梅雨が明ければ、いよいよ暑い夏がやって来ます。
アジ、サバ、イワシなどの人気の青物も本番を迎え、日中の足場の良い人気の防波堤はお子さん連れのファミリーフィッシングで賑わいます。
それと同時に、普段は使わないタックルであるヘッドライトを実装して、夜釣りを行う釣り師さんの数もピークを迎えます。
夏の昼間は暑さとの戦いになるだけでなく、混雑して思うような釣りが出来ないケースが増えます。
それ故、釣り達者さんの中には、夏場は夜釣りへと転向する方も多いのでしょう。
波止釣り師にとっての夏の夜釣りといえば、半夜のアジは言うに及ばず、タチウオ、チヌ、ハネなどいずれも人気の魚種をターゲットにしたウキ釣りでしょうか。
それとも、チョイ投げのアナゴや、波止際の探り釣りでのアコウ、タコジグやタコエギを使ったオクトパッシング(タコの擬似餌釣り)なども面白いですね。
ただ、近年はアジングやメバリング、エギングなどを含め、夜のルアーフィッシングを行う人が増えましたので、もはやナイトフィッシングは夏のものではないというのも現実です。
因みに、管理人も年がら年中ロックフィッシュをやり、秋の夜長にはにはタチウオ、また機会は少ないですがエギングやメバリングなどのルアーもしますので、夜釣りであっても堤防やテトラポッド帯に出陣する機会は少なくありません。
夜釣りは時期によっては快適なのですが、暗い中での移動や作業を行いますので、慣れた人でも釣り難しさや様々な危険が伴います。
そんな時に欠かせないタックルが、闇夜を照らすライトやランプですが、両手が自由に使えるという実用性を考えれば、用意するのはヘッドライト(ヘッドランプ)の一択になります。
ここではこれから夜釣りを始めようとされている方が、迷うことなくヘッドライトを選べるように、まずは、ヘッドライトの用途について知ってもらい、釣り向きのヘッドライトの種類や性能について理解を深めて頂こうと思います。
そして、用途に応じたヘッドライトの選び方とおすすめのヘッドライトについて紹介します。
【極めタックル】夜釣りにおすすめのヘッドライト(ヘッドランプ)
夜のルアーマンが増えたせいか、ここ近年、ルアーフィッシングのタックルは目を見張るほど増えました。
それと同じく釣り用のヘッドライト(ヘッドランプ)のラインナップも、ずいぶんとバラエティ豊かになりました。
大手の釣りエサ店や釣り具店には、年がら年中、多種多様で値段もピンきりのヘッドライトが陳列されています。
おそらく、これから夜釣りを始ようとして、事前に何の調査もなく初めてヘッドライトを買いに来た方は、以下のような体験をすることになると思います。
- 『売れ筋』、『人気』、そして『お勧め』という表示を頼りに購入し、必要以上のお金を使ってしまう
- ワゴンセールにあった安いのを買ってみて、取りあえず様子を見ようとしたら、自分の用途では使い物にならず、後で買い直す羽目になる
- 選びきれずに一旦店を後にし、後日調べ直してから買うことにする
3番目を選択された方、あなたは当サイトの記事を読まなくても、きっと自分の用途に合った製品を適正な価格で入手されることと思います。
ただ、残念なことに、釣行日の行き掛けにヘッドライトを入手しようとした場合、他のタックルとは違って、無くてはならないタックルだけに後日買うという訳にもいきません。
釣行日より前に釣具店を訪れて、実際に手にとって装着して検討する余裕があれば良いのですが、現実は行き当たりバッタリです。
良し悪しも分からずに高いお金を出して買ってしまったり、アマゾンや楽天市場などのネットショッピングサイトで、事前に価格まで調べていたにも関わらず、結局釣行時まで入手出来なかったために、仕方なく行き掛けに店頭でネット販売より高いお金を出して買ってしまう。
管理人の場合は後者のパターンが非常に多く、いつも必要なタックルを買うより先に釣りに行くことが決まり、『ネット発注じゃあ間に合わない!』っていう感じです。
少し話が逸れてしまいましたが、要するに自分の用途に合ったヘッドライトを見つけようと思えば、事前に色々と知っておかないと、種類が多くて迷うだけでなく、失敗する可能性が高まるということです。
ここではヘッドライトの購入に失敗しないよう、少しばかり詳しくこのタックルについて紹介しようと思います。
それでは、まずはヘッドライトの使用用途について確認しておきましょう。
ヘッドライトの用途と使い方
ヘッドライトの用途とともに、ヘッドライトを使う場合には、いくつか注意点もありますので、その辺りについても少しだけ触れておきましょう(使い方といっても製品そのものの操作方法ではありません)。
それでは、単純に『ヘッドライトの用途は?』、まずはそこから考えてみます。
もちろんライト(電灯)ですので、何かを照らすわけですが、夜釣りではいつ何をどのように照らすケースが存在するのでしょうか。
足元を照らして安全を確保
ヘッドライトで足元を照らし、行動の安全性を確保するというのは、最も重要な要素となります。
釣り場までの行き帰りや、釣り場を移動する時など、闇夜の中で動く際にはとても大きな危険が伴います。
日中では何気ない段差や溝などでも、夜だと見落としがちで、躓いて怪我をするようなことにもなりかねません。
波止(防波堤)を歩いている時などは、他の釣り客のロッドや釣り道具が地面に置かれていることも多いので、その辺りにも注意が必要です。
また、テトラポッドでは、表面に海草やコケが繁っていたり、濡れていたりする場所は滑りやすくなっています。
テトラに埋め込まれた鉄の取っ手にも注意が必要で、これが根本付近で折れているような箇所は昼でも見落としがちです。
因みに、テトラはその形状によって、足場の確保の問題もあり危険度が変わりますので、ここでの釣りに慣れておらず、どのようなリスクが存在するのか十分に把握できていない方は、夜のテトラには近づかないで下さい。
そしてテトラポッド帯での釣りに慣れた方でも、夜釣りで訪れる際は、より注意を払って行動するとともに、人がほとんどいない場所への釣行や、自分一人での釣行はなるべく避けましょう。
とにかく夜の釣り場は危険が一杯で、しっかりと足元を照らしながら注意して動くというのは必須の行動となります。
暗くても出来るだけ安全に行動するためにヘッドライトを使う、これが第一のヘッドライトの用途だと言えます。
手元を照らして快適に作業
夜釣りに出掛ける方のほとんどは車での釣行だと思います。
車が横付けできるようなポイントでは、仕掛けの準備や交換にヘッドライトを使うことも少ないかもしれませんが、多くの場合はヘッドライトの明かりを頼りに手先作業を行います。
手元に明かりが必要な操作とは具体的に以下のようなケースです。
明かりが必要な手元作業
- タックルや仕掛け(リグ)のセッティング
- 仕掛けの絡みなどのトラブルを解消
- 釣り針に付けたエサの有無の確認や取り付け
- ソフトルアーのセッティング状態や劣化確認
- 釣れた魚の針(フック)の取り外し
- 釣れた魚の写真撮影
なお、冒頭に少し書きましたが、移動の際は荷物を持っていますし、作業を行う際にもほぼ両手を使います。
両手を空けた状態で自由に使え、なおかつ自分の視点となる部分を照らしてくれるという点で、持参するライトとしては、何をおいてもヘッドライトが一番だと言えます。
釣り場を照らす(海を照らす)
ここでは海釣りを前提とした記載をしていますが、池や湖などの淡水の釣りでも同様です。
釣り場の状況確認を確認するために、海に灯りを向けることがあります。
例えば潮汐の干満、潮の動き、波の強さ、根(ウィード)の存在、ベイトの種類の見極めなど、他にも多々あると思いますが、ヘッドライトで釣り場を照らすケースというのは結構あります。
ただし、海面を照らす行為は、魚に警戒心を与えることにもなるので、他の釣り客がいる場合には迷惑行為になってしまいます。
周囲に他の釣り人がいないこと、そして可能な限り短い時間だけ行うということを心掛けておきましょう。
釣りの最中にライトを照らす場合は、基本的に海側を背にして行うということを癖付けておくと良いですね。
釣り場を照らす(陸を照らす)
釣れた魚が何であるのか、ハッキリと分かっている場合は良いですが、分からない場合は直接魚を掴みにいくのではなくて、一旦波止の上に置いて下さい。
夜の波止は釣法次第では、ハオコゼやゴンズイなど、毒のある魚が釣れることも少なくないので、ここでもヘッドライトは安全確保に一役買います。
とにかく、夜釣りでは不確定な要素を含むケースでは、どのような場合でもキチンとライトで照らして、確認してから次の行動を起こすということを徹底しましょう。
釣れた魚を撮影する場合などでも、テトラの上では油断して魚やカメラを落としてしまうケースがあります。
一旦タモ網やランディングネットなどに捕って、足場のシッカリした平坦な場所で撮影することをお勧めします。
最後に、納竿してさあ帰るかという時、昼間では忘れることなど考えられない大きな荷物でも、夜なら視界に入っていなければ忘れます。
釣りを終えた後は、自分が釣り座を構えていた場所付近をシッカリとチェックし、忘れ物をして後でブルーな気持ちにならないように気を付けてください。
ざっくりとヘッドライトの灯りが必要になるケースについて説明しました。
それでは次に、釣りで使うヘッドライトの種類と性能について、簡単に紹介しておきましょう。
ヘッドライトの種類と性能
先ほど店頭に陳列されたヘッドライト写真を載せましたが、この中から2機種をピックアップしてみました。
いずれも冨士灯器(FUJI-TOKI)というLEDライトを含めた釣り用品を扱う会社の製品ですが、ヘッドライトのZEXUSシリーズといえば、最もメジャーで信頼のブランドと言えます。
釣具店でも非常に多くのラインナップが揃っており、ZEXUSを使っている釣り人は多くいますが、少々値段はお高めとなっています。
ここでは、この2製品を例に取り上げて、ヘッドライトの種類と性能について説明しましょう。
ヘッドライトの種類(LEDヘッドライト)
まず最初に伝えておきますが、釣り用のヘッドライトには、すべてLED電球(LEDチップ)が使用されています。
HIDはLEDよりも明るいのですが、消費電力が圧倒的に違いますので、釣り用のヘッドライトには採用されていません。
間違うことはないと思いますが、HIDは夜釣り用の投光器などで小型のものも販売されていますので、念のために伝えておきます。
そして、ZX-150とZX-350の話に戻りますが、もちろんこれらもLEDヘッドライトです。
「ヘッドライトの種類」と標題に上げましたが、実際には以下のように部類分け出来ます。
アミエビの品質
- 明るさに重点を置いた重量のある高い製品
- 明るさも重さもほどほどで標準的な価格の製品
- 明るさは少ないけど、とにかく軽くて安い製品
この中でZX-150は『明るさは少ないけど、とにかく軽くて安い製品』であり、販売価格は標準的な2,800円です。
そして、ZX-350は『明るさも重さもほどほどで標準的な製品』であり、販売価格は高めの7,200円です。
もちろん明るさが違うだけでここまでの価格差にはならず、明るさ以外の性能や機能にも大きな差があります。
ただし、何といってもライトなので、まずは明るさに重点を置くべきと考えて、種類分けしました。
見た目で変わる点は、縦ベルトの存在と、光源部と電源部がセパレートかどうかという2点ですが、いずれも重さの違いによるバランスを考慮した重量分散型のデザインになっていることです。
ZX-150は電池込の重量で60g程度、ZX-350は電池込みで200gにも及びますので、その差は3倍にもなり、当然頭部にかかる負荷は全然違います。
明るさと価格、明るさと重さは、いずれも相容れぬ存在というか、反比例のような関係性となっており、ヘッドライトを選ぶ際には、まずどの程度の明るさを求めるかという点が最重要になります。
それでは、ヘッドライトの明るさを中心に、ヘッドライトの性能や機能について説明しておきましょう。
ヘッドライト(ヘッドランプ)の明るさと重さ
LEDヘッドライトの明るさは、ルーメン(lm)という単位で表されており、光源から放たれたすべての光の明るさである「光束」の量を表しています。
具体的に先に示したZEXUSのZX-150だと110ルーメン、ZX-350だと350ルーメンとなっており、単純に3倍明るいという訳ではありませんが、その明るさの差は歴然で、光が届く距離も変わってきます。
当然LED電球の消費される電力量にも差があり、ZX-150だと単4形アルカリ電池3本、ZX-350だと単3形アルカリ電池3本で、どちらも10時間ほどの使用が可能となっています。
ただし、10時間といってもこれは電池の寿命を示しており、電池は使用時間とともに電力値が落ちてきますので、そうなれば徐々に明るさが損なわれてきます。
そして、更に明るくて消費電力の大きなヘッドライト(数千ルーメン)には、概ね容量の大きなリチウムイオンやリチウムポリマーなどの蓄電池(バッテリー)が使用されます。
このようなヘッドライトはバッテリーの重量も重く、300g程度の大型のヘッドライトになりますので、セパレート型で縦ベルトが付いた重量分散型のデザインになっていますが、その光の届く範囲は数百メートルにおよび、まさに最強のヘッドライトだと言えます。
ここで、ヘッドライトの明るさの比較として、管理人の持つヘッドライトの中から、最強クラスのヘッドライトと最弱のヘッドライトを例にとって見てみましょう。
明るさが最強のヘッドライトと最弱のヘッドライト
まずは、最強クラスのヘッドライトです。
管理人がもっとも多く夜釣りで使用しているCREE LED光源を使用したヘッドライトで、5,000lmの性能を持つ、明るさが最強クラスのヘッドライトです。
記事作成現在、管理人は最大10,000lmまでのこのタイプのヘッドライトを3種類所有しています。
ただし、OEM製の安いヘッドライトの光束強度は勝手に謳っているだけなので、数字の大きさはただの目安と考えておいた方が良いでしょう。
写真はヘッドライトの装着例ですが、管理人はいつもヘッドライトを使う際には、キャップの上から取り付けるようにしていますが、ベルトの締め付け感の軽減や滑り防止の効果があります。
写真の上段2つは、立った状態で3m先の地面を照らした様子で、左が1灯点灯、右は3灯点灯状態です。
3灯点灯では照射範囲の広がりと明るさの向上が見てとれますが、数m先くらいではあまり体感的な変化はありませんので、1灯点灯でも十分で、もう少し遠い所を照らす場合に3灯を使用します。
写真の下段左は、1灯点灯で10mほど先まで照らした状態ですが、この距離でもそこに何があるか余裕で判別できます。
ただし、照らして明るいのは数十mの距離までで、先に書いた数百m先というのはあくまで光が届く距離として認識しておきましょう。
最後に下段右は、夜のテトラで穴釣りをしているところ(1灯点灯)ですが、このヘッドライトだと1灯でもここまで釣り場を把握できます。
この日は、雨の後の紀ノ川河口(青岸テトラポッド帯)への釣行でしたが、水の濁り具合ですら識別できるほどの明るさレベルです。
冒頭に書きましたが、管理人はよく夜のテトラでロックフィッシュをやりますので、釣り場の状況を把握するためにも、この最強レベルのヘッドライトが手放せない相棒となっています。
次に最弱クラスのヘッドライトです。
大型の釣り具店などで、よくワゴンセールなどで数百円程度で販売されている製品です。
一応、縦ベルトも入っており、電池込みで100g以下の重量はお手軽に負担なく使える製品ではありますが・・・
写真左は先ほどと同じように、立った状態で3mほど先を照らした様子ですが、辛うじて明かりを感じる程度です。
写真右はしゃがんで1mほど先を照らした様子ですが、これだと範囲は狭いですが、一応十分な明るさはあります。
数ルーメン程度の明かりでは、手元を照らす分には使えますが、移動に際して十分な安全を確保するのは難しいということです。
管理人はこの製品を、日中の釣行で納竿時に陽が沈んでしまい、片付けするのに暗くて見えなくなってしまった時のために保険で持参していますが、夜釣りで使用することはありません。
このタイプでも電球が21灯あるタイプはもう少し使えますが、ナイトフィッシングがメインの使用用途となるヘッドライトを選ぶのであれば、明るさに不満を抱くようになり、後で後悔するので購入の検討対象にはしない方が良いでしょう。
ここまでは主にヘッドライトの明るさを基準に取り上げてきましたが、前章も含めると、明るさに絡んで光の届く距離や電池の性能、継続使用時間、ヘッドライトの重さや外観構造、更に掛かるコストなどが関連付いているのが分かりました。
ヘッドライトには、その他にも様々な機能が備わっているものがあります。
それでは、実際に製品を選ぶ際に、各項目についてどの程度のものを基準と考えれば良いのかを示しておきましょう。
ヘッドライト(ヘッドランプ)の選び方の基準となる性能と機能
まずは、これまで出てきた要素について書き出します。
ヘッドライトを選ぶ際に最も重要な点になります。
ライトの明るさ
明るさは50ルーメン程度で手元作業には事足りますが、安全性を考慮すれば最低でも100ルーメンは欲しいところです。
更に300ルーメンあれば釣り場の状況も把握しやすくなり、最も実用的な明るさだと言えます。
最強クラスの数千ルーメンといった製品を手にするのであれば、重さについては妥協するしかないでしょう。
電池と蓄電池(バッテリー)
先に書いたように、消費電力の大きなものは専用の大型充電池式のものが多いです。
この場合、充電池の容量は大きければ大きい程、長時間の使用に耐え得りますが、当然重くなります。
数千ルーメンの製品を使う場合は、1,000mAhまでの一般的な仕様製品ではなく、3,000mA、5Wh以上のバッテリーが付属されているものが理想的です。
因みに、管理人が使用している上記の製品は、3.7Vの6,000mAhを2本使っています。
電池を使う場合はアルカリ電池を使用しますが、消費が早くなるので、コスパを考えればエボルタなどの充電池を使うのも一考です。
継続使用時間や連続点灯
夜釣りで使用する時間を考えて選べば良いでしょうが、ライトは釣りの間ずっと付けているわけではありません。
一晩の使用であれば、6~8時間程度使える一般的なものであれば途中で消えてしまうことはないでしょう。
それでももし消えてしまうほど点灯する機会が多かったり、連続点灯するのであれば、予備の電池やバッテリーを用意するようにしましょう。
なお、電池残量の低下とともに明るさは損なわれてくるのと、バッテリータイプほど連続使用時間が長いと徐々に暗くなってきます。
少しの時間ライトを消しておくとバッテリーが冷えて明るさが復活しますが、電池残量が少なくなると徐々に暗くなる時間は早くなってきます。
すでにヘッドライトを使っている人で、明るさが物足りなくなって不便を感じる人も、予備のバッテリーを用意した方が手っ取り早いですね。
因みに管理人は予備のバッテリーは用意していませんが、万一の故障も考えて複数のヘッドライトを持参して釣行に出ています。
ヘッドライトの重さ(自重)
ヘッドライトの重さは軽ければ軽いほど使い勝手が良く、基準として150g程度までのものを選べば負担なく使用し易いでしょう。
ただ、先に紹介したような最強クラスの明るさを求めるのであれば300gに及ぶ製品もあるので、この項目には目を瞑るしかありません。
管理人は重いヘッドライトを使う場合、明かりを必要としていない時には、時折頭からヘッドライトを取り外しておくなどして、負担の軽減を図っています。
ヘッドライトの重みやベルトの締め付けで頭が痛くなる方や面倒を嫌う方は、コストが上がっても軽いヘッドライトを選ぶことをお勧めします。
ヘッドライトの値段とコスパ
メーカー製の中でも高機能・高性能を謳った製品を選ばない限り、それほどコストが掛かることはありません。
1,000円台の安価なOEM製品もありますが、耐久性に疑問があり、こればっかりは使用し続けて初めて見えてくる項目ですので何とも言えません。
出来れば信頼のおけるメーカー製で、2,000円~4,000円程度のしっかりしたものを選んだ方が無難です。
なお、ヘッドライトの一流メーカーとしては、先に出てきた冨士灯器をはじめ、海外製でGENTOS(ジェントス)やLEDLENSER(レッドレンザー)といったメーカーが挙げられます
ここからは、ヘッドライトに付加された機能についての内容になります。
必須の機能となくても問題ない機能があるので、そのアタリについても触れておきましょう。
点灯モード
ほとんどの製品には、『強』、『弱』、『点滅』など複数の点灯パターンがあります。
ボタンを押すたびにモードが切り替わる仕様が一般的ですが、パターンが多すぎると切り替えが面倒だというデメリットも存在します。
最近は指定の1パターンだけでON/OFFを設定できるタイプもあり、この機能は何度もボタンを押さずに済むのでかなり重宝します。
『点滅』は普段使うことがありませんが、離れて釣りをする仲間に信号を送ったり、万一何かあった時にSOSとして使ったりできますので、無いよりはあった方が良いでしょう。
光量調整とメモリー機能
上記のような『強』、『中』、『弱』といった単純な切り替えではなく、照射する明るさを調整できる機能を持った製品があります。
そして調整した明るさを記憶保持し、点灯と消灯を切り替えても同じレベルの光が照射されるようになっています。
この機能は自分の用途にあった明るさレベルに調整できますが、この手の機能がある製品は価格が高いものが多く、なくても問題のな機能です。
光源部の角度調節
ある程度の価格のヘッドライトであれば、角度調節の機能が付いてない製品は、ほとんどないだろうと思います。
結構まめに使う機能の一つですので、製品を選ぶ際には、ライトの可動域を念のために確認するようにしましょう。
なお、カチカチカチといった段階調節タイプよりも、無段階調節機能があるものの方が便利です。
焦点調節(フォーカス機能)
焦点を狭い範囲に絞って遠方まで照射するか、幅広く照射するかを切り替えられる製品があります。
登山やハンティングと違って釣りでは遠方を照らすことは少なく、余計な範囲を照らさないようにするという方がメインの使い方になります。
そこまで注意深く使用するつもりであれば、フォーカス機能も有用かもしれませんが、フォーカス機能のあるヘッドライトには、値段が高い製品が多いのが残念です。
防水性能と防塵性能
釣りをしていて雨が降ってくるケースは珍しくありませんので、最低でも防滴性能は備えておく必要があります。
それなりの製品である程度の防水性能と防塵性能(IPxx)が備わっており、メーカーの謳い文句の一つにもなっています。
ただ、防水性能が必要なほどの雨や波風ならば、ただでさえ危険が伴う夜釣りなので、大人しく引き上げた方が良いとも考えられます。
センサー点灯
光源部にジェスチャセンサーを内蔵してあり、手の動きを感知して、点灯と消灯を切り替えられる製品があります。
管理人はこの機能を備えた製品を使ったことがありませんが、意図せず反応して切り替わってしまうケースもあるということで、一長一短の機能のようです。
ヘッドライトに備わっている性能と機能に対する考え方(基準)は、概ね以上のようなものです。
当然全ての機能が備わった製品はありませんし、高性能・高機能であればあるほど製品の価格は上昇します。
そして、ライトの明るさと重さ、モードの多さとボタンを押す煩わしさのように、お互いが相容れない一長一短の要素も存在します。
まずは、自分が必要とするライトの性能と機能を理解してから、コストと相談して最適な製品を選ぶようにして下さい。
夜釣りにおすすめのヘッドライト(ヘッドランプ)
最後に、いくつかのクラスに分けて、管理人がお勧めするヘッドライトを紹介します。
ヘッドライトは釣り具店では限られた製品しか置いておらず、ネットショッピングで購入する方がコストパフォーマンスに優れた製品に巡り合えるでしょう。
【最強クラス】の明るいヘッドライト
Tomo Light LEDヘッドライト 充電式 ヘッドライト 防水コーティング 高輝度LED 5点灯モード PSE認証
最強クラスの5,000lmのヘッドライト(Boruit)の後継機で、バッテリーを含めて良い商品があったので、長い間紹介し続けてきましたが販売終了となりました。
ただ、ここ数年で3,000円程度でコスパに優れたヘッドライトがたくさんラインナップされるようになりました。
上記は最高光度3,734ルーメンと輝度最強クラスのヘッドライトで、最近はこの規格の製品も増えており、何よりも明るさを重視する方向けのおすすめ製品です。
明るさは販売当初は10,000lmを謳っていましたが、正しく修正した点も評価でき、このタイプのヘッドライトとしては珍しく、大人気で爆発的なヒット製品となりました。
USBポートでの充電も便利で、何よりも日本メーカー(富山県知事からの経営革新計画承認事業者)なので、日本語の説明書の同梱や万一の初期不良時の対応などもスムーズで安心出来ます。
もう一点、とにかく明るくて安い製品ということで、Amazonからの売れ筋製品を紹介しておきます。
驚異の12,000lmということですが、おそらく中心の光収束部でも数千lmだと思いますが、購入者のレビューは悪くなさそうです。
もちろん充電池付きの製品ですが、センサー機能だけでなく、中間のライトにはズーム機能も付いており、これで実売価格2,000円前後というのは驚異的なコスパの良さです。
この手の製品は消費電力も高いのでハードユーザーさんの場合は、予備バッテリーの用意もあればなお心強いと思います。
なお、CREE LEDヘッドライトを採用している製品は各社から販売されており、価格にもずいぶんと差がありますので、一覧の中からご自分で検討される場合はコチラをどうぞ
*ただし、安価なものほどすぐに故障するケースが多く、バッテリーも貧弱なものしか付属されていない場合が多いので、その点は要チェックです。
スタンダードな製品は人気モデルがおすすめ
先に紹介したZEXUSのZX-150などはスタンダードな製品としておすすめ出来るのですが、どうしても国内メーカー製の釣り用品として販売されている製品は、性能に対して製品価格が高めに設定されています。
ですので、ここでは一流メーカーの製品で、標準的な製品でコストパフォーマンスの高い製品を紹介します。
GENTOS(ジェントス) LED ヘッドライト ヘッドウォーズ【明るさ300ルーメン/実用点灯8時間/後部認識灯 】
ジェントスのヘッドライトは、光の質の良さとコストパフォーマンスの高さから、非常に売れ行きの高い人気製品が数多くラインナップされています。
200ルーメンから500ルーメンまでラインナップされており、上記はその中間となる300ルーメンのヘッドライトです。
300ルーメンとは言ってもコチラは本物なので、まがい物の3,000ルーメンなどよりも明るく点灯し続けるので非常に満足できます。
明るいタイプほど価格は上がりますが、その性能と機能を考えれば、国内製だと倍ほどの価格してもおかしくない製品です。
製品重量は電池込みで200g程度とこのタイプとしては少し重めですが、性能・機能・コストを考えれば、十分に納得できる製品です。
初めてのヘッドライト購入であれば、単3型アルカリ乾電池で稼働するコチラの製品を選ぶ方が良いかもしれません。
もう1点、隠れた優良メーカーで、タジマのヘッドライトを紹介しておきます。
最大350lmで本体は80gと軽く、ライトがヘッドから脱着可能なヘッドライトになっています。
3種類の焦点モードを有し、連続点灯でも暗くなりにくく、それでいて2000円を切る価格は魅力的です。
とにかく軽くてパフォーマンス十分な製品
Cocoda ヘッドライト 充電式LED 40ℊ超軽量 160ルーメン モーションセンサー付き
少し前まで18ヶ月間の保証付きで最軽量のLitom製品をお勧めしていましたが、2021年の最新ヘッドライトで更に軽くて実用的なヘッドが発売されたので、とにかく軽いヘッドライトとしてはコチラのCocodaのライトをお勧めします。
この製品は本体が40g(バンド等込みで60g)と最軽量で、頭への負担もないので疲れにくく、それでいて最大160ルーメンという実用性十分の明るさを有します。
このクラスのライトには珍しく充電池が内蔵されており、160ルーメンで連続5時間、50ルーメンでの使用なら実用点灯15時間というのも非常に優秀です。。
角度調整や4種類の点灯モードの変更などの基本機能に加え、防水機能/耐衝撃性(IPX6)やハンズフリーのモーションセンサーも備わっています。
軽量ヘッドライトとしては、コスパ最強のヘッドライトの一つと言えます。
当サイトからの紹介は、とりあえず上記の5点だけにしておこうと思います。
高額製品も含めれば、まだまだ、お勧めできる製品はありますが、先ほどもお伝えしたように、ヘッドライトは自分の求める性能と機能を把握した上で、検討するほうがより適切な製品を選び出せます。
そうは言っても、『選び出す自信がないなぁ・・・』という方は、取りあえず上記の5製品の中から、『明るさ』と『コスト』を中心に考えて、購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
今日もまた一つ、あなたの釣りタックルのラインナップに、良き相棒が誕生しますように・・・
【関連記事】
ヘッドライトの最強メーカーであるレッドレンザーと、次代のコスパ最強を狙える釣り用ヘッドライトについても紹介しています。
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