どうもガチろっくんです。
前回釣行では、例年この秋の時期に行っている京都でのアオリイカ釣りへ出向きましたが、釣果は2杯だけと新子の時期としては寂しい釣果に終わりました。
この数日後に京都で再戦と思っていたのですが、釣行可能な当日は完全な雨予報で、和歌山の南部まで行けば何とか一時的な雨で済みそうな感じでした。
まあ京都へ行くのも和歌山へ行くのもそれほど高速料金は変わらないので、今回は珍しく和歌山の南部まで出掛けてみることにしました。
結果的に釣果は決して良かったとは言えませんが、初めて訪れる釣り場と初めて釣る魚に、今後もたまには訪れてみようかと興味をそそられる釣りとなりました。
さて、今回は和歌山でも南紀の有名釣り場であるみなべ堺漁港での釣り、果たしてその釣果やいかに・・・
みなべ堺漁港でアオリボウズくらうも際釣りで高級魚釣る
【釣 行】
2023年 10月 27日(金) 04:30-19:00
場所:南紀みなべ堺漁港
天気:晴れ一時雨
潮 :中潮
サビキ釣りでへんてこな魚ばかりヒットする
今回は真夜中2時半の出発で、阪神高速と阪和道を乗り継いでみなべICまで行くつもりだったが、印南以南が通行止めになっていた。
前回に続き、高速道路の工事で予定変更を迫られたが、印南はみなべの一つ手前のインターチェンジだったので、到着時間にそれほど大きな差は生じなかった。
というか、印南ICからみなべ堺漁港までで10km程度の距離だが、信号1つかかることなく、ノンストップで走り続けることができた。
みなべ堺漁港へ到着したのは午前4時過ぎ、管理人宅からは130kmほどだが、高速乗り継げばみなべも意外と遠くないように感じた。
写真は陽が上がってから撮影したものだが、本日の釣り座はみなべ堺漁港の白灯先端付近に構えた。
この付近の外向きは大型のテトラが入っており、テトラ間の隙間が大きく移動が大変で危険が大きいので、内向きで釣りをすることにした。
予定はアオリイカ釣りなので、到着後すぐにエサのアジの確保に励む。
持参したロッドはアオリイカ用ばかりでウキ釣り用の磯竿3号遠投モデル、ヤエン用の磯竿2号、そしてエギングロッドで、とりあえず使い勝手は悪いがエギングロッドでサビキ釣りをすることにした。
仕掛けを入れるなりアタリが出るが、どうもアジとは違うアタリのようだ。
上がってきたのは、これまで釣ったことがない魚だった。
帰宅してから図鑑で調べてみると、ミナミハタンポという魚のようだ。
沿岸の岩礁域やサンゴ礁域に生息しており、昼間は岩礁の孔の中やサンゴの隙間にひそみ、夜間にはその中から出てくるらしい。
食用にもできる12cm程度までの小さな魚のようだが、釣った時には正体不明で10cmほどの小魚だったので即リリースした。
そして、同じような小さなアタリで次に釣り上がってきたのは・・・
これまた小さな魚だが、今度は過去にも釣ったことがあるネンブツダイという魚だ。
ネンブツダイはアオリイカの好物と聞いているので、一応活かしバッカンにキープするが、アジが釣れたら出番はないだろう。
15分ほどネンブツダイに苦しめられたが、アミエビの撒き餌に引き寄せられたのか、ようやくアジが釣れ始めた。
アオリイカを釣りに来た時は、まずアジを釣るのが至上命題だが、無事に回遊してきて何よりだ。
サイズ的にはこの時期のウキ釣りに使いやすい豆アジは少なく、小アジから中アジくらいの大きさだ。
とりあえず数匹釣った時点で、アオリイカの仕掛けを入れることにする。
時系列で行けば、ここでアオリイカ釣りの紹介に移りたいが、この後もアオリをしながらサビキ釣りは継続していたので、さきにサビキ釣りの釣果を紹介しておきたいと思う。
アジ以外にもへんてこな魚のヒットが多い堺漁港でのサビキ釣りだったが、この後も一風変わった魚が釣れる。
今回釣った魚のうち、その正体を調べきれなかったのがこの魚だ。
見た目はウスバメバルのようなメバルの仲間に近いような気がするが、ヒレ(特に胸鰭)の形状がメバルとは違う。
これも10cmに満たない小魚だったが、調べきれずにブログを書くことになったのは残念だ。
そして、陽が上がってから増えた魚種は次に紹介する4種類。
そのうち2つは毎度毎度サビキ釣りの邪魔をしてくるオセンとフグで、これは写真にも納めていない。
それ以外では・・・
毒魚の代表格のバリコ(アイゴの子)も良く釣れた。
和歌山ではバリコを専門に狙う釣り人も多く、今回も漁港を見回った際、ヌカを撒きながら大小相当数のバリコを釣っている釣り人さんが複数いた。
バリコが美味いのは知っているが、管理人自身はある程度(25cm以上)のバリコでないと持ち帰ることはないが、小さなものでも開きにして乾して食べるらしい。
小骨がなくて食べやすい魚だが、内臓を傷付けてしまうと強烈な磯臭さが身に移るので、小さければ小さいほど処理が難しくなりそうだ。
最後は紹介はカゴカキダイだ。
これも地元の大阪では釣ったことはないが、京都では釣ったことがあるので、水質が良い岩礁帯なら珍しくないのかもしれない。
こんな感じで普段するサビキ釣りと違って、南紀のサビキ釣りでは非常にバラエティ豊かな魚種が顔を見せてくた。
エサ用とお土産用のアジを確保し、アオリイカの電気ウキ釣りをする
ちなみに、最終のアジのサビキ釣りでは、大小さまざまなサイズのアジが釣れた。
活かし以外にも少しだけお土産も確保し、ここまでは順調だったと言えるかもしれない。
ただし、アオリイカ釣りでは魚影の薄さを感じた。
いつものようにまずは電気ウキ釣り仕掛けを投入した。
サビキ釣りと併用して行うので、管理人自身は陽が上がってくる前はヤエンよりも電気ウキ釣りを優先する傾向が強い。
結構潮が速く、仕掛けが流されて波止際に寄るので、サビキ釣りとは少し離れた波止の先端から遠投し置き竿にしておいた。
電気ウキ釣りではアタリが1度だけあったのだが、残念ながら素針を引くことになってしまった。
サビキ釣りをしていた場所から20mほど離れており、気付いたらウキがなくなっていたのだ。
いつから沈んでいたのかは分からず、波止の先端に上ると、電気ウキは相当深く沈み込んでいたので、すでに針掛かりしているものと判断して合わせると掛かっていなかった。
電気ウキ釣りではこれが唯一のアタリだったが、これほど見せ場なく紹介することがないアオリのウキ釣りも、ほとんど経験がないことだ。
際釣りでカワハギが釣れず、根魚狙いに変えてみる
陽が上がってからは、電気ウキ釣りをヤエン釣りに切り替えるも、結局ドラグが鳴ることは一度もなかった。
アオリイカの釣果の確保に疑問符がともり、とりあえず別のお土産を確保しなければと思い、この時期によくやるカワハギ釣りを開始した。
ところが、大阪でも京都でも今年は何処にでも湧いているカワハギの姿が確認できず、釣れるのはイソベラやオセンだけだ。
アサリはエサ持ちが悪いので、カワハギが釣れないのなら使う理由は少ない。
そこで今回も以前の釣行で釣ったサバを冷凍していたものを持参していたので、仕掛けを強化し根魚狙いに変えてみた。
すると開始間もなくアタリが出る。
アタリは出るのだが、すでに日が出ており、海底もうっすら見えているせいか結構食い渋っている。
サバの切り身を使っているので簡単にエサを取られることはなく、しっかりとしたアタリが出るまで待つ。
ようやく竿を抑え込むアタリが出て無事にヒットしたのだが、上がってきたのはこれまた管理人の普段の釣りでは釣れることがない魚だった。
『エッ、これってクエの子じゃない!?』
釣ったことがないので釣った時にはクエかマハタか確信は持てなかったが、模様の違いからやはりクエの子だろう。
サイズが20cmあるなしなので、どうすれば良いのか分からないが、とりあえず活かしてキープすることにした。
そして次に釣れた魚で、驚きは続く。
『マジか、これってアカハタの子でしょ!?』
クエの子より少しサイズアップして、20cmは軽く超えているようだ。
こんな漁港の内向きの底が見えているような水深の波止際で、クエとかアカハタが釣れるって、南紀の根魚のスペックってどうなってんねん・・・と。
あとで地元の釣り人さんに聞いてみると、堺漁港では狙えば70cmクラスのクエが釣れるということで・・・恐ろしい。
ちなみに、この後ヒットした魚はかなり大きなミノカサゴで、仕掛けを挙げて来る途中で波止際に引っ掛けてしまい、仕掛けが切れて釣りあげることはできなかった。
とにかく驚きの連続で、アオリイカのヤエン釣りなどどうでもよくなり、際釣りが面白くて仕方がない。
ここまでは胴突き仕掛けを使っていたが、ここでブッコミ仕掛けに変えて底中心で際釣りを続けると、ようやく安心できるいつもの魚が釣り上がった。
本来はガシラを釣るつもりで始めた際釣りだが、あまりにも予想外の魚が釣れるので忘れるところだった。
たまたま珍しい魚が続いただけか、仕掛けを変えたからガシラに替わったのかは定かではないが、この後は15cmまでのガシラが立て続けにヒットしてきた。
そんな中でも、こんな小さなアカハタの子も混じってきたので、やはりクエやアカハタが釣れるのは間違いないのだろう。
面白いようにポンポン釣れる際釣りで、最後にまた釣ったことがない魚が釣れた。
釣った時にはネンブツダイに似ているが、横筋が入っているので何か分からなかった。
帰宅してから調べてみると、オオスジイシモチという10cm前後の魚らしい。
なんかこの手の小魚が多種多様に釣れた一日となった。
こんな感じでエサのサバ一匹で際釣りを大いに楽しんだが、昼前になる頃には何も釣れなり、エサも切れた。
呑ませ釣りも日暮れからのヤエン釣りも不発で納竿
際釣りを終了し、ここで一旦車に戻って一休みする。
その後14時くらいに釣り場に戻り、ヤエン釣りをしても何も当たらないので、底狙いの呑ませをしてみることにした。
エサのアジはバッカンの中で元気に泳ぎ回っており、ここまで珍しい魚が釣れているので、もしかしたら大型の根魚のヒットはないかと期待した。
これについては残念ながら目論見は外れ、2時間ほど続けて釣れたのは、いつもあいつだけだった。
釣れたのは40cmほどのエソが1匹だけ。
あたりは2回あったが、いずれもエソだろうなと思う。
呑ませ釣りの予定はなかったので、2.5号フロロカーボンが持参したハリスの最高強度で、1回は掛けた後にハリス切れでバラし、2回目は飲み込まれずに口元で針掛かりしたので上がった感じだ。
なお、この後、急な低気圧の接近で突如暴風が吹き荒れ、釣り道具が風で倒れたり波止上を転がったり、一部仕掛けや脱いで置いていた服が吹き飛んだ。
命の危険を感じるほどの風だったので、釣り道具を気遣う余裕はなく、一旦身一つで姿勢を低くしながら何とか車に戻った。
更に雨も降り出したが、雨そのものはそれほど強くはなく、小一時間ほどで雨も風も止んだので、釣り座に戻ると、ロッドや竿受けをセットしたバッカンは倒され雨で濡れて砂まみれにもなっていたが、吹き飛ばされたものはほとんどなく、損失が大きくなかったのは幸いだった。
天気予報ではもう荒れる心配はなさそうだったので、その後19時くらいまでヤエン釣りをし、一度だけドラグが走りヤエンを入れて寄せてきた。
ただ、アオリイカに掛かっていると思っていたヤエンが掛かっていなかったのか、最後波止際で抜き上げる際にすっぽ抜けて(放した?)しまった。
一応アオリイカがいることは確認できたが、おそらく200g~300gまでの新子サイズだった。
アタリがあったことでいつもなら続けるところだが、先の暴風のダメージもあり、この日はこのアオリイカをばらした時点で納竿することとした。
ちなみに、午前に釣ってスカリで生かしておいた根魚立ちだが、ガシラが15cm程度しかなく、クエの子とアカハタの子もまだまだ大きくなるサイズなので、食べてみたいという気もあったが、すべてリリースすることにした。
みなべ堺漁港での釣果と本日のタックル
【お持ち帰り】
アジ:21匹(20cmまで)
【リリース】
クエの子、アカハタの子、ガシラ、エソ、その他エサ取り多数
お土産にしたアジは、そこそこ良いサイズのものもありました。
お昼にアジ釣りにきていたおばあさん2人組が、投げサビキ釣りでちょこちょこと釣っていたので、この釣り場は昼間でも狙えばアジが釣れるようですね。
本釣行では様々な釣りを試しましたが、お土産にした釣果がアジしかなかったので、今回はタックル紹介はなしとします。
アオリイカを釣ることが出来なかったのは残念ですが、少なくとも2回はチャンスがあったので、自分自身の腕の未熟さゆえですね。
一方で根魚狙いの際釣りでは、普段釣ることが出来ない魚のヒットがあり、非常に面白い釣りを満喫できました。
大阪在住の管理人ですが、過去の釣り歴では和歌山は有田、湯浅あたりまでが釣行範囲でしたが、もう少し足を延ばして南紀まで出てみるのも良いかと感じました。
これまでも様々な釣りを経験してきたので、釣り方そのものは大きく変わらないでしょうが、狙う魚種のレパートリーが増えるというのは魅力的ですね。
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