どうもガチろっくんです。
波止の小物釣り師として名をあげてきた管理人と当サイトですが、最近は船釣り釣行の機会が多くなっています。
毎度お世話になっているのは、淡路島の親戚の漁師さんですが、もう随分と高齢のため『いつまで船を出せるかなぁ・・・』と言われています。
知識や腕はあっても、身体が言う事をきかなくなってきており、歳には勝てないというのはいずれ誰もがむかえる宿命でしょうが、それなら元気なうちに教えてもらえることは学んでおこうと、親父殿と弟君の三人での釣行機会を増やしています。
今回はタイトルにあるように、シラサエビを使った胴突き仕掛けのメバル狙いでスタートし、陽が高くなってきてから、タイサビキとタイラバでのマダイ狙いにシフトしました。
前回釣行では、メバル狙いでメバルサビキを用意して乗り込むも、わずか数投で漁師の兄ちゃんがメバルに見切りをつけて、タイサビキに替えよというので、まさかの本命が1匹、マダイが大漁と言う釣果に終わりました。
今回は朝一番ではメバルリベンジということで、シラサエビを持参して乗り込みました。
後半戦はいつも通り最強の漁師仕掛けを使ったマダイ狙いですが、管理人だけは安定のタイサビキを捨て、タイカブラを持ち込んでのタイラバ勝負に出ました。
色々と目論んで臨んだ今回の釣行、果たしてその釣果はいかに・・・
淡路島で船釣り~シラサエビのメバルとタイラバ初挑戦~
【釣 行】
2019年 5月 5日(日) 5:30~11:00
場所:淡路島 由良 成ヶ島沖
天気:晴れ 風強し
潮 :大潮
シラサエビと胴突き仕掛けを携えて由良漁港に5時到着
出発は2時15分、以前までは淡路島への釣りは、ちょっとした遠征気分だったのだが、釣行を重ねるうちに和歌山と変わらないように思えてきた。
実際、管理人宅から淡路島へは、高速を乗り継げば1時間ほどで、そこから下道を走っても由良まで2時間は掛からない。
この日はフィッシングマックスの芦屋浜店までが下道だったので、少し早めの出発だ。
船サビキのメバル狙いで乗り込んだ前回は、わずか20分ほどで終了を迎えてしまったが、今回は行き掛けにフィッシングマックスへ寄ってシラサエビを準備した。
相変わらずメバルの状況は良くないようだが、これなら、まさかボウズという事もないだろうし、少しくらい日が昇ってもメバル狙いを継続できるだろう。
真鯛仕掛けだけでなく、メバル用の仕掛けまで兄ちゃんに作っておいてもらうのは大変なので、船釣り用の胴突き仕掛けも適当に購入して持参するようにした。
途中洲本でコンビニに寄ってお昼を購入し、由良漁港に到着したのは5時少し前だった。
兄ちゃんはまだ船に来ていなかったが、お隣の漁師さんが来ており、挨拶をして少しだけ話をする。
日和は良いが、この日は大潮だったので時間次第で釣り難しくなるようだ。
船に乗り込んで出船の準備をし、兄ちゃんの到着を待つ。
少ししてから兄ちゃんが到着するが、どうやら体調が良くないようだ。
二日前に高熱を出して倒れたらしいのだが、昨日には熱も下がったということで、連絡をくれなかったらしい。
親父殿は月に一度は来る機会があるし、我々もいつでも来れるので、ちょっと連絡してくれたら延期したのに・・・
『船の上なら大丈夫じゃ。』と、普段は歩いていても足が出ずに危なかしい時があるが、そんな状態でも揺られる船の上で踏ん張れるのだから、やはり根っからの漁師なのだ。
前回同様ポイントは成ヶ島沖 さてエサならメバルは食うか!?
着いた時にはまだ薄暗かったのだが、出船する頃にはもう陽が昇り始めていた。
漁港の波止はすでに多くの釣り客で賑わっており、ルアーマンが多いようだったが何か釣れるのだろうか。
因みに昼前に漁港へ戻ってきた時には、ファミリーさんがたくさん釣りをしていたが、時間的に干潮時ということもあったのか、釣れている様子はなかった。
昔から由良の波止では、管理人も何度も釣りをしたことがあるが、近年はアジやメバル、ハマチなどは時期次第で釣れるのだが、タコやアオリイカをした時はボウズをくらった。
昔に比べて魚影が薄くなってしまったのは、都市近郊に限ったことでもなく、何処の釣り場でも同じようだ。
少し話が逸れたが、この日のポイントは前回と同じく、10分程船を走らせれば到着する成ヶ島沖の近場だ。
すっかり明るくなってしまったので、エサを持ってきたのは正解だったのかもしれない。
急いで胴突き仕掛けをセットして、シラサエビを針に刺して投入する。
仕掛けの全長は2.4mの3本針、エダスは1.2号でハリス0.8号なので、30cmオーバーの船メバルを狙うにはかなり細めの仕様だ。
一応ハリスが1号と1.2号の仕掛けも持参していたが、数も少なく渋いメバルを食わせるために細めを使ってのスタートだ。
エダス長がある細糸での胴突き釣りは、モトスにエダスが巻き付くトラブルが多発するが、そこは我慢だ。
兄ちゃんの仕掛けでのエダスの出し方であれば、トラブルも最小限で済むが、市販の安い仕掛けでは贅沢は言えない。
仕掛けを落としてすぐにとはいかなかったが、少し流すとコツコツと小さなアタリが出て軽く合わせる。
うまくヒットしたようだが、随分と軽い・・・というか、ほとんどがオモリの重さだ。
水深30mから、引き上げてくると・・・
うむ、一応は本命のメバルだ。
ただし、サイズが20cmに届かず、波止釣りでいつも釣っているサイズと変わらない。
前回32cmのメバルを目にしていたので勘違いしそうになるが、船釣りでもやはりこのサイズが釣れるんだなと思い直す。
そう思っていると・・・後ろでから『これは、デカい!』と親父殿の声が聞こえてくる。
相変わらず何でもデカい!という親父殿のリップパフォーマンスだと思っていたら、本当にデカかった。
釣り始めで余裕がなく、写真は撮り損ねていたが、30cmオーバーの良型メバルだった。
「なぬっ!ヤッパリいるのか尺メバルが!!」
前回と違って、シラサエビの効果のためか好スタートを切るが、連続でくるほど甘くはなく、やはりポツリポツリだ。
しばらくすると、『来た来た来た来たッ!』
左隣の弟君にもヒットしたようだ。
上がってきたのは、管理人と同じ20cmほどのメバル。
本命をゲットし、この日は早々とボウズをクリアした3人だったが、ハッキリ言って余裕はない。
いつもなら我々3人が釣れなくても、兄ちゃんが釣ってくれるのでお土産に困ることはない。
ただ、この日は兄ちゃんも体調不良で釣りも控え気味なので、自分たちのお土産は自分達で確保せねばならない。
管理人も、周囲のヒットで写真を撮りに走ることもなく、この日は自分の釣りに集中することにする。
珍しく真摯な姿勢に、釣りの神様も微笑みかける。
『ゴツッ、ゴツッ、ガンっ、ガンっ!』これまでになく竿先が押さえ込まれる。
「あれ、これ結構引きよるし、タイちゃうかなぁ・・・」
上がってきたのは・・・
待望の尺メバルだった。
「いよっしゃっ~!ようやく釣った!!」
堤防釣りでも、メバル釣りをする機会は少ない管理人だが、過去に30cmオーバーのメバルを釣った記憶はない。
おそらくこれが初めての尺メバルだろう。
仕掛けを上げるたびにエダスの絡みを解き、面倒なエサ付けを小マメに行った甲斐があったというものだ。
この後、さらに陽が高くなるにつれて周囲でもメバルのヒットはなくなり、小物のエサ取りが出始めた。
エサ取りのメインはチャリコだ。
いつもの兄ちゃんの仕掛けを使っていれば、まずヒットすることのないサイズだ。
どうやら、船釣りでもシラサエビ程度の小エサならチャリコも食ってくるようだ。
もう1種は、カサゴ(ガシラ)だ。
岩礁帯でも、仕掛けを極力浮かさずに根掛かり覚悟で攻めるとガシラが食ってくる。
ただ、こちらもなかなかサイズが上がってこない。
時計は9時だったが、この時間になると親父殿も弟君も、同じように小物ばかりヒットさせるようになっていた。
『ボチボチ、タイのチモトに替えんか。』
兄ちゃんから、真鯛仕掛けに替えるように言われる。
本当だったら、もう少し早く替えた方が良かったのだろうが、わざわざエサを持ちこんでいたので、気を使って遅らせてくれたのだろう。
ここから、ポイントを少し沖目に移動し、マダイ釣りへシフトする。
安定のタイサビキを捨て、この日はタイラバに初挑戦
これまで淡路島の船釣りで狙うマダイ釣りでは、兄ちゃんが用意してくれるビニールを擬似餌とした漁師サビキを使用してきた。
その仕掛けの破壊力は、身をもって体験済みだ。
(上記は、漁師サビキVS市販の鳴門サビキで、釣り較べをしてみた釣行記録ですが宜しければ合わせてどうぞ。)
管理人は一度だけボウズを経験しているが、余程日和が悪くない限り、この仕掛けを使って真鯛の釣果が得られないケースはない。
安定のタイサビキ仕掛けとも言えるが、管理人としては兄ちゃん頼みではなく、何とか違う仕掛けでも釣果を上げられるようになりたいという気持ちが強い。
市販のサビキがダメなら、自分でオリジナルの仕掛けを用意することも考えたが、最近は滅法仕事が忙しく、色々と調べて勉強するほどの時間もない。
そこで、以前より気になっていた近年人気のタイカブラを使ったタイラバに挑戦してみることにした。
兄ちゃんに言わせると、タイカブラを使った釣りは決して新しいものでは無く、由良では昔からあったもので、むしろ過去の産物のようらしい。
ただ、新たな知見や技術の発展で、今のタイラバについては良く知らないというのもあるらしい。
そこで、この日はタイラバに使うルアーを3つほど準備し、持ち込んでいた。
PEラインも、タイラバでもタイサビキでどちらでも使えるように、Seaguar PE 8Xの1.2号(200m)に巻き替えてきた。
ただし、タイラバに向いたロッドの持ち合わせがないので、かなり硬いがいつも使用している船用ロッドでの初挑戦だ。
取りあえずセットしたルアーは、アブガルシアの【カチカチ玉 カニタコレッド 80g+10g 】でソフトルアーは装着せずに行う。
経験上、水深は50mから60mのポイントを流すことが多いが、潮の流れが速くなりやすい場所なので、このシンカーでもギリギリだろう。
単純に胴突き仕掛けなら通常で40号、潮が流れ始めたら50号を使っているので、重量だけでいうと明らかに足りない。
事前にアレコレと調べては来たが、当然釣り場によって条件は変わるので、これで良いのか分からないまま、手探り状態で始めてみる。
思えば新しい釣りに挑戦するのも、随分と久しぶりのことだ。
波止釣りでは、毎回のようにコロコロと釣り方を変えるので、フレッシュな気分で釣行に臨んでいるが、今回のように右も左も分からない状態で釣りをすることはない。
取りあえず仕掛けを海底まで落として、着底後に20mほど巻き上げて、再度カブラを沈める。
巻き上げるスピードは、1秒で1回転程度なので、秒速0.7mってとこだろう。
何度も同じ操作を繰り返すが、アタリはなく、本当にこれで良いのか迷う。
スマホを使って、今一度本当にタダ巻きで良いのか調べ直してみるが、新たな情報は見つからない。
管理人以外のタイサビキ組では、サイズは30cmまでと小さいながらも、早々に真鯛を上げ始めているようだ。
この日の管理人は焦らない、今日のマダイ釣りでは、ボウズになるのも覚悟している。
そうこうしていると、『ガガ~ンッ!!』
一気に竿先が水面に引き込まれるような大きなアタリが出る。
合わせる必要もなくヒットし、そこそこのサイズの獲物の手応えがある。
上げてくると・・・
ちょうど40cmとなるメゴチだった。
かなり首を振ってロッドを叩いてきたので、もちろんマダイだと思っていたのだが、予想外の獲物に意表を突かれた。
そういえば、タイラバではマダイ以外にも、様々な魚種がヒットしてくるといったような情報も紹介されていたか。
というか、それ以前にメゴチってこんなにデカくなる魚だったっけ?
マゴチなら大型だと80cm~1mにもなると言うが、メゴチの最大サイズっていくらくらいなのだろうか。
実は、メゴチの最大記録を叩き出していたりして!?
それとも、これメゴチではないとか・・・
初めてのタイラバで獲物をゲットしたことで、少しはこのただ巻くだけの釣法への疑問も晴れる。
根気よく続けていると、コンコンコンと小気味よいアタリを感じるが、合わせても乗らない。
そんなことを2度3度繰り返すうちに、タイラバでのアタリへの合わせについて記載を思い出す。
『合わせてはいけない。』
そうだ、確かタイラバではアタリがあっても合わせずに同じ調子でラインを巻き続け、追ってきてフックを食い込んだところで、竿先が持って行かれるので、そこでフッキングするというようなことが書いてあった。
なるほど、先のメゴチの場合は前アタリもなく、一気に食い込んだので難なくヒットできたというだけで、通常はこんな感じでワームやネクタイへのアタックで、小さな前アタリが出るということか。
考えれば当然なのだろうが、ただ巻くだけといっても、最低限の知識は必要なようだ。
とはいえ、アタリはあるようなので、カブラは交換せずにカチカチ玉で続ける。
そして、根の深い掛け上がりポイントへ来た時、『ゴツゴツゴッ』と根をこするような手応えの後、『ガーンっ』と竿先が大きく曲がる。
一瞬根に掛けてしまったかと思ったが、すぐにロッドが鈍く叩かれる。
ほとんど重さだけの手応えなので、ヒットした魚の想像はつく。
25cmオーバーの良型のガシラだった。
なるほど、ガシリングがあるくらいだから、当然カブラでも目の前を通してやりゃあ飛びついてくるわな。
外道ながら、また一つ実績が出来て素直に嬉しい。
ただ、この後も何度かあったアタリでカブラを追わせきれず、この日タイラバでマダイをヒットさせることは叶わなかった。
因みに、タイサビキ組の親父殿と弟君はというと、ポツリポツリと真鯛のヒットはあったようだが、いつもとは違いサイズに恵まれなかった。
ただ、親父殿は納竿間際に、竿頭を決定付けるド級の1匹を釣り上げる。
この日最大のヒットは・・・
周囲は55cmクラスのマダイだと言っているのに、60cmあると言い張って聞かなかった親父殿。
テンションが上がる気持ちは分かるが冷静になっておくれ・・・計測の結果は56cmだった。
この日は兄ちゃんが50cmオーバーを仕留めておらず、サイズでは弟君が仕留めたハマチとほぼ同サイズだ。
真鯛とハマチの差もあるが、この日の親父殿はメバルでも最長サイズ(32cm)を仕留めているので、文句なしの竿頭だ。
この後、波風だけでなく、潮のうねりも大きくなり、11時過ぎに納竿となった。
漁港へ戻ると、隣の漁師さんから『お土産に持ってけぇ。』と釣って帰ってきたばかりのサワラを頂く。
釣った直後に〆てから氷浸けけされた絶品サワラだ。
本日は真鯛のお土産が少なめだったのだが、サワラの登場で違う意味での盛り上がりをみせる釣行となった。
本日の釣果とタックル
【お持ち帰り】
真鯛(マダイ):5匹(56cmまで)
チャリコ:5匹(20cm~30cm)
メバル:8匹(18cm~32cm)
メゴチ:1匹(40cm)
カサゴ(ガシラ):5匹(30cmまで)
ハマチ:4本(55cmまで)
サワラ(鰆):1本(90cm)
ハマチは1本だけがこの日の釣果(他3本は兄ちゃんのイケスで泳いでいたのを締めた)で、サワラは前述のようにもらい物です。
20cm以下のチャリコはリリースが5匹程度で、ガシラとメバルの小さいサイズは、リリースしても死んでしまうので持ち帰りました。
【本日のタックル】
本釣行で使用した管理人のタックルのうち、本命の釣果があったメバル仕掛けだけ、以下に紹介しておきます。
- ロッド:シマノ ロッド ホリデー FUNE 船 50-240 2.4m
- リール:カストキング(KastKing)リール Royale Legend
- ライン:クレハ(KUREHA) PEライン シーガー PE X8 200m 1.2号 5色分け
- リーダー:東レ(TORAY) トヨフロン スーパーLハード 3.5号 50m ナチュラル
- 仕掛け:ささめ針 職人技メバル50cmハリス3本 6号-0.8号
上記のうち、リーダーは1ヒロ(1.5m)とってありましたが、これは後半戦のタイラバのために予め結んでおいたものなので、完成仕掛け直結でも問題ないかと思います。
ちなみに、胴突き仕掛けの底オモリはホゴオモリの30号と40号を水深に合わせて使い分けています。
今回の淡路島釣行で、シラサエビの釣りでは、外道も含めてちょこちょことヒットはあったもののサイズが小さく、なかなか船釣りの醍醐味は味わい難いものがありました。
ただ、数は上がらないまでも何とか前回のメバルリベンジを果たし、尺メバルもゲット出来てたので総合的には満足の釣りになりました。
また、初挑戦のタイラバでは、本命のマダイこそゲット出来なかったものの、一応良型の獲物はゲットできたので、何となく釣り方の手応えは掴めました。
無知による不手際で逃したアタリもいくつかあったので、次の機会ではもう少しうまくやれるだろうと思います。
ただ、兄ちゃんに言わせると、漁師のビニールサビキと同じ場所で仕掛けを流すと、『先に食うのはビニールじゃけぇ。』という一言が頭に残ります。
同じ船で管理人以外の3人がサビキを流す中、果たしてタイラバで真鯛をゲット出来るのかと、少々気がかりな今日この頃ですが、次の機会でも是非とも挑戦したいと思います。
【その他の淡路船釣り釣行】
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