どうもガチろっくんです。
先週末の日曜日に、渡船で渡る武庫川一文字(通称:ムコイチ)で、タコジグを使ったタコ釣りと、紀州釣りでのチヌ釣りに出掛けました。
午前中の釣りだけなのに欲張ったせいか、釣果は散々な結果に・・・二兎を追う者は一兎をも得ずを自ら体現してしまいました。
本釣行は前後編で構成していますが、ここでは後編の紀州釣りでのチヌ釣りの模様をお届けします。
なお、話の流れがあって前編で書いた内容の多くは省略しますので、前編のタコジグを使ったタコ釣りの模様からご覧頂く場合は、以下の記事をご覧下さい。
武庫川一文字(ムコイチ)でチヌの紀州釣り~二兎を追う者(後編)
【釣 行】
2019年 8月 25日(日) 9:00~12:00
場所:武庫川一文字(ムコイチ)
天気:曇り時々晴れ 風強し
潮 :長潮
2年ぶりにチヌの紀州釣りを行うキッカケとムコイチ出陣の経緯
今回の武庫川一文字の釣行はもともと予定していたものではなかった。
キッカケは当サイトの読者さんから「年無しを上げたよ。」との知らせが入り、久しぶりにチヌもやりたいなと・・・
昔はチヌ、チヌ、チヌという時期もあったが、最近は全く狙わなくなった。
ブログの過去記事を見直してみると、ちょうど2年前に紀州釣りに出掛けたようだ。
チヌは持ち帰ると奥方様が嫌がるので、やらなくなったというのが大きいが、今回も持ち帰るとブーイングが出るだろう。
釣り場が大阪湾内であれば尚更のことだ。
そこで今年はタコをやっていないので、タコ釣りと紀州釣りで3時間程度ずつして、タコを土産に持って帰ろうと欲張ったのがサブタイトル【二兎を追う者】の哀れな結末だ。
午前中だけの釣りなので、出来れば近くの釣り場でチヌもタコも良い場所、足場も良くて、しかも午前中なら日曜日でも空いていそうな釣り場・・・武庫川一文字(ムコイチ)だ。
そんな感じで武庫川一文字へやって来たわけだが、前半戦のタコ釣りでは、3時間歩き回って新子が3つだけという貧釣果を叩き出してしまった。
しかしムコイチでのチヌなら、『さあ、いっちょチヌで挽回するか!』となるところなのだが、タコをやっている時に、落とし込みや紀州釣りをしている人を見ていたら、あろうことかほとんど釣れていない。
どうやらサバが沸いているようで、ムコイチのスペックが発揮されておらず、果たして短期決戦で何とかなるのか・・・始める前から暗雲が立ち込める。
とりあえず、タコ釣りの疲れを癒すために朝食をとり、ゆっくりと一服してから二戦目の準備を始めた。
この日の武庫川一文字の様子と紀州釣りのエサ
上の写真はまだタコをやっていた時に撮影したものだ。
この日は5番に降りたが、紀州釣り開始時の9時頃でも、釣り人の数はそれほど多くはなかった。
ただ昼前にチヌ釣り大会に出場する釣り人が大挙して現れ、釣り場は一時騒然となったのだが、その話は後で少し触れよう。
そして、この日のエサだが、行き掛けにフィッシングマックスの武庫川店でコメヌカ1袋とオキアミを購入してきた。
それ以外に、瀬戸内チヌ、粗挽きサナギ、砂、押し麦、そして刺し餌用にコーンを家から持ってきた。
コーン以外は全て2年前に使ったものの余りで、倉庫に眠っていたものを引っ張り出してきたものだ。
何度か捨てようかどうしようか迷っていたのだが、ようやく片が付いて良かった。
もうさすがに残せないので、配合のことは考えずに、砂以外は全てブッ込んでやった。
それでも、ヌカ団子は3kg程度なので、紀州釣りをするには心許ない量だが、3時間程度の釣りなら保つだろう。
釣り座を設け、戦闘開始!
ダンゴを2つ3つポイントへ沈め、竿受けをセットする。
ポイントは竿下から2本程度なので、今日は遠投杓を使う必要もない。
紀州釣りのための釣り座を用意するのも久しぶりで、何となく気分も高まる。
例え周囲が釣れていなくても、なぜか『自分のとこだけは違うんだ!』と思い込んでしまう瞬間だ。
それが大きな勘違いだと気付くまでに要する時間は、わずかダンゴ3投といったところだろう。
勢い良くウキが海中へ引き込まれる。
サバだ。
凡その棚は6ヒロ程度と分かっていたが、最初の1投は棚合わせが悪く、ずいぶん底を切っていたので致し方なし。
2投目でトントンだが、それでもサバが食い付いた。
えらく潮が速いので、エサも浮き上がるかと、ハワセを2mほど取ってみる。
しかしながら、コチラの思惑など知ったものかとばかりに、3投連続でサバがヒットした。
『なんでこんな底にアジやのーて、サバがいるんじゃ!』と頭の中で叫ぶ。
まだアジならサイズ次第でお土産になるが、こんなサバを持って帰ったら奥方様にマジでどやされるだろう。
先日の淡路の船釣りで釣った50cmのサバでも、管理人だけは持ち帰らなかったくらいだ。
とにかく、オキアミではサバ、サバ、サバで釣りにならなず、コーンを付けるとアタリは止む。
少しだけコーンで続けるが、エサ取りも食わねば、チヌの寄り付く気配も捉えにくい。
時折エサが残るタイミングや潮が若干緩む時間帯もあるが、すぐにリセットされてサバに戻る。
続けていると、なぜか開始当初よりサバも大きくなり、25cm近いものも釣れてくる。
ダンゴの消耗が早く、小さく握りたいが、そうすると余計に潮に流される。
沈んでいく時だけでなく、海底に着いても、おむすびコロりん状態だ。
ダンゴに砂を追加し、沈降速度のアップと増量を図る。
2時間ほど続けた頃であろうか、サバの引ったくるアタリではなく、押さえるような感じでウキが立ち上がり波を越えた。
焦りが早合わせを誘発し、素針を引いてしまった。
続けて同じポイントへコーンを付けたダンゴを投入する。
ダンゴが割れてものの数秒、同じようにウキが立ち上がり、今度は海中へ引き込まれていく。
『ビシッ!』
待ちに待った瞬間で、竿が一気にしなり、ロッドが引き込まれそうになる。
ジジジジと音を立ててドラグが出る。
『あら、これ結構あるな。年無しか!?』と感じるが、久しぶりのチヌ釣りということもあって、今一サイズ感が掴めない。
寄せて来て姿を見せると、悠々と泳ぐ姿は紛れもなく大物だが、タモを入れる時に何となく分かってしまった。
仕留めたのは48cmのチヌだった。
タモ網の枠が45cmなので、同じ程度の大きさなら年無しには届かないのは分かっていた。
取り敢えずストリンガーに刺して泳がせ、急いで2匹目を狙うも続けてヒットすることはなかった。
というか、オキアミを差すとすぐにサバが復活し、せっかく1枚上げて回復した気力が一気に沈んでしまった。
結果的に、この後いくらも経たないうちに納竿することになり、チヌはこの1枚だけの貧釣果に終わった。
実はこの頃になると、チヌ釣り大会の参加者が押し寄せ、波止際は落とし込みアングラー一色となっていたのだ。
管理人は内向きでが紀州釣りをしていたが、それでもすぐ隣に落とし込みをする釣り人が、次々と立ち替わり入ってくるので気になって仕方がない。
いや、もう少し言葉を足しておくと、邪魔になるとかではなくて、いつヒットするか、どんな立ち回りを見せるかといった具合に、観戦者として気になるということだ。
何度かチヌをタモに入れて走る姿を見かけたが、残念ながら管理人が見ている範囲内でヒットさせる光景は見られなかった。
ちなみに管理人は、最終的にストリンガーに掛けたチヌもリリースし、新子のタコ1匹を携えて帰路に着くことになる。
当然の如く、その足取りは何とも重苦しいもので、その後、夏の釣りの疲れがどっと押し寄せたのは言うまでもない。
本日の釣果とタックル
【お持ち帰り】
マダコ:1匹(150g)
【リリース】
マダコ:2匹(75gまで)
チヌ(クロダイ):1匹(48cm)
サバ:20匹以上(25cmまで)
この日のトータルの釣果ですが、ムコイチはタコもチヌも好ポイントなだけに、ぐうの音も出ない厳しい釣果でした。
特にチヌ1枚は合点がいかず、当日行われていた釣り大会の釣果をググってみると出てきました。
開催されていたのは、Bayside walker Artist Association(チヌ落とし込み釣り協会)が主催する第16回BAA杯オープン大会という、チヌの落とし込み釣り大会だったようです。
長寸の部の優勝者が50.7cmで一応は年無しが上がったようですが、一昨年・昨年に比べると随分とサイズダウンしています。
また、枚数の部では6枚で優勝のようですが、こちらもマルチヒットさせた釣り人が異様に少ない。
今年は釣りをしていないスタッフも含めて総勢140名ほどが参加されていたようなので、上がった枚数が合計76枚というのは、やはり渋い日だったと言えそうです。
この結果から今回の釣果の悪さを正当化できる訳ではありませんが、ボウズのベテランさんもたくさんいたということで、自分的にはちょっと納得できました。
【本日のタックル】
この釣果ではタックルを紹介しても説得力がないので、今日はタックル紹介はなしです。
一応、初心者でも楽しめるチヌの釣り方として、紀州釣りや紀州釣りのタックルについて詳しく纏めた記事を作成してありますので、この釣りにご興味のある方は以下の記事をご覧下さい。
武庫川一文字でのダブルヘッダーは初戦のタコジグを使ったマダコ釣りに続き、二戦目のチヌの紀州釣りでも惨敗とも言える結果でした。
一昔前なら『次回リベンジや!』と言うところですが、最近の釣行ペースでは正直次回もチヌというのは厳しそうです。
ただ、2年ぶりに行った紀州釣りはやはり楽しく、釣行のキッカケをくれた当サイトの読者である“カゴ師”さんに感謝します。
以上で、武庫川一文字で二兎を追う者の後編も終了です。
因みに、前編のタコ釣りのダメさ加減を見てやろうという方はコチラをどうぞ!
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