2020年の波止タコは始まりも早く当たり年かと思いきや、終了も早い感じでしたね。
それに8月に入ってから逆に200g台の新子のマダコが中心になり、自身の釣果や釣果情報でも例年よりサイズが小さいものが多いと感じました。
これから冬に向けては本気モードのタコ釣り師さんの出番なので、新子の時期だけ楽しむ管理人のような人はシーズン終了です。
オクトパッシングの時期に紹介しようと思って記事を作成していたのですが、作成途中で放置してしまい少々時期を逸してしまいましたが、来年まで寝かせておいても仕方がないので、一応アップだけしておこうと思います。
近年タコエギというルアーを使ったタコ釣り(オクトパッシング)が人気ですね。
梅雨前くらいになると大型の釣り具店ではタコ釣りコーナーが用意され、大小様々なタックルが一堂に会します。
その中で特に広く設けられるのはタコエギの陳列棚で、装飾きらびやかな多種多様なタコエギが並びます。
派手に目立つものや音に反応しやすいタコは、タコエギのデコレーションや発する音に呼び寄せられ捕食スイッチが入りやすくなると言われています。
ここでは、このタコエギにタコベイトをセットしたり、巻いたりしてカスタマイズする方法について紹介します。
タコエギにタコベイトを巻いて集タコ効果アップ!!
大抵のタコエギにはヒゲ(羽)や脚が付いており、それ以外にもブレードやタコベイトの付加、そしてラトル構造の採用など様々な工夫がされています。
いずれのメーカーもタコが釣れるエギの開発のため試行錯誤した結果でしょうが、安価な中には髭しか付いていないようなものも多々あります。
タコはピョンピョン・ズルズル動くものなら何でも抱き付いてくるので、もちろんヒゲだけの餌木でも釣果は上がります。
ただ、どうせ使うのであれば、よりタコに発見されやすい目立つものを使い少しでも確率を上げたいものです。
そんならタコエギに簡単に装飾ができる釣り具の一つにタコベイトがあります。
シンプルなエギにタコベイトをセッティング
タコエギ仕掛けのオクトパッシングは、少し強度のあるロッドとリールにタコエギをセットするだけのシンプル仕掛けです。
そこに更にシンプルなエギをセット、これでは少し地味すぎて何だか釣れる気がしません。
そこでシンプルなエギには、タコベイトをセットすることで集タコ効果を上げることがお勧めです。
タコエギにタコベイトをセットするのは、最も手軽でコストも掛からないカスタマイズだと言えます。
実際この釣りに習熟されたタコ釣り師さんの多くは、タコエギに何らかの工夫をされている方が多いですが、最も多いのはタコベイトを使ったカスタマイズだと思います。
市販品をそのまま使うのも面倒がなくて良いですが、少しでも手を加えたエギで釣果が上がれば嬉しいものです。
タコベイトとは
タコベイトとは、タコの形を模したビニール製の疑似餌です。
フックを取り付けてルアーフィッシングとして使いますが、ターゲットはロックフィッシュや大型の青魚、タチウオなどになります。
イカを捕食するようなターゲットであれば、何でも食いついてくると考えてもらえば結構だと思います。
タコベイト本来の使い方とは異なりますが、タコ釣りではこのタコベイトをタコエギに取り付けるカスタマイズが良く行われています。
なお、タコベイトには大小様々な大きさがありますが、タコエギに取り付けるタコベイトの大きさは6cm~12cm位のもの、特に3.5号のエギをベースに考えると8cm~10cm位のものがフィットします。
それでは、実際に取り付け方を説明していきましょう。
タコベイトの取り付け方
タコエギにタコベイトを取り付ける位置ですが、ここでないとダメというような位置はありません。
ただ、取り付けやすさや効果的な場所ということで、大きく分けて頭、背中、尻尾部分の3箇所に分かれます。
1箇所だけ取り付けても良いし、3箇所全部に取り付けても構いません。
自分なりに色々と試して、良いと思ったところへセットしてもらえば良いのかと思います。
一応ここでは、上記の3.5号のタコエギを用いて3箇所すべてのセッティングを紹介しておきます。
なお、使用するタコベイトのカラーなどは特に考えていませんので、その点ご了承下さい。
ではまず、頭部分からです。
タコエギの頭の部分へ取り付ける際には、まず使用するタコベイトの大きさを考えねばなりません。
タコエギの頭の部分をタコベイトに突っ込むので、胴部分に少し幅のある大き目のタコベイトを選びましょう。
まず、タコベイトの頭の先を切り落とします。
タコエギとタコベイトを合わせてみて、切り落としたところからタコエギのアイが出る程度に切り落とします。
タコベイトは空洞になっていますので、タコベイトの足側(裏側)からタコエギの頭をグイグイと突っ込みます。
タコエギはビニール製(ゴム製)なので、多少は伸びるので引っ張りながらグイグイ詰めれば奥まで入るはずです。
先程カットしたところからアイが出るまで押し込みましょう。
もしカット不足であれば、さらに少しカットすればOKです。
タコベイトの頭の先端からタコエギのアイが出ていれば、ラインを結べるのでOKです。
何の労力もなしに、簡単にセットできましたね。
どうしてもタコベイトの脚の部分がタコエギのヒゲ(羽)に干渉しますので、ひげを上手く出して整えてやりましょう。
因みに、タコジグに被せる大きめのタコベイトをセットすることもでき、この場合はタコエギの頭の下側にセットされたシンカー(オモリ)も含めて被せてしまいます。
こうすることでタコエギを目立たせるだけでなく、根掛かりを軽減する効果も得られます。
では、次は尻尾の部分をセットしてみましょう。
作業は至って簡単なので、もう写真2枚分で説明します。
まず先ほどと同じ帳にタコベイトの頭の先をカットします。
タコベイトを尻尾へ取り付ける時には、カットは小さめにしておく方が、後ほど取り付けやすくなります。
そして、次はタコベイトの足側からハサミを入れて、筒状になったタコエギを開いてやります。
左のように開いたタコベイトを、タコエギの尻尾の部分に巻いてやります。
尻尾の部分は細くなっているので、タコベイトの先端の径が大きすぎないように、先端の少しだけをカットしたという事です。
タコエギの尻尾部分にはフックが取り付けられており、凹凸が出来ています。
ちょうど凹んだになったアタリを、ラインでグルグル巻きにしていきます。
ポイントは一つだけ、ゴムが凹むほど強く巻き付けて下さい。
巻き方はどのような方法でも良いですが、最後に結ぶ時に巻き付けが緩まないように注意しましょう。
なお、使用するラインですが特にこだわりはなく、ここではPEラインの3号を使っています。
もしナイロンを使われるのであれば、太いものは張りが強くなるので、2号までのなるべく細めのラインを使う方が締まりやすいです。
因みに輪ゴムで止めることもできますが、輪をぐるぐる巻きつける時にフックで指を刺しやすいので注意してください。
適当に端糸をカットすれば、尻尾部分へのタコベイトのセットも完了です。
凹んだの部分へ、ゴムが凹むほど強く巻く、それさえ出来れば巻き付けは1箇所で十分です。
使っている最中に外れるという事はまずありません。
それでは最後は背中部分へのセットです。
まずは、先程と同じように、タコベイトの頭の先端を切り落とし、さらに胴を切ってタコベイトを開くようにします。
ただし、頭を切り落とす時は、先ほどとは違って大きめに切って下さい。
そうしないとタコベイトが形状的に丸まるので、タコエギは胴部分が一番径が大きいので、背中にうまく載せられません。
写真で指さしているように凹凸のあるエビ形状のエギなら、凹んだの部分にラインが来るように巻きましょう。
凹凸がない胴を持つエギなら、1箇所でシッカリ増した後、少し離れた場所で3周ほど巻き、始めに巻いた位置に戻して更に巻きます。
1箇所ではなく2箇所くらいで巻いておいた方がズレを防げるので無難です。
なお、尻尾部分と同じように巻き方や結び方には拘りませんので、シッカリと引っ張って止めましょう。
以上でタコエギへのタコベイトのセット完了です。
一般的な3箇所への取り付け方について紹介しましたが、釣り人によっては腹側に巻いている方もいます。
あとラインで巻くのではなくて、細めの結束バンドで止めている方などもいます。
タコベイトのセットについては、精密に仕上げる必要性は全くありません。
他の魚種の釣りと違って、タコの警戒心は皆無に等しいと言っても過言ではないので、とにかく外れなければOK程度で考えれば良いと思います。
以上でタコエギへのタコベイトの取り付け方の紹介を終わります。
初心者さんでも簡単に出来る作業なので、市販のタコエギで釣果に伸び悩んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
以下に管理人が使用しているおすすめのノーブランド格安タコベイトを紹介しておきます。
ソコソコいい値段しますが、定番品で人気のヤマシタのタコベイトもおすすめです。
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