釣りのネタ帳では、これまで、穴釣りを楽しむためのハウトゥ(How to)に関する記事をいくつか紹介してきました。
その中で一番反響が大きかったのは、『根掛かり対策』に関する記事であり、日々たくさんの方にご愛読頂いております。
2016年7月現在、検索エンジンの『穴釣り』検索で、トップに挙がってくるまでになりましたので、ご興味のある方は是非一度ご覧下さい。
そして、アクセスの多さから分かるように、穴釣りを行う上での最大の悩みは皆さん同じで、【根掛かり】だと言うことでしょう!!
穴釣りは、カサゴやメバル、アイナメなどのロックフィッシュ(根魚)の釣りが楽しめる反面、非常に根掛かりが多い釣りであり、釣り場の状況によっては、終日これに苦しめられるケースも珍しくありません。
仕掛けやテクニックで最大限回避することを意識し、それでもなお、多くの仕掛けを失う方もいることでしょう。
そんな方のために、ここでは安価なコストで、釣行前に穴釣りに使う針を量産しておく方法をご紹介します。
穴釣りで使う釣り針を量産する方法
仕掛けのロスト、特に穴釣りにおいては根掛かりで針を切ってしまうケースが一番多いと思います。
次に、対象となるロックフィッシュの中でも、ガシラ(カサゴ)については、エサを丸呑みする習性がありますので、針を外すのが難しいケースだと、針を外すことなく、ハリスから切り落としてしまうケースがあると思います。
あるいは、フグやベラなどのエサ取りでハリスが傷んでしまい、針を交換するのを余儀なくされるケースなどもあるでしょう。
このように、穴釣りをする上では、針はいくら用意していても、足りなくなることはあっても、余って邪魔になることはありません。
穴釣りで使う針は、ハリスの強度や太さ、針の大きさや形に、それほど拘る必要はありません。
チヌ針でいえば2号か3号(カサゴ針で10号~12号)程度、ハリスは1.5号か2号の程度で、安価な糸付き針を用意すれば良いでしょう。
穴の奥まで転がす釣りをする方なら、ハリスは擦れに強いフロロカーボンを使っておきたいところです。
ただ、安価な糸付き針と言っても、次から次に交換を余儀なくされては、コストは膨らむばかりです。
そして、切れる度に現場で針を結んでいては、手間が掛かるばかりでなく、折角の時合も逃しかねません。
そこで、この安価な糸付き針を使って、釣行前に予め交換用の針をたくさん結んで用意しておく手順について紹介します。
穴釣りの交換用の針を量産するために用意するもの
穴釣り用の交換針を量産するのに特別なものは必要なく、いつも使うような汎用の釣り道具で結構です。
以下には、管理人がよく使用してるものを、一例として示しておきます。
【糸付き針】
カサゴ用とチヌ用の糸付き針
後に説明しますが、ハリスの長さを使い分けるのであれば、2種類の糸付き針を用意しておけば良いと思います。
ここでは、45cmと65cmの2種類を用意しましたが、どちらか一つに絞るのであれば、65cmのハリス付を用意しましょう。
針の種類は、普段自分が気にいって使用しているもので結構です。
【バラ針】
チヌ、活けエビ、ネムリの3種類のバラ針
バラ針は出来れば、複数の種類を準備しましょう。
もちろんターゲットに合わせて用意すれば結構です。
管理人がお勧めする組み合わせは、汎用性の高いチヌ針か丸セイゴ、軸が太めの根魚用の針(ネムリ針など)、軸が細めのメバル針など、いくつかの種類を用意しておけば、釣り場の状況に応じた使い分けが可能です。
特に穴釣りをするのであれば、根が深い場所での使用も考慮し、ネムリ針は用意しておきたいところです。
ネムリ針についてはコチラ
【針結び器】
DAIWA 速攻 針結び器
普段釣り針を手で結ぶ方は不要ですが、短い時間で簡単に多くの針を結ぼうと思えば、針結び器を使用することをお勧めします。
針結び器は、汎用的に使える釣り道具ですので、ここで浮かしたコストで導入を検討されてはいかがでしょうか。
つい先日、針結び器の有用性について記事にしたものがありますので、宜しければコチラの記事をどうぞ
【ハサミ】
100均の裁縫ハサミ
端糸を切り落とすだけなので、どのようなものでも結構です。
ここではダイソーで買った100円のハサミを使います。
穴釣りの交換用の針を量産する手順
それでは、穴釣り針を量産する手順を紹介しますが、写真で示す必要なのある内容はほとんどありませんので、手順だけ示します。
- 糸付き針を1本取り出す
- 針が付いている反対側へ、バラ針を結ぶ
- ハリスの中間地点でカットする
- この時点でハリス付の針が2本できる
- この2本それぞれに対して、先と同様の手順で、針が付いている反対側へ、バラ針を結ぶ
- ハリスの中間地点でカットする
- この時点でハリス付の針が4本できる
バラ針の両端に針が結ばれた状態
穴釣り用の針については、ハリスはかなり短いもので問題ありません。
ポイントは、糸付き針のハリスを余らせずに有効利用することで、コストの削減に繋げるという点です。
管理人が紹介した方法は、1本の糸付き針と3本のバラ針から、4本の穴釣り用の針を作るということです。
出来上がった穴釣り用の針は、以下のようになります。
2本の糸付き針から8本の穴釣り針を量産
45cmの糸付き針と、65cmの糸付き針から量産したものは、当然それぞれのハリスの長さが異なります。
出来るだけハリスのロスをなくして結んだ場合、45cmの場合は7cm~8cm程度、65cmの場合は12cm~13cmになります。
7cm~8cmのハリスだと、仕掛けを作る際に結ぶのが少々難しくなりますが、より短いハリスを用いて穴釣りをされる方は、これでも十分でしょう。
ただ、大は小を兼ねるという訳ではありませんが、もしどちらか1種類のハリス付の針を用いる場合は、65cmのハリス付を使用しましょう。
そうすることで、出来上がった針の使用用途の汎用性が高まります。
穴釣り用の針を量産する実演動画
ここで、紹介した方法について、実演動画を制作しましたので、より細かな手順を確認される方は、動画も合わせてご覧頂ければ幸いです。
いかがでしょうか、ここで紹介した記事や動画は、あなたの釣りライフにお役に立ちそうでしょうか。
冒頭に書いたように、穴釣りは根掛かりとの戦いでもあります。
何度も根掛かりが続き、仕掛けのロストが続くと、心が折れそうになる時もありますが、せめて労力を押さえ、コストを抑えた上で、釣って楽しい、食べて美味しいロックフィッシュの穴釣りライフを楽しみましょう!!
コチラで紹介した針結び器はコチラ
上記で紹介しました、管理人が現在使用している針結び器です。
ピストル型で握りやすく、小さなポケットにも入る大きさですので、釣行の際は肌身離さず身に付けています。
Daiwaブランドなので性能に問題がないのは勿論、薄くて軽いのは嬉しいです。
【仕様 / 規格】
- 厚さ:約26mm
- 重量:約70g(電池別)
- 電源:単4形乾電池×2本(別売)
- 巻き付け可能本数:約500本(1回で5巻の場合)
- 適合糸:ナイロン/フロロ0.1~6号
以下の関連記事にも、穴釣りに関する紹介記事がたくさんありますので、是非ともご覧下さい。
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