サビキ釣りはファミリーフィッシングの代表格ですが、初心者でもアジ、サバ、イワシなどの青魚をお手軽にゲット出来る人気の釣法です。
管理人もよくウキを付けた投げサビキ釣りをして、お土産のアジを狙います。
海釣りをされている方には周知のことですが、サビキ釣りをする際には、撒きエサとして【アミエビ】という餌を使います。
このアミエビというのは、非常に集魚力に優れたエサであり、サビキ釣り以外にも様々な釣りに使われます。
万能の撒きエサとも言えるアミエビは非常に集魚力が強く、撒き餌として高い効果を発揮する反面、独特の匂いやベタつきによる使い辛さがあります。
素手で触ると臭い匂いが簡単には取れなくなるので、抵抗がある人も多いことでしょう。
ここではアミエビを手を使わずにサビキカゴに詰めることが出来る【すいこみバケツ】という便利なアイテムを紹介します。
第一精工の【すいこみバケツ】(アミバケツではない!!)
【すいこみバケツ】とは、第一精工から発売されている、アミエビをサビキカゴに詰めるためのバケツです。
アミエビを入れるバケツということで、【アミバケツ】と勘違いされている方もいるかもしれませんが、こちらはタカ産業で作られたアミや小物を入れるバッカンのことで、全く異なるものです。
まずは、【すいこみバケツ】とはどのようなものか、写真で確認してみましょう。
すいこみバケツの外観は、横から見れば手持ちヒモや竿受けが付いているだけの、ただのバケツに見えます。
ただし、バケツの内部が少し変わった構造をしています。
バケツの内部には掘り込みがあるようです。
写真をもう少し拡大してみます。
すいこみバケツの内部構造は、中央部にはアミカゴより大き目の円柱状の掘り込みがあり、掘り込みを中心として3方向に溝が掘ってあります。
すいこみバケツは、バケツの中にはアミエビと海水を入れた状態で使用しますが、カゴを中央部の掘り込み落とし入れて上下にシャクることにより、カゴがピストンとポンプの役目をします。
これにより、3方向の溝の底に沈んだアミエビが上昇し、これがカゴで掬い入れられることで、アミエビが最後までムダなくカゴの中に入っていくという仕組みになっています。
バケツの中にたくさんアミエビが入っている状態では、その効果を感じることは出来ませんが、少量のアミエビしか入っていない状態になってくるとよく分かります。
販売元の第一精工に、すいこみバケツ内でアミエビが巻き上がってカゴに入る様子を表した画像がありましたので、以下をご覧頂ければ理解出来ると思います。
すいこみバケツ(吸い込みバケツ)の使い方
それでは実際にすいこみバケツの使い方を確認してみましょう。
すいこみバケツの使い方は簡単明瞭です。
すいこみバケツの使い方
- アミエビをすいこみバケツに入れる。
- 海水を入れる。
- バケツの中にカゴを入れ、上下にジャブジャブする。
- 自分が入れたいアミエビ量だけ詰まればOK
まずは、アミエビを吸い込みバケツの中へ入れます。
アミエビは冷凍状態のものと、解凍状態のものが売られていますが、どちらもそのまま入れればOKです。
季節によっては冷凍品を解凍するのに時間が掛かって大変ですが、吸い込みバケツを使う場合は、ある程度凍っていても解けた部分を使っているうちに、勝手に解凍されていきます。
スタート時のアミエビはバケツの1/3程度まで入れ、あまりアミエビを一杯まで入れないようにしましょう。
写真はちょうどバケツに1/3程度まで入れた状態ですが、この量でも海水を加えると、結構な量に膨れ上がります。
使っているうちにアミエビがカゴで掬い取り辛くなってくれば、その都度、追加するようにしましょう。
吸い込みバケツに海水を加えていきます。
アミエビがしっかりと海水に浸かるまで、加えていきましょう。
ちなみに、アミエビは常温だとタンパク分解酵素の働きで劣化しやすいエサですが、海水に浸けることで劣化も防げことができます。
アミエビが海水にしっかりと浸かれば準備は完了です。
写真の中央部のアミエビは、まだ少し凍った状態のままですが、先ほど紹介したように、使っているうちにすぐに解けていくので問題ありません。
それでは次のステップで、サビキカゴにアミエビを詰めていきましょう。
手で掴んだ釣り糸をコントロールし、サビキカゴをバケツの上部へ持ってきます。
サビキカゴの底に着いたオモリの重さで、カゴをバケツの中に沈めます。
沈めたサビキカゴを持ち上げてくると、既にアミエビがカゴに入っています。
ここでは、一度サビキカゴを上まで引き上げてみました。
すでにサビキカゴの中には1/3程度の程度のアミエビが入っています。
魚の活性が非常に高い時などで、この少量でも良ければ、このまま釣りに使用しましょう。
アミエビ量が足りないと思ったら、再度サビキカゴを沈めて持ち上げる操作を2~3回繰り返してやります。
すなわち、サビキカゴをすいこみバケツの中で『ジャブジャブ』と数回上下させると、サビキカゴにアミエビが一杯まで詰まるという結果になります。
写真は3回の『ジャブジャブ』操作で、アミエビが一杯まで詰まりました。
因みに、アミエビが詰まった後は、バケツの上でサビキカゴを浮かして少しの時間だけ待ちましょう。
そうすることで、余計な水分が切れるので、釣竿を操作する際に、周囲にアミエビの汁が飛び散ることを軽減できます。
すいこみバケツのメリットとデメリット
すいこみバケツには、幾つかのメリットとデメリットがあります。
決してオールマイティではありませんので、理解して適切に使いましょう。
すいこみバケツを使うことのメリット
メリットについては、ここまでの内容の紹介と重複しますが、改めて箇条書きで示しておきましょう。
- 手を使わずに、アミエビをカゴに詰めることができる。
- 手が汚れないので、手や釣り竿に匂いが付かない。
- 手で詰めるよりも早くアミエビを詰められるので、手返しが早くなる。
- 釣り終了後は中身を海に撒き捨て、バケツを洗うだけなので、後片付けも楽に終える。
すいこみバケツを使うことのデメリット
単なるデメリットという点と、すいこみバケツを使うのに不適なケース(使えないケース)があるという点に分かれます。
- 海水に浸かっている時間が長いと、アミエビがふやけてくるため、浮き上がりやすくなる。
- カゴにつまるアミエビ量そのものは、直接詰めるよりは少なくなる。
- 海水に浸かっていることで、しゃぶしゃぶの撒き餌になることから、狙いの棚まで沈む前にバラけてしまいやすい。
- 狙う棚が深ければ深いほど、アミエビを直接カゴ詰めするのに比べて、撒き餌の効果が少なくなる。
- 余ったアミエビを持ち帰る人は少ないと思うが、バケツに出して余ったアミエビは再利用はできない。
- 上方がオープン(フタ付きは開けておけばOK)になっており、底からアミエビが漏れ落ちない構造のカゴでなければ使用できない。
以上がすいこみバケツを使う際の、主要なメリットとデメリットです。
メリットに較べてデメリットが多いように見えますが、実際にはそういうわけではありません。
通常の波止でのサビキ釣りや、近投でのウキサビキ(投げサビキ)などでは、上記のデメリットはほとんど対象外であり、効果的に使用できるものだと認識してもらえば良いでしょう。
カゴ釣りでの使用は適切ではないということと、極端に深さにあるポイントを狙う場合には、アミエビの集魚効果が半減してしまうと考えておくと良いでしょう。
すいこみバケツの価格は定価で1,000円程度ですが、非常に利便性の高いアイテムであるとともに、サビキ釣りを行う多くの釣り人にとって、一度購入すれば半永久的に長く愛用できる商品です。
サビキ釣りをするのに、このアイテムを使用した経験がない方は、騙されたと思って一度使ってみて下さい。
きっとあなたのサビキ釣りライフで、手放せなくなる逸品になること間違いなしです!!
すいこみバケツには、大きさやカタチ、色など幾つかのラインナップがありますが、その中から使い勝手の良さに合わせたものを3点紹介します。
まずは、一番小さくて価格が安い吸い込みバケツ(小)ですが、一人で使うならこの大きさでも十分事足ります。
あまり荷物を増やしたくない方や、アジやイワシなどの青魚が接岸するマズメ時だけサビキ釣りをするといった方向けです。
管理人が最初に購入したのは、この吸い込みバケツでした。
ファミリーや仲間内で一つのバケツを共用で使用する場合や、朝夕のマズメ時だけでなく、もう少し長い時間サビキ釣りを楽しむ場合は、少し大き目の吸い込みばけつがお勧めです。
複数人で使用する場合に小さい吸い込みバケツを使うと、頻繁にアミエビを足すという作業が発生してしまいます。
また、フタ付きのものを選んでおけば、釣り場を移動する際にも重宝します。
実売価格はそれほど変わりませんので、大は小を兼ねると考えて利便性を取っておく方が、後悔しなくて済むでしょう。
吸い込みバケツはサビキ釣り多くの釣り人が使用している便利グッズです。
それゆえ、波止際で並んで釣りをしていると、アチコチで同じバケツを傍に置いて釣りをしているような状況になります。
少し割高になりますが、ファッショナブルなカラー製品を用意して、周囲との差別化を図るのも良いかと思います。
以上で、サビキ釣りの便利グッズ【すいこみバケツ】の紹介を終わります。
吸い込みバケツは一度使い始めると、二度と手放せないほどの便利グッズなので、ご存知ない方は是非とも一度使用してみて下さい。
なお、これから本格的にサビキ釣りに取り組まれる方は、コチラの記事をご参考にどうぞ。
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