どうも、ガチろっくんです。
先日、波止釣りをする際に有用な便利グッズとして、【竿受け(ロッドホルダー)】の紹介を行いました。
【竿受け】の紹介記事はコチラ
波止釣りで使う【竿受け】の種類(タイプ)と利便性(メリット)
その時に、管理人が現在よく使用している製品についても簡単に紹介しました。
ここではその製品に対して、使用感も含めたより詳細な情報を紹介します。
そのアイテムというのはコチラ
釣り座にセットされた竿受け
第一精工(株)の商品で【バッカン受三郎 小継三段式】と言います。
管理人のブログの中では、『今日の釣り座』というような具合で、度々写真で登場しています。
竿受けの中でも人気の高い製品ですので、波止釣りや磯釣りをされる方には、使用されている方も多いのではないでしょうか。
管理人の釣りでは、決して手放せない便利アイテムなのですが、その利便性の高さとコストパフォーマンスの高さが人気の理由でしょう。
竿受け【第一精工(株)バッカン受三郎 小継三段式】について
まずはバッカン受三郎 小継三段式の仕様や規格、設置状態(使用状態)について紹介します。
バッカン受三郎 小継三段式とは
管理人が使用している竿受けは、第一精工(株)から発売されている【バッカン受三郎 小継三段式】という商品になります。
波止釣りでの使用が主な使い途になりますが、磯でも十分に使用できるアイテムだと思います。
バッカン受三郎 小継三段式
まずは、簡単な商品紹介ですが、以下のような特徴を有しています。
- 肉厚・太径パイプが使用されていて、安定度が高い
- 上物磯竿2号まで、対応ハリス2号までで安定使用が可能
- 折りたたんだ状態で、40cmのバッカンに収納可能(下写真参照)
- 36cm~45cmのハード&セミハードタイプのバッカンに取付が可能
- バッカンのフチ部と底側面を挟んでネジで締めるだけの簡単取付
- 46cm~95cmの幅広い高さ範囲で調節が可能
- 好みの位置にセッティング可能なエサバッカンホルダーも装備
- 竿受部は首振りができ、角度調節が自由自在
- 竿尻部分は回転するので右掛けと左掛けの両対応
40cmバッカンに収納した状態
改めて収納してみると確かにキッチリと収まります。
釣行で負担を減らすためには、道具をコンパクトに纏めることが、非常に重要な要素となります。
そういう意味では一般的な大きさの40cmバッカンに収納できるという要素は、タックル整理の選択肢を広げてくれます。
管理人はこの40cmバッカンの中に、36cmのバッカンを収納して、その中にタックルを入れていますので、竿受けはいつもケースに入れて持ち運んでいます。
その場合でも、バッカンの上にケースを置いて安定して持ち運べますので、このコンパクトさは釣り人にとって大きなメリットです。
では、次に実際の使い勝手について確認してみましょう。
バッカン受三郎 小継三段式の設置と使用状況の例
最低高さである46cmでの使用
写真は管理人が良く行う紀州釣りの際のセッティングです。
この場合、竿受けはバッカン前部に取り付けて使用する方が使い勝手が良いです。
高さは46cmで最低高さでの使用ですが、クーラーやパイプ椅子に腰かけて使うのに、ちょうど良い高さとなっています。
セットした釣り竿は汎用のチヌ竿2号で4.5m、自重180gです。
バッカンの中にはチヌヌカが入っているので、これが重しとなって竿を掛けた状態での安定性を向上させます。
仮にヌカが殆ど無くなっても、この程度の竿の重さであれば、よっぽど風が強くない限り、前に倒れ込むことはありません。
2段目まで伸ばして75cmでの使用(1)
こちらは管理人がヌカ切り釣りをする際のセッティングです。
セットした釣り竿は先ほどと同じ、汎用のチヌ竿2号で4.5m、自重180gです。
ヌカ切りの際は、紀州釣りに比べて立っている時間が長いので、竿受けの継ぎを伸ばして使います。
安定性を向上させるために、竿受けはバッカン後部に取り付けて使用します。
写真は2段目まで伸ばした状態ですが、この状態ですと・・・
2段目まで伸ばして75cmでの使用(2)
管理人の身長は177cmです。
気持ち分だけ釣り竿の位置が低いので、少し三段目を出してあげましょう。
立って使うのにちょうど良い85cmでの使用(1)
3段目を10cmほど出してみました。
このように継ぎのどの位置でも止めることが出来るので、自由自在でお手軽に高さを調節できます。
立って使うのにちょうど良い85cmでの使用(2)
身長177cmの管理人が立って使うのに、ちょうど良い高さとなりました。
自分のお好みの高さに調節出来ることで、長く釣りをしていても、負担は軽減され、疲れることはありません。
最高高さである95cmでの使用(1)
更に一番高い95cmに設定してみました。
見た目だけでは分かりにくいので、また、管理人が横に立ってみます。
最高高さである95cmでの使用(2)
管理人には明らかに高く、身長190cmを超える人でも、ちょうど良い高さで使用できるのではないでしょうか。
また、この高さで使用すれば、手すり程度の高さの柵がある釣り場であれば、柵上に設置することも可能です。
パイプに設置できるタイプの竿受けも販売されていますが、このバッカン受三郎 小継三段式を持っていれば、幾つかのシチュエーションでの併用が可能です。
それでは、この竿受けを使うことのメリットとデメリットについても、簡単に紹介しておきます。
波止釣りでバッカン受三郎 小継三段式を選択することのメリットとデメリット
メリットについては、ここで紹介するもの以外の竿受けを使っても、得られる効果と、この製品独自の仕様によるものがあります。
デメリットについては、この製品独自の仕様によるものを紹介します。
波止釣りで竿受けを使うことの一般的なメリット
地面に直置きしないので、釣り竿やリールに傷が付かない
釣り竿を地面やテトラポッドに直置きすると、釣り竿やリールがコンクリートと接触することになり、タックルには傷が増える一方です。
竿受けを使うことで、タックルに傷が付くことを防ぎ、綺麗な状態で長く使える結果に繋がります。
道糸やハリスが地面と接するのを防ぎ、釣り糸が傷まない
竿受けを使うことで、釣り糸が地面と接触するのを避けることができ、釣り糸を傷めることがなくなります。
道糸の高切れや、ハリス切れで大物を逃すといったことが少なくなります。
エサ付けや仕掛けの手直しがスムーズになる
釣り竿を竿受けに掛ける、あるいは竿受けから取り外すことに、労力はまったく必要ありません。
釣り竿を竿受けに掛けておくことで、両手が自由に使える状態になり、エサ付けや仕掛けの直しを楽に行えます。
釣り竿の長さをフルに活用できる
釣り竿を地面に置くと、竿の半分程度しか前方へ張り出せず、また、ポールなどへ立てかけると、竿先が上を向くことになり、道糸がフケやすくなります。
竿受けに釣り竿を掛けることで、波止際で釣り竿を持って釣りをするのと同じように、釣り竿を前に張り出した状態で釣りができます。
釣り竿の長さをフルに活用できるとともに、トラブル防止に繋がります。
疲れを軽減、釣りをしながらの休憩も可能
もちろん通常の置き竿状態でも釣りを楽しめます。
食事やコーヒータイム、一服なども、釣りをしながら自由に時間を取れます。
バッカン受三郎 小継三段式を使うことのメリット
コンパクトに纏まり、40cmのバッカンに収納可能
上記で既に詳細に紹介しました。
大きく使うものがコンパクトに収まるというのは、釣行時の荷物を纏める要素として、大きなメリットです。
自分の好みの高さに調節が可能
上記で既に詳細に紹介しました。
座って使う、立って使う、釣り人の身長も様々ということであれば、やはり広範囲に高さを設定できることは、製品の使い勝手の良さを向上する要素です。
セッティングや調整が簡便
組み立てや折りたたみ、バッカンへの取り付けなど、説明文書がなくても簡単に操作できる設計になっています。
クーラー受三郎のように、取り付け対象へ余計な器具を設置したり、傷を付けることがないのも大きなメリットです。
また、高さ調整だけでなく、釣り竿の左右の首振りや、上下の角度調整なども、ネジで締めるだけと、設置・調整のあらゆる作業が簡単です。
耐久性も問題なく、仕様の範囲であれば長く使える
管理人がこの製品を使い始めて1年以上になりますが、今のところ製品の痛みや劣化などは見られません。
ネジ部分を含めて、錆が発生している箇所もなく、長く使えそうです。
リーズナブルな価格設定
メーカー販売価格が5,200円ですが、実売価格は3,500円以下とリーズナブルな価格となっています。
コストパフォーマンスの高い製品だと言って間違いないでしょう。
バッカン受三郎 小継三段式を使うことのデメリット
重量のある釣り竿には使えない
メーカーの規格では、上物磯竿2号まで、対応ハリス2号までの仕様となっていますが、釣り竿の長さ5.3m、自重200g程度での使用が、限界と考えた方が良いでしょう。
ピトンを使用するような製品とは違い、安定性はほどほどで、風が強い日などは竿と同じように竿受けも揺られます。
他製品と比較すると、僅かだが重い
デメリットというほどではありませんが、この製品の重量は620gです。
コンパクト仕様の三段継にしていることで、同等製品に較べ100g程度は重たくなっています。
この商品を使用するうえで、デメリットについても色々と考えてみましたが、ほとんど思い浮かびません。
管理人がこの竿受けを使って行う主な釣法は、紀州釣り、カゴ釣り、エビ撒き釣り、サビキ釣りなどですが、いずれの釣法でも便利に使えています。
安定性から言えば、クーラー受三郎やバッカン受三郎の方が上でしょうが、やはりタックルに傷を付けることや、仕舞寸法のコンパクトさを考えれば、この製品が持つ仕様は非常に魅力的です。
波止釣り用の竿受けの使用や購入を検討されている方には、人気のこの製品についても、是非とも検討対象に入れられることをお勧めしたいと思います。
【追記】バッカンの収容物が軽く(コマセが減って来た時など)ても転倒しないように、新たに転倒防止アームが設置された新商品も発売されました(2016年12月7日)。
仕様や規格の詳細、購入はコチラからどうぞ
【関連記事】
波止釣りで使う【竿受け】の種類(タイプ)と利便性(メリット)
以下にも釣りの便利グッズの記事がありますので、是非ともご覧下さい。
コメント
コメント一覧 (4件)
いつもこのサイトは素晴らしいと思います
ここに来ると、参考になることがいっぱいです!
匿名さま
お褒めのお言葉、有難う御座います。
更新頻度は程々ですが、その分内容を充実させるように奮闘しております。
ついついあれもこれもと長い記事になりがちですが、これからも有用な情報を配信できるよう頑張りますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。
受三郎購入を検討している折りにこちらのサイトにたどり着きました。実際に使用している写真が参考になりましたが、取り付けが内外反対になっている様です。この取り付け方の方が安定するのでしょうか?又、アーム式が発売されていますが、やはりある方が良さそうでしょうか?参考にさせていただきたく、よろしくお願いいたします。
baronさま
初めまして、baronさん。
バッカン受三郎の安定感についてのご質問ですね。
バッカン受三郎は磯竿受けに分類されていますが、ご心配されている通り、バッカンの内容物の重さ次第で不安定になり、波止と違って平坦な場所の確保が難しい磯での用途には疑問もあります。
記事ではバッカンの前後に配置して使用していますが、前に配置する場合は支えの視点となる部分は内側に設置する方が安定であるように感じています。
後ろに配置する場合は取り付け方向を気にする必要はありませんが、理屈でいえば外側に設置する方が良いと思います(管理人はいずれの場合でも、内側に設置することが癖付いています)。
また、アーム式は使ったことがなくいい加減なことは言えませんので、参考程度にして頂きたいのですが、転倒防止という改善目的で付け加えられたものなので、基本的にはあった方が良いと考えます。
機能が十分に発揮されるのであれば、取り付けのネジ側を内向きにする必要もなくなるかもしれません。
特に使用する高さをが高くなればなるほど不安定になりますので、外向き(倒れやすい方向)に支える部分が存在するというのは最も効果的だと考えます。
ただし、冒頭に書いたように、アームの有無を問わず、いずれにしても平坦な場所への設置というのが、何よりも重要な使用条件になるのではないでしょうか。
本製品の購入をご検討されるに際して、本回答が何らかの参考のなれば幸いです。
ガチろっくん