どうも、ガチろっくんです。
当サイトでは以前に、【釣り用語の“ボウズ”について少しばかり考えてみた!】という題目で、ボウズの定義や捉え方について記事にしました。
前回記事をご覧になる方はコチラ
記事を書いているうちに過去の釣行で思い出したことがあり、最終的には【ボウズ】という用語に繋がるこの思い出話について、今回は書いてみようと思います。
今回は単なる読み物ですが、よろしければ最後までご覧ください。
エサ取りだけの釣果でも【ボウズ】とは言い切れない!?
ボウズの定義は個人個人によって変わって良い、上記の記事ではそんな結論としました。
それを代弁する釣行の経験がありましたので、簡単に紹介します。
下津ピアーランドへ初心者の後輩を連れて釣行
まだ当ブログを開設する前の話ですが、2年ほど前に、会社の後輩と一緒に釣行に出掛けました。
その会社の後輩というのは、普段はバサーであり、海釣りは始めたばかりでした。
初めて一人で波止釣りに出掛けた際に、チャリコとフグを1匹ずつしか釣れず、どうしたら釣れるようになるのかがよく分からないということでしたので、『じゃあ一回一緒に行こか』と自然な流れで同行することになりました。
釣行に出掛けた場所は、和歌山は海南市にある海釣り公園の【下津ピアーランド】
ここは夏場は非常に盛り上がり、釣果も期待出来るのですが、晩秋の頃から水温が下がり始めると途端に釣果が下がります。
ただし、同時に釣り人も少なくなるので、素人さんでも周りを気にせずに釣りを楽しむことができる釣り場です。
後輩を連れて行ったのも、ピークを過ぎた11月の中頃で、既にジャンバーなしでは寒い状況でありました。
管理人と後輩の釣行時の模様と釣果
先にも書きましたが、後輩はバサーであるということもあり、始めはワームを使って上層・中層・下層を順に探っていましたが、アタリらしいものも無く、何やら仕掛けをとっかえひっかえで忙しい様子でした。
当日は取りあえず色々な釣りを試してみたいと言っていましたので、何も言わずに状況を眺めていました。
そうこうするうちにカゴ釣りをしていた管理人はエサ取り(オセン、フグ)に苦労しながらも、30cm程度のアイゴやマルアジを釣って順調に釣果を伸ばしました。
しかしながら、後輩にはエサ取りすら掛かりません。
秘密兵器『ボウズのがれ』の登場
そのうち後輩はおもむろに何かを取り出して来て、「【秘密兵器】を持ってきた!!」と、自信ありげに仕掛けを作り始めました・・・というより感性仕掛けなので、取り出した仕掛けを結んだだけか・・・
その仕掛けというのは、(株)ささめ針の『ボウズのがれ』というシリーズ化された商品であり、大型の釣り具店なら、どこにでも売っている仕掛けで、管理人もその存在は良く知っていました。
皆さんも釣具屋で一度は目にしたことがあるのではないでしょうか!?
ボウズのがれについて紹介した記事もあります。
『ボウズのがれ』でも、ボウズ状態から抜け出せない後輩
管理人は、「そんなんで釣れるんかぁ?」と疑いの目を向けますが、ここでも取りあえず成り行きを見守ることにしました。
『ボウズのがれ』のどの種類の仕掛けを使用していたかまでは覚えていませんが、何やら不恰好な仕掛けだったことだけは何となく覚えています。
そして結論から先に言うと、その仕掛けを使っての釣果はゼロでした。
というか当初、ハリスや幹糸部分に仕掛けを巻いた時にできる糸グセが付いたままで使用しており、それじゃあアタリも取れないだろうという状況でした。
さすがに見かねたので、仕掛けを伸ばして使うように言いましたが、その後もアタリらしきものは感じるが、釣れない状況が続きました。
ボウズのがれの仕掛けは、結構太ハリスで釣り針のサイズも大きめのものが多いので、活性が高くない時期に使うと、対象魚を選びますね。
取りあえず何かを釣らせてやらなければ!
後輩も徐々にテンションが下がり、心が折れ始めてきた様子でしたので、『ボチボチ何か釣らせてやらないとやばいか!?』と思い、少しだけ管理人が出しゃばることに・・・
仕掛けは単純に4号のタル付きオモリに、1号ハゲ針を5cmほど取り、どんな小さなエサ取りでも何とか針掛かりさせてやろうという、かなりセコイ感じの仕掛けにしました。
結果的には桟橋の真下を底から中層にかけて探らせて、エサ取りばかりでしたが短時間で数種類・数匹をゲットさせることが出来ました。
エサ取りを釣ってボウズを回避!?
この時の後輩は、「ボウズは避けられて良かった・・・」と、かなり安心した様子で、落ち着きを取り戻していた。
その理由は、管理人と一緒に釣りに出掛ける事について、連日のように会社の同僚との間で話題に上がっており、管理人が釣果を上げているだけに、かなりのプレッシャーを抱え、『ボウズ』のおそれに追い込まれていたのでしょう。
当然翌日会社に行けば、周りから『昨日はどうだった!?』と質問攻めにあうのは間違いないのですから・・・
そしてここで、前回の記事で書いた『ボウズ』という釣り用語の使い方に対する結論が、釣り人それぞれの認識次第だという事に結び付いてきます。
すなわち、この日の後輩の釣果は、管理人に言わせれば完全に『ボウズ』です。
でも、後輩からすれば、例えエサ取りでも一応釣果を得るという目的は達成したので『ボウズ』という認識ではなかったのです。
本人としては、釣果に満足はしないまでも、翌日の会社での話題の種に提供できるだけの釣果は得られたという結論なのです!!
良い仕掛けも、使い方を知らなければ、無用の長物に!
最後に話は変わりますが、ターゲットを絞らず、エサ取りでも何でも良いのであれば、高い仕掛けを買わなくても何とかなる方法はいくつもあるように思います。
ただ、初心者にとっては、これから釣りを続けていくうちに、自然と身に付けて行くテクニックであるということも確かなことです。
それだけに、釣りを始めた当初は、良し悪しは別として、セットするだけで釣りを始められる仕掛けは魅力的な商品なのでしょう。
この日使っていた『ボウズのがれ』という仕掛けも色々と工夫がされており、使い方を間違わなければ釣果に繋がるのでしょうが、さすがに全くの初心者さんが使うには、必ずしもボウズを逃れられるものでは無いということが分かりました。
結局、その仕掛けで工夫されている部分、そしてその理由を、自分自身で学ぶぐらいの向上心は必要だということなのでしょう。
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