夏から初冬にかけて、関西(特に大阪湾)の夜の防波堤を賑わすターゲットといえば、言わずもがな太刀魚(タチウオ)です。
夕方の時合までのアジ・サバ・イワシ組と入れ替わり、陽が沈むにつれてポツリポツリと並び始める電気ウキは、例年の変わらぬ風物詩となっています。
そんな大阪湾の太刀魚も2020年は絶不調の年となり、シーズン序盤こそ一時的に大きな群れが接岸しましたは、本格的なシーズンである秋を迎える頃にはパッタリと釣果が止み、まさかのボウズを連発した釣り人さんも多かったのではないでしょうか。
かく言う管理人も大阪湾を見限って、タチウオ釣りでは珍しく和歌山まで遠征する始末でした。
果たして2021年の秋は、再びタチウオで盛り上がることができるでしょうか。
参考
余談はこのアタリにして本編の紹介を始めたいと思いますが、夜のエサ組よりも一歩早くタチウオを狙えるのが、ソフトルアーを使ったワインドや、メタルジグを使ったライトショアジギングになります。
実際に大抵の釣り場では、夕方以降になってルアーマンがタチウオに狙いを絞ったキャスティングを開始すれば、エサ釣り師よりも先に最初の1匹を釣り上げるのが現実です。
タチウオは初心者でも比較的釣果を得やすい魚ですが、ルアーを使った釣り方でも取り組みやすい釣りです。
ここでは、ルアーフィッシングの中でも、タチウオのワインド釣りにおける仕掛けと釣り方のコツを紹介します。
【タチウオ(太刀魚)釣り】ワインドの仕掛けと釣り方のコツ
タチウオのワインド釣りについて纏める前に、少しばかりタチウオという魚について紹介します。
タチウオの習性と、釣れる時期・時間・場所などについて、ごくごく簡単に触れておきたいと思います。
タチウオの習性、釣れる時期・時間・場所
タチウオ(太刀魚)は、スズキ目サバ亜目タチウオ科の魚で、小魚を手当たり次第に食い荒らすフィッシュイーターであることから『海のギャング』と呼ばれ、最近ではルアーマンの一部からよく一緒に釣れるサゴシと合わせて『牙一族』などと分類されて呼ばれることもあります。
タチウオは熱帯から温帯にいる魚で、日本国内では北は北海道から南は沖縄まで全国に分布し、沿岸域の表層から500m程度までの幅広い生息域を持ちますが、ほとんどタチウオは水深50m以上もある沖の深場にいます。
それゆえ、タチウオが釣れる場所は、オフショアの船釣りがメインとなりますが、タチウオは内湾の砂泥地を好むこともあり、波止釣りではアジやイワシなどの小魚を追って接岸してきた一部をターゲットとして狙うことが出来ます。
ただし、日本全国に分布しているといっても、タチウオの回遊に適した内湾の多い太平洋側に比べて、日本海側では圧倒的に魚影は薄く、船釣りならまだしも、波止釣りでは限られたポイントでしか釣果が得られないというのが現実です。
また、関西に比べて関東へいくほど都市近郊での堤防では釣果が得るのが難しくなり、こちらも船釣りがメインとなるのではないでしょうか。
タチウオが釣れる時期は4月~12月頃までと結構長いですが、湾内の一文字(沖提)や陸続きの防波堤で釣れるのは7月に入ってから、更に湾奥まで入ってくる時期は少し遅れて夏の終わりくらいになります。
初夏の時期に大量に襲来するタチウオのほとんどは、1年物の指2.5本~3本(F2.5~F3、70cm程度まで)のタチウオで、このタイミングなら初心者でも簡単に釣果を上げることができます。
ここで紹介するワインドでも、朝夕マズメ時のワンチャンスでつ抜け(10匹以上釣ること)することも珍しくありません。
そして、秋が深まり徐々に水温が落ち始め釣れる数が減っていくかわりに、今度は指4本(F4、1mまで)の良型が混じるようになってきます。
ちなみに、タチウオ釣り師の中で“ドラゴン”と呼ばれる太さ指5本以上、長さ120cm以上に及ぶタチウオは、成長するのに4年も5年も必要で、波止釣りでは足繁く通っている方でないとなかなかお目に掛かれる機会が少ない大物です。
最後に、タチウオが釣れる時間帯ですが、タチウオはもともと夜行性の魚で、日中は沖の深場に潜んでいて、日が暮れると接岸してきて浅場に上がってきます。
日中に釣ろうと思えば、船釣りや沖堤で狙う必要がありますが、夕マズメに接岸してくるタチウオは非常に活性が高いので、波止釣りでは日没前後の1時間くらいが最も釣れる時間帯になります。
完全に日が沈んでしまうと、少し深場へ潜ってしまうので一旦食いが落ち着きますが、潮が動いている時間帯なら一晩中狙うことが出来ます。
そして、今度は朝マズメが近づくと再び活性が高くなり、浅場まで浮上してきて釣果も上向き、完全に日が昇ると沖の深場へと帰っていくといった感じです。
それでは、タチウオのワインド釣りについて紹介します。
太刀魚のワインド釣法とは
タチウオ(太刀魚)のワインド釣法とは、矢じり型のジグヘッドにソフトルアーをセットし、ロッドをシャクリながら引いてくることで、不規則にルアーをダートさせてタチウオのリアクションバイトを誘い出す釣り方です。
左右に大きくスライドさせるダートアクションが、タチウオがエサとなる小魚を捕食する際に、予期せぬ方向へ逃げる小魚に似た動きを演出し、自然とタチウオの捕食スイッチが入ることで、本能的にルアーに食い付かせる効果があるとされています。
ワインドはエギングと似たような釣法で、現在ではタチウオの定番の釣り方になっていますが、エサ釣りに比べて手返しが良く、マズメ時の短時間のうちに十分な釣果が得られることも人気の理由の一つです。
タチウオは時合にはかなりシビアな魚なので、朝マズメと夕マズメの時合には極端に食いが立ちますが、時合が終わると極端に食いが渋くなります。
のんびりと時間を掛けてポツリポツリ釣り上げるのであれば、キビナゴやドジョウなどの餌を使ったウキ釣りや引き釣りで数を伸ばせますが、時合だけの短時間勝負で数を伸ばす釣り方としては、ワインド釣法の右に出る釣り方はありません。
ただ逆に、魚影の少ない場所や時期、あるいは釣れない時間でのキャストは、不毛な作業になりかねず、根気よく粘ってみたからといって、エサ釣りのように釣果が良くなる釣りではありません。
そういう意味では決して万能な釣り方ではありませんが、それでも汎用的なタックルでも釣りが可能なワインド釣法は、初心者でも手軽に始めやすく、比較的簡単に釣果を得ることが出来る釣り方であることは間違いありません。
ルアーフィッシングの入門向けともいえる釣りなので、興味のある方は是非とも試してみて欲しいと思います。
ただし、多少負荷のあるルアーのキャストとシャクリを繰り返すこの釣りは、少しばかり腕や手首への負担と体力が必要な釣りだということは、認識しておいた方が良いでしょう。
タチウオのワインド仕掛け
タチウオのワインド釣法で使う仕掛け(リグ)には、いくつかのポイントがあります。
まずは、一般的なリグの概要を以下に示してみます。
ワイヤーリーダーを入れるケースとリーダ直結のケースを示しましたが、タックルの種類ごとに少しばかり説明を足しておきます。
ワインドで使うロッドは汎用のルアーロッドでOK
ワインドで使うロッドは、長さ8ft~9ftで、10g~25g程度の適合ルアー負荷を範囲に持つ先調子(レギュラーファーストでOK)のロッドであれば、何でも結構かと思います。
シーバスロッドやエギングロッドではこの条件に見合ったロッドが多く、汎用的に使えるようなルアーロッドを持っている人ならタチウオ用として、改めて用意する必要はありません。
極端な話をすれば、格好の悪さや使いやすさを気にしなければ、投げ竿などの硬めの竿なら使えます。
ただし、前述のように身体への負担は決して軽くないので、やはりルアーロッドの中でなるべく軽いものを使うに越したことはりません。
アブガルシア (Abu García) クロスフィールド(XROSSFIELD) XRFS-862M
上図のクロスフィールドは、シーバス、エギング、ワインドゲーム、ライトショアジギング、黒鯛、ロックフィッシュなどに対応するロングレングスの万能ロッドです。
これ1本で様々なフィールド、釣り方、魚種を狙えるオールラウンドロッドなので、どのような釣りがしたいのかまだハッキリしない方や、これからルアーフィッシングを始めるような方には、このようなロッドがおすすめです。
ちなみに、最近ではワインド用のロッドがいくつかのメーカーより販売されていますが、タチウオのワインドが有効なシーズンはそう長くないので、釣行機会が少ないユーザーさんの場合は、専用ロッドを用意するのは勿体ないかもしれません。
そう多くはないですが、一応ワインドロッドのラインナップはコチラからご確認頂けます。
ワインドで使うリールは中型のスピニングリールがおすすめ
ワインドで使用するリールは、標準ギアを持つ2500番か3000番の中型スピニングリールがおすすめです。
9ft以上のロッドを用いるのであれば、ジャーク後のスラッグを巻き取るのに、ハイギア寄りの方が良いかもしれません。
いずれにしても、PEラインの1号を巻くケースをベースと考えて、150mは巻けるリールを用いるようにしましょう。
上図はLight &Toughモデルのフリームスで、ギア比6.2で最大ドラグ力10kgはパワーよりですが、自重が225gと軽いわりに頑健性は高く、ロッド同様に他のルアー釣りを含めて様々なシチュエーションに対応可能なモデルです。
フリームスはコストパフォーマンスに定評のある非常に高い人気シリーズで、中位クラスのリールでありながら限りなく上位モデルに近い製品だと言えます。
ワインドで使うルアーにはグローかケミチューンタイプがおすすめ
ワインド用のルアーは、魚の頭を模してある矢じり形状のジグヘッドにワームをセットします。
基本はトレブルフックを使用し、リーダーを噛み切られないように短いワイヤーをセットするケースが多々あります。
もちろん各々のタックルを個別に購入し、自分で最適なリグを組めれば良いのですが、初心者の方には少々手間取るかもかもしれません。
そんな場合は、スタートキットとして、上図のようなセット化された製品を使ってみてはいかがでしょうか。
上図のマルシン漁具のワインドセットは、次章に記載する仕掛けのポイントで示した内容がそのままセット化されているので、取りあえず手軽に始めてみたいという方には超おすすめの製品です。
実は管理人も始めの頃は同じようなキット製品を使っていましたが、もちろん普通に釣れます。
お試しなのに、アレコレと個別に用意していくとソコソコ高くつくので、そういう方にはコストパフォーマンスにも優れていると思います(ワイヤーが付いているので、いきなり飛ばしてしまうこともありません)。
図では3/4ozとなっていますが、初心者の方でも扱いやすい1/2ozにリンクを貼ってあります。
PEラインやリーダーは安価なもので十分
それほどシビアな釣りではないので、使用するPEラインやリーダーは安価なもので十分ですが、ここでは管理人が使用することが多いPEラインを紹介しておきます。
国内メーカーの強度の高いPEラインや8編なら0.8号で十分ですが、汎用性の高さも考えれば1号~1.5号をベースとした方が無難です。
安価なPEラインと比べると、規格通りの太さとなっているので、飛距離性能も抜群です。
リーダーの強度は後ほど紹介するワイヤーを使うかどうかで変わりますが、使用しない場合は少し太めのもの(5号程度)をセットしておいた方が無難です。
ワイヤーを使用するなら、2.5号か3号で十分事足ります。
ワインド仕掛け(リグ)のポイント
ワインドでは単にリーダーにルアーを結ぶだけでなく、使う仕掛けにいくつかの工夫を加えることが出来ます。
もちろん釣果を上げることが目的ですが、場合によってはタチウオの食いを悪くする場合もあるので、その点も含めて紹介します。
リグの違いが見た目にも分かる、もっとも大きなポイントは以下の3点です。
フッキング能力を高めるワインドトレーラーの使用
ワインドでは、ジグヘッドからトレブルフック(トリプルフック)がぶら下がっていますが、フックがワームと水平になるように、三本のうちの一本をワームの腹へ差し込んであります。
タチウオは自分がいる場所の上を通る獲物に瞬間的に飛び付くような補食を行い、ルアーは必ずタチウオの上を通すので、腹にフックが来るのが効果的です。
ただ、ショートバイト(食いが浅いとか、咥える時間が短いとかです)では太刀魚は口全体を鋭い歯が覆っているので、なかなかフッキングさせるのが容易ではありません。
そこでトレブルフックに、トレーラーと呼ばれるアシストフックをセットしてやることで、フッキング率を上げることができます。
アシストフックを使用すれば、釣れるタチウオはほぼアシストフックに掛かってきます。
先に記載した仕掛けの概要図でもトレーラーをセットしていますが、トレーラーに使用するフックは、シングルかダブルになります。
トレーラーは絡みの原因にもなるし、ワームの動きにも影響するので、個人的にはシングルの方が使い勝手が良いと感じます。
なお、活性が高くてタチウオがガツガツ当たってくるような時は、トレーラーはなくても特に問題ありません。
また、逆に食いが渋い時にトレーラーを使うと余計に悪くなることもあるので、食いが渋い時ほど色々と試してみた方が良いでしょう。
集魚目的の夜光ヘッドやケミホタルの使用
仕掛けに夜光(蓄光)カラーやケミホタルをセットすることで、水中においてもぼんやりと光らせることが出来ます。
タチウオは夜行性の魚でナイトゲーム(夜釣り)が基本になりますが、ワインドに良いとされる朝マズメと夕マズメにおいても、陽が沈んでいる時間と隣り合わせです。
集魚と表現すると、厳密に言うとタチウオのワインドでは少し違っているかもしれませんが、他の魚と同じようにタチウオもまた光に引き寄せられる習性があります。
暗い水中でルアーをアピールできるのは、プラスの働きをする事が多く、夜光ヘッドやケミホタルを使用する仕掛けは一般的に使用されています。
ただ、大物のタチウオ程警戒心が高く、光に反応するのは小物が多いとも言われているので、使用するかどうかは釣り人次第です。
ケミチューンはケミホタルに切れ込みが入っているので、ワームに刺し込んでいくだけでセットできます。
最近のワームでは、始めからケミチューン用の穴が開いているものも多く販売されており、広く認知されいるカスタマイズです。
ピンクやブルーと言った色もあるので、色々と試してみるのも良いでしょう。
ただし、そんなには派手には光らないので勘違いなきように(ぼんやり程度の方が良いです)。
副次的な効果で、暗闇でもリグを波止際まで引いて来ると、ルアーが視認できるようになるので、初心者の方でもやり易くなるといったメリットもあります。
ラインブレイク防止のワイヤーの使用
タチウオは非常に歯が鋭い魚なので、ラインに噛みつかれると切れてしまうことが多々あります。
それを防ぐのに10cm程度の短めのワイヤーが良く使用されます。
ただし、これもまた諸刃の剣で、ワイヤーをセットすると確実にタチウオの食いは悪くなります。
親戚の漁師さんに聞くと、これはタチウオに限ったことではなく、釣魚全体的に言えることのようです。
そのため、タチウオの経験が豊富な方には、ワイヤーは使わずにリーダーとジグヘッドの直結(スナップは入れる事が多い)という方が多いのも事実です。
管理人はラインブレイクなどの面倒事で時間やルアーを損失するのが嫌なので、かなりの高頻度でワイヤーを使いますが・・・
ワイヤーについては、活性の高い時期と低い時期で使い分けるのが良いように思います。
なお、ワイヤーは消耗品なので、ギザギザになったり、折れ曲がって癖がついたら、釣果に悪影響が出るので交換しましょう。
タチウオのワインド釣りのコツ
最後にワインド釣りのコツについて、いくつかのポイントを簡単に紹介しておきます。
ここまでの紹介ですでに書いた内容も含まれますが、念頭においてもらった方が釣果アップに繋がると思う内容を纏めておきます。
朝まずめ・夕まずめの時合をキッチリと捉える
タチウオが一気に接岸してくる活性の高いタイミングを逃さずに、釣れる時間に手返しよく数を稼ぎましょう。
タチウオが接岸する場所、釣れる時期と時間が重なれば、何をどのようにしても釣れます。
逆に接岸のタイミングを逃すと、その後は極端に難しくなるので、初心者の方は必ず少し早めにポイントへ入ることをお勧めします。
アタリのある棚を探り当てる
タチウオは表層から底付近まで、幅広く分布します。
闇雲にキャスティングするのではなく、秒数をしっかりと数えてタチウオのバイトが出る棚(水深)を探り当てることが釣果を上げるコツです。
釣れている時間は表層から徐々に深めていき、釣れていない時間(日中など)は中層から徐々に深めていく方が効率的です。
もちろん遠近も意識し、釣れている時は近投中心で手返しを早くし、釣れていない時ほど遠投して沖目の深場を探ってみるのが良いでしょう。
タチウオは線で探るのではなく、平行移動させながらダートさせ、面で探るイメージを意識するようにします。
ルアーアクションは色々と試すことが重要
ワインドのダートは、1秒間に2回シャクリ程度の高速ダートが基本ですが、シャクッた後はラインスラックをきちんと出してやらないと、張り切ってダートしてくれません。
また、ワインドだからといって、ダートさせるばかりではなく、ルアーをフォールさせてやることも重要です。
タチウオは捕食が得意な魚ではなく、ルアーを追って来るようなことはありません。
フォール中に食ってくることが結構多く、引き釣りのように緩いタダ巻きでも結構釣れることが多いので、ジャーク一辺倒ではなくアクションを加えない時間も作ってやる方が意外と釣果が上がるように思います。
釣れている時は掴んだパターンを繰り返し、渋い時ほど様々なパターンを試してみるのが良いのではないでしょうか。
仕掛けの工夫で釣果を伸ばす
まず基本ですが、ワームはジグヘッドと水平に真っ直ぐに付けることが重要で、歪んでいるときれいにダートしません。
ワームは使っていると必ずズレてくるので、不精をせずに位置修正や交換を行うようにしましょう。
使用するワームは、陽が落ちきっていないうちは、ピンクやオレンジ、イワシブルー系のカラーワーム、陽が完全に沈んでからはパールホワイトやグロー系が良いのではないかと思います。
ただし、ワームカラーについてはジグヘッドとセットで考えるのも良いと思いますが、先に紹介したグローヘッドを使ったり、ワームをケミチューンするのであれば、それほど拘る必要はないのかもしれません。
そしてもう一点、ショートバイトを確実に取っていくためのアシストフックのセットと、タチウオの食いの良し悪しを考えてワイヤーの使用を検討するようにしましょう。
取り込みは油断せず一気に引き抜く
タチウオはヒットさせた後、まず一度大きな引き込みがあります。
その後、『あれ、外れた?』と思わせる程手応えが軽くなるケースが多いですが、それは体型ゆえの泳ぐ方向次第で手応えがなくなるためです。
そして、ある程度波止際まで引き寄せてきた時に、再度大きな抵抗をみせますが、この時にバラしてしまうケースがあります。
特に波止やテトラに接触した時に、外れてしまうケースが多いのですが、これはフッキングが確実でない時に良く起こります。
タチウオはフッキングしているようでも、歯の近辺の硬いところへ引っ掛かっているだけのパターンが多いので、堤防際では遊ばずに一気に引き抜くようにしましょう。
もちろん、タチウオのバイト時には大きく合わせるか、引いてくる最中でも良いので、大きくシャクリを入れておくとバラシのケースが減ります。
タチウオをやっていれば誰でも必ず経験することなので、バラシが頻発するような方は、フッキングを強めることを意識して下さい。
以上で、タチウオのワインド釣りの仕掛けと釣り方のコツの紹介を終わります。
堤防釣りのタチウオは、たくさん接岸する場所とそうでない所で、難易度がまったく違ってくると思います。
タチウオが釣れるポイントが近くにある幸運な方は、初心者でも手軽に始められて、比較的釣果を得やすいワインドを是非とも試してみてはいかがでしょうか。
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