どうも、ガチろっくんです。
今回は和歌山県北部の雑賀崎にある地磯【番所の鼻(ばんどこのはな)】での紀州釣り釣行の模様をお届けします。
当サイトの読者の方には、既にご存知の方多いと思いますが、本釣行はダブルヘッダーの2戦目にあたります。
この時期の番所庭園の開園時間は9時と遅いので、その前に、少しだけ別の釣りを楽しもうと思い、初戦は水軒のテトラで穴釣りをしてきました。
そこであろうことか、なんとテトラから足を滑らせ、海に落ちるというアクシデントに見舞われました。
多少の怪我もしましたので、本戦に臨むか否かについては迷いましたが、出した結論は初志貫徹の強行!!
満身創痍で臨んだ番所の鼻での紀州釣り、果たしてその釣果やいかに・・・
なお、ダブルヘッダーの初戦、水軒テトラ帯での穴釣りとアクシデントの模様については、コチラをどうぞ
読者の皆さんも、テトラでの釣りは非常に危険ですので、最新の注意を払って行って下さいね。
特にお子さん連れの場合や、危険度の高い大型テトラや三角テトラには上がらないようにしましょう!!
和歌山市内の雑賀崎にある地磯【番所の鼻】で紀州釣り
【釣 行】
2018年 5月12日(土) 11:30~15:30
場所:和歌山 雑賀崎の地磯 番所の鼻
天気:晴れ
潮 :中潮
番所庭園への到着は10時半 番所の鼻でポイント選び
当初、番所庭園へは開園時間の9時にやって来る予定だったが、落水事故によって服を乾かせる時間が必要になり、予定より1時間半の遅れとなってしまった。
番所庭園の中から降りられる番所の鼻(地磯)では、立てる場所そのものは少なくはないが、釣り方が紀州釣り限定になると、ポイントなる場所は限られる。
それほど多くの釣り人が訪れる場所ではないが、到着時の駐車場には管理人さんの車以外で3台が停まっており、もし観光客でなければお目当ての場所はまず空いていないだろう。
駐車料金500円と入園料600円の合計1,100円を支払う際に、一応先行者の釣り人数を聞いてみると、やはり3組の釣り客が訪れているとのことだった。
まだ午前中で、なおかつゴールデンウィーク後ということもあったせいか、観光客は一人もいなかった。
穏やかな天候で、庭園を覆う緑のクッションが非常に心地よい。
ただ、テトラから滑り落ちたのと、這い上がった際におった傷が痛み、チヌヌカを合わせて20kgにも及ぶ荷物の負担がどえらくキツイ。
順路は回り道になるので、真っ直ぐに番所の鼻を目指すことにする。
途中、荷物を放置して、気になる南向きを覗きこんでみるが・・・
雑賀崎の灯台方面になるが、水質は非常にクリアで、砂底ベースで根が点在しているのが伺える。
ただ、もう少し先の方まで行かないと、この位置からはポイントが空いているかどうかは見渡せないようだ。
逆に北向きは岩場メインで紀州釣りには不向きなので、ポイントに入ることはないが、一応確認には行ってみた。
すると遠目で距離はあるが、つい先ほどまで、服を乾かせるためにパンイチで一時間半も過ごした水軒のテトラが確認出来た。
ここから見てもテトラの形状が分かるほど大型で、落ちた場所は一際高積みされているのが伺える。
当サイトの読者様に頂いたコメントによると、水軒のテトラはこれまで何人も亡くなっているほど危険な場所ということだ。
釣行の半分以上はテトラに上がる管理人だが、もう2度と水軒のテトラには上がらないと固く誓う。
北向きには釣り人は確認出来ず空いてはいたが、やはり紀州釣りポイントの南向きへ下りることにする。
上からのぞいたところ、西向き(沖向き)のポイントと、南向きのポイントにはそれぞれ2人組の釣り客が入っており、隣で竿を出すのは難しい状況のようだ。
やはり開園時間に到着できなかったのが悔やまれるが、幸いにも南向きの中で少しばかり西側へ下った場所が空いていたので、そこで釣り座を設けることにした。
ちょうど景観説明図の写真を撮っていたので、ついでに載せておく。
図の中でいうと、上側の双子島方向が西向きとなり、【☆】マークを入れたあたりが南向きでこの日入ったポイントになる。
すでに書いたが、番所の鼻の南向きはおもに砂底となっており、磯場でありながら紀州釣りが楽しめる一級ポイントだ。
本日の釣り座とエサ
アッチ見たりコッチ見たりしているうちに、時間は11時を過ぎていた。
ちょうど干潮の時間にあたるはずだが、到着時よりも風が強まり、ザワザワと少し波立ち始めていた。
まあ急いでも仕方ないので、休憩を兼ねながら釣り座をセットする。
本日のエサは、生イキくんと小ボケを用意してきた。
怪我をしてなお、この2戦目に臨んだのは、『せっかく小ボケを買ったのに!』という理由も大いに後押ししていた。
チヌヌカダンゴはフィッシングマックスのオリジナル配合ぬか8kgに、アミエビを加えた1kg加えたものだ。
もっと早い時間から開始するつもりだったが、アクシデントによって開始が遅れたので、ヌカは大量に余ってしまいそうだが、持って帰るのもしんどいので、取りあえず全部練り上げてしまった。
ただ、これが後に災いとなることを、この時点では知る良しもなかった。
しかし、ヌカが余ること以上に痛かったのは、テトラから滑り落ちた際に傷だらけになった両手だ。
身が削れた指先は絆創膏だらけにしていたが、それでも海水で染みるのと、絆創膏の中に砂なりヌカなりが侵入してくる。
手の平も全体的に小傷が一杯できており、『傷口に塩を塗り込む』をまさに体現している状態で、ヌカを練り上げる時間は、もはや地獄で試練を味わっているようだった。
タックルの中にゴムの薄手袋が入っていると思っていたのだが、良く考えたら去年の秋にカワハギ釣りに出掛けた際に、マキエのダンゴ(にぎってポン)を握るのに、アサリ臭くなるのを避けるために、使ってしまっていたのだ。
この時ばかりは、「やはり大人しく帰るべきだったか・・・」と、考え直させられたほどだ。
紀州釣り開始 やってきたのは良型のガシラと高波!?
ヌカダンゴを用意するのに四苦八苦したが、いざ紀州釣りを始めると、昨年の夏以来のことで心が躍る。
若い頃はこの釣りに没頭した時期もあったので、その楽しさは良く知っている。
ヌカは余るほどたくさんあるので、少し大き目のダンゴにして、ダンゴ杓を使っておよそ20mほどにキャスティングする。
ポイントが浜に近い西寄りになってしまったことで、本来の南向きのポイントよりは浅く、おおよそ4ヒロ程度だった。
磯場とはいっても砂底部分が多いので、仕掛けはハワセにしても根掛かりはしない。
開始数投するも、エサ取りの気配はなく、オキアミは無事に帰ってくる。
そうこうするうちに、静かにウキが立ちあがった。
『ピシっ』と勢いよく合わせるも、竿先は軽くしなる程度だ。
番所の鼻での紀州釣り、ファーストヒットは15cm程度の子ガシラだった。
穴釣りなら最後に写真を収めるためにキープして活かしておくところだが、紀州釣りでは面倒なのでリリースする。
フグやベラ、チャリコなどのエサ取りはいないようで、その後もオキアミが取られることがない。
こうなると、チヌがいつやって来るかのバロメータがないので、それはそれでボケ投入のタイミングが難しい。
エサ取りが多いとそれはそれで鬱陶しいが、いなけりゃいないで困るのが紀州釣りだ。
仕方がないので、オキアミメインの付けエサで、ちょいちょいとボケを刺してやることにしたが、もちろんボケも残ってくる。
開始から1時間ほどが経過した時であっただろうか、少し潮が動き始めると、残ったエサの状態に変化が生じ始めた。
明確なアタリは出ないが、エサ取りが寄ってきた形跡が感じられる。
そんな時、ウキがゆっくりと立ち上がり、スゥ~と海中に引き込まれた。
『ビシっ!!』
竿先にある程度の重みを感じると同時に、頭を振るかのようにゴンゴンと叩いてきた。
『まさかのいきなり本命?』と思ったが、そこまでの負荷は伝わってこない。
姿を現したのは・・・
またまたガシラ(カサゴ)だった。
ただ、今度のはかなりの良型で、ある意味チヌを釣るよりも嬉しく、家族にとっても良いお土産になる。
『今晩はガシラの造りで一杯やるか・・・』とでも言いたいところだが、管理人は下戸である。
エサ取りの出現、良型ガシラのゲットで、俄然期待感が高まる。
ただ期待感の高まりに歩調を合わせるように、風は強くなり、波は高くなっていく。
そんな中、沖合から2つの大波が押し寄せてくるのが見えて・・・
『あれ、あの波エライ高ないか!?』
『えっ、ちょっとヤバい?』
『エエッ、勢いそのままに近づいてくる!!!』
釣り座をそのままにして、急いで少し高い位置まで逃げ上がると・・・ざっばぁん!、ざばぁ~ん!!、と釣り座まで波は打ち上がり、何事もなかったかのように平常に戻る。
別に大型船が通った訳でもないのに、こんな急に高波って発生するもんなん?
置いてきたタックルはヌカの重さもあり、波にさらわれこそしなかったが、水を被ってべちょべちょ、バッカンの中のヌカもべちょべちょ状態。
『あちゃ~、マジかいな。ヌカ全部練らんと、やっぱり半分残しておいたら良かった。』と思うも、後の祭りである。
仕方なくべちょべちょの部分を出来るだけ多く捨てて、少し水分が飛ぶのを待つのに、ゆっくりと昼食を取ることにした。
紀州釣りの再開 本命のチヌの姿はついぞ拝めず
せっかく良い雰囲気になってきたところではあったが、思わぬ中断により少し拍子抜けしてしまった。
ダンゴの方は握ると水分が浮かんでくる状態ではあったが、何とか着底までに溶けてしまわない程度にまでは回復した。
そして波風はと言うと・・・
刻一刻と海の状況は悪化してきて、ここへ到着した時の穏やかな状況が嘘のようだ。
釣り座も少し高い場所に移すが、水しぶきが飛んでくるのが気になって仕方がない。
また高波が来ないだろうなと注意を払いながら、ダンゴのキャスティングを再開する。
ところが時間を空けて、海中の状況も大幅に変わったのか、アタリもなくエサが残って来ない状況が続く。
ボケを付けてもお構いなしで、ダンゴが割れると速攻でエサ取りにやられる。
2号のチヌ針を使っていたので、フグやベラ、チャリコなら掛かってきてもおかしくないはずだが、一向に姿を見せない。
仕方なく、ダンゴが割れると、アタリか否か判断が難しい状況でも、とにかくアワセを入れることにする。
そして、ようやくのこと姿を見せたのは・・・
まあまあサイズの良いカワハギ(丸ハゲ)だった。
これはおそらく針掛かりしやすい大き目のサイズで、もっと小さいのが寄ってたかってエサをつついているのだろう。
この後もかなりの時間、我慢の時間は続くが、ついぞ2枚目のカワハギをヒットさせることは出来なかった。
この後、更に波風は強さを増すが、もう危ないから止めようかと思った時に、ふとカワハギの気配が消えてエサが残ってきた。
いよいよ本命のチヌの登場かと思い、ウキに全神経を注ぎ込む。
『一匹釣ったらそれで良い。』
『一匹釣ったら、小さくても止める』
『一匹釣ったら・・・』
祈るように見つめるウキが静かに立ち上がるが、早合わせはしない。
2度、3度待つと、スゥ~と海中にウキが引き込まれる!
『ビッッシッ!!』と大合わせ。
・・・するも不発で、アカン!、素バリを引いたかと思って仕掛けを回収してくると、なんとそこには・・・
なんじゃ、こりゃぁ。。
あんな思わせぶりなアタリを出して、上がってきたのは、水軒での釣りも合わせて、この日最小最弱のハゼだった。
これは、もう怪我をしてまで無理に釣りを続けず、早く帰りなさいとのお告げに違いない。
満潮まではまだまだ時間はあったが、波風の強さも気になるので、終ぞチヌの顔を見ることもなく、これにて納竿することとした。
本日の釣果とタックル
【お持ち帰り】
ガシラ(カサゴ):1匹(27cm)
カワハギ(丸ハゲ):1匹(20cm)
【リリース】
ガシラ(カサゴ):1匹(15cm)
ハゼ:1匹(10cm)
【本日のタックル】
本釣行で使用した管理人の紀州釣りタックルを紹介します。
- ロッド:MACHチヌ(マッハチヌ)2号 450
- リール:ダイワ リール 11フリームス 2004
- ライン:東レ(TORAY) ライン 銀鱗スーパーストロングNEO 150m 2.5号 ゴールド
- ハリス:クレハ シーガー グランドマックスFX 60m 1.75号 クリア (kur-220645)
- ウキ:YO-ZURI(ヨーヅリ) チヌウキ 0.5号
- その他:ウキ止めの糸、カラマン棒、シモリ、サルカン20号、チヌ針2号
【ロッドについて一言】
MACHチヌ(マッハチヌ)は管理人が紀州釣りで昔から愛用しているロッド(汎用磯竿レベル)で、何度も修理を重ねたとても古い釣り竿で、もう売っていないし、情報を探そうとしても出てきません。
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【リールについて一言】
管理人が使用したダイワのフリームスでは、すでに新しいモデルが登場しており、後継機の方が安価で性能が向上しているので、検討されるのであればコチラの方が良いでしょう。
【その他のタックルについて一言】
ライン(道糸)とハリスは、紀州釣りで最も多く使用する機会がある製品で、特にハリスのこのシリーズはどのような釣りに対しても、ほぼ一択で使用しています。
ウキは通常のチヌ浮きを寝ウキに使っており、非常に感度が良い細いタイプですが、視認性が悪いので目が悪い方には向かない製品です。
水軒でのアクシデント後に無理をしてまで臨んだ紀州釣り釣行でしたが、結果的にチヌ(クロダイ)の顔を見ることは叶いませんでした。
午前中の穏やかな天候にも関わらず、午後からはかなり荒れ気味の天候に変わりましたが、久しぶりに磯釣り気分を味わい、一応良型のガシラ(カサゴ)のお土産も付きましたので、釣行そのものには満足です。
和歌山市内にある雑賀崎の地磯【番所の鼻】は、番所庭園への入園料600円と駐車場料金500円こそ必要とはなりますが、比較的平坦部分も多い安全な地磯ですので、気軽に磯釣り気分を味わいたい方にはお誂え向きの釣り場です。
庭園からの景観も良く、清々しい気分が得られる釣り場ですので、機会があれば、一度出掛けてみてはいかがでしょう。
ただし、今回のように天候の変化や、突然の高波が押し寄せることもありますので、海面と高低差のない磯際まで降りる場合には、周囲の状況には十分に気を配って頂きたいと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
27cmのガシラはすごいですね。このサイズは我が家では刺身です。
ハゲと併せて食べたいですね~
番所は観光しか行ったことないですが、こういうところなのですね。なるほど。
いろんなハプニングがあっても、ちゃんとお土産こさえて立派です
なかなかちゃんと計画していかれること、ちゃんと写真に残しておかれること
いつも感心させられます。
和歌山釣行、いつも参考になります。
エサを買うお店が同じで、行先もこれだけかぶっていれば(単にこのブログ見て行ってるから当たり前)
季節も良くなったことですし、いつの日かマックスか、紀伊国屋か、現地でお会いしましょう!
カゴ師さま
こんばんわ、カゴ師さん。
水軒も番所の鼻も、アクシデント続きで、釣果も含めて「こんなはずじゃあなかった・・・」というのが正直なところです。
ただ折角の釣行記事ですので、貧釣果でも読んでもらって退屈しないように、色々な情報を盛り込みつつ、面白おかしく綴るように意識して書いています。
少しでも役に立つ情報があって、楽しんでもらえてたら幸いです。
ずいぶん暖かくなってきて、まだ安定はしていませんが、大阪湾の南の方でも豆アジが出始めましたね。
そうなると下津が気になるんですが、牛ヶ首エリアは隠れ場的な釣り場なので、釣果情報はほぼでないんですよね。
だから、たまに下津ピアーランドの釣果とか見て、下津への釣行の時期を探ったりしています。
ピアーランドは今チヌが全盛のようなので、むしろこれを狙いにいく方が、五目釣りも楽しめて良いかも知れませんが。
色々な釣りをするという点もありますが、面が割れると恥ずかしいというのもあって、神出鬼没にアチコチに出掛けていますが、カゴ師さんとはいずれ顔を合わせる機会がありそうですね。
その時はどうぞお声掛け下さい(^-^)/
ガチろっくん