。
『あれ、もしかしてタチウオ釣れてない?』
9月に釣果情報を覗いた時にはちょうどタチウオが接岸を始めたタイミングで、サイズはF2中心の小物ばかりだが数釣りが始まっていた。
例年と変わらない状況を見ていただけに、『まあ、取りあえず行けばなんぼかは釣れるやろ。』と特に深く考えることもなく釣りに出る。
出発は日が変わった1時半、いつもなら夕方からの半夜釣りだが、時期が時期なので釣り人で一杯になる夕マズメからの半夜は避けようと思った。
行き掛けにフィッシングマックスに寄るが、予想していなかった混雑に少し驚く。
深夜の2時過ぎにも関わらず駐車場もかなり混雑しており、店に出入りする人もひっきりなしだ。
店内に入るとこの時期もちろん太刀魚コーナーが設置されているわけだが、そこには【タチウオ釣れてます】との表示チラシも張られている。
『ん、これだけ釣り人多いんやし、ヤッパリ太刀魚も釣れてるんや。』
状況から考えても、この時点では、まさかボウズの釣果に終わるなど予想だにしていなかった。
貝塚人工島は満員御礼で、りんくう公園へ向かう
例年管理人のタチウオは貝塚人工島での半夜釣りから始まる。
夕方の釣り人との入れ替わりに合わせて待機するのだが、いつも駐車場は激戦必至なので、この日は深夜の出発にしたわけだ。
結果としてこれが裏目に出て、ベランダ下の駐車場はおろか、周辺道路にも数十台の車が停まっており満員状態だ。
いくら沖向きテトラが広くても、さすがにこれだけ釣り客が多くては余裕ある釣り座の確保も難しい。
今年はハマチやメジロが良いようなので、おそらく相当な数のジギンガーも待機しているのだろう。
もはや様子を伺うこともなく、食コンへ向かうことにした。
人工島がこの有様なら食コンに入るのも無理だろうが、取りあえず和歌山側ドラムの様子でも見てみようと思った。
思ったのだが、これは叶わなかった。
和歌山側ドラムは現在工事中のようでフェンスが張られており、敷地へ入ることも出来なかった。
因みに食コンでも釣り人は多く、湾奥内で電気ウキが並んでおりタチウオをやっているのが伺えたが、この時期に湾奥まで入ってくるとも思えず立ち去る。
さあ、次は・・・
ここから和歌山まで行くのもしんどいし、りんくう公園にでも向かうか。
りんくう公園なら駐車場が有料で釣り客も少ないだろうから、おそらく竿を出すのに困ることもないだろう。
今度の予想は的中し、りんくう公園の駐車場には車は10台も止まっていなかった。
取りあえず定番の関西空港連絡橋の下へ向かう。
写真は暗いが、右上の明かりが関西空港連絡橋の照明灯で、その下の橋脚付近に電気ウキが4つ浮かんでいる。
どうやらこの時間帯、タチウオをやっている人は10人に満たないようだ。
貝塚人工島や泉佐野食品コンビナートに比べると釣果は落ちるし、駐車料金も必要になるが、ここは空いているのが良い。
連絡橋の右側にスペースがあったので、難なく釣り座を確保することが出来た。
ピクリともしない電気ウキ 誰一人太刀魚の釣果を出せずに納竿
ココに至るまでにアレコレと時間を使ったので、釣り開始は3時過ぎになってしまった。
しかしこの日の干潮は2時位だったので、丁度良い頃合いと考えても良さそうだ。
深夜の太刀魚はどこで時合が来るのか読みづらいが、もうこの時間からだと日が出る前のワンチャンスかと考えていた。
この日はのんびりと楽しむつもりだったので、電気ウキ釣り用のタックルしか用意していない。
昼にスーパーでキビナゴが手に入らなかったので、フィッシングマックスで高いキビナゴを買ってきた。
そんなに時間もないのに、釣りエサ店に釣り客が溢れていたので、期待して2パックも買ってしまった。
なるべく冷凍が解けないようにパックを保冷材の間に挟みながら使う。
おそらく10匹も使わなかったので、ほとんど残ってしまい次回のために持って帰って再冷凍する羽目になった。
この日は中潮だが、風もなければ海も凪状態に近い。
非常に釣りがし易い状況だが、得てしてこんな時はアタリも出ずに沈黙する。
電気ウキはピクリともせずに、ひたすら沈黙を続ける。
今年はサバが多いようなので、タチウオが来る前にサバが釣れるだろうと思っていたが、それすらも期待が外れた。
潮が緩くエサの破損もないので、ボォ~と電気ウキを眺めているだけの時間が過ぎる。
他人様のウキも合わせて見張っているが状況は同じで、一番良さそうな5時台もアッという間に過ぎ去り、アタリは白み始めた。
日が昇り始めると電気ウキ仕掛けをたたみ、ワインドやジギングに切り替える釣り人もいたが、タチウオは姿を見せない。
新たに釣り人がやって来る気配もほとんどなかった。
管理人の電気ウキも終ぞ一度のアタリを出すことなくタイムアップを迎えることとなった。
タチウオ釣行でボウズになることなど、一体いつぶりのことだろう。
やっぱりここ最近は太刀魚も接岸していないのだろう。
そしたら、あの【タチウオ釣れてます】は何だったのか・・・
最小限の動きしかしていないからか、珍しく全く疲れることなくボウズで納竿を迎えた。
本日の釣果とタックル
【お持ち帰り】
なし
【リリース】
なし
【本日のタックル】
ボウズだったので、本釣行で使用した管理人のタチウオタックルの紹介もなしです。
基本的に釣れている時期に釣れている魚を狙いに出るのが管理人の釣行スタイルなので、一度のアタリも出ないタチウオ釣行など経験がないに等しいです。
釣果情報を見ていて違和感は感じていたのですが、まさかこの時期にタチウオの接岸がないとは思いもよりませんでした。
こんなことなら、釣れているサヨリでも狙いにいった方が良かったかなと思うほどです。
気になったので、改めてフィッシングマックスの釣果情報を見てみると、やはり昨年も一昨年も10月初旬のこの時期は、たちうお・タチウオ・太刀魚と釣果情報は満載でした。
そして、2020年は10月3日と4日のこの土日で見てみると、なんとオカッパリでは太刀魚釣果の投稿は1人だけで、しかも1本の釣果です。
これはもはや異常事態と言ってもおかしくない状況ですね。
今年はサバが長く居座り、イワシの釣果が良いですが、人気のアジの釣果はかなり厳しい状況が続いています。
ハマチやメジロ、アオリイカなどは良く、コロナの影響かアウトドアの釣りということで、釣り人は多いようです。
ただ、海釣りのベストシーズンとも言えるこの時期に、アジや太刀魚などの釣れるべき人気魚が釣れないのは、かなり寂しいですね。
これまで異常気象とされてきたものが、もはや珍しくない昨今ですが、長いスパンで考えてみると、これから先釣り環境も少しづつ変化していくのかもしれませんね。
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