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おすすめのタコエギ~釣れるエギの選び方と安いエギの使い方~

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釣れるタコエギの選び方と安いタコエギの使い方

2018年、2019年と2年続いたマダコの不調も、2020年~2022年はまずまずタコの当たり年と言えるような釣果が上がり、そして本年2023年も初夏の新子の時期へのカウントダウンを迎えています。

釣れる時期に釣れるターゲットを釣りに出るスタンスの管理人ですが、例年初夏の時期はタコ釣りに出掛ける機会が増えます。

昨年のシーズンインもタコエギのオクトパッシングに出掛けましたが、3時間でトータル7ヒット、5ゲットうち1リリースの結果なら、まずまず順調なシーズン開幕だったと言えるでしょうか。

実際に釣果サイトをのぞいても、昨年は気温の上昇が早かったこともあり、シーズン序盤からそれなりに新子の数釣りは盛り上がりを見せていました。

オクトパッシングといえばタコエギだけ用意すれば、手軽なライトタックルでも楽しめる近年大人気の釣りです。

この釣りの主役となるのはタコエギですが、近年は釣り具店に行けば専用コーナーに多種多様なタコエギが並び、いやはやどの商品を手にすれば良いのか、タコエギ選びにも一苦労するほどです。

管理人自身のタコ釣りではいつも使うメインのタコエギは決まっていますが、その他は幅広く様々な種類のタコエギを使ってきました。

ここでは、オクトパッシングを始めて間もない初心者さん向けを含めて、釣れるタコエギの選び方と、安いタコエギの使い方、そしておすすめのタコエギについて紹介します。

目次

おすすめのタコエギ~釣れるタコエギの選び方と安いタコエギの使い方~

釣れるタコエギの選び方と安いタコエギの使い方

オクトパッシングで使うタコエギ選びでは、大きく分けるとサイズ、形状、材質、装飾、カラー、そして価格が検討対象になります。

そしてもう一点、最も重視されるのは価格に見合った釣果が得られるのかという問題、すなわちコスパの良い釣れるタコエギは一体どの製品かという点です。

ただし、管理人個人としてはエギの種類による釣果の差は、正直それほど大きくはないだろうと感じています。

釣り場やポイントによって、あるいは使うリグやエギに加える装飾によって、またエサの抱き合わせなどによっても釣果は変わり、各々の条件や使い方によってコスパの高いタコエギというものも変わります。

すなわちタコエギそのものにコストを掛ける際、高いタコエギは釣れる、安いタコエギは釣れにくいという考えは不要だという事です。

ではタコエギの選び方において、何をもってコスパの高さを考えれば良いのかということになりますが、その最たるものはタコエギが根掛かりしやすいかどうかという点です。

タコエギのコスパの高さは根掛かりでのロストと価格のバランス

タコが釣れる釣り場は根掛かりし易いシモリだらけ
タコが釣れる釣り場は根掛かりし易いシモリだらけ

まず始めに、ターゲットとなるマダコは岩礁帯付近に潜んでおり、海底の敷石付近やガチャガチャとしたシモリを攻めるオクトパッシングでは、根掛かりによるタコエギのロストは避けられません。

マダコ1杯の釣果を出すために、複数のタコエギをロストするといったようなことも決して珍しいことではありません。

ただ、根掛かりのしやすいエギというのは確かにあって、ロストのリスクが高いものはやはり単純にコスパの悪さに繋がります。

タコエギの根掛かりといえば、タコエギ本体や岩礁の間に挟まるケースと、フックが岩や海藻などの障害物(ストラクチャー)に引っ掛かるケースがほとんどです。

また、シンカーの形状によっては、シンカー部分のみが岩の間に挟まってしまうということもあります。

いずれのケースにおいても、タコエギの形状が根掛かりを招く大きな要因となりますが、ここではタコエギの選び方の指標としてタコエギの特徴や性能だけでなく、根掛かりのし易さを含めて紹介していきます。

タコエギのサイズと形状

市販されているタコエギのサイズバリエーションには、2.5号、3号、3.5号、4号といった種類があり、数字が大きいほどタコエギのサイズが大きく、セットされているシンカー(オモリ)も重くなります。

もちろん、メーカーや製品によっては同じ号数でも、タコエギの長さや大きさ、セットされたシンカーの重さは変わります。

また、なかには同じ号数のタコエギでも、シンカーの重量違いの製品をラインナップしているものもあります。

タコエギはターゲットとなるタコのサイズに合わせて選びますが、基本は3.5号(長さ:14cm前後、重量:25g~45g)だと認識しておけば良いでしょう。

ただし、初夏の100g程度の新子のタコばかりの時期なら、2.5号や3号を選ぶ方が針掛かりも良く、釣果につながりやすいと言えます。

また、一般的にはタコエギサイズが小さい方が、根掛かりの頻度は少なくなるというメリットもあります。

なお、タコエギのサイズは、釣り場の水深によって底取りの感触が変わるので、水深が5m以上あるような釣り場であれば、やはり3.5号が良いでしょう。

更に潮の流れが速い釣り場でも、追加のシンカーを付けなければ、なるべく重量のあるエギが必要となるため、これまた3.5号が良いでしょう。

それゆえ、初心者の方であれば、あれこれ考える必要がなくて扱いやすい、3.5号のタコエギを選ぶのがおすすめです。

因みにタコエギの形状ですが、イカエギと同じように小魚やエビを模したものの場合、上からみるとひし形形状で「ほっそりタイプ」や「ふっくらタイプ」があります。

このエギの形状は沈降速度やアクション性能に関わる要因ですが、タコエギの場合は基本アクションが海底のズル引きなので、形状はあまり気にする必要はないでしょう。

タコエギにセットされたシンカー(オモリ)とタコエギの重さ

タコエギのシンカー(オモリ)のタイプ(形状)
タコエギのシンカー(オモリ)のタイプ(形状)

根掛かりのしやすさを考えた時に、シンカーの形状やセッティングが大きな要因となります。

タコエギにセットされたオモリは、主に写真のような2種類になりますが、どちらかといえば左の写真のようなダウンショットシンカーの方が根掛かりの頻度が少なくて済む傾向にあります。

その理由として、ダウンショットになっていることにより、着水後にタコエギが沈んでいく過程で、ルアーの部分よりもシンカーが先にボトムに着くことで着底をいち早く察知でき、ラインスラッグを回収しテンションを掛けられます。

また、タコエギはテール部分が少し浮き上がるサスペンド仕様に設定されていますが、エギ本体に装着されたシンカーで底を取るのに比べ、明らかに海底からフックまでの距離が遠ざかります。

タコエギ用の追加シンカーには、イカエギのようなチューニングシンカーや仮面シンカーは存在せず、ダウンショット専用のシンカーだけです。

その点考えても、オクトパッシングで底をズル引きする際には、いずれのシンカーが有用かということはお分かりいただけるでしょう。

ただし、タコエギの価格を比較した場合、ダウンショットシンカータイプの方が値段は高い設定となった製品が多いです。

もちろんシンカーの重量や取り付け位置、エギ自身の持つ浮力バランスによって根掛かりのリスクは変わりますので、あくまで目安として覚えておけば良いかと思います。

タコエギのシンカーの重さと総重量
タコエギのシンカーの重さと総重量

そしてシンカーの重さとタコエギの総重量について、こちらは個々のタコエギによって大きな差があります。

概ねダウンショットシンカーの方が重く、タコエギ本体に埋め込まれたシンカーの方が軽い傾向にあります。

そこにタコエギの本体重量と付加された装飾の重量が合わさり、タコエギのパッケージには総重量として表記されています。

なかには上記のようにシンカーのみの重量が別途、表記されている製品もあります。

シンカーの重さのみでは根掛かりのリスクは変わりませんが、シンカーの形状はオモリが挟まるケースの根掛かりの頻度に影響します。

ナス型オモリの方がホゴオモリよりも底取りが認識しやすい代わりに根掛かりしやすく、これまた一長一短だと認識しておきましょう。

タコエギのフック(掛け針)

タコエギのフック(掛け針)
タコエギのフック(掛け針)

次にタコエギに採用されているフックについて紹介しておきましょう。

もちろんフック(掛け針)の数や大きさ、角度、針に付いたカエシの存在が釣果の要因にもなれば、根掛かりの要因の一つにもなります。

大抵は3本から5本のカエシのないフックが採用されていますが、中には2本フックや6本フック、セットされたフックの数本だけにカエシがあるタコエギなどもあります。

フックの数はタコエギの特徴に合わせて作られており、多すぎず少なすぎずの製品であれば、使い勝手は変わらないと思います。

また、フックのサイズはタコエギのサイズに合わせてセットされているので、あまり小さいと問題ですが、標準的なものならこれも深く考える必要はないでしょう。

フックの角度は横広がりになっている程、タコは掛けやすいですが、逆に根掛かりはしやすくなり一長一短があります。

そして、針のカエシの存在ですが、タコ釣りの場合は、カエシがあるからといって極端にバラすリスクが低くなるということもなく、むしろ根掛かりした時に針が外れにくくなるデメリットの方が大きいと感じます。

一般的には、3本か4本のカエシのないフックが採用されているタコエギか、カエシがあっても外側のフックにはない製品を選べば良く、タコエギの購入時には深く考える必要はないでしょう。

タコエギの材質や完成度は価格に見合う

タコエギの価格と品質(完成度)
タコエギの価格と品質(完成度)

次にタコエギを購入する際、使われている材質や製品としての完成度には、値段による差があることを認識しておきましょう。

ハッキリ言うと、安いタコエギほど作りがイマイチだし、使っているうちに破損することも少なくありません。

例えばエギ本体に採用されているプラスチックの強度での割れやすさ、布が巻かれたものは材質による破れやすさや剥がれやすさ、フックの錆びる速さなど、安いものほど作りが雑になっています。

また、シンカーの重量も安いエギほど軽いものが採用されているケースが多いと言えるでしょう。

ただ、作りはイマイチでも普通に釣れるので、タコエギの劣化よりもロストの方が早ければ完成度の高いものを選んでも無意味です。

タコエギは根掛かりで失う頻度が高いので、根の深いポイントでは、釣行の度に使い回せるケースの方が稀だと考えておきましょう。

まだオクトパッシングに慣れていない釣り人なら、同じようなタイプの餌木を買うのであれば、品質よりも安さを取る方が賢い選択になるかもしれません。

ただし、後ほど紹介しますが、最低限の品質は保たれていないと、まともに使うことも出来ずに破損やロストする羽目になります。

タコエギの装飾はないよりもある方が良い

タコエギにはラインを結ぶアイの部分、エギを沈めるためのオモリ(シンカー)、タコの掛針(フック)が共通部分として付いています。

それ以外にも、タコは目立つものや音に引き寄せられられて捕食スイッチが入る習性があるので、タコエギには様々な装飾や機能が備えられています。

タコエギの装飾についても、写真で一例を挙げて紹介しておきましょう。

タコエギのカラーリング

タコエギのカラーリング・ラインナップ
タコエギのカラーリング・ラインナップ
出典:DUEL タコやん

どのようなルアーフィッシングでも、ルアーのカラーローテーションは重要な釣り方の工夫の一つです。

実はマダコは色盲なので、色の識別はできず、白黒の世界に生きています。

ただ、明るさの度合い(明度)は認識しているので濃い薄いの灰色は存在し、濃淡が強く輪郭がハッキリしている色に対する反応が良い傾向があります。

その結果として、タコが好きな色は高いアピール力を誇る「赤」や「白」、タコにとっては「真っ黒」と「真っ白」であり、これはタコ釣り師に浸透している事実です。

さらに、マダコには色覚の他に「紫外線」を見分ける能力があり、ケイムラが採用されているタコエギには、光り輝くアピール力があると考えて良いでしょう。

中間色であるオレンジ色をベースに、曇天でもアピール力の高い白や黄色、その他コントラストで模様が浮かび上がるカラーリングを色々と検討してみましょう。

釣り場や釣り環境に合わせ、自分なりの必釣パターンが掴めるようになれば、もうベテランさんの仲間入りと言えるかもしれません。

タコエギのハネ(ヒゲ)と脚(足)

タコエギの髭と脚
タコエギの髭と脚

魚やエビの擬似餌であるタコエギでは、エラに当たる部分に髭(ヒゲ)とか羽根(ハネ)と呼ばれる毛が取り付けられているものが多いです。

中にはプラスチックの羽が付いているものもあります。

このハネの役割は、エビの脚や魚のヒレのイミテーションであるのはもちろん、羽根の部分に泡をまとわせてアピールする働きがあります。

また、イカエギならば、沈下姿勢を安定させたり、アクション時のブレーキングの役割もありますが、タコエギの場合のハネは単に目立たせるために取り付けた装飾の一つだと認識しておけば良いでしょう。

また、同じようにエビタイプのタコエギでは、胸のアタリやお尻の部分にビニール製の脚(アシ)を模したものが付いている製品もあります。

この脚もハネと同じようにタコエギの動きには関係なく、エビの脚のイミテーションとして、タコエギを目立たせるための装飾だと認識しておけば良いでしょう。

フラッシングブレード

タコエギのフラッシングブレード
タコエギのフラッシングブレード

タコエギのフックの更に後ろには、フラッシングブレードと呼ばれる金属板が付いています。

このフラッシングブレードは、鋭い反射光を出すことでアピールしたり、また、水流を受けて動きフックとの接触で音を出してタコにアピールするなど、集タコ効果があります。

ただ、このブレードの存在は糸絡みを多くするというデメリットもあり、昼夜関係なく効果はあるものの、視界が悪いナイトフィッシング(夜釣り)では使わない方が良いかもしれません。

ラトル効果

ラトルはタコエギの見た目では分かりませんが、エギの内部が中空構造で中にビーズ玉が入っており、カラカラと音が鳴る仕様になっています。

ラトル音と呼ばれるものですが、ラトルによりタコエギの存在を強くアピールし、集タコ効果があると言われています。

ラトルはタコエギ以外のルアーにも採用されており、多くの魚やイカなどに対しても有用だと言われています。

タコは目立つものに引き寄せられる性質がありますが、ラトル音もまたその一つの手段と考えておいて良いでしょう。

ラバージグ、タコベイト、スカート

タコエギの装飾~ラバージグ、タコベイト、スカート~
タコエギの装飾~ラバージグ、タコベイト、スカート~

ラバージグやタコベイト、スカートはひらひらと舞う動きをすることから、周囲のタコを引き寄せる効果が高く、タコエギのカスタマイズに使われることが多いルアーです。

近年のタコエギでは、初めからラバージグやタコベイトが装着されているような製品があります。

仕掛けの絡みもブレードほどは発生せず、自分で取り付けるのも面倒でコストも上がるので、始めから装着されていればコスパが上げる要因と言えそうです。

その他、タコエギのカラーや模様、蛍光や蓄光効果の採用、オモリにも夜光シンカーを採用するなど、エギそれぞれに様々な工夫が施されています。

タコエギの装飾はデメリットよりもメリットの方が圧倒的に多く、釣り人さん自身がカスタマイズで効果を追加するほどです。

同じ価格で選ぶなら装飾がある方を選ぶことでコスパの高さに繋がると考えて良いでしょう。

ただし、すでに伝えましたが、フラッシングブレードやタコベイトの付加は、仕掛けが絡みやすくなるので、一長一短があることは認識しておきましょう。

ここで本記事のタイトルに戻りますが、『釣れるタコエギの選び方、安いタコエギの使い方』をサブタイトルとしています。

オクトパッシングも慣れてくると、タコエギにシンカーを足したり、タコベイトを巻いたり、色々とカスタマイズして使うようになります。

そうなれば、エギ本体に掛けるコストも変わるし、釣果の方も変わってくるので、単純にコスパの比較ができなくなります。

また、経験が増えればテクニックも上がり、当然長く同じエギを使って習熟している方が根掛かりによるロスト率も下がってきます。

そこで「釣れるタコエギの選び方」としては、購入したタコエギをそのまま使用することを前提として、初心者さんでも扱いやすいタコエギをおすすめ製品として紹介したいと思います。

そして「安いタコエギの使い方」としては、タコエギをカスタマイズ使うことを前提としたタコエギのおすすめ製品を紹介したいと思います。

いずれの方がコスパの高いタコエギになるかは、ユーザー次第となりますが、オクトパッシングの経験の有無に合わせて検討されてはいかがでしょうか。

タコエギの種類とおすすめのタコエギ

まず、カスタマイズせずそのまま使用しても釣れるタコエギは、評判の良い人気のタコエギそのものになります。

最近はイカエギのようなイイダコフックをオクトパッシングに使用するユーザーも増えていますが、ここではサイズの小さいイカエギは対象としていません。

タコエギの種類によっては重さ表記のみの製品もありますが、標準仕様となる3.5号程度の製品で、初心者にもお勧めできるタコエギは以下の製品です。

YO-ZURI(ヨーヅリ) の『タコやん』

YO-ZURI(ヨーヅリ) の『タコやん』

当サイトのタコ釣り記事でも、毎回のように登場しているYO-ZURI(ヨーヅリ) の『タコやん』ですが、管理人自身もメインのタコエギとして使用しいます。

タコやんの本体は、リアルなシュリンプ形状のヌリボディで、タコはイカの様に吸盤内にトゲが無いので、ヌリボディの方がひっつきやすいとされています。

年々ラインナップが増えるタコやんのカラーリングは20種類を超え、ハイアピール製品からローアピール製品まで全領域がカバーされています。

ダウンショットシンカーで根掛かりのリスクは低く、同サイズのタコエギと比較して、エギ重量があるため底取りの感触も掴みやすいです。

付加された装飾はエビの足を再現したゆらめくラバージグだけですが、水中姿勢やアクション時の動きも良く、釣れるタコエギとしては最もお勧めできる製品かと思います。

カラータイプによって、標準カラー以外にもケイムラボディや夜光、ブルー夜光、ダブルグロー、オーロラインナーシート内蔵タイプがあり、や、樹脂ラトルが封入されたタイプなどもあるので、釣り環境に合わせ色々なタイプを試してみるのも面白いです。

個人的な実績からはホログラム仕様の「ホロイセエビ(HIE)」がイチオシで、その他ではマット(艶消し)仕様の「マットホワイト(MW)」やベーシックカラーの「パールオレンジ(PO)」あたりがおすすめです。

HARIMITSU(ハリミツ) の『蛸墨族(たこすみぞく)』

HARIMITSU(ハリミツ) の『蛸墨族(たこすみぞく)』

HARIMITSU(ハリミツ) の『蛸墨族』は本体にシンカーが埋め込まれたタコエギです。

蛸墨族もタコやんに負けず劣らずの人気製品なので、カラーリングは20種類以上あって、同一サイズのラインナップとしては一番多い製品だと思います。

このタイプのタコエギは、追加のシンカーなしでは扱い辛いエギが多いですが、蛸墨族のボトムキャッチシンカーは底に当たる部分が丸型になっており、手元に伝わる感度も悪くありません。

ラトル内臓ボディとフラッシングブレードが標準装備で、カラーリング以外の集タコ効果も十分かと思います。

エギ本体のサイズは3.5号のみですが、重量は25gと35gの2種類用意されています。

海の荒れ具合や潮の流れに対しては少し弱く感じるので、初心者向けとしては35gを選んだ方が圧倒的に扱いやすいと思います。

カラーリングはスタンダードなオレンジゴールドや、ホワイトグローあたりがおすすめです。

Megabass(メガバス)の『TACO-LE(タコーレ)』

Megabass(メガバス)の『TACO-LE(タコーレ)』

次に面白ルアーとして、Megabass(メガバス)の『TACO-LE(タコーレ)』の紹介です。

コチラはメーカーが熱く語っているので、その内容をそのまま掲載しようと思いますが、管理人自身の使用感だけで良ければ読み飛ばして下さい。

 新感覚、タコのハイブリッドゲーム。 近年、全国的な盛り上がりを見せるタコゲーム。 メガバスのルアーテクノロジーをフィードバック、タコ釣り師の要望を徹底的に盛り込んで完成したTACO-LE(タコーレ)。 ヘッド&テールの浮力調整により、ボトムのずる引きの際にも常時フックが底を離れ、フックの根掛かりを防ぎます。 また、エビの逃げ腰を模した独自のテールバンパーがオモリ部の岩やスリット等へのスタックを防ぎつつ、ボトムの種類や形状を敏感に感じ取るセンサーとなってアングラーの手元へと伝えます。

 フックは、大型のバーブレスフック2本と小型のアウトバーブカンナ4本の組み合わせによるツインホールドフックを搭載。 ボトムにへばりつくタコを強制的に引き剥がす強度を確保しつつ、ファイト中やランディング時のバラシを徹底軽減させた、驚異のキャッチ率を誇るオリジナルフックシステムです。

 ボディ上部にはΦ4.5mm×37mmの発光体ホルダーを設けており、発光体を装着することによりタコへのアピール追加が可能です。 さらにボディ上部はフラット形状、ルアーだけでは食い渋るような場合は、ヘッドにエサを載せて輪ゴムで巻き止めればフローティングテンヤとして使用することも可能です。 ボディ下部には水流によるナチュラルな誘いを生み出すスカートを標準装備。 スカートアームの先と腹部の2か所にはおまかせアイを設置、ブレードやティンセルなど、アングラーの好みでタコへのアピールパーツを追加していくことができます。 わがままなタコ釣り師の要求を最大限にかなえる、究極のタコルアーをフィールドで体感してください。

Megabassより
おもちゃのようなTACO-LE(タコーレ)
おもちゃのようなTACO-LE(タコーレ)

初めてタコーレを購入した際には、製品レビューなどもほとんどなく、正直使える代物なのかどうかも疑っていました。

色々なタコエギを試している一環として使用してみようと思っただけです。

使い始めの印象としては、デカくて抵抗が大きいので、キャスティングもアクションも使い辛く、ヤッパリ失敗かという感じでした。

ただ、これが予想を裏切り、かなり渋かった日で苦戦している中、意外にも複数釣れたので、個人的な評価は高まりました。

タコーレにはブレードを始め、フラッシャーやラバー、ティンセルなどの付属品が別売り(各々定価で400円)されていますが、正直何もなしで釣れるエギとして使えると思います。

上の左下の写真や先の説明にもありますが、ボディ上部には37mmのケミホタルがセットできる溝がある点と、またフラットなのでいざという時にエサを背負わせることができるという点は、いずれも使い途があります。

シンカーは本体の腹部分に直接ナス型オモリがセットされており、引いて来ると尻尾の部分が岩に当たるのが正常パターンなので、尻尾の先が折れることがあります(上の写真では、尻尾が折れても問題なく釣れた時の写真になっていますが)。

根掛かりについては決して少ないとは言えませんが、本体が挟まるのではなく、意外とフックによる根掛かりが多いので、なんやかんやいってラインが切断されずに根掛かりが外れるケースが多いので、ロスト率は低い方だと思います。

試しに使ってみようと思われる方には、99mm(70g)サイズではなく、80mm(40g)サイズを選択することをお勧めします。

One Knock(ワンナック)の『デビルエイトクロー』

One Knock(ワンナック)の『デビルエイトクロー』

近年、釣れると話題の製品に、One Knock(ワンナック)『デビルエイトクロー』があり、2015年の登場以来、その圧倒的な釣果からタコ釣りの定番ルアーとして定着しました。

写真で分かるように、通常のタコエギとは一線を画すものがあります。

まず、アーム形状の両端シンカーが、ルアーが岩の間に挟まるケースの根掛かりを減らしつつ、ズル引きの際の安定性向上にも寄与します。

デビルフックと名付けられた掛け針は、かなり内側に曲げられた“ネムリ形状で、タコがエギに乗った際に針先に触れずに違和感を与えにくいという特長があります。

また、リアルなエビを模したデビルクローと呼ばれるワームは、爪部分にエアーポケットが設けられ、ハサミを振り上げ左右に振る威嚇のポーズがリアルに再現されます。

その他、後部にはブレードを搭載しており、波動とフラッシングでもタコにアピールする仕様となっています。

管理人自身の使用実績は少ないですが、かなり渋い日に一応の釣果は上がった経験があり、今後もう少し使い込みたいルアーです。

デビルエイトクローは、別売りのワーム『デビルクロー』が結構売れており、かなり高い評価を得ています。

それだけ根掛かりせずに使い回せるということかと思いますが、それだけ保てば初期投資のコストも回収でき、納得のコスパになるのかもしれません。

タコエギの選び方として、ここまで、タコエギのフォルムが全く異なるものを紹介してきました。

以下には上記と同様のフォルムながら、タコエギの完成度や装飾を考えると、コスパは悪くないタコエギをいくつか紹介しておきます。

売れ筋製品のゾロ品に近いものがあり、価格は安いのですがオリジナルに比べると当然仕上がりは劣ります。

ただ何度も繰り返しますが、タコエギは根掛かりでロストするのが宿命なので、少しでも安いエギをとの考えであれば、使ってみる価値は十分あると思います。

PRIAL(プライアル)の『OCTOPUS JIG(オクトパスジグ)』

まず、ダウンショットシンカー型のタコエギから紹介ます。

以下は、PRIAL(プライアル)の『OCTOPUS JIG(オクトパスジグ)』です。

PRIAL(プライアル)の『OCTOPUS JIG(オクトパスジグ)』

『OCTOPUS JIG(オクトパスジグ)』はフォルム、シンカー、フックがかなりタコやんに近い製品となっています。

プラスチックの材質や完成度はタコやんに及びませんが、ヘッド部分に派手なスカート、フック部には小さなブレードが付いています。

それでいて、実売価格がタコやんの半額~2/3程度となっているので、コスパの良いタコエギだと言えるでしょう。

2.5号と3号の2種類のラインナップしかありませんが、3号でもダウンショットシンカーが23g、タコエギ重量が38gあるので、普通にそのまま使えます。

水中姿勢が水平に近く底から6cmほどのテールリフトとなりますが、タコやん好きの方なら使ってみる価値はあると思います。

なお、店頭では時折掘り出し物として、以下のようなノンブランドやそれに近い製品も置いてありますが、気を付けて下さい。

安いからといって飛びつくと、釣果はおろか、速攻で根掛かりしてエギを失う事もあります。

安くても全く使えないタコエギもある
安くても全く使えないタコエギもある

左はAZZURROの『蛸電』、右は無印の『タコJIG』と言う製品で、300円~400円位で購入したタコエギです。

いずれも総重量40gオーバーのダウンショットシンカーで使いやすいと思いきや、本体の浮力が足りず、シンカーが立ち上がらず寝てしまい、それに引っ張られて本体も海底に寝てしまうという最悪のタコエギでした。

たまたま外れに当たった可能性もありますので、一概にこの製品がダメという訳ではありませんが、色々と使っていると、こういう製品を手にすることもあり、安いからと言って、必ずしもおすすめではないという良い例です。

マルシン漁具の『Let’s Ride (レッツライド)』

マルシン漁具は、船タコから波止タコまで、タコ釣り用品と言えばマルシン漁具と言えるほど、豊富な製品を扱っています。

タコエギだけで5シリーズ以上、タコジグや船型ジグ、タコベイト、スッテ、タコ掛け、シンカー、ワーム、掛け針など、非常に豊富なラインナップが取り揃えられています。

マルシン漁具の『Let’s Ride (レッツライド)』
マルシン漁具の『Let’s Ride (レッツライド)』
出典:マルシン漁具

マルシン漁具のタコエギは、低価格に設定されているものばかりですが、『Let’s Ride (レッツライド)』もその一つです。

リアルヘッドの装着でカラフルな見た目となっており、タコが好む甲殻類の軋みを演出するラトル内臓で、音と振動でもアピールする仕様となっています。

3.5号で35gあるのでそのまま使用でき、シンカー形状の底部分が幅広フラットとなっていることで、安定した着底と水中姿勢の保持も好感が持てます。

3本針ですが、センターにのみカエシが入っているのも良いでしょう。

蛸墨族が好みの方なら、半額~2/3程度で購入できる『Let’s Ride (レッツライド)』も選択候補に入れてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、この『Let’s Ride (レッツライド)』に非常に似た製品に『オクトパスキャッチ』という製品があります。

『オクトパスキャッチ』のラインアップ
『オクトパスキャッチ』のラインアップ

リアルヘッド、シンカー、フック、仕様もほぼ一緒なのでOEM製品だろうと思いますが、ただ店頭では見かけたことがありません。

ECサイトでのみの取り扱いかもしれませんが、5個セットで割安なので、『Let’s Ride (レッツライド)』よりも割安なら、コチラの方が良いのかもしれません。

それでは、最後に購入したタコエギそのままでは釣るのが難しいながらも、激安をうまく活かして使い途のあるタコエギを紹介します。

もちろんそのまま使っても釣れないことはありませんが、基本的にはダウンショットシンカーを足したリグにする使い方をする方が良い製品です。

これに合わせて、エサをセットしたり、タコエギにタコベイトを巻いてアレンジしたり、仕掛けの工夫でタコが釣れる方法を紹介します。

以下、紹介する激安のタコエギは2種類です。

マルシン漁具の『オクトパスタップ』

マルシン漁具の『オクトパスタップ』は、オカッパリである程度オクトパッシングをしてきたアングラーであれば、誰もが一度は使ったことがあるであろう激安のタコエギの代表です。

『オクトパスタップ』の基本4色
『オクトパスタップ』の基本4色

オクトパスタップは3.5号で全長は約145mmと標準的ですが、重量が約25gと非常に軽い仕様となっています。

更にテール部分の浮力が強いこともあり、かなりヘッドが下がる姿勢になるとともに、潮が流れていると底取りの間隔が掴みにくく流されやすいというデメリットがあります。

静かな海であれば、そのままでも使えるのですが、ヒゲ(ハネ)以外に装飾もなく、基本的にはタコエギに工夫を加えて使う方が釣果に繋がるタコエギです。

税込みで200円~300円程度と、とにかく安いエギというのが魅力で、その分リグにコストを掛けることが出来ます。

なお、オクトパスタップを元に、三方サルカンとホゴオモリが始めからセットされた『ダンシング八ちゃん』という製品もあります。

個々に釣具を買うのが面倒なら、三方サルカンとホゴオモリで約100円のコストになるので、このアタリも念頭に置いて『はじめからダンシング八ちゃん』を用意するのも選択肢の一つです。

なお、このタコエギにおすすめのタコエギのカスタマイズの方法については、次項で合わせて紹介します。

【耳寄り情報】

記事更新現在(2022年7月)、Amazonでは送料込みでオクトパスタップが200円以下(ダンシング八ちゃんでも300円以下)で出ており、消費税を考えれば釣具店よりも安いので、まとめ買いしておくのがお勧めです。

この製品のAmazonでの取り扱いは、以前は送料が必要でしたが、数か月前から送料無料が続いており、このまま続けばありがたいのですが・・・

2022年後半からの物価上昇で、オクトパスタップを安売りするケースも少なくなりました。見つけたらまとめ買いするのが吉ですね。

マルシン X-TENSIONの『BIG GAME Ⅱ(ビッグゲームⅡ)』

釣具店によっては、メーカー不明のノンブランド製品のタコエギが販売されているケースがあります。

以下はX-TENSIONという良く分からない印字しかない『BIG GAME Ⅱ(ビッグゲームⅡ)』というタコエギですが、一応マルシン漁具の関係製品です。

『ビッグゲームⅡ』のラインナップの一部
『ビッグゲームⅡ』のラインナップの一部

写真のビッグゲームⅡは4種類ですが、実際は8種類のカラーラインナップがあります。

このエギは店頭特価で税込み200円以下で購入しましたが、実売価格300円未満のオクトパスタップといい勝負かと思います。

サイズも重さもほぼオクトパスタップと同じですが、エギに巻いた布の品質はオクトパスタップの方が少し上に感じます。

その代りにというわけではありませんが、ビッグゲームⅡにはフックの部分に、タコベイトがセットされています。

残念ながら、ビッグゲームⅡについては、記事作成時点でECサイトで店頭価格と同等レベルの販売はないようですが、一応以下にリンクを付けておきます。

オクトパスタップやビッグゲームⅡのような激安のタコエギは、店頭でよく特価製品として見かけるので、見かけた時にまとめ買いしておくのが得策です。

いずれにしても安いのは大きな魅力ですが、前述のようにタコエギをこのまま使用しても、釣果に繋げるのは少し難しいです。

ここでは、このタコエギを使って、誰でもマダコが釣れる使い方について紹介しておきます。

安いタコエギをうまく使って釣果を上げる!

タコエギに追加シンカー(オモリ)
タコエギに追加シンカー(オモリ)

まずは、シンカーの追加ですが、だいたい軽くて4号(16g)、潮が速ければ8号(32g)程度のナス型オモリやホゴオモリを使います。

一つだけ用意するなら6号で良いと思います。

写真のようにスナップ付き三方サルカン(トリプルサルカン)を使えば、オモリ交換も楽に行えます。

ただし、どのようなケースで根掛かりしても、リグすべて持っていかれるというデメリットがあります。

タコエギのアイにライン(リールラインより強度が弱いライン)で結んだオモリをセットする方法だと、シンカーだけの根掛かりでタコエギは無事に回収できるケースが多くなります。

そして次に、タコを確実に釣るための工夫ですが、それは、タコエギにタコが好むエサを背負わせて釣るハイブリッド釣法です。

ルアーだけではどうしても釣れないという方は、是非とも一度試してみて下さい。

タコエギにエサの鶏皮をセット
タコエギにエサの鶏皮をセット

上図はビッグゲームⅡの背中部分に、鶏皮を背負わせ、銅線で巻いたものです(PEラインや輪ゴム止めでもOKです)。

鶏皮や豚の脂身、魚の切り身などはタコが好むエサの一種で、タコエギにエサを付けておくことで、エギを抱いた時の吸盤の吸い付き度合いが断然変わります。

もともと警戒心の薄い無頓着なタコですが、さすがに渋い時には違和感を感じるとエギを放してしまいます。

エサを巻くことで、一度張り付いたタコは、ほぼエギを放さなくなるので、タコが居さえすれば比較的簡単に釣ることが出来ます。

エサがあると張り付きが違うマダコ
エサがあると張り付きが違うマダコ

写真ではタコが引き上げられた後でも、まだエサの部分に張り付いたままですね。

なお、いずれも写真もここまでに紹介した格安のエギを使用した実釣ですが、エギの頭の部分へシンカーを足しているのが分かります。

先に紹介したように、左は三方サルカンを使ってナス型オモリをセット、右はラインで5cm弱とってオモリを結んでいるケースです。

この手の20g台のタコエギで、特にシンカー埋め込みタイプのエギは、追加のシンカーを使う方が圧倒的に釣果につながりやすくなります。

なお、上記の釣れている写真の日の釣果は、3時間で6ヒット5ゲットで、エギのロストはゼロという結果でした。

安いタコエギでも、使い方次第では問題なく釣れるし、うまくいけばタコエギのロストも防げるということが分かる良い例となりました。

以下の釣行記録に詳しく記載しているので、ご興味のある方はご覧下さい。

その他、、エサではありませんが、タコベイトをセットして集タコ効果を上げる方法も紹介しています。

以上、おすすめのタコエギを含めた、釣れるタコエギの選び方や、安いタコエギの使い方についての紹介を終わります。

初心者さんならなるべく扱いやすく、根掛かりの少ないタコエギ(タコやんやデビルエイトクロー)から使ってみては、いかがでしょうか。

それでダメなら少し面倒ですが、エサを背負わせてみて、まずはタコ釣りのコツを掴んでみるのも良いでしょう。

ただし、タコは当たり年と外れ年があるので、ダメな年にはボウズをくらっても不思議ではないので、根気よく頑張りましょう!

タコ釣りの関連記事です!

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