『釣りに向く人、向かない人』については、既に同タイトルで2本の記事を書き、今回がその完結編にあたります。
これまでは、釣り人の短気か気長かの性格にのみ焦点を当てて、『釣りの向き・不向き』について検討してきました。
結果的には、一般的に認識されている通り、『釣りをする際には、短気な人の方が向いている』という結論に至ったわけです。
ただ検討しているうちに、【釣果を上げること】と【釣りを趣味とすること】の2点を別々に扱わなければ、釣りに向くかどうかの判断は出来ないことが分かってきました。
また、上記の性格(短気・気長)に関する以外の要素も含めて検討するのが本筋であろうことから、今回は『釣りの向き・不向き』ではなく、『釣りに向く人』の一方向にのみ焦点を当て、判断基準を纏めてみました。
なお、前記事から内容を確認される方はコチラからどうぞ
釣り人の話題の一つ『釣りに向く人、向かない人』(3)
まずはこれまでと同じように、一言で特徴を表す対比表から紹介しましょう。
続いて、これまで同様、各々の項目について、簡単な説明を加えてみます。
【性格】
前々回、前回の記事における管理人の結論となります。
【釣果を上げること】については、やはり『短気な人に向き、気が長い人に向かない』
逆に、【釣りを趣味とすること】については、『気が長い人に向き、短気な人に向かない』
【趣味行動】
この項目については、説明は必要ないでしょう。
釣りそのものは季節を問わず行えるアウトドアでの、アクティブレジャーとなります。
これを継続するには、インドア派よりもアウトドア派の方が向いているのは間違いないでしょう。
【生き物】
釣りをしている人、これから釣りをしようとする人で、魚類に抵抗がある人はほとんどいないでしょう。
ただし、虫類に抵抗がある人はいるかもしれません。
釣り上げる魚にもよるでしょうが、虫類をエサとする釣りは結構多いですし、また、釣り場によっては虫がたかってくる状況にも遭遇するでしょう。
いずれにしても虫類にもある程度の抵抗力がないと、釣りには向かないと言えるのではないでしょうか。
【体力】
釣果を上げるためには根気が必要で、これには同時にある程度の体力も必要になります。
ただし、趣味とするだけなら体力の使わない釣りもあるし、疲れたら釣果がなくても納竿にすれば良いので、体力はそれほど必要ないでしょう。
【環境適応力】
釣果を上げるためには、ターゲットに合わせた条件で釣りに臨む必要性が高いため、夏の暑さ、冬の寒さ、風雨、日光など様々な厳しい環境下においても、根気強く継続できるだけの環境適応力が必要となります。
ただし、趣味として取り組むだけなら、マイペースで釣りに臨めばよく、環境の良い条件でのみ釣行に出て楽しめば良いので、この能力も必要性は少ないでしょう。
【忍耐力】
釣りを続ける上でも、十分な釣果を得る上でも、最も必要性の高いファクターだと言えます。
日常生活において気の長い人が、釣りを趣味とする事に向いているのは、この忍耐の許容レベルが短気な人に較べて高いことが要因と考えられます。
【集中力】
いつアタリが出るともしれない状況下で、五感を研ぎ澄まし、刻一刻と変化する状況を感じながら集中力を維持する能力は、釣果を上げる為には必要な能力です。
ただし、趣味の一つとして取り組むだけなら、様々な楽しみ方があり、必ずしも集中力は必要としません。
旅行先でちょこっとだけ竿を出してみたり、友人と歓談しながら楽しんだり、あるいはバーベキューをしながら釣りもしてみるなどの取り組みスタンスは、釣果が出なくても十分に楽しむことも出来るでしょう。
【手先の器用さ】
釣りの仕掛けを作るには、細い糸や小さな部品を扱う必要があり、そこそこ細かい作業を要します。
エサの付け替えでも、生き餌や繊細な冷凍エサも扱い、ある程度器用でないと釣果に繋げるのは難しいといえます。
趣味で取り組むだけなら、既に仕掛け状態で販売されているものもあるし、エサも扱い易いものを使用すれば良いので、手先の器用さは必ずしも必要ではありません。
【向上心】
どのような趣味にも言えるでしょうが、上達を望むなら向上心は必須で、それに対する知識の習得と実践が必要となります。
そして実践から得た経験を糧にし、改善と試行錯誤を繰り返し、自分なりにメソッドを確立できるところまで到達できれば、自ずと釣果は付いてくるでしょう。
逆に、趣味として取り組むだけなら、始めから向上心は求められないでしょう。
釣りを続けることにより自ずと、向上心を持って取り組む人と、釣果に拘らずのんびりと釣りを楽しめれば良い人に分かれるのではないでしょうか。
【社交性】
釣果を得るために情報収集しようとすれば、やはりその時、その場所で生の声を聞くのが一番手っ取り早いと言えます。
釣りエサ屋や渡船の主人、あるいは釣り場での地元の人など、様々な場所で色々な人と、顔見知りになることが出来れば、釣果を伸ばすのには有利に働くでしょうから、社交性はある方が良いです。
趣味で釣りをするだけなら社交性も必要ないでしょうが、釣りをしていると釣果を聞かれたり、散歩している人などが立ち止まって釣りをしている様子を見ていったりしますので、最低限の会話や人目に耐えるくらいの社交性は必要です。
【協調性】
釣りをしていると仲間内だけでなく、渡船や乗合などの利用で見ず知らずの人と行動を共にすることもあります。
他人と行動を共にする場合、また、釣果を上げる上でも時間の厳守は当然だし、釣り場においては譲り合いの精神も必要となります。
釣りを趣味で楽しむだけなら、他人との関係を一切持たず、マイペースで楽しむことも可能なので、特に協調性も必要ないでしょう。
ただし、この場合においても、最低限釣りをする上でのマナーやルールを知り、これを守ることは必要になります。
【財力】
釣果を上げるためには、知識や技術の上昇と合わせて、使用するタックルのレベルも上がっていくことが予想されます。
また、釣りの種類もお金の掛かるものへとシフトしていくケースも多く、やはりそれなりの金銭的余裕は必要となります。
釣りを趣味とするだけなら、それほどお金を掛けずに楽しむことも出来ますが、釣り始めにある程度のタックルをそろえる必要があるので、多少の初期投資は必要だ。
どのような釣りをするかによって、必要となる費用は随分と変わりますが、全くお金を掛けずに楽しめるレジャーではないことは確かです。
管理人の視点で思いついた、釣りに関連するファクターを、ざっと書きなぐってみました。
まだまだ、他の要因もあるとは思いますが、一つだけ結論として確実に見えてきたことがあります。
それは、釣りを始め、継続し、そして【釣果を上げること】に拘りを持って取り組むまでに至れば、釣りに関連するあらゆるファクターに対する能力を求められるということです。
逆にこれから釣りを始める、あるいは取りあえず【釣りを趣味とする】だけなら、上記で求められるファクターもそれほど必要とはしません。
これは釣りというレジャーが、間口が広く始めやすいという特徴をもっていることに合わせ、非常に奥が深く、極めるのが困難だということに起因します。
釣りを始めた頃は、皆さん同じように単純に魚を釣ることが楽しかったのです。
釣りを続けるうちに、釣りへの熱意に差が生じ、個人個人での釣りへのこだわりのレベルも変わってきます。
その中で釣果にこだわりを持つようになれば、求められる適正や能力も次々と増えてきます。
日常はそんなことを意識せずに、釣り人各々が、自分自身の楽しみ方で釣りを続けているのでしょう。
そう考えれば、まずは釣りを始めてみることが【釣りに向く人】の結論を導く確実な方法ということになります!!
これだと結果論にはなってしまうのですが、自分自身の楽しみ方で【釣りを続けられる人】が、【釣りに向く人】という事実に間違いはないでしょうから・・・
そして、たった今、本記事をご覧になったあなた!!
もしまだ釣りを始めておらず、少しでも釣りに興味を抱かれているのであれば、手軽に行える釣りもありますので、難しいことは考えずに、まずは釣りというレジャーに取り組み始めてみてはいかがでしょうか!?
【関連記事】
以下に管理人が釣りを始めたキッカケとなる記事などもありますので、釣りに興味を抱かれた方は、是非ともご覧下さい。
コメント
コメント一覧 (2件)
ガチろっくんさんおはようございますm(__)m
「釣りを続けられる人」が「釣りに向いている人」と言うのは私も同感ですね。
釣りを続けられる人は釣りを初めてした時に何らかの釣果をあげているから続けられると思います。
1から3まで内容を見せて頂きましたが、私にも該当する内容が多数ありました。
どれも印象に残る内容ですが、同じ場所に通うのはまさにピッタリですね。
例えば「ガシラ狙いなら深日港」「カレイ狙いなら鳥取ノ荘(西鳥取漁港)」と言った所でしょうか?
これは独善的な見方ですが、魚影の濃さなら深日港の方がはるかに良いですね。
勿論イソベラやハオコゼと言った外道も多数いますけど。
今月4日に鳥取ノ荘で何とかイシガレイ41cmゲットしましたが、かなり激渋でした。
深日港にも大型のカレイはいると思うんですけどね。
ガシラを捕獲しつつ狙ってみたいものです。
ガッシーさん
いつも記事をご覧頂き、有難うございます。
右も左も分からずに、このブログを始めた初期の頃に書いた記事ですね。
変なことを書いていないか怖くて、ついつい3本とも読み返してしまいました。
今でも自分として考えていることはそう変わっておらず、少し安心しました。
私はどちらかと言うと、気長な方で釣りを趣味とするには向いていますが、釣果を得るのには向いていないタイプです。
そして、従来は同じ釣り場ばかりに足繁く通っており、一昔までは3つのホーム(みさき公園裏、深日、下津)に拘っていました。
今でこそ神出鬼没でアチコチとビジターばかりになり、勝手が分からず貧釣果も多いのですが、これは完全にブログのせいですね。
同じ釣り場に通い続けると、ガチろっくんの正体が分かる人も出て来ると考えると、これはちょっと恥ずかしいので・・・
因みに写真を拝見しましたが、この時期に41cmのカレイは、素晴らしい釣果ですね。
まだ戻りカレイには少し早く、この時期にこれだけのカレイを釣ろうと思えば、相当な根気が必要だったのではないでしょうか。
実は私の本格的な釣りスタートは投げ釣り(岬公園が主戦場)でしたが、40cmオーバーは経験がありません。
深日ではチョイ投げしか経験がなく、昔は深日港からのミオ筋付近で小型のカレイやキスが釣れたのを覚えています。
淡路の津名へのフェリーが出ていた頃は、海底が掘り起こされて、良い感じのエサ場になっていたのでしょうが、今はどうなのでしょう。
最近はカレイを釣っているのなど、ほとんど見聞きすることがないので、また吉報があれば教えて下さいm(_ _)m
ガチろっくん