梅雨が明けると、いよいよ一年のうちで海釣りが最も賑わいを見せる、暑くて熱いシーズンがやって来ます。
もちろん堤防釣りの一番人気のターゲットは、サビキ釣りで比較的簡単に釣れるアジ、イワシ、サバなどの青魚です。
週末ともなると、釣果の期待できる足場のよい防波堤は、いつもいるベテランの常連さんから、ファミリーフィッシングを楽しむ家族連れ、釣りを始めたばかりの入門者さんや初心者さんなど、バラエティー豊かな釣り人で埋め尽くされます。
ところ狭しと入り乱れての釣りになりますが、一般的なサビキ釣りは波止際にロッドを付き出して仕掛けを下ろすだけなので、ほとんど場所がなくても、少しのスペースで十分釣りになります。
また、サビキは完成仕掛けとして販売されており、胴突き仕掛けになった上側に道糸(ライン)を一箇所結び、底側にはサビキカゴをセットするだけで完成です。
サビキ釣りは仕掛けのことを知らない人でも簡単に始められるので、初心者でも気軽に楽しめるといったメリットがある釣りです。
皆がみな、同じようにアミエビを撒き、釣糸と垂らしてたくさん釣れているように見えますが、ところがその実、各々の釣果に大きな差が生じています。
その差の最も大きな要因が、使っているサビキの種類やサイズなどにあります。
ここでは、サビキ釣りをする時に意識しておきたい、サビキの種類やサイズの選び方、そしておすすめのサビキ仕掛けについて紹介します。
【極めタックル】サビキの種類やサイズの選び方とおすすめ仕掛け
海釣り公園や防波堤、護岸などの足場のよい釣り場で、たくさんの釣り人が並んでサビキ釣りをしていて同じように釣れているように見えても、よほど魚の活性が高くない限り釣果はバラバラです。
逆に活性が低い時や群れが小さい時は、お隣は釣れているのに、自分の仕掛けには全く獲物が掛からないという極端なケースも決して珍しいことではありません。
なぜ自分のサビキは釣れないのか、釣り場で不思議に思ったことはありませんか。
この釣果を左右する最も大きな要因は、使っているサビキ仕掛けの違いにあります。
波止際のサビキ釣りでは、特別なテクニックは必要としませんが、状況に合わせて適切にサビキを選べるようになるには、ある程度の経験が必要になります。
まずは、これからサビキを行う初心者さんにために、一般的な波止釣りのサビキ仕掛けについて簡単に紹介します。
サビキ仕掛けとは(仕掛けの構成)
左は波止際に仕掛けを垂らして行う最もシンプルな下カゴ式のサビキ仕掛け、右はサビキ仕掛けにウキを取り付けて棚を固定し、堤防から少し離れた場所も狙える投げサビキ(飛ばしサビキ)と呼ばれる仕掛けです。
いずれもカゴの中にアミエビなどのマキエサを入れて、針についた擬似餌(単に擬餌針と言います)でアジやイワシ、サバなどを狙う仕掛けです。
管理人は関西人なので、主に下カゴ仕掛けを使いますが、関東の方だと下カゴの位置にナス型オモリを付け、仕掛け上部のサルカンの位置に編みカゴなどを取り付ける上カゴ式が主流となっていますね。
サビキ仕掛けは一見複雑に見えますが、その構成は至ってシンプルです。
- 3.5m~4.5m程度の汎用ロッド(2号か3号の磯竿が最適)
- 2000番~3000番程度のスピニングリール
- 3号~4号程度の道糸(ナイロンライン)
- サビキは完成仕掛けを使用
- 8号~15号程度のカゴ
投げサビキの場合は、上記に加えてサビキウキと小物のウキ止めやシモリ、カラマン棒などを追加するだけです。
サビキ釣りの仕掛けの中で最も複雑な部分はサビキになりますが、これは完成仕掛けとして様々な種類のものが販売されており、本記事の趣旨はこのサビキの種類と選び方を紹介することです。
なお、通常のサビキ釣りと投げサビキには、各々メリットとデメリットがあり、どちらを使う方が良いのかは、釣り場や時期、時間帯、獲物のサイズや群れの大きさなど様々な条件によって変わります。
ここでは趣旨が異なるので、釣り方までは紹介できませんが、ご興味のある方は後ほどコチラの記事で詳しく紹介していますので参考にどうぞ
サビキ仕掛けの種類と選び方
サビキ釣り用の仕掛けは、釣りエサ店へ行くと各釣り具メーカーから、上図のようなパッケージとなった製品が何十種類も販売されています。
波止釣りでのアジ、サバ、イワシなどに使うサビキ以外にも、主にメバルを狙うサビキや、船釣りでマダイやイサキ、大アジや大サバを狙うサビキ、そしてハマチやサゴシなども合わせて狙うルアーフィッシングの部類に入るジグサビキなどがあります。
また、サビキとは言っても、疑似餌を使わずに、アミエビを刺しエサとして使うトリックサビキなどと呼ばれる仕掛けもあります。
これから海釣りを始める入門者さんには、何がどう違うのか判別するのも困難なことかもしれません。
前述のように、ここでは最も気軽に楽しめる波止釣りでのアジ、サバ、イワシなどを釣るサビキに焦点を絞って紹介しますので、ウーリーサビキ(ウイリーサビキ)サビキやトリックサビキ、ジグサビキなどについては、また機会があれば紹介したいと思います。
この通常のサビキ仕掛けを選ぶ際に注目すべきは、以下の4点になります。
- 釣り針のサイズと本数
- 幹糸(モトス)の太さと長さ
- ハリス(エダス)の太さと長さ
- 擬似餌(擬餌)の素材
このように市販のサビキのパッケージには、詳しい情報が記載されています。
それでは、サビキ仕掛けを選ぶ時に、どのような基準で選べば良いのかを書き出してみます。
サビキ針のサイズ(大きさ)と本数
サビキの擬餌針に使われる釣り針の種類は、ほとんどの製品で袖針やアジ針がベースになっています。
中には針の胴の一部が平打ちになっていたり、ふところが少し広めになっていたり、カエシが半スレになっているような製品もありますが、形状についてはあまり気を使う必要はないでしょう。
サビキを選ぶときに、針の大きさは結構重要な要素で、これはターゲットにする魚の大きさに合わせる必要があります。
サビキ仕掛けそのものの大きさは号数で示しますが、これは使われている針の大きさを指しています。
サビキ釣り楽しめる時期は、おおよそ5月下旬~12月上旬で、7月~10月がメインシーズンとなります。
スタート時期の6月頃は、指の長さほどの豆アジや豆サバが多く、カタクチイワシなどはまだ針に掛けるのも難しい状況です。
こんな時は、極小サビキともいえる0.5号から大きくても2号までの仕掛けを使います。
青魚の成長は早く、シーズン真っ盛りの8月~10月には、獲物のサイズも15cmほどになり、こうなると3号~5号の仕掛けが必要です。
さらにシーズン終盤の10月も後半に入ってくるとと、カタクチイワシやサバが姿を消し、アジやマイワシで20cmを超えるサイズも混じり始め、6号や7号のサイズが必要にになります。
もちろん、もっと大きなサイズが期待できる釣り場や、遠投サビキなどを使って沖目の大物を狙う場合には、更に上のサイズを選んでも良いでしょう。
ただし、遠投サビキなどで大物を狙う場合は、キャスティングに見合った仕掛けも販売されているので、そちらを使う方がトラブルに見舞われなくて済みます。
そして、サビキ仕掛けの針の本数ですが、こちらは5本~7本が一般的で、豆アジ用だと8本セットされた製品もあります。
釣り針の本数は仕掛けの全長にも影響し、長くなればなるほど扱いが難しく、仕掛けがからむなどのトラブルも発生しやすくなるので、初心者さんの場合は6本までの仕掛けを使う方が良いでしょう。
ちなみに、お子さん用として、短竿でも扱えるような3本仕掛けもあり、また、前述の遠投サビキなども、3本針だったりします。
幹糸(モトス)の太さと長さ
一般的なサビキ仕掛けは、擬似針のサイズを選ぶと組み合わされる幹糸(モトス)の太さは、だいたい決まっています。
このことは、次項のハリス(エダス)についても同じことが言えますので、下表で合わせて紹介しておきましょう。
釣り針(号) | 幹 糸(号) | ハリス(号) | 枝ス間(cm) | ハリス(cm) |
0.5 ~̩ 2 |
0.3 ~ 1.5 |
0.3 ~ 1 |
15 or 20 |
1.5 or 3 |
3 | 1 | 0.6 | ||
4 | 1.5 | 0.8 | ||
5 | 1.5 | 0.8 | ||
6 | 2 or 3 |
1 or 1.5 |
||
7 | 3 or 4 |
1.5 or 2 |
||
8 | 4 | 2 |
表の中で0.5号~2号が豆アジ用になりますが、ここだけは各メーカーとも細ハリスや太ハリスといった製品もラインナップしているので、針の大きさに比べてラインの太さにはかなり幅があります。
もちろん、その他についても太糸用もありますが、それほど大きな変化はありません。
幹糸の太さはおおむね1.5号~3号のものを使用すると考えておけば良いでしょう。
そしてエダスとエダスの間の幹糸の長さは、標準が15cmか20cmとなっています。
エダス間の長さと擬餌針の本数で、サビキ仕掛けの全長は変わってきますが、概ね1.4m~1.6mが標準的な長さとなっています。
少し短めの1.2m程度のものもあり、また先に書いた子供用などだと80cm程度の仕掛けも存在しますので、慣れないうちは短めのものを使用しても良いでしょう。
ただし、仕掛けの長さは獲物を誘える棚の広さにも影響しますので、慣れてくれば標準的な1.5m程度のものを使用する方が好釣果に結び付きやすいです。
ハリス(エダス)の太さと長さ
サビキ仕掛けに使われるハリスの太さは、すでに先の表に記載した通りです。
獲物の大きさが大きくなれば、それなりの太さのハリスが必要になってきますが、ハリスの太さはおおむね1号か1.5号のものを使用すると考えておけば良いでしょう。
サビキ釣りでは、アジ、サバ、イワシの他にも、サッパやコノシロ、メバルやチャリコ、木っ端グレやチヌ、時にはヒラメなどもヒットしてくることがあるので、1号以上のハリスを使っていないと簡単に切れてしまうケースもあります。
始めから五目釣りを目論むのであれば、シーズン問わずに6号か7号のサビキや、太ハリス用のサビキを使う方が良いこともあります。
逆に、小アジや子サバ、小イワシがターゲットながら、群れが小さく食いが悪い時は、0.8号を使用する方がヒット率は上がります。
ちなみに、エダスの長さは3cmが標準ですが、群れが大きく食いの良い時期だと、ライントラブルの少ない1.5cmを使用しても良いでしょう。
疑似餌(擬餌)の素材
擬餌針に付いている、疑似餌の種類については、主にスキン系と魚皮系、そしてウーリー糸系に分かれます。
擬餌はアミエビに似せたものと、シラスなどの小魚に似せたものに分かれますが、基本的にコマセ(撒き餌)のアミエビを変えることはありません。
【スキンサビキ】
スキンゴムと呼ばれる皮のように薄く加工されたゴムを、針の胴周りに巻きつけられたものがスキンサビキです。
コマセのアミエビに同化させた定番のピンク、シラスをイメージしたホワイト、その他グリーンやブルー、イエローなど目立たせることを優先したカラーなど様々です。
アジやイワシがメインであればピンクかホワイト、サバやメバルにはその他の目立つ色が良いとされています。
スキンサビキは非常に種類が多く、スキンゴムでオーロラ糸(光を反射してキラキラと煌めきます)を一緒に巻き込んだものや、ゴムそのものが蓄光タイプで、濁り潮やマズメ時など、ローライトで活躍する発光スキンなどもあります。
どんな色、どの種類が良いかというのは一概には言えず、釣行時期や釣り場の環境に左右されるので、基本的にサビキ仕掛けは複数用意しておくのが基本です。
ちなみに、管理人の経験だとスキン系の方が魚皮系サビキよりも劣化が早く、使い回せる釣行回数は少ないように思います。
【魚皮サビキ】
魚皮系のサビキは、剥いだ魚の皮を乾燥させ、研磨してから着色やカットなどの加工が行われます。
魚皮には、おもにハゲ皮(左)とサバ皮(右)が使用されたものが多く販売されています。
魚皮のカットは、シラスのように細長くカットしたシラスカットと、針を丸く包み込むようにカットされた矢羽根カットに分かれ、針の胴に沿わせるように固定されます。
いずれの場合でも集魚効果を上げるために、針の上部には発光玉が使用されているのが一般的です。
スキン系で反応が悪い場合でも、魚皮系を使うと好反応に変わる時があります。
時期を問わずにサビキ釣りを使うことが多い管理人は、どちらかというと魚皮系のサビキを使う機会が多いです。
ハゲ皮はしなやかながら結構丈夫な素材で、水中では透明色になります。
小さく矢羽カットされた製品が多く、これはプランクトンと勘違いして食い付くと言われています。
サバ皮はしなやかで透明感があり、これも魚の興味を引く実績の高い素材で、どちらかというとシラスカットが多いと思います。
サバ皮はアジの他にもメバルやマダイなど船サビキでも良く使用される素材で、この場合は、ハリの胴の長さの倍以上とかなり長めにカットされたものを使います。
自作サビキを使用されている方は、容易に入手できるサバ皮を使用されることが多いのではないでしょうか。
上図は左から、フラッシャータイプ、ウイリータイプ、そしてトリックサビキです。
『フラッシャーサビキ』は普通のサビキにもありますが、どちらかというと大物狙いで一般的ではないこと、『ウイリーサビキ(ウーリーサビキ)』はターゲットの中心がメバルであること、そして『トリックサビキ』は根本的にエサ釣りとなり使い方が違いますので、ここでは紹介しません。
購入時に選び間違いをしないように、このような製品もあるということだけは、お伝えしておきます。
おすすめのサビキ仕掛け
それでは最後に、いくつかのシチュエーションに分けて、おすすめのサビキを紹介します。
よく最強サビキなどと言って紹介されているケースがありますが、個人的にはどのようなシチュエーションでも好釣果が出るサビキは存在しないと思っています。
ただ、色々な種類のサビキを使っていると、自分なりに実績が出やすいサビキ、釣れないサビキというのは、何となく掴めてくると思います。
それでも釣れない時は、同じサビキ仕掛けを使い続けるのではなく、急がば回れでサビキを交換する、面倒ですがサビキ釣りではこれが一番重要です!
なお、以下で紹介する製品は、時期や獲物の大きさに合わせて仕掛けの最適サイズは変わりますので、その点は先に紹介した内容をご参考にして下さい。
まずは、スキン系からコマセ(アミエビ)との相性が良く、実績の高いピンクスキンのベストセラー商品『Hayabusa(ハヤブサ)のピンクスキン』です。
釣り場の状況を問わず幅広く使える、6本針のベーシックな製品で、赤、青、緑と3種類のビーズもターゲットを惹き付けます。
ラインナップの中でのおすすめは、夏場の豆アジや小アジの時期は4号(全長1.4m)でハリス0.8号、サイズアップする秋からは汎用性の高い6号(全長1.4m)です。
6号を使う場合はハリスが1号と1.5号の2種類から選べるので、活性の高い時期や時間、獲物のサイズが大きい釣り場なら、1.5号(幹糸は3号)を選択しても良いでしょう。
投げサビキで沖の大アジを狙う場合は、7号以上(全長1.75mでエダス間25cm)の製品で少し広めの棚を探れる方が有利です。
もう一点、このサビキのメリットは非常に高いコストパフォーマンスです。
あんまり安いので長らく使わなかったのですが、ロングセラーなので半信半疑で一度使ってみると、普通に爆釣したので考えを改めました。
今では必ず釣り場へ持参するサビキのラインナップに加わっています。
ピンクスキンはサビキの中で最も人気の高いタイプですが、もう一点挙げておきたいのが『小アジ専科 リアルアミエビ』です。
非常に精工に作られた疑似餌で、スキン量やオーロラ糸の使い方も含めて、アミエビの姿が非常によく再現されています。
本記事作成当初は使ったことが無かったのですが、その後使ってみると、本当に食いの良いサビキだというのが分かりました。
豆アジから小アジまでの実績が良いように感じたので、この仕掛けを使う場合は、アミエビのサイズを意識して専ら4号の小針仕掛けを使用しています。
ちなみに、まだ使ったことはありませんが、リアルシラスという製品もあり、評価は上々のようです。
スキン系からもう一つ『Hayabusa(ハヤブサ)の小アジ専科 白スキン』を紹介します。
こちらはシラスや小魚の色や形をリアルに表現した、状況を選ばない小アジ専科シリーズのベストセラー商品です。
この製品の凄いところは、エダスにシーガーハリスが使われており、なおかつ4号ならハリスが0.6号と0.8号、6号ならハリスが0.8号、1号、1.5号とユーザーのニーズに合わせたラインナップされています。
更に小アジ向きの6号までは全長が1.4mで、良型狙いの7号以上は1.75mとエダス間が調整され、またエダスの長さも号数が上がるほど長く取られています。
ベストセラー商品ならではラインナップであり、そういう意味では最強のサビキと言って良いのかもしれません。
なお、管理人は使用したことがないのですが、先に紹介した『Hayabusa(ハヤブサ)のピンクスキン』の白スキンモデルも安価で販売されているので、もしかしたら白スキンの方もコスパの高い製品なのかも知れません。
ハヤブサ(Hayabusa) これ一番 白スキンサビキ 6本鈎
次は魚皮系のハゲ皮サビキですが、管理人個人としてはハゲ皮については昔ながらのシンプルなものを使うケースが多く、状況を問わずに一番安定した釣果が出るのもハゲ皮ではないかと感じています。
上記は『がまかつ(Gamakatsu) 相馬サビキ堤防SP』で、6本針ながらエダス間が27cm、エダス長が4cmと標準よりも少し長く取られています。
それゆえ仕掛け長は1.89mとサビキの中では最も長い部類で、フックはチカ(白) と金袖(金)の2種類が使われており、これらは全て食い渋るターゲットにも有効な仕掛けとなっています。
初心者向けとは言えませんが、朝夕のマズメ時だけでなく日中でも効果的で、投げサビキに使用するのにも向いたサビキとなっています。
因みに、実は管理人の一押しは、『がまかつの泉州サビキ』なのですが、7本針で全長が1.6mと釣りに慣れた方でないと少し使い辛い点もあり、残念ながらネット通販での取り扱いはほとんどされていないようです。
世の流れはスキン全盛ということもあるでしょうか。
楽天で一部取り扱わているようなので、リンクだけ貼っておきますので、ご興味のある方はパッケージをご覧になって、店頭で確認してみて下さい
魚皮系の中からもう一点、『Hayabusa(ハヤブサ)の小アジ専科ケイムラサバ皮レインボー』の紹介です。
最近はシンプルサビキよりも、ケイムラ(蛍光紫)や蓄光タイプ、そしてオーロラ糸を纏わせたタイプなど、光の加減で視覚的に訴えて目立たせるサビキが増えてきました。
その最先端をいくのがHayabusa製品で、その開発力には目を見張るものがあり、驚く程多彩なラインナップが取り揃えてられます。
シンプル仕掛けが多い管理人ですが、徐々に魚影が薄くなって来たシーズンや、活性が低い時にこのような仕掛けを使いますが、その際にはサバ皮タイプを使用することが多いです。
晩秋など魚影が薄くなった代わりに、少し大き目になったアジを狙え、この場合は1.5号のハリスが欲しいので7号を使います。
次は、豆アジや豆サバ、小イワシが釣果の対象となるシーズン序盤に使うサビキの紹介です。
上記は『ささめ針のちょい太ハリス豆アジ』ですが、記事中で出てきた極小サビキと呼ばれる部類の製品です。
サビキシーズンが開始する6月前後は小指にも大きさにも満たない豆アジやカタクチイワシが釣れますが、これらを通常のサビキで釣ろうと思えば少しばかり手こずります。
そんな時は、0.5号~2号程度の極小サビキを使う事で、圧倒的に釣果を伸ばしやすくなります。
豆アジを釣りに行くのであれば、釣り場へ行って後悔しないように、最低一つは極小サビキを用意しておくことを強くお勧めします。
上記の製品は極小の針を使いながら、ハリスには基本的な強度を持たせている製品なので、20cmクラスの外道が来ても安心で、また、アジのサイズが大きくなってきても比較的長いシーズン使える製品です。
ここまでは、ごくごくありふれた一般的な製品を紹介しました。
以降は、このような製品もありますということを伝えておきたいものをいくつかピックアップして紹介します。
スキン系になりますが、『がまかつのサビキ革命』を紹介します。
この製品は全長が96cmと短いのが特徴で、水深が浅く幅広い範囲を探る必要のないポイントや、お子さんと一緒に使う場合などに適しています。
もう一点、スレ針でありながら針先形状を曲げることで魚がバレにくい仕様にしてありますが、この点でもファミリーフィッシング向きだと言えます。
全長の短さとスレ針の使用から、がまかつの便利グッズの一つ、手を使わずに釣った魚から針が外せる『おさかな外し』が使用できるようになっています。
おさかな外しについてご興味のある方はコチラをどうぞ
【おさかな外し】サビキで釣った魚を手を使わずに外す便利グッズ
コチラはボウズのがれシリーズで有名なささめ針の製品で、『ささめ針のボウズのがれ好き嫌いなし』ですが、MIXサビキ(ミックスサビキ)と呼ばれるサビキになります。
状況によって魚の食いの良さは変わりますので、色々なタイプの疑似餌を一つの仕掛けにまとめた製品が販売されています。
スキンだけで色違いを混合したもの、魚皮だけでハゲ皮とサバ皮を混合させたものなどが多いですが、この製品はスキンと魚皮を合わせて6種類もの擬餌針がセットされた製品です。
その内容は、サバ皮レインボー(シラスカット)、ピンクベイト、ハゲ皮(矢羽カット)、グリーンベイト、サバ皮(シラスカット)、ホワイトベイトとスキン系3種類、魚皮系3種類のミックスです。
釣り場や釣果の状況もよく分からず、何を使えば良いのか迷う時、特に複数のロッドを出す場合には、1本はこのようなミックス仕掛けにしておけば傾向を把握するのに良いかもしれません。
遠投サビキで沖の大物狙いを考えておられる方には、上記『がまかつの遠投サビキ』のような3本針仕掛けがお勧めです。
上記の製品は6号ですが、通常のサビキと違ってモトス4号、ハリス1.5号とライン設定が太目になっています。
3本針でもエダス間25cmで全長は1mあり、また、エダスの長さは8cmと警戒心の高い大物への食いを重視させた仕掛けになっています。
10mや20mの投げサビキ程度であれば通常のサビキでも十分可能ですが、遠投サビキの場合は通常のサビキでは難しく、このような遠投対応の仕掛けを使う方が良いでしょう。
最後にお子さん向けの商品で、子供の釣りには優しく、可愛らしさもあって心をくすぐる『がまかつのうきまろ遠投サビキ』を紹介しておきます。
遠投サビキとありますが、波止際へ落として普通にウキサビキとして使えます。
お子さんにとってのメリットが多分に取り入れられた仕掛けで、まずウキが付いているので、手の感触ではなく目で見てアタリが分かるようになっています。
そして、通常のサビキと違って、ウキの浮力がサビキ仕掛けの重さを背負ってくれるので、アタリが出るまでの間の腕に掛かる負担がなくなります。
さらに、針にはカエシがないスレ針を使用しているので、万一刺さった場合にも、抜けなくて大変なことになるということはありません。
この仕掛けは5本針ですが、4本にして全長を1m程度にしたものや、ウキ無しでアタリが目で見てわかるようなものもあり、お子さん向けに様々なラインナップが揃っています。
子供の横にお父さんが付いて釣りをする場合は普通の仕掛けでも良いでしょうが、ある程度一人でロッドを任せてみようというような場合には、一度検討してみてはいかがでしょうか。
以上で、シチュエーションに分けたサビキ仕掛けの紹介を終わります。
記事中にも書きましたが、どのサビキが良いというのは一概には言えませんが、色々な仕掛けを試してみて欲しいと思います。
サビキ仕掛けは、ボラが掛かってエダスを飛ばしたり、根掛かりで仕掛けそのものをロストしない限りは、使用後すぐに水洗いしておけば何度か使えます。
3枚や5枚でいくらといった安い仕掛けもあり、活性が高い時はそれでも良いのですが、時期や時間の経過によって魚の警戒心も高まり、製品レベルの低い擬餌針は結構な頻度で見切られます。
エサにお金を掛けて、仕掛けの悪さで釣果が得られなかったら、非常に残念で勿体無いですね。
同じサビキを複数枚用意するのではなく、出来るだけタイプの違う仕掛けを用意しておいた方が良いでしょう。
なお、周囲と釣果に差があると感じたら、多少気まずいかもしれませんが、どのような仕掛けで釣れているのか様子を伺いに行きましょう。
よほど他人と接することを好まない人を除けば、サビキ釣りなら釣れている棚なども教えてくれるでしょうし、思い切って一声掛けてみてはいかがでしょうか。
それではまた・・・良きフィッシングライフを!!
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コメント
コメント一覧 (2件)
いつもありがとうございます。今回も力作ですね\(^o^)/
これ読んで、「マックスの3枚セットが入っていない!?」なんていう私もいます(笑)
ファミリーとはちがうか・・・
サビキ道は深いですね。ほんの隣なのに釣れない(泣)なんてこともあって、エサは同じアミエビだから、タナをそろえ、竿の動きも同じにして、同時に落として…でも駄目でした・・・
いくつか種類を持って行った方が当たりますよね(って釣りは4年目だけど)
ある時下津で、親切なおっちゃんが仕掛けをくれて、それが爆釣!!
以来おっちゃんに作り方を教えてもらい、自作ですが、あればそれでこれもオフシーズンに楽しいです。
何が来るかわからないのがサビキのいいところ
カゴ師さま
こんばんわ、カゴ師さん。
マックスのオリジナル三枚セット、私もちょくちょく使いますよ。
でもよほど活性の高い時でないと、下津でも隣で泉州サビキを使っている両親に惨敗するんですよね。
ウチは家族で食べる分だけで良いので、ある程度釣果が出れば問題ないんですが、悔いが渋い時は粘って使うとやはり後悔する羽目になりますね。
それはアミエビ代をケチって、安い輸入物を使った時も同じことが言えますが・・・
他にもご当地サビキなども使ったりするので写真もあったのですが、紹介しても買えないし、特徴も様々あるだろうから、紹介するのを控えました。
サビキも仕掛け次第で色々と楽しめるので、手軽でありながら結構奥が深いですね。
私は釣り歴はや30年ですが、サビキの自作は遠い昔の記憶でしか残っていません。
たぶん、この先も自作サビキについては紹介する機会はないと思うというか、紹介できるレベルに達してないですね。
カゴ師さんは釣り歴4年で、すでに自作サビキに手を出しているのは相当な釣り吉です!
いずれ釣りブロガーとしてのデビューも考えてみてはいかがでしょうかo(^o^)o
(ご興味があるなら、早いうちに何でもかんでもたくさん写真に収めておくと良いですよ。)
ガチろっくん