どうもガチろっくんです。
今日はアイナメという魚の呼び名についての小ネタを紹介します。
記事の整理を行っていたら、書いたままでアップするのを忘れていた記事が出てきました。
ブログサイトを運営していると、どうしても途中で気が変わって違う記事を書き始めたり、途中で書いたままほっておいたり、はたまた書いたまま投稿するのを忘れてしまっていたりする記事が増えてきます。
今日紹介する記事は、2015年2月4日に仕上がっていたもので、記事内容が少し時期を外しています(今日現在2015年4月15日)。
釣りブログにおいては、季節感が一致するものやタイムリーなものほど読者様にも有益な情報配信となります。
なるべくそのような記事投稿を心掛けていますが、本記事を来年まで置いておくわけにもいかないので、今回はご了承をば。
【魚の小ネタ】 アイナメの呼名の多さにビックリ!!
冬から春にかけて大物釣りの本番を迎える人気のロックフィッシュである【アイナメ】
近年は投げ釣りをしなくなってから、大型にはほぼ縁のない管理人ですが、他の方のブログを見ていてポン級を上げているのを見ると、あのダイナミックなアタリに強引ともいえるやり取りが懐かしく思え、羨ましい限りです。
ただ、もう一度!・・・となかなか思えないのが、実際にやると根掛かりとの戦いになるからでしょうか。
また、管理人自身は大阪在住で、日常は大阪湾での釣りがメインとなりますが、残念ながらアイナメの魚影は非常に薄い状況です。
クジメであれば時折姿を見ることもありますが、アイナメとなると幼魚のアブシンを除けば、1日頑張っても1匹釣れるかどうかというのが正直なところです。
そんなわけで、当サイトの釣行記事でも、アイナメの釣果が乗ることは稀です。
アイナメとは ~アイナメの種類~
アイナメとは、カサゴ目アイナメ科に属する魚で、日本沿岸の岩礁域に広く生息する底生魚で、東北や北海道など冷水地域での釣果が多い魚です。
アイナメの全長は関西では30cm程度までが多いですが、日本北部では60cmを超える個体も連れ、堤防釣りで釣れるロックフィッシュ(根魚)の中では最大級です。。
日本産のアイナメ科の魚類は5種類存在します。
アイナメ属のアイナメ、クジメ、ウサギアイナメと、ホッケ属のホッケ、キタノホッケ(しまほっけ)です。
ウサギアイナメ、ホッケ、キタノホッケについては、ほぼ北海道での生息が中心で、管理人が住む大阪を含めた西日本では、アイナメとクジメしか釣れることはありません。
日本の公式記録としては、岩手県で釣れた64.1cmのアイナメが最大寸、北海道では64.7cmが上がっているようですが、こちらはウサギアイナメです。
また、ウサギアイナメについては公式記録ではありませんが、70cm以上のものが上がった実績もあるとか・・・と言うか、『北海道では60cm級のアイナメが上がることは珍しいことではない』との記事も目にしたのですが、ホント北海道はスケールが大きいですね。
・・・で、タイトルに示した本題ですが、この【アイナメ】についていろいろと調べていると、その呼名の多さにビックリします。
呼名の由来がハッキリしたものも結構あるようでしたので、ざっと纏めてみました。
アイナメの呼び名
アイナメという呼び名は、全国的に使われているようですが、漢字で示すと『鮎魚女』、『鮎並』といったところはPCで普通に漢字変換で出て来る感じで、その他にも『愛魚女』とも書かれるようです。
いずれにしても、アユや愛魚といった文字が使われているあたり、美しいこの魚の昔からの愛され度合いが分かります。
さて、アイナメのその他の呼び名については地域と一緒に一覧表にまとめ、また、呼び名の由来が分かっているものについては簡単に紹介しておきましょう。
呼 名 | 主な地域 | 呼名の由来 |
アイナメ | 全国 | 正式名称 |
アブラコ | 北海道 | 魚体が油を塗ったように光り、細かいうろこが油を塗ったように見えることより |
アブラメ | 東北、関西 | |
アブラウオ | 和歌山 | |
ネウ | 宮城 | 住処の根系が由来 岩礁や瀬などにすみ、遠くへ移動しない魚(根魚) |
ネウオ | 東北 | |
モズ | 中国 | 住処の藻系が由来 海藻が多く繁る場所を好むことより |
モイオ | 富山 | |
シンジョ | 新潟、秋田 | 身体の艶めかしさから寝床を連想 |
ツムギ | 徳島 | 紬の模様に由来 (鈍い光沢を放ち表面に小さなこぶが生じ、独特の風合いを持つ) |
オツムギ | 愛媛、大分 (豊後水道) | |
シジュウ | 北陸、京丹波 | 始終釣れることから |
モミダネウシナイ | 広島、愛媛 | あまりの美味しさに農民が籾種を買う代金まで失ったことより |
ポン ビール瓶 一升瓶 | 日本各地 | ポンは30cm以上のアイナメで、ビール瓶のような大きさからビール瓶、あるいは数える瓶になぞらえてポン級 40cm以上なら一升瓶 |
実は地方限定で由来が分からないものは除いてあり、ここで纏めた呼名以外にもまだまだ存在します。
当然、類似のものも結構ありますが、それでも全く違うニュアンスのものも多く、異なる呼び名を持つ魚の中では多い方だと思います。
出世魚ならサイズに合わせて呼名がころころ変わる魚がたくさんいますが、そうでなくて、これだけ多くの呼名を持つ魚っていうのはそうはいないのではないでしょうか!?
ちなみに、アイナメの出世に合わせた呼名としては、兵庫県明石市で春先にとれる3~4cmくらいのものをアブラジャコ、10cm前後に成長したものをコゼッポ、それ以上で30cm未満をアブラメ、30cm以上をポンと呼び分けているようです。
管理人が住む地域では、アイナメの新子(10cm程度までかな?)を【アブシン】と呼んでいます。
これも他にも呼名がありますが、取り挙げれば切りがないので、これぐらいにしておきます。
日本全国で人気のターゲットにされている【アイナメ】。
釣りの初心者さんでも大物をゲットする機会があり、この寒い釣りシーズン、車の横付けが出来るポイントで、寒さをしのぎながら投げ釣りを楽しんでいると、思わぬ大物が竿を叩き込んで来るかもしれませんね・・・
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