釣り場に到着し、あなたは逸る気持ちを抑えながら、いざ釣りの準備を始めます。
朝日が昇る前の薄暗い状況の中、釣り竿を出して来て、リールを取り付け、ガイドの中へ道糸を通していきます。
さあ、次は仕掛けを取り付けていきます。
今日の仕掛けはフカセ釣り、道糸にウキ止めを作り、小さなシモリを入れた後、どんぐりウキを通して、その下にはからまん棒でもセットしておきましょうか。
さらにサルカンを取り付けたら、ハリスに針を結び、これをサルカンに取り付け、ガン玉の一発も打てば仕掛けはできあがりです。
この時点で『あるミス』に気付けば、やらかしてしまったことには変わりありませんが、最悪の一歩手前でしょう。
竿の継ぎを伸ばし、解放したリールのベールを戻そうと思った時に『そのミス』に気付くことになれば、それはもはや終着駅まで居眠りをしていたのと同じようなものです。
「やってもうた!!」
ベールを戻すも何も・・・そもそも「ベールを起こし忘れてる!!」
前置きの演技が少し長くなりましたが、釣り人なら1回や2回、いやいや長く釣りを経験されてきた方なら5回以上は経験してきたのではないでしょうか・・・ベールに道糸を通し忘れたミス!!
ここでは、竿をたたんだり、仕掛けをやり直したりすることなく、このミスをカバー出来る方法を紹介します。
道糸をベールに通し忘れて仕掛けをしてしまった場合の対処方法
前置きが長くなりましたが、今回は【小ネタ】ですので、大した内容ではありません。
取り敢えず、上記の状況を写真で示すと、このような感じですね
言わずと知れたことですが、スピニングリールを使った仕掛けで、最初に道糸をベールに通した後、ベールを上げて道糸を出していくことになります。
この操作をすっ飛ばし、いきなり道糸をガイドに通してしまうと、ベールに道糸は通っていない仕上がりで、テンションがだだ下がりになります。
よくやるミスですが、このミスをした人のうち、かなりの人が仕掛けを一からやり直していると思います。
管理人も初心者の頃は、竿はたたみ直さないまでも、仕掛けはサルカン部分で切って、一旦すべて外してから、ベールに道糸を通し、再度仕掛けを作り直していました。
ところが、このミスは作った仕掛けをそのままに、簡単にカバーすることが可能です。
それでは、その方法を紹介します。
スプールが回るベイトリールに対し、スピニングリールは固定されたスプールの周りをベールが回ります。
まずは、このスプールを取り外してやります。
ドラグノブを反時計回りに回していき、スプールを外してください。
上記の写真はドラグ式ですが、レバーブレーキ式のスピニングリールですと、ドラグノブの代わりにプッシュボタン式となっているものが多いです。
これだと、より簡単にワンタッチでスプールを外すことが出来ます。
次にスプールが付いていない状態でベールを上げます。
ここで先ほど取り外したスプールを取り付けます。
そして、ベールを戻してやれば・・・
『あら不思議!?』というほどのこともありませんね。
スプールを外して、ベールを上げることで、道糸をベールの中へ通してあげただけです。
道糸のベール通し忘れは、わずか一分ほどでカバーできるミスでした。
この操作ですが、少し考えれば何の造作もない作業です。
日常的にリールを分解してメンテナンスを行われている方であれば、ここで紹介した対処を行っておられることでしょう。
ただ、初心者さんの場合は、スプールは取り外せるものという認識すらない場合も多いと思います。
また、認識はあっても、実際には現場でテンションが下がった状態では、そのことに考えが及ばず、ついつい仕掛けを切り落としてしまっている方も多いと思います。
今回こうして写真と文章を目で見て意識を高めたことで、記憶に残りやすくなったと思いますので、今後このミスをした場合には、是非ともこの方法でカバーしましょう。
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