どうもガチろっくんです。
これまで月に一度程度の釣行ペースながら、コロナの緊急事態宣言と蔓防の解除で、これまでのお休みを取り戻すかのように、この10月は今回で3度目の釣りとなります。
基本的には週末がお休みの管理人ですが、この日は平日休みで子供たちもおらず、家族サービスの必要もないので午前中だけ釣りに出掛けることにしました。
午前中の釣りということで、自身の釣りのラインナップではアオリイカがベストですが、さすがに京都まで遠征する気力はなく、近場でアオリイカが釣れそうな釣り場を探していました。
これまで泉南や紀北に出掛けることが多い管理人ですが、このあたりのアオリイカでは好釣果に恵まれたことはなく、エギングを楽しむエギンガーさんも多い割には、釣りあげているのはほとんど見たことがないのが実情です。
そこでほとんど行かない神戸から西に目を向けてみると、有名な釣り場である平磯海釣り公園やアジュール舞子でもチョコチョコとアオリの釣果があることを目にしました。
おそらく泉南界隈と変わらないだろうなぁとは思いつつ、この辺りなら高速を飛ばせば1時間ほどで着くので、様子見ということで珍しく西への釣行を決断しました。
結局向かった先はアジュール舞子で、初見の釣り場で予想以上の厳しい洗礼を浴びることになりましたが、果たしてその釣果やいかに・・・
アジュール舞子で呑ませ釣り~激流の洗礼と厳しい釣果
【釣 行】
2021年 10月 20日(水) 5:30~11:00
場所:神戸アジュール舞子 沖向き護岸とワンド
天気:晴れ
潮 :大潮
フィッシングマックス垂水店でエサを調達
アジュール舞子は有名な釣り場なので、少し調べてみると釣り場や駐車場について紹介されているサイトも多く、最低限の知識情報は事前に入手しておいた。
どうやら舞子公園付近で一番早く開く駐車場は5時開場ということだったので、出発は3時半とし、阪神高速3号神戸線で若宮インターまで車を飛ばす。
そこから2号線を明石方面に向けて走るが、途中にフィッシングマックスの垂水店があるので、ここでエサを調達することにした。

フィッシングマックス垂水店
フィッシングマックス垂水店はずいぶん前に訪れたことがあるが、いつどこへ釣りに出掛けた時か記憶にないほど昔のことだ(おそらく何度か訪れている垂水漁港への釣行時だったと思う)。
垂水界隈ではアオリイカのエサとなる小アジがほとんど釣れていないことは事前の調査で分かっていたが、一応サビキ釣りの用意はしてきており、サビキをするかどうかについては迷っていた。
アジの釣果について店員さんに尋ねてみると、夕方の一時だけ釣れることもあるが、やはり期待はできないような状況ということだった。
それならサビキで無為に時間を潰すより、もう活きアジを購入して向かうかということで活きアジの販売状況を尋ねてみると、20cm以上のアジしかしないということだった。
新子のアオリイカの時期に20cmのアジは大きすぎるので一瞬迷うも、背に腹は代えられぬということで、とりあえず4匹だけ活きアジを購入することにし、足りず分は銀平(ウグイ)を8匹追加することにした。
銀平は大きさが小サイズの在庫しかなかったが、サイズは10cm~12cmとちょうど良いくらいのサイズだった。
陽が上がっての釣りになるので、ヤエン釣りで銀平がどの程度潜るのかは疑問だったが、一応ウキ釣りの準備もあるのでこの時は何とかなるだろうと安易に考えていた。
アオリイカ釣行では小物のつり具に不足はなく、エサ以外の追加の買い物もないので、これのみでフィッシングマックス垂水店を後にする。
舞子公園駐車場に到着し、とりあえず釣り場の様子を覗う
アジュール舞子に到着したのは午前4時45分で、舞子公園駐車場のゲートは事前の調査通り閉まっている。
普通車専用ゲートの前で待機し開場されるのを待っていると、開場時間に合わせるように数台の車が後ろに並んだ。
『平日でも朝一で来るんやなぁ。』と思いつつ、5時ピッタシに駐車場に入場した。

舞子公園駐車場
ちなみに舞子公園の普通車駐車場はP1とP2で合計198台の駐車が可能なようだが、管理人が停めたのはP1の方で小さい方の駐車場だったようだ。
グーグルマップではP1の駐車場しか記載がなかったので分からなかったのだが、P2の駐車場は舞子公園の地下駐車場だった。
ちなみに神戸方面の釣り場の駐車場と言えば料金が高いというイメージがあり、それもあって昔から駐車での出費が不要な和歌山方面にばかり釣行に出ていたのだが、最近は少し緩和されたのだろうか。
この舞子公園の駐車場も2021年7月から最大料金が1,000円に設定され、上限金額が設定されたことで釣り人の利便性は上がったことだろう。

アジュール舞子の釣り場を見回る
前述のように管理人自身はアジュール舞子の釣り場は初見なので、とりあえず車を停めて、釣り場を見回ってみることにした。
目的の一つはアオリの墨跡がどのポイントにどの程度あるのかということだが、明石海峡大橋の下にある沖向きの護岸とワンド内を見回ってみたところ、沖向きの方が少し多い感じか。
ただ、新しい墨跡はほとんどなく、いずれのポイントも数が知れているので、開始前から期待薄の予感しかしない状況だ。
まだ日の出前なので釣り場の雰囲気は分からないが、太刀魚や大サバをやっている釣り人がちらほら居る感じで、平日の夜釣りでもそこそこの釣り人が集まりそうな感じだ。
釣り場を要らない管理人からすると、アジュール舞子の夜釣りと言えば、どらかといえば大サバの釣り場というイメージがあるが、朝方まで釣れ続くのだろうか。
因みに、明石海峡大橋があり、周辺のライトもあるのでもう少し明るい釣り場かと思っていたのだが、釣り場そのものは予想外に暗く、全体でどれほどの釣り人がいるのかも把握しづらい状況だった。
沖向きの護岸とワンド内を一通り見て回り、取り合えず荷物を運びこむために車に戻った。
本日の釣り座、仕掛け(釣り方)、エサ

アジュール舞子での本日の釣り座
本日のアジュール舞子での最初の釣り座は、明石海峡大橋下にある沖向きの波止にした。
全体を軽く見回った際に、何となく広いスペースが空いていたのが、この場所とワンドの最奥の南西向きの釣り場だったためだ。
アジュール舞子の沖向きは潮流が激流だと聞いていたので、できればワンドの両サイドに入りたかったが、西側は結構先客が多いし、ホテルセトレのある東側は遠いので見回れず状況が良く分からなかったためだ。
因みに朝一の到着組のアングラーは、やはりシーズンということもあり、大型の青物を狙ったショアジギングを楽しんでいたようだが、釣果を目にする機会はなかった。

本日の呑ませ釣り仕掛け
本日の釣り方と仕掛けだが、目的はアオリイカのヤエン釣りもしくはウキ釣りだったのだが、開始早々に変更を余儀なくされ、予定に反してブッコミでの呑ませ釣りをすることになった。
その理由として、とりあえず開始時はヤエン釣りをと思い持参した死にアジを付けてエサを流してみたのだが、潮の流れがあまりにも速く、キャストしたエサが沈む前にどんどんとエサが流されていく。
エサを生き餌の銀平に変えてみても、銀平の遊泳力では潮の流れにあらがえず、これまた隣の釣り人の方へあっという間に流されていく。
垂水漁港沖向きの激流も経験していたがそれ以上で、正直ここまでの激流だとは思っておらず、この状況ではウキ釣りに変えても結果は同じだろうという結論に至った。
かといって他の釣りができるエサやタックルもほとんど持参しておらず、致し方なく15号の中通しで、ハリス3.5号、チヌ針3号を使ったブッコミ呑ませ仕掛けとし、ヒラメでも釣れないかと釣り方を変えた次第だ。
ただ、実際には15号のオモリで直水後も流されていくので、更に15号を追加して30号にしたが、これでも潮の流れに完全にはあらがえない状況が続いた。

本日のエサ:活きアジと銀平、死にアジ
用意したエサは行きがけに購入した活きアジと銀平、そして事前に購入して家から持参してきた死にアジだ。
しかしながら、やはり活きアジはサイズが大きすぎて(最大23cm)使えず、結果的に納竿前までブクブクで生かしたままで、お土産として持ち帰ることになる。
死にアジはヤエンでも使えるので、アジが釣れない場合の保険として用意していたものだが、こちらもブッコミ呑ませには使えず、この日の呑ませは銀平のみの勝負となった。
呑ませ釣りでガシラの釣果も潮の激流で釣りにならず

アジュール舞子でブッコミの呑ませ釣り
ヤエン釣りで苦労しているうちに、あっという間に周囲は明るくなり始めた。
周囲に釣り人が多くヤエンがし辛いというのは度々経験してきたが、潮の流れが速すぎて釣りにならないというのは、台風直後に京都へ出かけた時くらいしか経験がない。
万一の時のためと持参していた50号のロットがあったので呑ませには良かったが、青物ではなく底物狙いになるとは考えておらず大きな誤算だ。
ヤエンのみの軽量タックルしか持参していなかったら、釣り場の移動を余儀なくされるところだった。
ヒラメ狙いになってしまうと、ワンチャンあるかどうかのボウズ覚悟の釣りになってしまうが、もともとアジュールでアオリをやってみようと思った時点で、ボウズ濃厚というのも覚悟していた。
この点においては、この日の釣りはいつもより気楽に臨んでいたといえる。
しかし、エサを海底付近に沈めているというのもあるが、それ以上に潮の流れが速いせいもあり、意外と生命力の強い銀平も弱りが早いようだ。
余り頻繁にキャストし直したくはないが、隣の釣り人さんの方へ仕掛けが流されていくので、ボーっと竿先を眺めているわけにもいかない。
短いスパンで右に流れたり、左に変わったりするが、潮が止まるチャンスタイムは長い時間続かず、遠投すればそれだけ流される距離も長くなるので、遠投したくてもなかなかできない。
完全にアウェーの厳しい洗礼を受ける形で時間だけが過ぎていくが、釣り始めて2時間ほど経過したころにようやく魚らしい当たり出た。
ただ、中通しなのでラインを少し送り込んでやるが、エサを持っていくいくようなアタリは出ず、沈黙してしまった。
おかしいなと思いつつも、一応大きく合わしてみると、何やら掛かっているみたいだが、そうれほど重みは感じない。

ファーストヒットはまずまずのガシラ
釣り上がってきたのは23cmのぼってり太ったガシラであった。
柔らかい竿ならそれなりに引きも楽しめたのだろうが、このタックルでは小物なので、なんかあまり釣った感が湧かなかった。
ただ、一応ボウズだけでも回避できたのは幸いで、これはお土産としてクーラーにしまうことにした。
その後も、複雑な潮の流れに翻弄され、思ったような釣りにならず、アタリもない時間が続く。

アジュール舞子の激流ともいえる潮流
少し沖合に目を向けると、写真で分かると思うが、ご覧のような状況だ。
彼方こちらに潮目が発生し、何層にも分かれて海の色が変わり、潮の流れの複雑さが目に見てわかる。
この日は大潮ということもあったのかもしれないが、陽が高く昇り始めても収まる気配はなく、むしろ風が強くなり釣りにくさが増していく。
足元にスリットとテトラ!? ガシラの釣果増やすかと穴釣り試す
遠目ばかりに気を取られていたが、ふと足元にも目を向けてみる。
どうやら護岸のケーソンはスリットになっているようだ。

アジュール舞子の波止際はスリット
更に潮が引いてきて気づいたのだが、波止際にはどうやら四角型の消波ブロックが入っているように見える。
波止際から竿1本分くらい沖目まで入っていそうだが、どうりで釣りの最中に仕掛けを引いてくる際に、根ズレの違和感を感じていたわけだ。
帰ってからアジュール舞子の釣り場情報を調べてみると、沖向きの護岸は手前が水深2m程度しかなく、竿1本分くらい先から6mほどの水深になっているとのことだ。
長めのロッドや仕掛けが浮き上がる釣り方なら問題ないだろうが、この日は2.4mのロッドがメインで、しかも仕掛けの回収時に浮き上がらないブッコミ仕掛けの長ハリスなので、上げる時に度々根ズレを起こしていたようだ。
でもテトラがあるならと・・・

死にアジを切って切り身のエサにする
昔は魚が釣れず、困ったときには穴釣りでガシラを釣ってお土産にしたものだ。
今でも穴釣りは好きな釣法の一つで、穴釣りのみの釣行に出掛けることもあるが、最近はご無沙汰している。
穴釣りのガシラであれば、大抵のものなら何でもエサにできるので、ちょうど持参していた冷凍アジをハサミで適当に切り、片手間で探り釣りをしてみることにした。

沈みテトラで穴釣り開始
この写真だと、うっすらとテトラが沈んでいる様子が確認できる。
どうやらテトラといっても高積みされているわけではなく、うまく穴の中に落としてもそれほど深くは落ちていかないようだ。
すでに日が高い時間帯に入ってきており、エサが浮いているとベラかフグ、それともカワハギか何かのエサ取りがつついてきて、うまくエサを取っていかれる。
大抵はエサ取りもヒットするので犯人が分かるのだが、この日は珍しくエサ取りのヒットはなかったので、犯人は分からずじまいだ。
そのうち、コツコツと子気味良い独特のアタリが竿先を叩き、期待を裏切らないガシラがヒットする。

穴釣りで子ガシラヒット
釣り上がってきたのは子ガシラだった。
先ほど良型のガシラが釣れたので、もしかしたら穴釣りでも子マシなガシラが釣れるかもという期待もあった。
エサのアジも半身ではなく輪切りで付けていたのだが、舞子だからといって特別ではないようだ。
リリースサイズだが、ブクブクがあるので取り合えず銀平と一緒のバッカンに放り込んだ。
何も釣れないよりかは楽しめるので、もう少し続けてみる。

やはり釣れるのは子ガシラ
アタリは頻繁にあるのだが、どうもガシラっぽくない。
アジの切り身はエサ持ちは良い方だが、かなりの率でエサを齧られ、クチャクチャになると途端にエサを食わなくなる。
『贅沢なエサ取りやなぁ。』と思いつつ続けていると、ようやく2匹目のガシラが釣れたが、これもやはり子ガシラだ。
時間的なものもあるのだろうが、思い描いたサイズを確保するのは難しそうだ。
また、潮の流れはここでも邪魔をし、中通し仕掛けの長ハリスだと扱いにくく、根掛かりで飛ばしてしまった。
仕掛けをブラクリにチェンジするが、この頃には天候が少しに曇りがちになり、風も強くなってなお釣りにくくなった。
仕方なく沖向きは諦めて、ワンド内へと釣り座を移すことにした。
ワンド内でもヒラメの釣果にありつけず、お昼前に納竿

アジュール舞子ワンド内の釣り場
ワンド内へ移ってきたのは10時半くらいだっただろうか。
ここへ移ってくると、当然天候は変わらないが、嘘のように風はなく、潮の流れも緩やかそうだ。
ここは釣りやすそうな場所だが、何となく何処にでもあるファミリーフィッシング向きの釣り場といった感じがする。
隣でサビキ釣りをしている親子がいたが、釣れているのを見たのはウリボウにオセン、そして海タナゴという面々で、アジやイワシ、サバなどの小型の青魚は釣れていなかった。
取り合えず、呑ませの銀平を投げ入れるが、潮の動きや時間的なこともあって期待はできそうにない。
2足のわらじで、引き続きガシラでも釣ろうと思ったら、ワンド内には沈みテトラがなく、波止の足元からそれなりの水深があるようだ。
沖向き護岸と同じくスリットにはなっているようなので、柱とスリットの角になっている部分を際釣りで探ってみることにした。
相変わらずエサ取りはいるようだが、早々にガシラがヒットする。

アジュール舞子ワンドでもガシラの釣果
少し子マシな15cmほどのガシラも釣れた。
時間的なものを考えれば、昼前のこの時間でもポツリポツリと釣れるのだから、やはり魚影そのものは濃いのかもしれない。
ただ、残念ながらこの時間帯絵はサイズアップは期待できそうになく、ここでも30分ほどで3匹釣れたが、2匹は子ガシラだった。
投げ入れた銀平も全く反応を示さず、粘れば粘るほど疲れるだけのような気がした。
時刻は11時、この日はアジュール舞子の釣り難しさに完敗という結果を受け入れることにし、潔くこれにて納竿とした。
本日のアジュール舞子の釣果とお土産

アジュール舞子での釣果とお土産
【お持ち帰り】
ガシラ(カサゴ):1匹(23cm)
活きアジ:4匹(23cmまで)
冷凍アジ:3匹(15cm程度)
【リリース】
ガシラ(カサゴ):5匹(15cmまで)
最終的に本日の釣果はガシラのみということになり、持ち帰りは最初に釣れた1匹だけで、あとはリリースしました。
その代わりにエサとして購入した活きアジ4匹と冷凍アジの残り3匹はお土産としましたが、活きアジはアジフライに、冷凍アジは素揚げにして食べましたが、普通に美味しくいただけました。
エサとして用意したものを持って帰って食べるのは、管理人の長い釣り人生の中でも初めての経験です。
【本日のタックル】
釣行記録では、いつも使用したタックルや仕掛けについて紹介していますが、本釣行では思うような釣果も得らなかったため、本日のタックル紹介はなしとします。
初見とはいえ、アジュール舞子という釣り場にうまく適応できなかった釣行となりました。
潮の流れが速いというのは聞いていましたが、ただ速いだけではなく複雑で、潮止まりがむしろチャンスタイムというのは、堤防釣りではあまりなケースですね。
夏以降は夜釣りで大サバが良く釣れ、週末ともなれば混雑必死の人気釣り場だと思いますが、ワンド以外のポイントで、みんなトラブルなく釣りができているのかというのを聞いてみたいと思いました。
アクセスは良く駐車場も最大料金の設定があるので、いずれ違った釣り方で再度挑戦してみたいと思いますが、明石海峡大橋の橋下のポイントは景色は良いものの、少しトラウマが残りそうです。
なお、時間ごとの潮流の向きと速さ(ノット)を推定してくれるサイトがありましたが、やはり明石海峡は0.4kn以内となるタイミングはほとんどないですね。
ただ、1時間おきで計算してくれるので、このようなサイトで潮が緩むタイミングを掴むのというのも、釣果を伸ばすためには必要なのかもしれませんね。
神戸・淡路方面の釣行記事は少ないですが、興味のある方は以下のリンク記事もお楽しみください。