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【高速リサイクラー】リールのライン巻き替えの人気便利グッズ

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ラインの糸巻き機【高速リサイクラー】

海釣りで使うリールに巻いたライン(道糸)は消耗品なので、長く使っていると必ず巻き替えの時期がやってきます。

巻き替えを行わずに使い続けると、ナイロンラインは伸びを失いブチブチに切れ、PEラインも劣化にはある程度強いのですが、それでも高切れを起こして仕掛けやルアーを失うことになり、釣りどころではなくなります。

このリールのライン(道糸)巻き替える作業を用手で行うのは、簡単なようでなかなか煩わしい作業です。

鉛筆やボールペンをスプールの穴に通して足の指を使って回転する状況を作り、濡れタオルでラインをつまんで負荷を掛けながら巻いたりしている人は少なくないでしょう。

リールに巻いた中古ラインを空スプールへ巻き取る作業も、ラインに癖がついていて、用手ではなかなか作業が順調に進みません。

巻き替えそのものが面倒なので、中古ラインはまだ使えても廃棄してしまい、新品ラインを巻いたりしていませんか?

あるいは、高価な替えスプールを何個も用意する方もいることでしょう。

一昔前までは、リールの自動巻き取り装置なんて、大きな釣り道具店や釣りエサ店にしかなくて、自分で巻く場合にはこのような方法で巻くのが当たり前でした。

しかしながら時代は変わり、今や誰もが安価にラインリサイクラーやラインワインダーなどの糸巻き機を入手し、リールのラインは自宅で気軽に巻き替える、そして中古ラインはスプールに巻き取っておいて再利用できる、それが釣り人の日常になりました。

ここではこの面倒なラインの巻き替えを、労力を掛けずに驚くほど簡単迅速に行える、高速リサイクラーという人気の便利グッズについて紹介します。

 

目次

【高速リサイクラー】リールのライン巻き替えにおすすめの便利グッズ

ここでは第一精工の高速リサイクラーという製品を取り扱いますが、ラインを巻き替える機会が多いルアーフィッシングをする方には、お馴染みの便利アイテムとなっています。

高速リサイクラーが発売された当初は、まだ糸巻き機もそれほど多くはなかったのですが、今や様々なタイプの糸巻き機が販売されています。

それでもなお、後継の追随を許さず、圧倒的な評価を得ているのには理由があります。

 

高速リサイクラー2.0

高速リサイクラー2.0

高速リサイクラーには複数の種類があり、ここで一例として取り扱う製品は【高速リサイクラー2.0】というモデルです

釣り業界全体の中で考えても、おそらく最も売れている釣りの便利グッズの一つではないでしょうか。

ここでは、リールにラインを巻く実演写真や実演動画を交えて、この高速リサイクラーの利便性について紹介します。

まずは、高速リサイクラーがどのような製品であるのかを紹介しておきましょう。

 

高速リサイクラー2.0の構造と仕様

現在この記事をご覧になっている方の多くは、高速リサイクラーについて、すでに基本的な使い途はご存じなのかなと思います。

ただ、何も知らないでたまたま便利グッズを探していて、当コンテンツに辿り着いた方もたくさんいらっしゃると思います。

ですので、まずは高速リサイクラー2.0を使って、外観と使い方を簡単に紹介しておきましょう。

 

高速リサイクラー2.0の外箱と説明書き

高速リサイクラー2.0の外箱と説明書き

高速リサイクラー2.0には詳細な説明書はありません、というか特に必要もないと言えるでしょう。

写真右側の外箱にされている説明書きがすべてで、使い方は至ってシンプルなので。これで必要十分です。

すなわち、機械とはいっても複雑な作業は行わないので、これから釣りを始める入門者さんや、始めたばかりの初心者でも十分に扱えます。

 

リールに巻くライン(道糸)は、それなりの長さがあるので、どのような製品でもスプールに巻かれた状態で販売されています。

ここでいうスプールと言うのは、リールの糸巻き部品のことではなく、新品ラインが巻かれた糸巻きのことです。

高速リサイクラーは、このスプールを本体にセットするだけで、ある一定のテンションを掛けた状態で、簡単にリールに糸を巻くことができる道具です。

また、逆に空のスプールを本体にセットすれば、リールに巻かれたラインを、簡単に空スプールに巻き取ることもできます。

単純な操作ですが、この操作を簡便、迅速、適切に行えることで、すごく多くのメリットが発生します。

このあたりのことは、後ほど纏めて紹介しましょう。

 

高速リサイクラー2.0の内容物

高速リサイクラー2.0の内容物

ちなみに、高速リサイクラー2.0の内容物は、上図の4点だけです。

一番下にあるのが糸巻き機本体で、それなりの重量感があり、日本製ということもあってか、作りそのものにも高級感が漂います。

そして、スプールをセットするための長短のシャフト(ショートシャフト、ロングシャフト)が各1本ずつ入っていますが、通常のスプールだと2cmほどですが、500m巻きや1,000m巻きのラインだとスプール幅も5cm以上あるので、セット時にシャフトを使い分けるようになっています。

そしてシャフトを本体に取り付ける際に使うプラスドライバーが1本です。

繰り返しますが、非常にシンプルな構造になっているので、使用時の組み立てに迷うことも、時間を要すこともありません。

 

高速リサイクラーを使ったリールへの糸巻きの手順(写真説明)

それでは、実際に高速リサイクラーを使って、スプールに巻かれた新しいラインをリールに巻いてみます。

動画で見て頂くのが分かりやすいのですが、モバイルだと制限のある方もいるので、まずは工程毎に写真を付けて、簡単に説明を加えてみます。

 

リールへの糸巻きの準備

リールへの糸巻きの準備

高速リサイクラー2.0とスピニングリール、そしてスプールに巻いてある道糸を用意しました。

リールは少し古いですがDAIWA フリームス 2004、ラインは東レ(TORAY) 銀鱗スーパーストロングNEOで、いずれも管理人が信頼を寄せるタックルです。

 

【高速リサイクラー2.0】万力になった止め具

万力になった止め具

高速リサイクラーは、クランプ(万力)になった止め具部分を用いて、机の天板やテーブルの一端に固定して使用します。

ネジを回して万力を緩め、少し開きます。

 

高速リサイクラーをテーブルに固定

高速リサイクラーをテーブルに固定

ここでは、テーブルの一端に固定してみます。

うちのリビングのテーブルはガラス台になっているので、傷が入ったり割ったりすると奥方様の怒りを買います。

念の為、フェイスタオルを挟みこみました。

 

シャフトにスプールをセット

シャフトにスプールをセット

シャフトに新品ラインのスプールをセットします。

こちらもネジを外してスプールを刺し込み、ネジを戻してスプールを挟みこむだけです。

先に紹介したようにシャフトは500m巻きの長スプールや、連結スプールに使用する長いタイプと、幅の狭いスプールに使用する短いタイプの2本が付属されています。

ここでは、少し幅のあるスプールでしたが、短シャフトでセットできました。

 

シャフトを本体にセット

シャフトを本体にセット

スプールをセットし終えたシャフトは、高速リサイクラー本体にセットします。

ここで付属のプラスドライバーの出番となりますが、ネジを締め込んで固定するだけです。

 

ユニノットで端糸をリールのスプールにセット

ユニノットで端糸をリールのスプールにセット

ラインの端糸をユニノットに結びます。

ユニノットの輪をリールのスプールに通して絞り込み、巻き始めの部分を固定します。

今回使用するリールのスプールには、ユニノットの結び目部分が収まるようにスプールに彫が入っていますが、通常のリールスプールで結び目部分が気になる場合は、空回り防止も含めて、その付近だけセロハンテープで止めても良いでしょう。

なお、ユニノットについてご存知ない方は、コチラをどうぞ 

 【ユニノット】サルカン(スイベル)やスプールの結び方

 

リールをロッドにセット

リールをロッドにセット

いよいよリールにラインを巻き取っていきますが、リールはロッドのリールシートにセットすることで、力を入れても安定して巻けます。

短竿にセットしてリールを巻けば、作業もスムーズに進みます。

ここでは、我が家のチビ用のロッド、DAIWAの小継竿であるリバティクラブ ライトパックにセットしました。

 

調節ネジでテンションを調節

調節ネジでテンションを調節

リールにラインの巻き取りを始める前に、テンションを調節するネジがありますので、こちらで負荷の強さを調整します。

このテンションが簡単に調整できて、一定の負荷で巻いていけることが、高速リサイクラーの最大の強みです。

巻き始めほどラインが浮かないように、少しきつめのテンションをかけ、ある程度巻いてからは少し重みを感じる程度のテンションで巻けば良いでしょう。

何度も巻き替えていると、どの程度でテンションを掛ければトラブルなくスムーズに使えるか、自然と身に付いていきますので、あまり神経質になる必要はありません。

 

巻き取り開始

巻き取り開始

テンションを調節しながら、一気にラインを巻き取っていきます。

巻き始めは多少腕に負荷が掛かりますが、その後はテンションの兼ね合いで一気に巻き上げきれます。

濡れタオルなどで挟んで巻くのとは、巻きやすさも、仕上がりも格段に変わってきます。

 

巻き取り終了

巻き取り終了

リールへの巻き取りは2分程で終了しました。

ラインを余らせるのが勿体無かったので、若干多めのラインを巻き取る仕上げになりましたが、5.3mの磯竿での使用がメインなので、これで問題ないでしょう。

ここでは、下巻きを行わずにそのまま勝負ラインを巻きましたが、必要以上に巻きサイズの大きなスプールを使用する場合は、下糸を巻いておいた方がコスト的にも良いでしょう。

また、スピニングリールを使って紹介しましたが、もちろんベイトリールでもその利便性は変わりません。

 

なお、高速リサイクラーは、先に紹介したように、単にリールにラインを巻くだけの機器ではありません。

リールからラインを空スプールに回収して、別のリールに巻き替えたり、塩抜きしたり、あるいは保管しておいて後日元のリールに戻すというリサイクルの用途によって、最大の恩恵が得られます。

更に、リールから糸巻きに巻き取って回収したラインを、高速リサイクラーを使って別の糸巻きに巻き替え、それをリールスプールへ戻してやることで、『天地返し』が出来ます。

すなわち、ラインの劣化した部分がスプールの内側に来て、もともと内側に巻かれていた傷んでいないラインが外側に巻かれます。

天地返しをリールだけで行おうとすれば、カラスプールのリールが3台必要になりますが、高速リサイクラーがあれば天地返しも楽に行えます。

購入したラインを無駄なく使えれば、コストメリットの向上にも繋がります。

この作業については、画像では紹介しきれませんので、動画での紹介になりますが、宜しければ合わせてご覧ください。

 

高速リサイクラーを使ったラインの空スプールへの回収と、他のリールへの糸巻きの手順(動画説明)

いかがでしょうか、たかだか数千円で買える糸巻き機の利便性とコスパの高さをを感じ取って頂けたら幸いなのですが。

動画後半のリールにラインを巻く作業は、すでに画像で紹介した内容と同じです。

注目は、前半部分のリールに巻かれたラインを空スプールへ回収する作業ですが、この作業は手で行うと、考えている以上に大変な思いをします。

高速リサイクラーを使うことで、面倒なリールラインの巻き替え作業は、驚くほど速くて簡単なので、むしろ楽しく行えます。

以下に、高速リサイクラーのメリットと製品紹介をまとめてみます。

 

高速リサイクラー(糸巻き機)を使うメリット

コンテンツをここまで読み進めて頂いた方には、内容はほぼご理解頂けたと思いますが、高速リサイクラーのメリットを簡単に箇条書きで纏めておこうと思います。

この製品では、製品の購入コストがかかるという点以外に、デメリットが見つかりませんので、ここでは、メリットだけの紹介となります。

ラインリサイクラーを使うメリット

  • 空スプールへラインの巻き取りが迅速・簡単に行える
  • リールへのラインの巻き替えが迅速・簡単・適切に行える
  • ラインを空スプールに移せば、塩抜きや保管が行いやすい
  • 天地返しでラインのリサイクルが可能
  • 中古ラインの保管や天地返しでコストの削減効果が大きい
  • 消耗品ではなく故障しない機器なので、いつまでも使える
  • 総合的にコスパ最強とも言える便利グッズ

ここでは紹介しきれませんでしたが、リサイクルという点では、劣化度合いが高いスプールの外周部分のラインと、劣化度合いの低いスプールの芯に近い部分のラインを入れ替えることも可能です。

機器そのものに初期投資は必要ですが、この製品は単なる便利アイテムというだけでなく、長い目で見れば結果的にラインコストの削減にも繋がり、一石二鳥とも三鳥ともいえる優良製品だと思います。

 

高速リサイクラーのラインナップとおすすめ製品

それでは最後に、高速リサイクラーのラインナップについて紹介しておきます。

なお、2021年4月に新しい『高速リサイクラー2.0オプション Wパワーズ超ロング』という製品の発売も予定されています。

こちらは高速リサイクラー2.0に12連結スプールと強力テンションに対応するオプションパーツが付属されるようですが、ニーズがあるのかは不明で、ここでの紹介は控えます。

 

【SPEC】第一精工公式サイトより)

  • サイズ(シャフト除く):215x95x90mm
  • 重量:460g (ロングシャフト使用時)
  • クランプ最大取付幅:43mm
  • ギア比:3.5:1
  • シャフトサイズ:φ8x40mm(ショート)、φ8x100mm(ロング)
  • スプール最大取付幅:75mm (ロングシャフト使用時)
  • 付属品:シャフト2本(ショート、ロング)、ナット(2個)、カラー(2個)、ドライバー、ビス(2本)
  • MADE IN JAPAN

上記で紹介してきた管理人も愛用している、高速リサイクラーシリーズの売れ筋商品というか、Amazonでも関連商品のベストセラーですね。

前述しましたが、重量感があって、機器マニアの喜びそうな外観は、どことなく高級感さえ漂わせます。

釣り道具屋でも、この製品を使ってラインを巻いている店は多く、素人でも手軽にお店で巻いてもらうのと同等の巻き上がりが期待できます。

次に紹介する少し安価なモデルもありますが、性能には大きな差がありますので、どうせ買うなら1,000円ほど多めに出して【高速リサイクラー2.0】を選択すれば、まず後悔することはありません。

 

【SPEC】第一精工公式サイトより)

  • サイズ(シャフト除く):204x86x74mm
  • 重量:400g(シャフト、ナット、カラー含む)
  • クランプ最大取付幅:35mm
  • スプール最大取付幅:80mm
  • ギア比:3.5:1
  • シャフト径:φ8mm
  • 付属品:シャフト、ナット、カラー、ビス
  • MADE IN JAPAN

高速リサイクラーの元祖とも言うべき製品です。

製品価格でのメリットはありますが、高速リサイクラー2.0と比べて、ボールベアリングの内蔵がないこと、クランプの取り付け幅が35mmと少し短いなどのデメリットが存在し、シッカリとテンションを掛けて巻くには、少しばかり華奢な感じも否めません。

PEラインの巻き替えや塩抜きを頻繁に行う方には、あまりお勧めできる製品とは言えないでしょう。

ただ、用手で巻くよりは断然手軽に行え、もちろん仕上がりも良いので、極端に使用頻度が少ない方はこちらの製品でも十分に満足できるのではないでしょうか。

 

【SPEC】第一精工公式サイトより)

  • 収納サイズ(付属品ドライバッグ収納時):260x240x150mm
  • クランプ最大取付幅:43mm
  • ギア比:4.08:1
  • 重量:665g(本体)、160g(塩抜き伸縮スプール)、195g(リール取り付けシート)
  • 実用最大ドラグ力:3kg(スプール径70mmにて計測)
  • シャフトサイズ:φ8x105mm(上部)、φ8x115mm(下部)
  • 塩抜き伸縮スプールの実用標準糸巻量:PE4号400m、PE5号350m、PE6号300m、PE8号200m相当(実用標準糸巻量とは、塩抜き伸縮スプールの伸縮機能をライントラブルがなく使用できる標準の糸巻量です。)
  • 付属品:多すぎるので省略します
  • 本体アッセンブリはMADE IN JAPANですが、付属品は一部を除きMADE IN CHINA

DSフル装備は非常に高価な製品になりますので、こちらを使用する方はかなりのヘビーユーザーと考えて良いでしょう。

ダブルスプールや、4ベアリングボールの内臓でギア比も5.5:1と素晴らしい仕上がり具合で、塩抜き伸縮スプールと脱水パックで使用後のPE塩抜き洗浄なども楽に行えるという特徴があります。

ただ、管理人はこの製品を使用したことがないので、本当に楽に行えるの?という点に疑問が残ります。

というのは、部品が多く使用方法も複雑化し、説明書も分かりにくいなどマイナスのレビューも多いようです。

コチラの製品は先に書いたヘビーユーザーさんの中でも、玄人好みの製品かなという感じで捉えています。

 

本記事作成時点では、高速リサイクラーのラインナップとしては、上記の3種類となりますが、実はリールにラインを巻き取る類似の機器は他にも数多く存在します。

ただ、それらを含めても、管理人としてはやはりメインで紹介した【高速リサイクラー2.0】が最もコストパフォーマンスに優れた、ユーザーの満足度の高い製品であろうと思うし、他のアングラーからの評価も同じであろうと思います。

ライン巻き替えの頻度が高い方には勿論、あまりラインのメンテナンスや巻き替えに消極的な方でも、一度高速リサイクラーを使い始めると、もう二度と手放せない便利グッズとなること間違いなしです。

初心者さんを含め、長く釣りを続けている方で、高速リサイクラーについてご存知ない方は、是非とも一度導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

その他のラインサイクラーやラインワインダーを色々とご検討される方は、こちらからどうぞ icon-arrow-circle-down 

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