海釣りで釣れる魚 色(色彩)に対する認識は?

投稿日:2014年12月17日 更新日:

本記事は以前書いた記事の分岐の片割れになります。

本記事から読み始めて頂く読者の為に、前回記事の書き出しを今一度記載しておきます。

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当サイトでは、海釣りで使用する釣り糸について、基本的な内容を中心とした記事をいくつか紹介しています。

釣り糸を使う際の細さの重要性や、使いやすいラインの色についても記載する機会が多くありますが、これに合わせて少し気になることがあります。

それは魚の視力と色の認識についてです。

もちろん魚から釣り糸が見えてしまうことを避ける為だけに、釣り糸の細さや色に気を使うわけではありません。

それでも、魚から釣り糸が見えるということは、釣果に悪影響を及ぼす最重要ファクターであることに間違いはないでしょう。

釣り糸に関する記事を続けて書く前に、少しばかり魚の視力と色の認識についても触れておきましょう。

ここでは、魚の視野と視力について纏めます。

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ということで、魚の視野と視力についてまとめた記事はコチラ icon-arrow-circle-down 

 icon-caret-square-o-right 海釣りで釣れるの魚の視野と視力(動体視力)

 

そして、改めて今回の記事では魚の色の認識について紹介します。

 

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海釣りで釣れる魚 色(色彩)に対する認識は?

そもそも色(色彩)はどうやって認識されるのか?

管理人は学生時代に物理化学を専攻していましたので、色がどのように作り出され、観測者に認識されているのかを大凡理解しています。

ただ、小難しい話しはつまらないので、単純明瞭に説明できるよう纏めてみます。

 

光・・・ここでは分かり易く太陽光と考えてみましょう。

太陽光は、いろいろな種類の色(波長)を持つ光の集まりです。

とりあえず、下図のように、青、緑、赤の3種類の色だけを扱ってみます。

hikari

色光の三原色  /  色料の三原色
混ぜると白色  /  混ぜると黒色

【左図】

聞いたことがあると思いますが、光の色で青、緑、赤の3種類を【光の三原色】と言います。

3色が100%で各々混ざったところを見みると、空色(シアン)、赤紫(マゼンダ)、黄色(イエロー)が出来上がっており、全てが混じったところは白色になっているのが分かります。

これってプリンターのインクの基本色と同じですね。

太陽光は実際には、もっともっと多くの色の光が集まっているわけですから、これらが混ざり合うことにより、無数の色を持つ光が降り注いでいるということになります。

 

【右図】

インクのように色を持つ物質を混ぜ合わせ、これに光が当たった時に、動物の視覚は様々な“色”としてこれを認識します。

とりわけ上記のシアン、マゼンダ、イエローを混ぜ合わせ、様々な色の光や光量を用いることで、人が認識できる“色”を作り出すことが出来ます。

 

【色を認識するフロー】

1) 対象物に様々な色の光が当たる。

2) ある色の光は対象物を透過し、別の色の光は対象物に吸収される。
  更に光の一部は反射される。

3) 反射された色の光が混ざった状態で視覚に捉えられる。

4) 視覚が捉えた色の光を、対象物の色として認識する。

 

ウ~ン・・・視細胞や波長という文言を使わずに、最短で纏めてみたつもりですが、誰もが簡単に分かるように説明できたかのかは自信ないです・・・

何となくでも色を認識する事がどういうことか理解できたでしょうか!?

 

魚は色(色彩)に対する認識を持つのか?

上記の青・緑・赤の3種類の光(可視光線)を捉えるのは、人の視覚についてのものです。

因みに、多くの哺乳類では赤外線と近紫外線の2種類のみです。

しかし驚くことに魚はこの赤・緑・青に加えて、近紫外線も捉えることが可能で、4種類の色の光を認識できます。

ただし、目から入ってきた光の刺激を最終的に色として認識しているのは脳なので、魚が色を認識できているかどうかは、正直わからない、というのが本当のところです。

それでも視細胞の構造を調べる限り、恐らく色を認識できているだろう、という推測が成り立つようです。

それどころか、魚の種類によっては人間以上に多くの色を認識できている可能性があると言われています。

 

この辺りは、目の中にある視細胞のうち、色の認識に関わる錐体細胞の種類や数が、魚の種類によって違うことが理由となっているのですが、これ以上話をややこしくするのは止めましょう。

ただし、色の認識に関わる【錐体細胞】に対し、光の強さの差に反応し、明るさを区別する【桿体細胞】があるということだけは書いておきます。

以降の記事内容で多少絡んでくることですので・・・

 

なお、管理人としては、魚が色の違いを認識していると一番身近に感じているのは、我々釣り人なのかもしれないと考えています。

それは、釣り人はラインの色次第で魚に逃げられ釣果に悪影響を与えたり、ルアーには魚種によりヒットカラーがあることを経験的に知っているからです。

もちろん環境要因もあるし、色ではなく明度によって魚の反応が変わるということもあるでしょう。

それでもなお、多くの魚が色を識別しているのは間違いないだろうと思っています。

以前に管理人がまとめた海釣りで手軽に釣れる魚の色(保護色) -特徴と特性-の内容もこの考えに基づいて書いたものです。

 

色(色彩)を識別出来る魚、出来ない魚

海の沿岸部に住む魚類には色を区別する能力を発達させた魚種が多いようです。

逆に光があまり届かない深い海に住む魚類は、桿体細胞の数を増やし、色を区別する能力よりも明暗によって相手の輪郭を把握する能力を発達させている種が多いと言われています。

つまり、住んでいる環境や生存に必要な能力に応じて、色を認識できると有利な環境に住む魚は色覚を発達させる方向に進化し、色を認識する必要が無い環境に住む魚は色覚よりも明暗に敏感になる方向に進化してきた、という事になります。

しかし先に述べたように、最終的に魚の脳がどのように色を認識しているかはまだ分かっていません。

それ故に、様々な魚種に対し、色に対して習慣や反射を組み合わせた実験で、ひとつひとつ試されています。

 

魚の色の認識に関しては、未知の部分が多く、論文で定説を覆すような新たな見解も数多く発表されているのが現状です。

最後に色(色彩)を識別出来る魚と、認識出来ない魚について、具体的な魚種を判明している範囲で記載しておきましょう。

 

【色を識別する魚(海水)】

スズキ、ボラ、メバル、アイナメ、ヘダイ、グレ、イシダイ、ヒラメ、ホウボウなど数多く存在
チヌ、コノシロ(紫外線領域は無し)

 

【色を識別しない魚(海水)】

カワハギ、ブリ、サメ、その他光が届かない深海に棲む魚に多い
マグロ、カツオは色盲だと言われてきましたが、近年色を識別できるとの報告もあります。
魚ではないが、マダコ、アオリイカ、コウイカは色盲

 

もう少し釣りをする際に気付く具体的な事例を元にして、魚種によって好む色、警戒させる色、集魚する色、離散させる色など、様々な視点から記事を書ければ良いのですが、管理人にはそれだけの知識もなく、そこまで調査も及んでいませんので、今回はここまでにします。

また機会があれば、更に掘り下げて情報を提供できればと思います。

 

【関連記事】

 icon-pencil-square-o 海釣りで釣れるの魚の視野と視力(動体視力)

 icon-pencil-square-o 海釣りで手軽に釣れる魚の色(保護色) -特徴と特性-

 

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