近年オクトパッシングと呼ばれるルアーを使ったタコ釣りが人気を博しています。
タコジグやタコエギなどの擬似餌を使った釣りで、テンヤを使ったエサ釣りに比べると手軽に楽しめるのが魅力です。
かくいう管理人も梅雨時期から初夏にかけては、毎年何度かタコ釣りに出掛けており、ここ最近もタコ釣り釣行の記事が続きました。
残念ながら釣果の方はイマイチですが、ボウズなしは続いています。
タコ釣りにはマストアイテムとも言える便利グッズが幾つかありますが、その一つに釣ったタコの重量を計る【フィッシングスケール】と呼ばれる計量器具があります。
フィッシングスケールは釣り道具とは異なるサイドアイテムですが、持っているとタコ釣りの楽しみが一つ増えるので、使っていない方はタックルと一緒に持参してみてはいかがでしょうか。
【フィッシングスケール】釣ったタコの重さを量る便利グッズ
海釣りに限ったことではありませんが、釣った魚のほとんどは長さを基準にそのサイズを表現します。
全長や体長を始め、幅や太さを計測するターゲットもいますが、それらはいずれも長さを測ることになります。
そしてもう一つ、重量でサイズを表す場合もあり、これは魚類や軟体動物の中でも結構な大物が対象となります。
一般的な波止釣りでは釣った獲物の重さを量ることはほとんどありませんが、唯一重さでしかサイズを表せない頭足類であるタコだけは例外です。
イカのように胴長を測ることが出来ないので、タコは大きい小さいに関わらず重さのみでサイズを表します。
ということで、タコ釣りで獲物のサイズを量るにはフィッシングスケールを持参しておく必要があります。
タコ釣りで使用するデジタルスケール【フィッシングスケール】
日常的に使う秤(はかり)は電子秤(デジタルスケール)となっており電池で稼働します。
お馴染なのは料理で使用するようなデジタル上皿天秤ですが、釣りで使用するデジタルスケールは吊り下げ式になります。
フィッシングスケールとして釣りメーカーから販売されているものからノンブランドまで豊富にありますが、性能や機能はそれほどかわりません。
フィッシングスケールの外観
上記は管理人が使用している安価なフィッシングスケールです。
大抵のフィッシングスケールはこのような外観となっており、片手で持てるポケッタブルサイズです。
このスケールは単4電池が2個で動き、もう使い始めてずいぶん経ちますが、まだ一度も電池切れしていないので、電池の予備を持参する必要はないと思います。
フィッシングスケールの使い方
フィッシングスケールの使い方は至って簡単で、説明書も付属していますが、その必要もない操作レベルです。
ON/OFFボタンを押して電源を入れ、ターゲットを吊り下げると計量が始まり、重さが一定となった時点で固定されます。
固定されて数秒間は写真の左のようにバックライトが点灯するので、夜釣りでも問題なく数字が読み撮れます。
数秒経つと右のようにライトが消えますが、UNITボタン(単位ボタン)を押すと再度点灯させることも出来ます。
そして再度ON/OFFボタンを押すと電源が切れます。
フィッシングスケールの付属機能
単なる秤なので、アレコレといった機能はありませんが、多少の違いはあります。
まず、共通の機能として多いものに、前項に出てきたUNITボタンの切り替えがあります。
各々の写真では画面内に鍵マーク、数値、単位が表示されています。
鍵マークは数値のロックを意味し、数値は計量結果、そして単位は重さの単位となっています。
ここでUNITボタンを押せば、写真で示したように単位が順番に切り替わっていきます。
管理人が使用しているスケールは単位はKg(キログラム)、Lb(ポンド)、JIN(キン)、OZ(オンス)の4種類が表記可能です。
そしてTAREボタンも大抵のスケールに付随されています。
これはゼロ設定のことで、一度計量したものをゼロ点として設定し、追加で載せた重みを量る場合に使用します。
すなわ風袋(容器)抜きの重量を量る場合に使用する機能です。
電源を入れた時点で、すでに吊り下げたものがある場合は、この時点で自動的にゼロ点設定になるので、釣りではあまり使うことはないですね。
その他、以下のような機能が備わっているものがあります。
- 持ちやすいように材質がラバーになっていたり、グリップ形状をしている。
- 量った重量を記憶しておくメモリー機能が付いている。
- ターゲットを引っ掛けるためのフックが付属されている。
- 長さを測るメジャーが付属している。
- 表示画面を回転させ、見る角度を変えられる。
- 一定時間使用しない場合に、電源のオートパワーオフ機能がある。
外観の格好良さにこだわるのであれば、メーカー製を使う必要があります。
フィッシングスケールを使う際の注意点
1点目は注意点というか使用する前の準備についてですが、ほとんどのフィッシングスケールはそのまま釣り場へ持って行っても使えません。
吊り下げ用のフックは丸みを帯びた鍵型フックで、釣った魚やタコをを引っ掛けられる仕様になっていません。
一部のメーカー製のものを除いて、予め先の鋭利なフックをセット出来るようにしておく必要があります。
因みに管理人は以下のような感じにしています。
付属のフックの部分にスナップを結び、これにボラの掛け針をセットしています。
スナップを入れてあるので、必要に応じてワンタッチでフックを取り外すことが出来ます。
ボラ掛け用の針は自作のタコエギにでも使ってみようかと購入したものですが、数本入りで釣具屋に売っています。
フックそのものが細いので刺さりやすく、ボラ用というだけあって簡単には折れません。
また、スズ製なので使用後は真水で流しておけば錆びません。
これくらい大きいカエシのないフックを使う方が、刺すのも抜くのも楽に扱いやすくて良いです。
2点目は、タコを計量する時の注意ですね。
気付かないうちに以下のようになっている時があります。
タコの足の吸盤がスケールに張り付いていますね。
このように画面のある表側に張り付いていればすぐに気付きますが、裏側に張り付いている場合は気が付かないことがあります。
何が問題かというと、実際の重量よりも軽く計量されてしまいます。
写真での表示は180gですが、足を外して量り直してやると実際には210gありました。
小ダコには変わりませんが、100g台と200g台では気分的に違ってきますね。
その他としては、一応精密機器なのでその点意識して、丁寧な扱い方をするようにしましょう。
- 落としたりぶつけたりしない。
- 防水ではないので、水没はもちろん、雨濡れも注意する。
- タコによく張り付かれるので、使用後は清潔を保つ。
- 時折、既知の重さのものを量って、正確度を把握しておく。
おすすめのフィッシングスケール
最後におすすめのフィッシングスケールと記事中で出てきたボラ掛け針を紹介しておきます。
ただし、管理人自身も色々と使った訳ではないので、自分が使用しているスケールと同じ種類のものと、少し高価ですが利便性が考慮されたメーカー製のものを紹介します。
まずは管理人が使用しているものです。
たぶん一番安い部類でなおかつ売れ筋になっていると思いますが、一応オルルド釣具という釣具メーカーからの販売品です。
機能は上述のように計量値固定(2秒間安定)、バックライト、ゼロ点設定、単位変換だけです。
ただ、タコの計量という用途で言えば、計量値固定とバックライトがあれば事足りるので、一応コスパの良さでお勧めできる製品です。
オルルド釣具からもう1点売れ筋品を紹介します。
釣行時にメジャーを持参している釣り人さんは多いと思いますが、こちらは上記のハカルドAの機能に、1mのメジャー(巻き尺)が付属しています。
100円位の違いなので、ついでにメジャーも欲しい人はコチラを選択するのも良いですね。
この手のメジャーは金属部分が錆び易いので、扱いに注意が必要ですが。
あとブランドメーカー製から1点紹介しておきます。
DAIWAのフィッシングスケールで、見るからに高そうな外観に仕上げられていますが、実際に高価です。
滑りにくいラバーグリップ仕様で、画面が見やすい可動式ヘッド、刺さりにくそうですが始めからフックも付属されています。
単位変換ボタンはありませんが、メモリーボタンが付いており10個まで測定値を記憶させておけます。
メーカーにこだわりを持つ釣り人さん仕様といったところでしょうか。
最後にカスタマイズ用のフックも紹介しておきます。
管理人はオーナーのボラ掛で18号を使用していますが、20号でも良いと思います。
材質は錫(スズ)なのでほぼ錆びる事はありませんので、帰宅したら軽く水で流すだけでOKです。
以上でタコ釣りでの便利グッズ『フィッシングスケール』の紹介を終わります。
タコは大ダコも子ダコも重さがサイズの指標となり、釣った獲物のサイズを現場で量る(測る)のもまた釣りの一つの楽しみ方です。
タコ釣り(オクトパッシング)をされる方はメジャーではなく、是非ともフィッシングスケールをお持ち下さい。
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