どうもガチろっくんです。
今回は先日の忠岡木材コンビナートの中波止でのダブルヘッダーの第2戦目をお届けします。
初戦はタコエギ仕掛けを使ったタコ釣り(オクトパッシング)でしたが、新子シーズン終盤ながら夕方の2時間で何とか3杯のタコの釣果を得ました。
第1戦のタコ釣りの詳細はコチラ
そしてこの日はタコ釣りではボウズも覚悟していたので、陽が落ちてからアナゴでも釣って帰ろうと、半夜のブッコミ釣りの用意もして釣りに出掛けていました。
ところが夜釣りになっても想定外になかなか姿を見せないアナゴに対し、驚くほど活性が高かったのがガシラ(カサゴ)でした。
忠岡木材コンビナートの中波止でのアナゴとガシラのブッコミ釣り、果たしてその釣果やいかに・・・
忠岡木材コンビナートでタコエギのタコ釣り(オクトパッシング)
【釣 行】
2020年 8月 8日(土) 18:30~23:30
場所:忠岡木材コンビナートの中波止(貯木整理場)
天気:晴れ 強風
潮 :中潮
忠岡木材コンビナートの中波止は釣り人なし
タコとアナゴのダブルヘッダーという事で、当初は貝塚人工島の水路へ向かう予定だった。
ただ、行き掛けに前回釣行で訪れた忠岡木材コンビナートの中波止の様子を伺いに寄ると、釣り人が二人だけと閑散状態だった。
しかも小一時間ほど釣りを続けていると、先客も帰ってしまい・・・
忠岡木材コンビナートの中波止には管理人独りぼっちだ。
『いやいや、新子ながらも一応タコも釣れてまっせ。』
オカッパリの波止タコはシーズン終盤とはいえ、まだまだオクトパッシングを楽しむ人も多いはずだが、釣り人は人気の釣り場に集まり過ぎてるのね。
『これから夜釣りに突入するのに、誰もおらんと不安やなぁ・・・』
そう思っていたのだが、陽が落ちてから数人の釣り人がやって来たので、その不安は解消された。
チョイ投げでのブッコミ釣り仕掛けとエサ
先行してオクトパッシングをしていたが、18時位にタコエギをロストし、仕掛けを組み直すタイミングがあった。
時間的にはボチボチかなぁということで、日が暮れる前のこのタイミングでブッコミ仕掛けを用意することにした。
取りあえずスタートは市販の完成仕掛けを使うことにした。
9ftのエギングロッドにスピニングリールの2000番、道糸は4号のナイロンを巻いてある。
がまかつの天秤式の中通し仕掛け針12号に、潮がかなり速かったので15号の六角オモリをセットした。
そして、この日は釣りエサ店に寄って定番の青イソメは購入せず、エサは以下の2種類を持参した。
サンマとサバの切り身だ。
サンマはアナゴ釣りの定番だが、サバも匂いが強く実はアナゴ好みで、どちらが食いが良いかというのは一概には言えない。
ただ、サバはかなり身が厚いので大物狙いに適している半面、小型には食いが浅く針掛かりし難い。
後々分かることだが、この日はサバの持参が違った意味で功を奏すことになる。
ガシラ・ガシラでなかなか顔を出さないアナゴ
18時過ぎには第一投を入れたが、この時間帯はオクトパッシングをしながらだったので、チョイ投げの置き竿放置だ。
潮が速いので根掛かりしない位置へ放り込んでいることもあってか、ロッドに付けた鈴は沈黙を続けた。
18時半にタコ釣りを納竿し、チョイ投げで仕掛けを動かしながら本格的にポイントを探り始める。
間もなく竿先を叩く小気味よい明確なアタリ、上手くヒットさせ顔を出したのは・・・
ファーストヒットは15cmほどのガシラだった。
この釣り場でブッコミ釣りをするのは初めてだが、タコ釣りで根が相当に深いことは分かっていた。
ガチガチの岩場まで引っ張るってくると、ガシラは多いだろうと想定はしていた。
少し小さいが、取りあえずはキープだ。
いつもならスカリを入れているので、釣行後にお土産の取捨選択ができるが、今日は直接クーラー行きなので釣る度に判断が求められる。
引き続き探りを入れていると、少ししてまた同じようなアタリ。
今度は15cmに満たないガシラで、さすがにこれはリリースだ。
この時点で19時をまわっており、ほぼ陽も沈んでいるので、そろそろアナゴが顔を出してもおかしくないはずだ。
ただ、先ほども伝えたとおり、そもそもアナゴが釣れる釣り場なのかどうかも知らない。
間もなく釣り場は暗闇に包まれ、半信半疑の状態は続く。
根掛かりで仕掛けのリセットが必要となるが、食いの悪さを感じたので、ここで10号のオタフクオモリで負荷の軽い仕掛けにチェンジ。
蓄光チューブを入れ、ブラックライトで光らせて集魚効果に期待する。
これが功を奏したのか、すぐさま3匹目のヒット。
ただし、獲物は相変わらずのガシラだ。
サイズは18cm程度あるので、これはお持ち帰りする。
こうなるとガシラを数釣るしかないかと考えていた矢先、コンコンコンコンと軽く竿先を叩くアタリ!
これはアナゴの可能性大なので、竿先でラインを送り込んで緩めてやる。
これはアナゴに食い込ませるために有効な操作だが、すぐに再度ロッドにテンションが掛かった。
念の為もう一度送り込んでやり、3度ロットにテンションが掛かった瞬間にビシッ!とシッカリ合わせた。
ヒットした瞬間は少し重めで、引いてくる途中に軽くなるのはアナゴの典型的なパターンだ。
時間が掛かったが、ようやく釣れたアナゴは35cmクラスでサイズ的には少々物足りないものだった。
そうとは言え、やはり本命を仕留めたのはやはり嬉しい。
これでアナゴが釣れずに終わると、次回以降、忠岡の中波止ではアナゴは難しいという結論になってしまうということもある。
近年の管理人の釣行スタンスは、同じ釣り場に足繁く通うことがなく、毎回のように違う釣り場へ行く。
何度も同じ場所で同じ釣りをしないので、特に良く知らない釣り場での釣果の有無はその後の釣行に影響を及ぼす。
少し話が脱線したが、実はこのアナゴのヒットを足きりに、このあと怒涛とも言えるほどの展開を迎えることになる。
ガシラの良型ラッシュにアナゴの釣果も追加
オタフクオモリ10号を使った蓄光チューブの中通し仕掛けに変えて、明らかに食いが良くなった感じがした。
『軽い仕掛けが正解か・・・』
それならばと仕掛けを仕切り直し、1.75号のフロロ80cmの長ハリスに管付きウナギ針12号にチェンジした。
ブッコミ釣りとは言え、ロッドは1本でチョイ投げの探り釣りといったやり方なので、2種類を試せず思い切った仕掛けチェンジだ。
その答えはすぐに釣果として返ってきた。
25cmクラスのガシラを難なく仕留めた。
負荷を掛けない仕掛けというのは、やはり魚への警戒感を下げる効果を生む。
この日は強風が吹き、波もソコソコあったので、かなりロッドが振られるために仕掛けにテンションが掛かりやすい状況だったのかもしれない。
長ハリスの中通しで、ロッドテンションを緩めてやることで、ドーンッ!と一気の引き込みでアタリが出たパターンだった。
そして、アタリの大小はあれど、この後もガシラのラッシュが続く。
仕掛けだけの寄与ではなく、もちろん時合に突入したということもあったのかもしれない。
ガシラのサイズは20cm以下が続いたが、ただ15cm以下のリリースサイズは少ない。
夜釣りという事でサイズアップしていることと、エサが魚の切り身を使っているのがミニサイズを呼びにくいのかもしれない。
明確なアタリが出るものだけでなく、居食いも出てくるので、イージーモードに突入していた。
そうこうしているうちに、忘れていた本命も・・・
元気が良すぎるのと、夜でシャッタースピードが追いつかないのでブレブレだが、1匹目と同じ35cmクラスのアナゴだった。
あまりにもガシラの活性が高いので、いつの間にか『尺ガシラ来い!』と狙いが変わっていた。
時間はすでに21時をまわっており、本来のアナゴの時合は到来することがなかったが、2匹目をゲットしたことで1匹目がフロックではないということも証明された。
最近の管理人の傾向だと、『さあ、そろそろ終わるかな。』といったところだが、この日はそんな気にはなれなかった。
これは記憶だけではなく、記録にも残る展開になると期待させる何かがあった。
2匹目のアナゴがヒットしたことで、もう1匹アナゴが欲しいなぁと考える。
しかしながら、勝手な憶測でものを言えば、この日のガシラはアナゴがエサを見つけるのを許さないといった感じだ。
良型のガシラほどアタリが小さいのは良くある事だが、この日は食い込みが違うのでアタリの大小は関係なかった。
次なる獲物もヒット、しかもリールを巻く手応えも軽くはない。
今度も25cmクラスの良型のガシラだった。
『デカいな、これ。』
最近はガシラ狙いに出る機会も減り、チビガシラしか目にしてなかったので、このサイズでも納得のサイズだ。
すでに満潮で潮止まりの時間を迎えるが、テンションは高い状況が続く、
もう何が出て来ても驚けぬ展開だったが、次の1匹には更に驚かされる。
アタリは小さくコツコツ・・・
アナゴかなと思いラインを送り込んでやるが、緩んだラインは張ってこない。
潮止まりなのでオモリが流されることも無く、たぶんアタリだとは思うのだが・・・
ロッドで聞いてやるとゴツゴツは来ないが何となく掛かっているような気もするし、根掛かりのような気もする。
思い切って合わしてみたら根掛かりだった・・・と思って竿をしゃくっていたら寄って来始めた。
『ん?海藻?もしかしてタコ?』
正体が分からぬままリーリングしていたら、急に根に向かうかのように縦に走り出した。
『なんやコレ!魚やん!!』
ドラグは締めているが、グランドマックスFX1.75号の80cmを切る程のパワーはなく、無事に抜き上げることができた。
ド~ンッ!っといった感じで、28cmの良型のガシラだった。
ガシラは25cmを超えてくると体高が出てくるので、1cm増すごとに迫力も大きくなる。
このクラスのガシラの釣果を調べてみたら、2年前に番所の鼻で釣ったのが最後のようだ。
初戦のタコ釣りも含め、アナゴにガシラともう十分な釣果を得た。
ここで、『あと1匹アナゴが釣れたら終わろか。』という禁断の呪文を唱える。
ラストはアナゴで理想的な展開で納竿
禁断の呪文は諸刃の剣で、上手くいけば釣果は伸びることもあるが、下手をすればいつまでも終われないというリスクもある。
ズルズルと時間が過ぎてヘトヘトになって帰路に着くというケースは珍しくない。
いくら活性は高くアタリは多いと言っても、もちろん入れ食いという訳ではなく、連続でヒットする時もあれば、アタリが出るまでに15分ほど掛かることもあった。
案の定、なかなか終われない展開になるが、テンションは下がらなかった。
それは・・・
飽きない程度のペースで釣果が続き、15cm~20cm程度のガシラが面白いように釣れる。
リリースサイズも来るが、いつもより圧倒的にその比率は小さい。
いつもなら半分程度がリリース、今回は2割~3割程度(4匹に1匹)といったところだ。
時間帯は関係なくガシラはいつまで釣れるのか、そしてあと1匹のアナゴは何時になったら釣れるのか、期待と不安が入り乱れた状態の中、フィナーレの時はやって来た。
もうアタリではアナゴかガシラかも分からないようになっていたが、ヒットした獲物は始めはかなりの重量感を感じさせた。
ただ、途中でフット軽くなることもあり、ようやく終わったかと・・・
抜き上げると46cmの良型アナゴで、先ほどまでとは太さも一回り違った。
正直言えば、先ほどまでの30cm台のアナゴは細いので捌くのが大変で、食える身も少ない。
これくらいのサイズになってくると捌きやすくなり、食べ応えも出てくる。
因みに時計を見れば23時半、実に5時間もブッコミ続けたわけだが、これほど粘って気持ち良く終われることも少ないだろう。
禁断の呪文を唱えてから1時間、ガシラの釣果を増やしつつ、このアナゴ釣果で無事に納竿することが出来た、
本日の釣果とタックル
【お持ち帰り】
アナゴ:3本(46cmまで)
ガシラ:12匹(28cmまで)
【リリース】
ガシラ:5匹(15cm未満)
上記釣果はダブルヘッダー2戦目の釣果だけで、ダブルヘッダー初戦のマダコ釣果は載せていません。
アナゴをメインターゲットとした夜のブッコミ釣りでしたが、ガシラの釣果の方が際立つものになりました。
陽暮れ前後はスロースタートでしたが、長ハリスへ仕掛け交換した20時前頃から、潮の動きに関係なく、絶え間なく釣り続く展開となりました。
【本日のタックル】
- ロッド:ダイワ(DAIWA) エギングロッド エメラルダス 89MH・V
- リール:SHIMANO AERLEX 2000
- ライン:サンライン(SUNLINE) ナイロンライン クインスター 600m 4号 イエロー
- 呼び鈴:DAITOU(ダイトウブク) 鈴ホタルS-小
仕掛け1:スタート時は完成仕掛け
仕掛け2:好釣果が続いた自作仕掛け
- 蓄光チューブ:TOHO(東邦産業) ムラムラパイプ 超ケイムラ 夜光G
- オモリ:タクティクスエンジョイ お多福オモリ 10号
- サルカン:NTスイベル(N.T.SWIVEL) タル型サルカン クロ 12
- ハリス:クレハ(KUREHA) ハリス シーガー グランドマックスFX 60m 1.75号
- 釣り針:がまかつ(Gamakatsu) 管付うなぎあなご 12号 15本
上記のタックルのうちロッドは硬めのエギングロッドを使用、リールはもう販売終了の製品で、今で言えば人気のシマノ(SHIMANO) セドナ 2500と同等クラスのリールと考えてもらえば良いかと思います。
ロッドの先端部分に鈴をセットし、アタリが出た時に気付けるようにしていました(ケミホタルも合わせてセットできるタイプですが、ケミホタルは使用せず)。
ラインは4号のナイロンで、仕掛け1の場合は、完成仕掛けに道糸を結んでオモリをセットするだけです。
そして、爆釣したのは仕掛け2に変更してからですが、コチラは完全な自作仕掛けになります。
現時点ではブッコミ釣りの仕掛けや釣り方の紹介記事は作成していないので、上記の釣具を用いた仕掛け作りのフローを簡単に紹介しておきます。
ブッコミ仕掛けの作り方
- オタフクオモリを道糸に通す
- 蓄光チューブを3cm程度にカットして道糸に通す
- 道糸をサルカンに結ぶ
- 蓄光チューブをサルカンに差し込み結び目を保護
- ハリスを80cm程カットし、サルカンに結ぶ
- ハリスの先端に管付き針を結ぶ
結び方はすべてクリンチノットのインプルーブドでOKです。
ご存知ない方はコチラをどうぞ
夜釣りなので上記のような管付き針を使用する方が楽です(12号か13号がおすすめ)。
あとアタリが出にくく食いが悪ければ、蓄光チューブにブラックライトを当てて、集魚効果を高めるのもポイントです。
今回はアタリも食いも悪くなかったですが、蓄光チューブの効果はあったのかもしれません。
なお、いちいちライトで照らすのが面倒なので、仕掛けにケミホタルをセットするケースもありますが、仕掛けの負荷が上がるので食いが渋い時は蓄光チューブの方が良いと思います。
【追記】夜釣りで行うアナゴやカサゴのブッコミの仕掛けや釣り方について詳しく紹介する記事を作成しましたので、宜しければご覧ください。
今回は最近には珍しく、初戦のタコで2時間、2戦目のアナゴとガシラで5時間と、合計7時間にも及ぶ長丁場の釣りとなりました。
特にここで紹介したブッコミ釣りでは、潮も時間帯も問わずにポツポツと釣れ続ける展開となり、終わるタイミングがありませんでした。
良型ゲットのみならず、リリース含め20匹の釣果は久しぶりの大漁と言える結果です。
記事中でも書きましたが、この釣り場でのチョイ投げ(ブッコミ)経験はなかったのですが、これだけガシラが釣れるということは、人気の無さとは裏腹にかなり潜在能力が高い釣り場ですね。
基本的にはチヌとハネの釣り場というのが固定観念になっていて、もしかしたらあまり色々な釣りが試されてないのかもしれません。
管理人としても、いずれまた訪れることもあると思いますが、その時は夜釣りの選択も念頭に入れておこうと思います。
因みに、これからの時期なら、同じ忠岡コンビナートでも高場の方が良いかもしれませんね。
忠岡木材コンビナートの高場については、当サイトでも釣り場紹介の記事を用意していますので、この釣り場についてご興味のある方はコチラをどうぞ
【関連記事】
コメント