どうもガチろっくんです。
ここ近年は秋になると新子のアオリイカを釣りに出る管理人ですが、初冬とも言える12月に京都まで遠征するのは稀なケースです。
今年はすでに2回のイカ釣り釣行に出掛けましたが、1回目の10月は15杯と納得の釣果ながら、2度目はアコウやカワハギをお土産に加えたもののアオリイカは1杯のみと不完全燃焼でした。
2021年の京都でのヤエン釣りの様子はコチラをどうぞ(10月の釣行は養老漁港と網干場のダブルヘッダーです)。
このまま今シーズンのアオリ釣行を終えるのも、何となく締まらない気がし、すでに初冬を迎えましたが追加のもう1杯を求めて再度京都へ赴くことにしました。
ただ、12月にもなるとエサのアジが釣れないリスクも高く、保険としてエギングとロックフィッシュゲーム、そして日が昇ってからのカワハギ釣りの準備もしていきました。
今年は舞鶴方面へ行っていないので、小橋漁港や田井漁港も念頭に浮かびましたが、やはり時期も時期なので、ここは安全策をとって無敗を続ける養老漁港へ向かうことにしました。
因みに、今回もお昼を迎える前に釣り場移動を決断し、伊根漁港で第2戦を迎えることになりました。
本記事ではダブルヘッダー初戦の養老漁港でのサビキ釣りとアオリイカ釣り、そしてアコウを狙ったロックフィッシュゲームにカワハギ釣りと、目まぐるしく変わる釣りをお届けしますが、果たしてその釣果やいかに・・・
養老漁港でヤエン釣りのアオリイカ、ロックフィッシュゲームのアコウ釣果
【釣 行】
2021年 12月 10日(金)5:45~10:30
釣り場:京都府宮津市 養老漁港
天気:晴れ時々曇り
潮 :小潮
事前にアミエビだ購入し、前回余った冷凍アサリとルアーを持参し養老漁港へ出発
いつものことながらヤエン釣り釣行に出る時にまず心配になるのは、エサとなるアジが釣れないというリスクだ。
養老漁港なら10月一杯は、サビキ釣りで小アジの釣果はほぼ心配ないが、前回来た11月の中旬には、群れが小さくかなり苦戦するとともに十分な数を釣るには至らなかった。
今回はもう12月の中旬に入ろうかという時期で、アジの群れは期待できず、おそらくワンチャン有るなしの勝負になることは目に見えていた。
11月以降は万一アジが釣れずヤエン釣りが出来ない場合のことも考え、奥方様にスーパーで死にアジを買ってきておいてもらうのだが、この日は死にアジも手に入らなかった。
気候的には12月に入って一気に冷え込んだものの、この日は雨後2日目の穏やかな天候で風もなく、冬の京都の釣りとしては運よく好天に恵まれたと言える。
ただし、前回に引き続き潮汐は小潮なので、例えエサのアジが釣れてもアオリはボウズ覚悟の釣りになると覚悟していた。
そこで事前に購入して冷凍しておいたアミエビに加え、エギングとロックフィッシュゲームの準備、そしてカワハギ釣りのためのアサリとアミノ酸配合剤を持参することにした。
当初の考えでは、アオリやアコウはワンチャン勝負、ただし、少なくともカワハギのお土産は確保できるという保険をかけた釣行だ。
出発はいつもより少し遅い3時、夜明け前まではどうせアジは回ってこないという経験則に合わせた。
いつも通り、阪神高速から池田木部まで行き、そこから173号線で能勢を越えて京丹波みずほから京都縦貫で与謝天橋立ICまで走り、そこから再度下道で国道178号線を北上する。
養老漁港にある養老漁業株式会社が管理する駐車場へ着いたのは5時半前だった。
養老漁港の管理事務所横にある駐車場に停めるには、清掃協力金としては600円が必要となる。
支払いの協力金は管理事務所で行うのだが、これまでは夜間はもちろん日中でも管理事務所が開いていたことが無い。
いつのまにか車のワイパーに挟んでおいてくれる写真の左の車のナンバーを書いた紙に600円を包み、帰りがてらポスト(協力納入箱)に投函するのがいつものパターンだった。
ただ、今回も帰りに同じように紙にお金を包もうとしていると事務所からお姉さんが現れたので、紙と600円を手渡しし、写真の右にある領収書を受け取った。
領収書を受け取ったのは初めてであることを伝えると、領収書は当日に限り有効ということを教えてもらう。
なるほど、これならトイレやお昼、釣り場移動で一時的に駐車場から出ても、再度戻れるということなので、これは良いことを聞いた。
内容がいきなり帰り際の話にぶっ飛んだが、取り合えず養老漁港の駐車場を初めて利用する方向けに、情報を共有しておく。
本日の釣り座と仕掛け、そしてエサ
初秋に養老漁港の波止に上がると、そこかしこに墨跡があるのが大きな特徴だが、さすがに12月ともなると新しい墨後はほとんどなく、もともと付いていた墨跡もずいぶん消えている。
釣果情報では一応アオリのエギングでの釣果も確認できたが、この時期でまだ続けて釣果を出しているのは、いくぶん腕に覚えのあるエギンガーさんだろう。
エサのアジが釣れなかった場合のエギングタックルは準備しているが、泳がせがメインの管理人の腕前では、エギングの釣果は厳しいだろう。
養老漁港での釣り座にこだわりはなく、空いていればいつもT字の突き当たりの一番近い場所に入るのだが、この日は地元のおじさんからアオリのポイントとして良いシモリがあると聞いていた、南寄りの堤防に釣り座を構えることにした。
因みに駐車場には3台の先客がいたが、ヘッドライトの明かりから推測するに、いずれも堤防の北寄りの先端付近に集まっているようだった。
本日養老漁港で使用したタックルと仕掛けについて、先にまとめて紹介しておく。
左上からエサのアジを釣るサビキ仕掛け、右上がアオリイカのヤエン釣り仕掛け、左下がアコウ狙いのロックフィッシュゲームタックルとリグ、右下がカワハギの際釣り仕掛けだ。
まずエサのアジを釣るためのサビキ仕掛けだが、晩秋以降は時間帯によっては波止際だけではアジが回遊して来ない場合も多く、他の釣りと併用して行うこともあり、ウキサビキ仕掛け(投げサビキ)にした。
サビキは前回ここで使用したものと同じで、安い仕掛けながら割と実績の高いHayabusaのピンクスキンを再利用する。
京都釣行でのサビキ釣りは、やたら豆アジが多いので豆アジ用の仕掛けも持参はしていたが、さすがにこの時期に豆アジ用のサビキは不要で、結果的にはこの仕掛けでワンチャンのアジをものにした。
ヤエン釣り仕掛けは8本編みのPE1.0号にフロロリーダーはいつものシーガーFXの1.75号を矢引(80cm程度)でセットし、これにサルカンフックとヤエンストッパーを装着した。
これもいつも決まった仕掛けとセッティングになるが、ヤエン釣りはなんと言っても仕掛けが楽で良い。
ちなみに一緒に写っているヤエンはオカサンヤエンのSだが、管理人自身はヒットしたうちの8割以上はこのヤエンを投入し、この日も高確率の実績通りの働きを見せた。
新子なら20cm程度のもう少し小さいヤエンの方が掛かりも良いのかもしれないが、このヤエンで掛からないサイズならバラしても後悔はないので、今のところは絶大な信頼を寄せるこのヤエンを使い続けている。
アコウ釣りに使用したのはエギングタックルで、8本編みのPE1.0号にフロロリーダー2.5号が1mほど、5gのタングステンドロップショットシンカーにビーズなしでオフセットフックを巻いたフリーリグで、ワームは数種類準備していたが、ISSEI海太郎のジャコバグ3.2inchオレキングローでスタートした。
最後にカワハギ釣りのタックルと仕掛けだが、今回はエギングロッドを使用するのではなく、手返し重視で穴釣りロッドと小型のベイトリールを用意した。
仕掛けはビーズとハリス止めを使った自作の3本針の胴突き仕掛けで、フロロ幹糸3.5号、エダス2.5号短め、カワハギ針4号だ。
今回は愛用している極光テトラを久しぶりに持ち出して来たので、前回のエギングロッドの釣果(カワハギ15匹)には決して負けられぬ戦いだ。
使ったエサを左から順に紹介していくと、サビキ釣りで使うエサのアミエビは事前に地元のTポートで購入して冷凍しておいたものだが、国産アミエビが不漁のせいか流通状況が悪いようで、他の釣りエサ店同様やはり値段が上がっていた。
輸入物の安価なアミエビという選択肢もあるが、この時期のサビキ釣りで粒がつぶれた沈みの悪い海外産のアミエビを使用すると後悔するかもしれないので、今回も国産のアミエビを入手した。
次にアコウ狙いで使う疑似エサ(ルアー)のワームは前述の通り複数種類用意してきたが、ルアーフィッシングはものの数十分しか試さなかったので、使用したのはジャコバグ3.2inchのオレキングロー1種類だけだ。
そしてヤエン釣りのエサとしては、言うまでもなく活きアジを使用したが、これは次項で紹介するサビキ釣りで、少ないながらも何とか確保できたものだ。
最後はカワハギ用に用意したエサで、冷凍アサリのエキス漬けを用意した。
因みに、この日はカワハギ釣りに使用する撒き餌は用意しなかった。
サビキ釣り開始~ワンチャンをものにし、エサのアジとお土産のグレの釣果をゲット
釣り開始は5時45分頃、日の出前の暗いうちから、サビキ仕掛けを使ってエサの小アジを狙い始める。
アジの群れが大きい10月までなら、アミエビと仕掛けを投げ入れるなり小アジというよりも、10cm程度しかない豆アジが入れ食いになったが、前回の11月釣行時と同様にアジは姿を現さない。
波止際だけでなく少し沖目へもサビキを投げ入れるがウキはピクリともせず、満潮時間から一時間も経っていないこともあり、潮もほとんど動いていないようだ。
5投ほど仕掛けを入れた後、何やらゴミでも仕掛けに絡んだかなと仕掛けを上げてくると、何とも可愛らしいお客さんだった。
10cmに満たないカタクチイワシだった。
アオリイカはイワシも好物だと聞くが、ウキ釣りならまだしもヤエンの泳がせでは使えない。
これをエサにアコウを狙ってみるという選択肢もあるが、1匹だけのために仕掛けを用意するのも面倒なので見送る。
ちなみにこの日釣れたカタクチイワシは合計2匹で、とても群れが回っているとは言えない状況だった。
そこから更に数投すると、今度はウキが沈んだので、アジ来たか!と一瞬期待もしたのだが、上がってきた魚を見て意気消沈する。
夜釣りでもたまに釣れるクサフグで、やはり時間的にまだ早いかと再認識する。
陽が昇り始める直前まではダメと分かっていても、早くアジを釣ってヤエンを始めたいので、引き続きサビキを続けることにする。
ただ、このペースで続けるとアジが接岸する前にエサのアミエビが無くなるということもあり、ここで一旦ロックフィッシュゲームのリグを用意をし、サビキ釣りと並行して行うようにした。
この片手間でアコウ(キジハタ)を狙った釣りについては、次章で簡単に紹介する。
サビキとルアーの併用で、作業が増えてせせこましく動き回るが、アジはなかなか姿を見せず、そうこうしているうちに夜が明け始めた。
アタリにうっすらと光が差し始めたその時、急遽サビキウキが勢いよく海中へと沈んでいく。
エギングロッドを置き、サビキ竿に持ち替えて竿を上げると、大きく締め込んで潜ろうとするため、獲物の正体は容易に推測が出来た。
0.8号のハリスなので、慎重に浮き上がらせ、そのまま引き抜いた。
前回に続き、今回もサビキ釣りで25cmのグレをゲットだ。
我が家ではお土産としてグレは歓迎されないが、前回持ち帰ったときはウチの姫君が美味しいと言って食べていたので、この時期ならまたお土産に持って帰っても良いだろう。
実はこの時点でアコウもゲットしており既にボウズは逃れていたが、、最優先のアジやイカは釣れないなか、釣果が増えるのはうれしい限りだ。
ただ、1匹だと寂しいなぁと思っていたら、その後すぐにまたウキが勢いよく吸い込まれていく。
フカセ釣りのようにアワセを入れることは無いので、面白みには欠けるが、ヒットするとそれなりに引くのでグレは面白い。
1匹目より少し小さめのグレだ。
コレがエサ取りというのであれば嬉しい限りだが、このヒット以降はワンサイズ下がり、良くて20cnあるなしのサイズになってしまった。
その代わりといってはおかしいが、いよいよ待望のサビキのターゲットが回遊してきた。
サビキウキに独特のボコボコと沈むアタリが出る。
すぐさま上げてみると、お待ちかねのアジが付いているではないか。
「アジきたぁ~!!」
いつもそうだが、ヤエン釣り釣行に出掛け、アジが釣れた時の喜びと安心感は、普通にアジを釣りに出掛けた時のそれと比較にならないほど大きい。
アジの回遊と時合は決して長く続かず、このタイミングを逃してはならないことは、これまでの経験で学んでいる。
ロックフィッシュゲームをやめ、用意しておいた泳がせ用のフックにアジを掛け、とりあえずキャストしたらサビキ釣りに集中する。
群れは居着いてくれず、サビキを入れてもすぐにアタリが出るわけではないが、何とか1匹また1匹と小アジを釣りあげていく。
1匹釣るごとに「あと1匹頼む。まだ行ける。」と自身に言い聞かせながら、何とかアジの釣果を伸ばす。
やがて、水面にいつもの黒い群れが目に見えて湧きだした。
オセンが湧き始めると、アミエビの撒き餌も効きにくくなる。
アジの群れが大きければ関係ないが、晩秋以降はアジの群れも居着かないので、長くアミエビが海中を漂って欲しいところだが、それが叶わない。
案の定、アジのアタリは消え、オセンばかりが上がってくるようになる。
オセンもエサにできないことはないが、アオリイカの食いの良さは格段に下がり、新子の数も減ったこの時期では、なお難しい。
結局、すでに泳がせ始めているアジを含めて、6匹のアジを確保するのが精一杯だった。
いや、わずか15分ほどの時合のワンチャンをものにし、むしろ上手くやったと言えるだろうか。
とにかくアジを確保できたことで、予定通りアオリイカのヤエン釣りが楽しめ、うまくいけば2021年の釣果を伸ばすことも出来るだろう。
アジが釣れなくなり、顔を出す魚と言えば、オセンにベラにチャリコ、そして前述のコッパグレといったところだ。
オセンとチャリコも一応数匹確保しておくが、アジでアオリがヒットしなければ、まずこれで釣れることはないだろう。
アジが釣れなくなった後も、しばらくサビキを続けていたが、ボチボチかと考えていたもう1種類のターゲットが顔を出した。
オセンに混じってヒットしてきたのは、ウマヅラハギだった。
「そろそろ、カワハギにシフトするか・・・」
ここで投げサビキは納竿し、ヤエン釣りとカワハギの際釣りの二刀流に切り替える。
アコウのロックフィッシュゲームで目論見通り釣果を出す
ここで少し時間を遡って、日の出前から夜明け直後まで楽しんだロックフィッシュゲームの紹介を先にしておく。
使用したタックルとワームは先に紹介したとおりだが、この日はジグヘッドではなく、フリーリグを使用した。
管理人自身はオクトパッシング以外でルアーフィッシングをする機会は少ないが、釣り歴も長いので一応どんな釣りでも一通りの基本的な知識は有している。
ただ、ロックフィッシュ対象だとメバリングやガシリングについては釣行記事も上げているが、アコウゲームについてはほぼ経験がないというのが実情だ。
この日もアコウ狙いとは思いつつも、実際はガシラでも何でもお土産の釣果が確保できればいいかと考えていたのが正直なところだ。
サビキ釣りと並行して行うということで、1キャスト毎にサビキ仕掛けもキャストし直すので、作業については繁忙を極める。
ただ、ロックフィッシュゲームの結果は思っていたよりも早く訪れた。
この養老漁港は海底がかなりガチャガチャしており、シモリも深いので、ワームアクションでズル引きというのはかなり厳しい。
基本アクションはリフト&フォールとチョンチョンフォールになるが、夜明け前ということもあり、波止際から徐々に沖目を狙っていく釣りなので、それでも根掛かりが発生する。
テンションフォールにするならテキサスリグの方が良かったかなと考えていたその時、ゴツゴツと岩肌との擦れか、穴に落ち込んだような感覚が伝わる。
アタリを思わせれば例え根掛かりでも即合わせの釣りなので、反射的にバシッと合わせを入れる。
その瞬間、潜ろうとする魚の引きがロッドを大きくしならせる。
「エッ、もう掛かった!?」
手ごたえ的には大したサイズではなさそうだが、それなりの重量感はあるので、ガシラなら相当な大きさだ。
何度か締め込みをいなしつつ、リーリングしてくると、ヘッドライトが照らすその先に、狙った獲物の姿が見える。
そのまま抜き上げたのは、28cmのアコウ(キジハタ)だ。
アコウのサイズとしては決して大きくないが、十分刺身にして食べられるお土産サイズだ。
本格シーズンはすでに終了したこの初冬に、こんなに簡単に釣れて良いの?と思うほど、あっけなく目的のアコウをゲットしてしまった。
ただ、ちょうど夜明け時間と重なっていたこともあり、この頃から前述のサビキ釣りが盛り上がりをみせ始めていた。
アコウ釣りも続ければ、もうワンチャンくらいあったかもしれないが、第一優先はアジを釣ることであり、ロックフィッシュゲームはこのアコウ1匹の釣果で納竿とした。
アオリイカのヤエン釣り~少ないチャンスながら、信頼のヤエンで確実に取り込む
ヤエン釣りについては、夜明け直後くらいに釣れた1匹目のアジから泳がせを開始していたが、ドラグは一向にならず沈黙が続いていた。
さすがに12月ということで、エサのアジのサイズは、豆アジから小アジサイズに成長していたが、どうにもあまり元気に潜ろうとはしない。
痩せている感じもするので、シーズンが終わり水温が下がったことと、さらに釣り人も減ったことで、あまりエサを食べられていないのかもしれない。
全部で6匹しかいない貴重なアジだが、ここは勿体ぶらずに、思い切ってまだ活きの良いアジに付け替える。
夜明けから少したって、一度アタリがあったが、どうも魚っぽいアタリで、竿先できいてやる度に走り出した。
結局吐き出して、傷だらけになったアジが返ってきたので、エソか何かに襲われたのだろう。
その後、アタリもないままかなりの時間が過ぎ、次章で紹介するカワハギ釣りをしている最中にドラグが鳴った。
竿先できいてやると、どうやらアオリイカであるのは間違いないようだが、如何せんサイズが小さい。
ただ、新子サイズであっても、これを取りこぼすと後がないかもしれないので、しばらく待ってから少し引き寄せヤエンを投入する。
何度もシャクリを入れるが、サイズが小さいせいかなかなか掛からない。
それでも無理くり引いてバラスわけにもいかず、しゃくり続けていると、イカが走り出しようやく掛かったようだ。
何とか無事にアオリイカをゲットできたのは良いが、画像で見てわかる通り危ないところだった。
5分近く待ってやったのに頭は落とせていないし、エサの食い方も明らかにおかしい。
「いくら新子のアオリイカと言っても、もう少しうまくエサを食うやろ。」と突っ込みたくなる。
いつ離されてもおかしくない状態だったようだが、一気に水温も低下しイカも元気がなくなってきているのだろうか。
写真でプロパティを見直すと8時半の釣果と遅めのファーストヒットだったが、とにもかくにも、養老漁港でのアオリ無敗記録が継続出来て幸いだ。
その後30分くらいしてから、次のアタリがあったが、これはアジの操作でロッドを手にした時に分かったことで、居食いの状況だった。
ただ、あまりにも軽く、明らかにコロッケサイズ未満であり、これにはヤエンを入れずに仕掛けを回収した。
海面に浮かんだ時にアジを放したが、この時期でまだこんなミニイカがいるというのは意外だった。
そこから更に30分して、今度は勢いよくドラグが鳴った。
ラインの出が止まった直後に竿先できいてみるが、ドラグの出に反して、これまたサイズは新子のようだ。
先ほどのこともあるので、今度は待つ時間を7分ほどに伸ばし、少なくとも内臓を食うまではと、より念には念を入れる。
軽いのでいとも簡単に引き寄せられるが、あまり角度が付きすぎても良くないし、できるだけ警戒させないよう少し沖目でヤエンを入れる。
これまたヤエンに掛けるまでに時間を要したが、何とか無事に抜き上げることが出来た。
2杯目のアオリイカも新子サイズで、胴長15cmといったところだ。
2/2で新子が続き、先ほどの豆イカサイズのアタリも含めて、なぜ12月にこのサイズばかり?と納得しがたいが、これが現実だ。
ただ2杯釣れて、もう1杯と最期のアジを泳がせ始めたが、このアジが残念なことにまったく潜らない。
ガン玉を打って沈めようとするが、上へ上へと泳ごうとし、そのうち力尽きてしまった。
まだ何とか釣果を伸ばせそうなのに、アジ切れという残念な結末を迎えてしまった。
一応確保しておいたオセンやチャリコを泳がせてみたが、残念ながらこの日はアオリの興味を引けなかった。
そして、この頃になると、次章で紹介するカワハギ釣りでも苦戦し始めていた。
そこで前回釣行に続き、釣り場移動を決意し、ヤエン釣りも10時過ぎに、2杯の釣果にて納竿することとなった。
胴突き仕掛けの際釣りでカワハギ釣り~ウマヅラハギばっかりで小さい
サビキ釣りでウマヅラハギが掛かってきたことで、ちょうど良い機会だと思い、サビキ釣りから際釣りのカワハギ釣りに切り替える。
アミエビの撒き餌がきいていたこともあり、オセンやベラのエサ取りも集まっているが、すでにカワハギも寄っている。
今回は1.3mの短竿と縦の釣りに有効なベイトリールを使うので、前回のエギングロッドとスピニングリールのように広範囲は探りにくいが、その分手返しは格段に早くなる。
穴釣りで長年愛用している最強の相棒である極光テトラとスーパーコロネットで臨むのであれば、少なくとも前回釣果の15匹は上回らなければ帰れない。
予め家で作ってきた自作の胴突き仕掛けのうち、スーパービーズを使った三本仕掛けをセットし、サビキをエサのアミノ酸漬けアサリを針に刺す。
すると早速、竿先に非常に小さく細かいアタリが出て、反射的に即合わせすると、うまく掛かってくる。
サイズは小さいが、胴突き仕掛けでの初ヒットはウマヅラハギだ。
このサイズは合わせても大抵は素針を引くが、防波堤のカワハギ釣りはとにかく素早く鋭く合わせることが重要だ。
エサ取り名人の異名は伊達ではなく、エサを取られることの方が多いが、食い込みを待つよりも、すぐに合わせて何度もチャレンジする方が結果的にエサ持ちも良くなる。
ついで上がってきたのも、またウマヅラだった。
どうも養老漁港はマルハゲよりもウマヅラが多いようだが、水深が浅いのと砂地が少ないのが影響しているのだろうか。
水深のなさはエサ取りの多さにもつながり、カワハギ以外のエサ取りのヒット率が異常に高い。
一番厄介なのが、イソベラだ。
突き上げるような独特のアタリを出すので、一発で分かるのだが、中層でも下層でも何処でもヒットしてくるのでかわせない。
そもそも上層と中層にはオセン(スズメダイ)も控えているので、浮かせると更に厳しい戦いになる。
ガシラとチャリコならエサ取りとしては、まだマシなほうか。
ただ、管理人としては、カワハギは他の釣りの時合が終わった日中から始めるので、いずれの外道もサイズは期待できずお土産にならない。
とにかくこれらエサ取りの猛攻を受けつつ、カワハギの数を伸ばしていくのだが、一度だけ大きく竿をしならせる外道がヒットした。
25cmほどのカンダイ(コブダイ)の幼魚だ。
幼魚のうちはコブもないし、見た目の厳つさもないので、一見するとベラに見えるが、白い側線が入っているので実は簡単に見分けがつく。
近年は冬になるとモンスター狩りと称して、コブダイを釣りに出かける人も多くなったように思う。
身近な防波堤で強固なタックルがあれば手軽に釣れる大物で、動画など撮影すると映えるといった点もあるだろうか。
取り敢えず、コブダイの幼魚は要らないのでリリースして、カワハギ狙いを継続する。
ただ、とにかくマルハゲのヒット率が悪く、この後もウマヅラハギの釣果が続く。
そして、ようやくマルハゲの姿を確認出来たと思ったら、これまた残念なサイズだ。
12月のカワハギ(マルハゲ)にしては小さく、夏の波止釣りで釣れるようなサイズだ。
一応マルハゲも居ることが分かり、もう少し続けようかと思うが、この頃にはヤエン釣りもエサのアジ切れで釣果は期待できなくなっており、釣り場移動も選択肢として考えていた。
そして次のカワハギがヒットし、決断する。
「これはアカン!」
こんなサイズばっかり持って帰ったら、家族に嫌がられる。
もう養老漁港に見切りをつけて、水深のある伊根で何とかサイズアップを狙うしかない。
『一応釣れてるのに面倒臭いなぁ。』という悪魔の囁きも聞こえるが、これから干潮に向かって潮位はさらに下がる。
この日は翌日が仕事ということもあり、干潮の14時位には帰路につく予定なので、決断が遅れれば、それだけ可能性を縮めることになる。
思い立ったら即行動ということで、急いでヤエン釣りと際釣りを納竿し、養老漁港を後にした。
養老漁港での本日の釣果とタックル
【お持ち帰り】
アオリイカ:2杯(胴長15cm)
アコウ(キジハタ):1匹(28cm)
グレ:3匹(25cmまで)
カワハギ(ウマヅラハギ含む):11匹(20cmまで)
エサに使った小アジ:6匹(15cmまで)
【リリース】
カンダイ幼魚:1匹(25cm)
エサ取り:20匹程度
当日はダブルヘッダーになりましたが、養老漁港で釣れたものに限定すると、釣果は上記のような感じです。
アオリのサイズは11月よりダウンしていたのは残念ですが、2杯釣れたので良しと思えます。
アコウは出会い頭で釣れた感がありますが、それだけ魚影が濃いということでしょう。
カワハギはウマヅラ9匹に対して丸ハゲ2匹でしたが、それほど長くやっていないので、魚影は濃い感じでしたがサイズが残念です。
なお、リリースのエサ取りは、オセン、チャリコ、ベラ、コッパグレ、チビガシラ、カタクチイワシといったところで、今回もメインと合わせて10目以上の釣りを達成し、バラエティ豊かな魚が釣れました。
ここでは、ロックフィッシュゲームとヤエン釣りのタックルを紹介しておきます。
カワハギ釣りについては、ダブルヘッダーの伊根漁港での釣りがメインとなるので、そちらの記事中で紹介しようと思います。
今回はアコウのロックフィッシュゲームと、アオリイカのヤエン釣りタックルを紹介します。
ロックフィッシュゲームタックル
- ロッド:ダイワ(DAIWA) エメラルダス 89MH
- リール:ダイワ(Daiwa) 17エクセラー 2506H-DH
- ライン:クレハ(KUREHA) PEライン シーガー PE X8 300m 1.0号 5色分け
- リーダー:クレハ(KUREHA) リーダー シーガー プレミアムマックス ショックリーダー30m 11.5lb 2.5号
- シンカー:Fish Arrow(フィッシュアロー) フリリングシンカー タングステン 3/16oz 5g.
- フック:デコイ(Decoy) ワーム37 キロフックナロー 1/0 NSブラック
- ワーム:イッセイ 海太郎ジャコバグ 3.2in #047オレキングロー
特に強調すべき部分もないタックルですが、ワームはアコウ釣りでは実績の高い定番の人気製品ですね。
ヤエン釣りタックル
- ロッド:MACHチヌ2号450(ロッドはもう販売していません)
- リール:シマノ リール 13 アオリスタ BB C3000HG
- ライン:クレハ(KUREHA) PEライン シーガー PE X8 300m 1.0号 5色分け
- リーダー:クレハ(KUREHA) ハリス シーガー グランドマックスFX 60m 1.75号
- 釣り針:aorinet(アオリネット) アジフック 20本入 黒 S
- ヤエン:カツイチ(KATSUICHI) オカサンヤエン S
ヤエンストッパー:カツイチ(KATSUICHI) ヤエンストッパー ブラック
管理人のヤエン釣りタックルは汎用的なものですが、今回はヤエンストッパーを使用しました。
おすすめの小物
アオリイカのヤエン釣りをするのであれば、ヤエンの重要性は言うまでもありませんが、今回はヤエン投入2回と少ないチャンスでしたが、いずれも上手く掛けることに成功しました。
その他、活かし用のポンプとアジ掬いを用意しておくことをおすすめします。
今回は秋シーズン終了の可能性もあった12月のアオリイカ釣行でしたが、何とかワンチャンでアジをゲットし、なかなか渋かったアオリも2杯釣れました。
その他、アコウやグレなどのお土産も、非常に効率良く釣れ、全体的には十分に満足のいく釣果になりました。
ただ、今回はこれで終わらず、ダブルヘッダーの2戦目では、管理人愛用のタックルが大爆釣を引き起こし、当日のトータル釣果は以下のような感じになります。
ダブルヘッダー2戦目は伊根漁港の釣りになりますが、管理人愛用のタックルが無双状態に入り、まずまずサイズの良いカワハギが爆釣する展開になります。
カワハギ釣りについて興味のある方は、引き続き以下の記事もご覧頂ければと思います。
伊根漁港の際釣りでカワハギ釣果~伊根湾のカワハギ釣りで爆釣!
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