ファミリーフィッシングの代名詞であるサビキ釣り、ふだんは一人で釣行に出掛ける釣り吉のお父さんも、初夏から晩秋にかけては、家族帯同でアジやイワシなどの青魚の釣りを楽しまれる機会も多いことでしょう。
かくいう管理人も、ここ最近の釣行では、奥方様と二人のチビを連れてのサビキ釣行が続いています。
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深日漁港でイワシとアジのサビキ釣り【ファミリーフィッシング】
さて、話しを本題に戻しますが、サビキ釣りは手軽に釣果が得られる人気の釣りではあるのですが、釣りに不慣れな奥さまや小さな子供を連れて行くと、実はお父さんは結構大変な思いをします。
その中の一つに、奥さまや子供さんが釣った魚を針から外せず、お父さんがその作業に追われ、自分の釣りが出来ないという、『釣りネタあるある』にも挙げられるようなデメリットがあります。
ここではこの気苦労の多い作業から解放してくれる、サビキ釣りの便利グッズの一つを紹介します。
釣った魚を手で触らずに外せる便利グッズ【おさかな外し】
ここで紹介するのは、サビキ釣りで釣り上げた魚の針を、手を使わずにワンタッチで外すことができる商品で、がまかつが販売している【おさかな外し】という釣り道具です。
2011年の発売当初からのヒット商品で、当時は入荷待ちの状態が続いていた商品でもあります。
次の画像のように、バッカンにセットして使う釣り道具になります。
おさかな外しの使用状況
(出典:gamakatsumovie)
まずは、この【おさかな外し】なるものが、どのような釣り道具であるかを示します。
おさかな外しの外観と特徴
おさかな外しの外観
先の画像にあったように、枝分かれした2本のポールが立ったプラスチック製の道具を、バッカンの横に取り付けて使用します。
2本のポール間には、外しピンと呼ばれる棒が通してあり、このピンはポールの片側にだけ固定されています。
使い方は説明書を見るよりも動画を見た方が分かり易いのですが、ここでは説明書の記載を使って簡単に示しておきます(後ほど、実演動画も紹介します)。
おさかな外しの使い方
おさかな外し3つ部品
おさかな外しは3つの部品に分かれていますので、先に示した製品の外観のように、まずはこれを組み立てます。
おさかな外しをバッカンにセット
次にバッカンへのセットになりますが、こちらはバッカンの側面に差し込むだけで、土台部分には3箇所の固定用突起があり、バッカンのサイズや魚が外しやすい位置に付け替えて使用できます。
おさかな外しの使用(1)
あとはバッカンに海水を入れて安定させ、実際に魚が掛かったら、サビキの下側(下カゴ仕掛けならカゴ付近)を持って、外しピンの上を手前側へ滑らせます。
おさかな外しの使用(2)
外しピンに魚や針が引っ掛かった状態で手前側へ引っ張られることで、魚が針から外れてバッカンに汲んだ海水の中へ落とされるという使い方になります。
先にも書いたように外しピンは片側固定となっており、釣り針が引っ掛かっても、ピンとポールの間を擦り抜けて自然と外れてくれますので、連続で次々と魚を針から外していくことが出来ます。
以上が、おさかな外しの使い方になりますが、非常にシンプルな作りとなっており、まず使用方法で迷うことはないでしょう。
まさに釣り人の面倒な作業を劇的にサポートしてくれる、アイデア商品といったところでしょうか。
おさかな外しのメリットとデメリットのまとめ
おさかな外しを使うことで得られるメリットとデメリットを、箇条書きで示してみます。
【メリット】
- 魚を外す作業から解放される
- 釣った魚に手に触れずに外せることで、手が汚れたり、嫌な匂いがつくのを防げる
- 製品は3分割できるので持ち運びもラク
- 手作業に比べてスピーディーなので時合を逃さない
- 手で触らないので魚が傷まない
- 魚が弱らないので、活きエサを釣るのにも最適
とにかく釣った魚に手に触れずに外せるので、手を汚さずに済みますし、家族が釣った魚の針を外すのに、お父さんが奔走することがなくなります。
晩秋になってくると気温も下がり、汚れた手を洗うのもだんだんと億劫になってきますが、この釣り道具があればそんな苦労もなくなります。
サビキ釣りで使う釣り竿やリールなど、地面に直置きする回数も劇的に少なくなりますので、タックルが傷つかずに済むといった付加価値も嬉しいですね。
【デメリット】
- 2,000円程度の初期投資が必要
- サビキはスレ針を使うので、引き上げ時のバラシが増える
- 頑丈な作りではないので、破損に注意する必要あり
2点目のスレ針(カエシが無い針)を使うことによるバラシの増加は、文面だけだと少々気になる点かと思います。
ただ、この道具とスレ針のサビキを使える状況いうのは、頻繁に魚が掛かる時なので、多少のバラシは気にならないだろうと思います。
その他はいずれも、釣り道具を使用するに際して当たり前のことであり、デメリットと呼べるようなことではありません。
がまかつ おさかな外しの実演動画
製品メーカーであるがまかつが、この商品に関する実演動画を公開していますので、目で見て使い勝手を確かめるのが良いだろうと思います。
(出典:gamakatsumovie)
おさかなはずしの使用具合は、いかがでしたでしょうか。
作業があまりにもスムーズ過ぎて恐いくらいですが、これは海面と高さがほぼ同じ筏で釣りをしているという点も寄与しています。
海面から高さのある波止での使用や、ウキサビキでの使用ですと、リールを巻く必要もありますので、もう少し操作は煩雑で、バラシの機会も増えると思っておいて下さい。
がまかつ おさかな外しと関連製品の紹介
上記で紹介しました【おさかな外し】の仕様と規格を纏めておきます
信頼のがまかつブランドなので性能に問題がないのは勿論ですが、使用するバッカンやサビキには縛りがありますので、ご注意下さい。
【仕様 / 規格】
- 素材:ABS
- サイズ:475×147×110mm
- 色:レッド
- 取り付け:ハードあるいはセミハードのバッカン
- サビキ:スレ針を使ったものに対応
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このおさかな外しを使用するに際して、バッカンやサビキについての一例を、がまかつ製品を通して簡単に紹介しておきます。
- 素材:E.V.A
- カラー:ホワイト
- サイズ:(40cm)265×400×260mm
おさかな外しでは、セミハードとハードのバッカンで使用できますが、管理人としては、バッカンは堅牢性や、様々な道具入れとの併用、汎用性の高さなど総合的に考えて、40cmサイズのハードタイプの選択をお勧めします。
がまかつ(Gamakatsu) サビキ革命 ピンクスキン 6号-ハリス1号
がまかつのサビキはハッキリ言って、どの商品も甲乙付けがたく、素晴らしいラインナップが揃っていると思います。
青魚の群れが大きく、サビキの質を問わない時には、その違いが実感としてあまり現れませんが、群れが小さい時や食いが悪い時ほど、他のサビキとの違いが明確に現れます。
この製品はスレ針を使っており、おさかな外しには最適な仕掛けになっていますが、メーカーの謳い文句では『スレ針でありながら、カエシ付き針と同等のバレにくさを持つ』とのことです。
余談になりますが、サビキ釣りは、初心者さんや小さなお子さんでも手軽に釣果が得られる反面、釣り針がたくさん付いているので、針が刺さる事故も発生しやすい釣りです。
スレ針のサビキ仕掛けを使用することは、単なる魚の外しやすさだけではなく、小さなお子さんの万一の事故も考えれば非常に有用なものですので、そういった点も合わせてご検討してもらえれば良いと思います。
以上で、サビキ釣りの便利グッズ【おさかな外し】に関する紹介を終わります。
サビキ釣りの悩みの一つ、釣った魚を手で外すことによる、手に汚れや匂いが付くことから解放されるのは、嬉しいことですね。
特に、家族でアジやイワシなどの青魚を釣りに出掛ける機会が多い方には、この製品の使用に慣れてもらえば、非常に重宝できる釣り道具になると思いますので、是非一度、ご使用を検討されてはいかがでしょうか。
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