どうもガチろっくんです。
管理人自身の2021年の太刀魚釣りは、釣果が安定しない大阪湾を避け、和歌山は紀北の鉄鋼団地でスタートし、その後水軒字の一文字でも20匹オーバーの数釣りも達成しました。
さすが紀北の三大釣り場の一つと言われるスペックを感じる内容でしたが、その反面、太刀魚を持ち帰りすぎて家族に反感を買うという思いもしました。
これは当面、太刀魚釣りには出られないなという状況でしたが、今週はリフレッシュ休暇で平日の釣行が可能です。
この機会を生かして、先日は京都の人気釣り場である養老漁港と伊根の網干場へ出かけ、満足できるアオリイカの釣果が得られました。
アオリイカはもちろん家族に大好評でしたが、折角の平日釣行の機会なので、普段は大混雑で行かない和歌山のマリーナシティへも行っておきたいという思いが湧きます。
そして、奥方様には10匹までしか持ち帰らないという条件付きで、何とか太刀魚釣行の許可を得ることに成功しました。
長く太刀魚釣りをしている管理人自身ながら、実は和歌山マリーナシティ大波止での太刀魚釣りは初見になりますが、果たしてその釣果やいかに・・・
和歌山マリーナシティで太刀魚釣り~釣り場は混雑も鉄板の釣果
【釣 行】
2021年 10月 8日(金) 4:00~10:00
場所:和歌山 マリーナシティ大波止
天気:晴れ
潮 :中潮
大釣り禁止なので朝マズメ狙いで深夜に出発
『たくさん釣ってはいけない!』・・・タチウオを釣る釣り人にとって、なんと厳しい条件なのか。
折角のマリーナシティでの数釣りのチャンスながら、冷凍庫にはまだ前回釣行でのタチウオが残っており、釣果に匹数制限を掛けられた上での釣行になってしまった。
だが、釣りあげたタチウオは釣り針を飲み込むことも多いし、リリースしても死んでしまうので、サイズで持ち帰る匹数を調整することが出来ない。
マリーナシティの釣り場のスペックの高さを考えれば、夕方以降の半夜釣りのつもりで釣り場に到着すると、1,2時間で納竿せざるを得ない状況も生じるリスクがある。
『タチウオ釣りだけではなく、他の釣りの用意もしておくか。』
ちょうどアオリイカのヤエン釣りで使った道具一式をバッカンに入れたままなので、ここへタチウオの仕掛けだけ加えて出掛けることにする。
となれば、陽が昇るまでにタチウオを釣り、朝イチにアジを釣って、午前中の早い時間帯までヤエン釣りをするプランになるか・・・
マリーナシティの大波止へ向かう道路は、23時~翌4時までゲートが閉じられ通れなくなる。
午前4時過ぎに駐車場に到着し、釣り場に入って釣りを開始するのは4時半頃か・・・かなりの短時間勝負となるが、今時期の日の出は6時くらいなので、朝マズメのワンちゃんで何とかなるか。
こんなプランを頭に描きつつ、午前2時に出発する。
阪和道の和歌山インターで降り、行きがけにつり具のマルニシに寄って、エサのキビナゴだけ購入する。
前回、前々回の土日の釣行では釣り客で一杯だったが、さすがに平日の深夜はお客さんも少なく、駐車場もガラガラ状態だった。
ここからマリーナシティまでは15分ほどで時間的には少し早いが、京都遠征の後で金銭的余裕もないので、余計な買い物をしてしまう前にマルニシを後にする。
マリーナシティ大波止は平日でも混雑 さすがはタチウオの人気釣り場
ゲートの閉鎖時間の問題から、到着してもでゲートが開くのを待つ必要があるのかと思っていたら、なんとゲートは閉じられていなかった。
『あれ?ゲート閉まってないやん。平日はゲート閉まらんの?』
これはラッキーと思う反面、これならもう少し早く到着するようにしたのにと残念な気持ちもあり、微妙な気分だ。
マリーナシティ大波止の手前にある県営公共マリーナ駐車場に到着したのは午前3時半ごろだった。
県営公共マリーナ駐車場は1回500円で、およそ100台くらい停められる駐車場だが、平日の深夜ながら20台分くらいしか空きがなかった。
また、正面フェンスの左側には駐輪場があるが、バイクや自転車で来ている釣り人もかなり居て、その人気の高さがうかがい知れる状況だった。
マリーナシティの大波止は全長で1km近くにも及ぶが、大波止に出てみると、かなりの数の電気ウキが大波止全体に延々と続いている。
さすがに湾内側でやっている釣り人は少ないが、平日でもこれだけ混雑するとは・・・これはやはり土日に来るのは無理だな・・・
遠目に眺めていると、堤防の左端の方まで行けば、それなりに空いたスペースもあるようなので、200m~300mほど左の方へ歩いていき、それなりにスペースのある場所に降りた。
本日の釣り座、仕掛け(釣り方)、エサ
マリーナシティ大波止の釣り場は、常夜灯などのライトがあるわけではないが、環境的なものかうっすらと光が届くようだ。
もちろんヘッドライトは必要だが、暗闇の中での夜釣りとは違って、初心者でも夜釣りが楽しみやすいというのも人気の一つなのではないだろうか。
おそらく釣り座については、沖向きでの太刀魚なら、どこに陣取っても釣果は変わらないのではないだろうか。
本日の釣り方と仕掛けだが、夜が明けるまでは電気ウキ釣り、陽が昇り始めたらワインドでもしようかと考えていた。
夜明け前の朝マズメのワンチャンがメインの狙いとして釣りに来たが、ここまで歩いているうちに太刀魚が上がっているのが見えたので、まず電気ウキ釣りでの釣果は間違いないだろう。
タックルについては後程詳しく紹介するが、本日の仕掛けとしては、『貫きタチウオ』の仕掛けに3号の自立型電気ウキ釣りをセットし戦闘開始だ。
エサに使うキビナゴは先ほど記載したように、マルニシで購入してきたものだ。
ワインドをするつもりなら時間的に1パックで十分だったが、マルニシのキビナゴは少し安いので、1パックは次回釣行のために持ち帰るつもりで2パック買っておいた。
最終的には上側の紅蓮キビナゴも少し余り、下側の紫電キビナゴは開封せずに持ち帰った。
警戒心が薄く活性の高いタチウオ これなら初心者でも安定の釣果が出そう
ゲートが開いていたので、午前4時前には釣りが開始でした。
とりあえず棚を2ヒロほどに設定した電気ウキ釣り仕掛けを作り、波止際から20mほど投げてウキを流し始める。
一息つこうと思うや否や、もうウキにあたりが出ている・・・というか、前アタリなど関係なく、ウキが勢いよく横に走っていく。
とりあえず竿を大きくあおり合わせてみると、何の苦労もなくヒットしたようだ。
リールを巻いて引いてくるも意外なほど軽く、波止の手前で最後の抵抗で締め込むのはいつものパターンだが、サイズが小さいので難なく引き上げる。
普段テトラポッドからタチウオ釣りをすることが多いが、今日もは堤防からの釣りなので、引き抜き方を気にしなくてよいので楽ちんだ。
本日のファーストヒットのタチウオは、指2.5本(F2.5)の60cm程度の小物だが、10月に入ってもまだこのクラスが主流なのか。
釣り場に入って仕掛けをし、1投目で太刀魚をゲットするまでに5分程度か・・・鉄鋼団地の時もそうだったが、これは釣り場のスペックのせいだろう。
大阪湾でのタチウオ釣りに比べると、あまりにも簡単に釣れるので、太刀魚釣りに対する認識が変わってしまいそうだ。
たまたまプチ時合いが来ていたのかもしれないが、再度仕掛けを投げ入れると、そう時間を空けずに再びウキにアタリが出る。
ジワリと沈み込むような独特のアタリではなく、横に走る食い上げのようなアタリなので、よほど活性が高く棚が上ずっているのだろう。
そのまま放っておくとウキが潜っていく前にアタリが途絶え、引いてみるとエサがなくなっているので、やはりサイズが小さいタチウオが多いのかもしれない。
2匹目のタチウオも同じようなサイズだったが、少し早めに合わせてみると、浅めにフックが掛かってきた。
太刀魚は早合わせすると素針を引くケースが増えてしまうが、夜明けまでの時間も限られているので、ここから手返し重視の釣りで臨むことにする。
同時に棚を1ヒロ(1.5m)程度と浅めの設定に変える。
1ヒロ未満の浅棚に設定することで、太刀魚らしい沈み込むアタリも増え、次々とタチウオが上がってくる。
もちろん素針を引くことも多いが、とにかくアタリが多いので、食い込みを気にかけることなく、思い切って合わせられるのでイージーゲームだ。
エサの消費が恐ろしく速いが、夜明けまでそれほど時間がないので、これも気にする必要はない。
サイズは指2.5本が多く、かろうじて3本が時折混じる程度なので、サイズ的な満足感はないが、これなら時間さえあれば大釣りも難しくないだろう。
波止際までサビいて来ても、普通にアタリがあるので、初心者さんでも普通に釣果を上げることができるだろう。
一時間ほどで8本のタチウオを上げ、リミットの10本が近づいたところで、少しアタリも遠ざかってきていたので、ウキ釣りをやめワインドで締めくくろうと思った。
ところが、この頃から周囲の釣り人が続々と納竿して帰り始める。
『エッ、まだ5時前やで・・・』
ワインドでワームをキャストしシャクリまくるが、まったく当たってくる気配がない。
ここで鉄鋼団地での悪夢が蘇るが、あの時も4時半くらいから釣り人が帰り始め、その後ピタリとアタリが止まり、ワインドで釣果を追加することが出来なかった。
まったく同じ展開となり、沖目の深場でもタチウオからの魚信は得られず、30分もしないうちにワインドを終了することになってしまった。
あれほどたくさん浮いていた電気ウキだが、夜明けの5時半にはこの状態で、周囲では左に1つの電気ウキが浮いているだけだ。
恐ろしく速い撤退劇だが、平日に釣行に出てくるような釣り人さんだけに、この釣り場では夜明けを迎える前にタチウオの時間は終了するということを知っているのだ。
鉄鋼団地しかり、マリーナシティしかり・・・これは深夜でも眠らずタチウオが釣れ続ける釣り場ゆえのことだろうか。
以前に青岸で太刀魚をやった時には、日の出から少しの時間はワインドでも釣れたのだが、時期的な問題もあるのかもしれない。
とにかく小一時間は勢いよく釣れ続けたタチウオだったが、まさかの足踏みでリミットの10本に届かないまま8本の釣果にて納竿となった。
これって、もしゲートが閉まっていて30分遅く始めていたら、まさかの貧果で終わったかもしれず、この点は不幸中の幸いだったと言えるだろうか。
マリーナシティでアジを泳がせるつもりが、まさかのアジ釣れず!
1時間半ほどで納竿となった太刀魚釣りだが、短時間勝負になることは分かっていたので、早々に第2戦のアオリイカのヤエン釣りの準備に取り掛かる。
マリーナシティでアオリイカなど、全くといって良いほど釣果情報もない。
そもそもタチウオが釣れる釣り場では、アオリイカの新子は食われてしまうので、釣るのが難しいというのが通説だ。
ただ、やってみなけりゃ分からないというのもあり、京都への釣行で十分なアオリ釣果を上げていたことで、ちょっと調子に乗っていたということもあった。
とりあえず、太刀魚の影響もあるだろうし、エサのアジを釣るなら湾内の方が良いかと思い、湾内向きの釣り場へ移動する。
湾内でも潮通しは悪くないし、十分な水深もあるようなので、アジを泳がせるには良いだろう。
京都釣行で16切のアミエビが1袋残っていたので、これを持参してきた。
というか、アミエビが残っていたことも、アジ釣ってアオリイカを狙ってという流れを考えた要因の一つだ。
まずはサビキ釣りで、エサのアジを釣らなければ始まらないので、早急にサビキ釣りを開始する。
急いで準備したが、時間的には6時になっており、残念ながら既にエサ取りが湧き始めていた。
開始早々はサンバソウとコッパグレ、カワハギが主なエサ取りだったので、五目釣りをするなら面白いかもしれないが、アジが欲しい管理人としてはいずれも不要な魚たちだ。
『やばい、アジが釣れん!』
そう言えば、マリーナシティでは大アジの釣果は目にするが、あまり子アジやイワシの釣果を目にすることは無いような気がする。
開始30分してもアジが釣れず、時折サンバソウが釣れるだけだったが、そのうち新たなエサ取りが湧き始めた。
ウリボウ(シマイサギ)とオセン(スズメダイ)だ。
『あかん、ウリボウ釣れたらもう無理やな・・・』
ウリボウが湧く釣り場で日が上がると、もうアジが釣れる可能性はグッと低くなるという経験が多い。
ウリボウとオセンも一応泳がせには使えるから、取り合えずこれをエサにして、一応サビキ釣りも続けることにする。
ヤエン釣りのアオリイカも、呑ませ釣りのヒラメもアウト!!
ウリボウは意外と潜る力も強く、泳がせでの生命力も高い。
ただ、アジに比べるとエサとしての食いの良さは一段落ち、さらにオセンはもう一段落ちるといった感じか。
取り合えずウリボウを尻尾掛けにして、アオリイカ狙いのヤエン釣り仕掛けで泳がせ始める。
それと合わせて予定外だったが、何とかワンチャンないかと、ヒラメ用の呑ませ釣りの竿も1本出しておくことにした。
小一時間ほど続けたみたが、一向にアタリはない。
同時にサビキ釣りも続けていたのだが、釣れるのはオセンとウリボウのみだ。
最初に針に掛けたウリボウは一時間経って何度か投げなおしたが、元気に泳いで潜っていくので、エサを付け替える必要もない。
『ダメだな、これは。』と思い、釣り座を沖向きに変えることにした。
沖向きではほとんどが投げサビキの釣り客で、おそらく大アジを狙った釣りだと思うが、その他はハゲ掛けやフカセ釣りをする釣り人がいた。
タチウオ直後にショアジギングをしていたアングラーも数人見かけたがが、すでにほとんどが帰ってしまったようだ。
湾内では紀州釣りをする地元っぽいおじさん連中がいたが、沖向きでは塀の高さもあり座って釣りをするのが難しいため、周囲に紀州釣り客は見かけなかった。
湾内と同じように、ウリボウの泳がせや呑ませでのアタリは皆無だったが、一度だけ見えイカがいて、まずまずのサイズのようだった。
すぐさま仕掛けを引いてきて、イカの近くに落としてみたが、ウリボウに興味は示さず、すぐに立ち去ってしまった。
『一応アオリイカもおるんやな。』ということが分かったが、相変わらずアタリは皆無であり、30℃を超え真夏を思わせる強い日差しが体力を奪っていく。
まだ午前10時前だったが、このまま続けてもくたびれ損になることは明白だったため、これにて納竿とし早々に撤退することにした。
本日のマリーナシティ大波止でのタチウオ釣果とタックル
【お持ち帰り】
タチウオ:8本(最大F3、70cmまで)
【リリース】
エサ取り多数
良型の太刀魚をゲットすることは叶わず、10月に入ってむしろサイズダウンした釣果になりましたが、1時間ちょっとで8本のタチウオ釣果ならマズマズ良い釣りで、家族に不平を言われない程度の釣果という点でも納得の釣行になりました。
現在のマリーナシティでは、9月に続いてボーナスタイムが継続している状況だと言えそうなので、混雑は避けられそうもありませんが、太刀魚釣りに興味のある初心者の方には引き続きおすすめの釣り場だと言えるでしょう。
ちなみにマリーナへアオリイカを狙いに行くということは、今後の管理人の釣り人生で2度とないことだろうと思います。
電気ウキ釣りタックル
本釣行で使用した管理人のタチウオタックルは、以下のような感じです。
- ロッド:シマノ (SHIMANO)磯竿 17 ホリデー磯 3号 450PTS
- リール:ダイワ(Daiwa) フリームス(2018) LT2500D
- 電気ウキ:ルミカ(日本化学発光) ウキ 烈光 Bタイプ 3号 グリーン
- 仕掛け:がまかつ 喰い渋りタチウオ仕掛 つらぬき仕様 5-10
- その他:シモリ、カラマン棒、ウキ止めの糸など小物
*ホリデー磯とフリームスは、実釣で使用したものではなく、その後継機を記載しています。
電気ウキはとにかく明るく、遠投したいという方におすすめですが、自立式ながら浮力調整のために1号程度のオモリ負荷を乗せるとアタリも出やすく、より使いやすくなります。
2021年の管理人自身の太刀魚釣りは、早くも3回目の釣行となりましたが、いずれも和歌山紀北への釣行であり、安定した釣果が続いています。
ただ、こんなに簡単でお手軽に釣れる釣り場で続けていると、大阪湾奥の渋いタチウオ釣りに戻れるかどうかという変な心配が増えます。
2020年に続き、本年もどうも芳しくない大阪湾のタチウオですが、このままシーズンが終了してしまわないことを祈るばかりです。
2021年ここまでの紀北の管理人の太刀魚釣行について、ご興味のある方は、コチラを合わせてご覧ください。
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