前記事の続編になりますが、『短気な人は釣りに向き、気が長い人は釣りに向かない』と一般的に良く言われることについて、少しばかり検討しています。
一応、前記事では一般的に言われていることが妥当であるかのような結論に至りそうになりました。
前記事から内容を確認される方はコチラからどうぞ
ただ、どうも一般論に流されて、【短気な人】を中心に記事が展開し、贔屓が入った内容になったのも否めません。
そこで今回は敢えて、逆の視点で【気が長い人】を中心に記事を展開し、それでもなお同じ結論に至るのかを検討してみます。
釣り人の話題の一つ『釣りに向く人、向かない人』(2)
まずは前回と同じように、一言で特徴を表す対比表から・・・
さらに前記事同様、各々の項目について、気が長い人が有利になるような説明を加えてみます。
【釣法】
短気な人は根気に欠ける面があり、釣果が出なければ、仕掛けやエサ、釣法までころころと替え、一つの釣りに集中し続ける持続力が無い。
気の長い人は、釣果が出なくても動じず揺るがず諦めず、一つの釣りに集中し続けることが出来る。
【エサ】
短気な人は様々なエサを用意しておかないと安心できないので、不要なものまで用意し、釣行の費用が高くつく。
気の長い人は、状況の変化に合わせることが少なく、必要なものだけを準備し、釣行の費用も安く済む。
【時間】
短気な人は時合を気にし、時間に追われながら釣りをするので、気分的に余裕がない。
気の長い人は時合は気にしても、あくまでマイペースで釣りを続けるので、気分的に余裕がある。
【釣行場所】
短気な人は事前に情報収集し、様々な場所へ出掛ける事が多く、ポイントそのものへの認知度は低い。
気の長い人は事前に情報収集しても、ホームと呼べる同じ場所への釣行が多いため、ポイントそのものを熟知している。
【釣果が無い時】
短気な人はボウズに対するダメージが大きく、後々まで引きずる。
気の長い人はボウズに対するダメージも小さく、次回へ引きずらない。
【釣りへの思い】
短気な人は釣りへの想いが強いので、釣れないと分かっていても年がら年中釣行に出掛けるので、釣果を得る効率自体は悪い。
気の長い人は釣りへの想いが弱いので、釣れるシーズンだけ釣行出来れば良く、釣果を得る効率自体は良い。
釣りを続けるうえで、【忍耐】という要素を持つか否かは、かなり重要なファクターになります。
忍耐については、短気な人と気が長い人のいずれが広い許容を持つかは明白でしょう。
それ故、この点に焦点を当てて釣りの向き不向きを論じると、気の長い人にも幾分有利な点が出てくるようです。
それでも、どうやら『短気な人は釣りに不向きで、気の長い人は釣りに向く』という結論に至ることは無さそうです。
そして、ここまで纏めてみて、今更ながら気付いたことがあります。
そもそも『向き』、『不向き』という選択肢において、2つのファクターが入り混じった状態になっていたことです。
すなわち【釣果を上げること】と【釣りを趣味とすること】の2点においての、『向き・不向き』です。
【釣果を挙げること】については、やはり『短気な人に向き、気が長い人に向かない』といえるのかもしれません。
逆に、【釣りを趣味とすること】については、『気が長い人に向き、短気な人に向かない』のではなかろうかと思うのです。
ただし、前記事の読者様のコメントで、「日常は気長な方だが、釣りをする際には短気になる。釣りを続けていれば、短気になるのではないか!?」との言葉を頂きました。
確かに釣りを続けていれば習熟度も上がり、釣果が出ない状況の時に、指をくわえて黙して続けることもなくなります。
釣果を得るために試行錯誤し、アクティブに動き回ることが、釣り達者に対して短気を連想させる結果に繋がっているものとも考えられます。
結論としては、やはり【釣果を上げること】に関して言うと、『釣りをしている状況では、短気な人が釣りに向く』ということになるでしょうか
本記事と前記事では、釣り人の短気か気長かの性格にのみ焦点を当てて、『釣りの向き・不向き』について検討してきました。
ただし、【釣果を上げること】についても、【釣りを趣味とすること】についても、釣りに向くかどうかを判断するには、この一点だけでなく、その他の要素が数多く存在します。
次回、それら幾多の要素も考慮したうえで、『釣りに向く人』の結論を導いてみようとおもいます。
本記事タイトルの最終結論はこうなりました
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