どうもガチろっくんです。
ここ近年は秋になると新子のアオリイカを釣りに出る管理人ですが、2021年の一発目は京都の宮津へのアオリ釣行となりました。
大阪湾でのアオリイカ釣行と違い、京都への出陣では台風時に釣りにならず一度だけボウズを経験した以外はボウズなしで、今回は天候も良く平日の釣行なので釣果は大いに期待できる状況でした。
アオリ釣行では基本的にヤエン釣りがベースの管理人ですが、万一エサのアジが釣れなかった時のためにエギングタックルも持参しましたが、結果的にはエギングロッドを持ち出すことなく終えました。
なお、この日は平日だったので、土日なら入るのも難しい大人気の伊根網干場へ行くつもりでしたが、訳あってこれまた人気の高い養老漁港とのダブルヘッダーになりました。
本記事では初戦の養老漁港でのアオリイカ釣りをお届けしますが、養老漁港で一年ぶりとなるアオリイカのヤエン釣り、果たしてその釣果やいかに・・・
養老漁港でアオリイカのヤエン釣り やはり納得の安定釣果
【釣 行】
2021年 10月 5日(火)5:00~11:00
釣り場:京都府宮津市 養老漁港
天気:晴れ
潮 :大潮
事前にアミエビだけ購入しアオリイカ釣行へ出発~伊根の網干場へ行くつもりが養老漁港へ
いつものことながらヤエン釣り釣行に出る時にまず心配になるのは、エサとなるアジが釣れないというリスクだ。
春アオリに行くのなら釣りエサ店でアジの購入することも考えるが、秋時期の堤防釣りで新子のアオリイカを釣るのに、アジに金を出すことはまずない。
ただ、2020年もそうだったが今年も大阪湾ではアジの接岸が少なく、小サバが幅をきかせているので、京都でもまさかアジが釣れていないなどという状況ではないだろうなという心配はある。
前年も同じようなことを書いたが、京都は釣果情報を紹介しているサイトがほとんどなく、アジが釣れているのかどうかの状況も分からない。
それゆえ去年はスーパーで買った死にアジを持参しての釣行だったが、その際は普通にアジが接岸していた。
今回釣行先に考えていた伊根の網干場は初見になるが、前年の例もあるので今回は事前にアミエビのみ購入しての出発だ。
まあ、最悪の時は数はあがらないかもしれないが、オセンを使うか、エギングでいくらかの釣果は得られるだろうという目論見もあった。
出発は午前2時、阪神高速から池田木部まで行き、そこから173号線で能勢を越えて京丹波みずほから京都縦貫で与謝天橋立ICまで走り、そこから再度下道で国道178号線を北上する。
目的の網干場がある大西駐車場に着いたのは4時半頃だったが、ここで誤算が発生する。
1日最大3,000円と高額な駐車料金が必要なことは事前にリサーチ済みだったが、【8時を過ぎると基本料金が加算されます。】とある。
『これって日が変わったらリセットではなく、8時で一旦リセットされるということか!?』
京都まで来ているので、朝マズメから午前中一杯と夕マズメから半夜釣り(日中は車で昼寝)と考えていたので、そうなると3,000円でも足りないではないか。
『さすがに3,000円以上は払えんわ。』ということで、釣り場の選択を変えることにする。
確か養老漁港の駐車料金は600円、ここからすぐ隣にある漁港ということで、自然と養老漁港へ向かう流れとなった。
平日の養老漁港は釣り人も少なかったが、アオリイカの墨跡は多く釣果は間違いなし
2年前に養老漁港へ来た時は駐車場だけでなく周辺の道路もパンパン状態で、結局釣り場に入れず新井崎漁港へ向かった。
ただ、3年前に来た時は平日で、その時はエギンガーも少なく、普通にエギングとヤエン釣りが出来たことを覚えているが、あまり良い年ではなかったようで釣果もほどほどだった。
養老漁港へ到着したのはまだ日が出る前の午前5時前だった。
写真は3年前に来た時の漁港の様子だが、今回はこのあたり一帯に漁網が干されており、漁港の規模の大きさを表す雰囲気が漂っていた。
駐車場の空きは2台しかなかったが、それなりの堤防の長さもあるので、遠目に見えるヘッドライトの数はポツリポツリだ。
これなら何処でも好きな場所で釣り座が確保できそうだ。
本日の釣り座と仕掛け、そしてエサとなるアジ釣り
養老漁港の波止に上がると、そこかしこに新しい墨跡があるので、明らかにアオリの釣果は上がっており、釣り座はどこでも良さそうだ。
結果的に養老漁港での本日の釣り座は、3年前と同じ、沖向き堤防へつながるT字の突き当りに構えた。
当時と比べるとまだ時期が早く、サイズは期待できないかもしれないが、その反面数は上がるはずなので、同じ場所でやって違いをみてみたいという思いが芽生えた。
後からすぐ隣にエギンガーのお兄さんが入ったが、右側の釣り人とは比較的距離があるので問題ないだろう。
たぶん地元のアングラーだろうから、むしろすぐ隣に入ってくるというのは、この場所が好ポイントなのかもしれないという期待感が出る。
本日養老漁港で使用した仕掛けは、主に上図の2種類だ。
まずエサのアジを釣るためのしかけだが、時間帯によっては波止際だけではアジが来ない場合もあるので、一応ウキサビキ仕掛け(投げサビキ)にしておいた。
サビキは管理人が絶大な信頼を寄せる泉州サビキだが、これまでの秋の京都釣行では豆アジしか釣れないことが多いので、豆アジ用の仕掛けも持参はしていた。
ヤエン釣り仕掛けは8本編みのPE1.0号にフロロリーダーはいつものシーガーFXの1.75号を矢引(80cm程度)でセットし、これにローリングサルカンフックとヤエンストッパーを装着した。
ローリングサルカンフックは、後ほど根掛かりで切れてしまったタイミングで、チヌ針2号の通常のサルカンフックに交換した。
そして日の出前の暗いうちから、サビキ仕掛けを使ってせこせことエサの子アジを釣る。
子アジというよりか、むしろほとんどが10cm程度しかない豆アジだったが、太平洋側と比べるとアジの成長が遅く感じるのはいつものことだ。
いつもならアジ活かしとして、大きなバッカンや時には寸胴なども使うが、この日は23cmの水くみバケツを利用する。
堤防から海面までの高さが高くないので、エアーポンプはもちろん使用するが、水温上昇に伴う水替えは楽にできるし、ある程度の時間までならアジが切れたら釣りなおせば良いと考えていた。
残念ながらこの目論見は外れるのだが、その反面、お土産用にと30匹ほど釣っておいた死にアジが後ほど活躍することになることは、この時はまだ知る由もなかった。
ヤエン釣り開始で早々にヒットするアオリイカだが、ちびイカによるエサの消費も早い
小一時間ほどアジ釣りに没頭していたであろうか。
いつもなら取り合えずアジが確保出来たらアジを泳がせ始めるのだが、隣にエギンガーもいるのでラインが見えない状況では、ながらの釣りは難しい。
日が昇ってアジ釣りはいったん終了としてから、ゆったりとアジを泳がせ始めた。
開始早々、アオリスタのドラグがキリキリキリと子気味良い音を奏でながらラインが出ていく。
いつものことながらこの瞬間は何とも気持ちが良い。
竿できいてやってもサイズは大きくないので、取り合えず警戒心を確認する意図で、即ヤエンにしてみたが、アジを放すことなく無事にヤエンに掛かった。
2021年初のアオリイカゲットは、この時期ならではの新子サイズで、胴長12cmってところだ。
一投目から無事にゲットし、早くもボウズ逃れとなったのは幸先が良い。
使用しているヤエンはおかさんヤエンのSだが、このヤエンは30cmあるのでこのサイズはなかなか掛け難しい。
掛けるまでに何度も落としてはしゃくり上げを繰り返したが、アオリはアジを離さなかったので、どうやら警戒よりも食欲が勝っていそうだ。
すぐさまエサを付け替えアジを投入すると、アジは気持ちの良いくらい深みを目指して潜っていく。
アオリの活性状況もアジの状態も良いようで、それほど間を空けず次のアタリが出るが、ここからは通常通りアオリがアジの頭を落として本格的にアジを食い始めるのを待つ。
次にゲットできたのは、豆アジと大きさが変わらない10cm程度の新子のアオリイカだ。
このサイズは半分以上はヤエンに掛からず捕り逃すが、運の悪いことに掛かってしまったようだ。
このサイズ以下になると、もう持ち帰るのも忍びなくなるので、ヤエンを入れずにアオリを海面まで引っ張ってきてアジを離させるようにしている。
この後、ちびイカでヤエンを入れなかったり、ヤエンを入れても掛からなかったりということが、ちょくちょく発生する。
アタリは多くても。実際にゲットできる数はそう多くないのが秋の新子シーズンだ。
因みに釣ったアオリイカは、胴体のみ締めて持ち帰る。
アオリイカは目と目の間の眉間のあたりに神経が集まっており、新子ならその左右の少し上辺りにある急所を押してやると、左右ばらばらに締めることが出来る。
足側(ゲソ側)は眉間のアタリを押すと同じようにサッと白くなって締まるが、逆に締めない方が美味いらしいので締めずにおく。
しかしながら、前述のようにとにかくちびイカが多い。
ちびイカはドラグを引っ張らず居食いするので、少し目を離していると、アジが殺されてしまう。
『あれ、アジ動かへんなぁ・・・』と思ってゆっくりと引いてくると、使っているチヌ竿でもほとんどしならずにアオリが付いてくる。
波止の上から見ていると、お仲間まで一緒に付いてくることもあり、見えイカ状態だ。
一度だけヤエンを入れて掛けてみた。
10月に入ってもこのサイズのちびイカが多いのは魚影の濃さの表れだろうか。
取り合えず確認だけし、波止上に置かずにそのままリリースする。
海面までの高さはあまりないので、手で触らずにリリースしたら生きられると思うのだが、色々と言う人がいるので真実は正直分からない。
まあ、エギングではなくヤエン釣りなら、取り込みの取捨選択はできるので、やはりこのサイズはアジを抱いている時点で離させるようにしようと思う。
アイブリという魚をゲット
まあそんなこんなで、コロッケサイズのアオリイカの釣果が続く。
いくらか釣っていると、『もう数は良いからワンランク上のサイズが欲しいな。』と思っていたら、とんでもないアタリが出る。
ドラグが走る走る走るで、全く止まる気配がなく、明らかにアオリのスピードより糸の出が速い。
『これ魚やなぁ・・・またエソちゃうかぁ』と思うが、エソの場合はある程度で止まることが多く、竿で聞いて引っ張ると再び走るといった感じが多い。
『もしかして青物?』と思い、アオリスタのドラグをOFFにしてビシッと大合わせを入れてみると、竿がグーンとしなる。
そしてそれなりに締めたてあるドラグが、ギリギリギリギリという音を立てて出ていく。
チヌ竿なので強引に寄せれず少し時間が掛かるが、小型の青魚っぽいのが幸いする。
『なんじゃこれ!!』
堤防の上から寄せてきた魚を見ると縦縞があり、見た目はアイゴにも見えるが、縦には潜らないのでやはり青魚っぽい。
竿が柔らかいので少し苦労しながら、何とかタモ入れに成功する。
上がってきたのは、始めて釣る見たこともない魚だ。
青魚特有の背の青さと黄色のラインがないし、見た目はシオ(カンパチの幼魚)だが、黄色っぽい魚体でもない。
ちょうど通りかかった釣り人さんに『これって、なんていう魚か知ってますか?』と聞いてみるが、見たこともなく知らないという。
持ち帰って大丈夫なのか、すぐさまスマホで色々と調べてみると、ブリと同じスズキ目アジ科のアイブリという魚らしい。
ブリのように大きくはならず、最大でも50cmクラスのようなので、35cmのこの魚でもそこそこのサイズのようだ。
図鑑では希少な魚であまり流通しないということなので、お土産に持ち帰ることにする。
エサのアジ追加で釣れず、死にアジとオセンでアオリイカの釣果追加
当初エサとなる生きアジは15匹ほど確保していたが、ちびイカにやられた数が多く、9時くらいにはエサが切れそうになる。
そこで追加でアジを釣ろうとサビキを入れるが、オセン(スズメダイ)の群れがすさまじく、波止際も沖目も遠近どちらにもアジがいない。
これは困ったと思いつつ、一応オセンを数匹バケツで生かしておく。
オセンの他に釣れるエサ取りの外道としては、カワハギ(ウマヅラ)とコッパグレ、フグくらいだ。
上から覗いていても、オセン以外で確認できるのはこの3種類だ。
さすがにこの3種類はエサになりそうもない。
エサを釣っている間、ほったらかしにしていたら、ドラグを鳴らさずに居食いしていた、少し子マシなサイズのアオリイカをゲットする。
尻尾しか残っていないので、かろうじて間に合っって良かった。
これでとうとう活きアジが底をついた。
さて、エサとして生きたオセンを使うか、死んだお土産用のアジを使うかの2拓だ。
少し仕掛けを変え、サルカンフックを中通しにして、アユ掛け用のトリプルフックをセットする。
サルカンフックは活きアジと同じように尻掛けにしたり、背掛けにしたり、鼻掛けにしたりとアクションの有無で色々と試すのが良い。
トリプルフックは脳天のところに軽く通したり、フリーにしたりして使う。
引き釣りのような感じで、ちびイカを掛けてしまうデメリットはある。
うまく掛かっていればヤエンは不要だが、足1本にかかると見切れするのでヤエンは入れた方が無難だ。
ほったらかしにすると根掛かりするので、時折誘いをかけながら釣っていると、ここまでで最大サイズとなる胴長17cmのアオリイカが釣れた。
ヤエンは念のために入れていることもあり、アオリネットの挟み込み式を使った。
このサイズになってくるとチヌ竿も多少はしなるので面白く、最小サイズがこのサイズなら満足なのだが、まだ10月初旬なのでそうはいかないか。
この時間帯の死にアジでも問題なく釣れたということで、やはり今期の養老漁港の魚影は濃さそうだ。
これは前述の足1本にアユ掛けが掛かったケースで、アユ掛けは刺さりは良いが極細なので身切れしやすい。
コロッケサイズでも無理に抜き上げようとすると失敗するケースが増える。
一応ヤエンを入れてやると捕獲率は上がるが、挟み込みの場合は一発勝負なので、もしフックに掛かっていない状態でし損ないするとバラシてしまうことも多い。
海面付近まで引っ張ってきて、できるだけ縦にした状態で使う方が良いような気はしている。
死にアジを使ってほったらかしにすると根掛かりが多くなり、誘ったりキャスト回数が増えるなどの面倒がある。
そこでアジが釣れない時の代替えとなるオセンを泳がせる。
写真で分かるように、オセンを使ってもアジと同じように脳天をかじり、頭を落としてくる。
ただ、アジほど食いは良くないし、たぶん水深のある釣り場では釣り辛いのではないだろうか。
追加のアジは釣れなかったが、何とか代替えのエサと工夫で釣果を伸ばす。
ただ単純にアジを泳がせるだけではないというのも、ヤエン釣りの面白さの一つだろう。
因みに10時半を回る頃になると、アオリも沖の深場へ潜ってしまったのか、ピタリとアタリが止まる。
この日は台風後の影響もあり、まさかの30℃の真夏日で暑さとの戦いにもなっていた。
そこで、夕方からのダブルヘッダーに備えるため、11時頃に一旦納竿とした。
朝一に養老漁港へ到着した時に駐車場の隣にある管理事務所で、駐車料金というか名目は清掃協力金である600円を支払おうと思ったら閉まっていた。
車のワイパーに清掃協力金支払い要請の用紙(車のナンバーが記入されている)が挟まっていたので、再度管理事務所を訪れると、やはり鍵が掛かっていて不在のようだ。
以前も事務所には入れなかったが、基本的にここは人がいることがないのだろうか。
とりあえず以前と同じように600円をその用紙に包んで清掃協力金納入箱に収め、養老漁港を後にした。
養老漁港での本日の釣果とタックル
【お持ち帰り】
アオリイカ:9杯(胴長17cmまで)
アイブリ:1匹(35cm)
小アジ:20匹ほど(13cmまで)
【リリース】
エサ取り:10匹程度
結果的にアオリイカ9杯とアイブリ1匹。小アジは10匹ほどエサに使ってしまったので20匹ほどの釣果となりました。
アタリはかなり多く、使ったエサの数の1/3程度のアオリイカゲットなら、新子の時期ということを考えれば上々の釣果と言えそうです。
なお、リリースのエサ取り10匹程度は、サビキ釣りで掛かったオセン、カワハギ、フグ、木っ端グレなどです。
ヤエン釣りタックル
- ロッド:MACHチヌ2号450(ロッドはもう販売していません)
- リール:シマノ リール 13 アオリスタ BB C3000HG
- ライン:クレハ(KUREHA) PEライン シーガー PE X8 300m 1.0号 5色分け
- リーダー:クレハ(KUREHA) ハリス シーガー グランドマックスFX 60m 1.75号
- 釣り針:aorinet(アオリネット) アジフック 20本入 黒 S
- ヤエン:カツイチ(KATSUICHI) オカサンヤエン S
ヤエンストッパー:カツイチ(KATSUICHI) ヤエンストッパー ブラック
管理人のヤエン釣りタックルは汎用的なものですが、今回はヤエンストッパーを使用しました。
おすすめの小物
ヤエン、アジ掬い、そしてアジ活かし用のポンプは愛用しているヤエン師さんも多いと思いますが、かなりのおすすめ製品です。
特にアオリイカのヤエン釣りをするのであれば、ヤエンの重要性は言うまでもありませんが、オカサンヤエンのSは結構おすすめできるヤエンで、今回もかなりの高確率で取り込みに成功しました。
今回は秋イカのベストシーズンである10月のアオリイカ釣行ということでしたが、人気・実績ともに高い養老漁港への出陣で納得の釣果となりました。
アジのエサ切れが発生しましたが、お土産用のアジをセコセコと釣っておいたのは大正解でしたね。
昨年、今年と管理人の地元である大阪湾はアジが釣れる場所が少なく、釣れないとなると食べたくなるんですよね。
実はこのお土産用のアジ、ダブルヘッダーの第2戦目でも大活躍します。
2戦目は記事冒頭に記載した網干場でのアオリイカ釣りになりますが、この様子はまた後日に紹介したいと思います。
【追記】伊根網干場での釣行記録を作成しましたので、よろしければ続きをお楽しみください。
養老漁港でヤエン釣りのアオリイカ、ロックフィッシュゲームのアコウ釣果
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