MENU

海釣りで使う【釣り糸】(道糸、ハリス)の種類と素材

当ページのリンクには広告が含まれています。
道糸(ライン)とハリス(リーダー)の種類と素材

これから海釣りを始める、あるいは釣りを始めたばかりの人であれば、始めから糸が巻かれた糸付きリールを入手し、使用するケースが多いでしょう。

また、釣りの仕掛けもあらかじめ釣り針にハリスが結ばれ長さが調整されたものや、あるいは既にサルカンやウキもセットされており、これにリールからの道糸を括り付けるだけで手軽に釣りが始められるような完成仕掛けを使っているかもしれません。

しかしながら、少しばかり釣りの経験を重ねると、これら出来合いの製品の性能に不満を持つようになります。

書籍やネットから情報を得て自分なりのタックルを準備し、自ら仕掛けを作るようになります。

また、リールにラインを巻き替える際、自分の釣りにあった適切な道糸を選ぶようになります。

そうでなければ、狙った獲物をゲットするのが難しいことに気付き始め、また、それが釣りの醍醐味であると言うことを理解するようになるからです。

どのような趣味でも同じでしょうが、釣りについても向上心は不可欠な要素ということです。

ただし、それなりのタックルを準備しようとすれば、どのような種類の釣りにおいてもそこそこのお金が掛かります。

だからこそ、自分の望むものをしっかりと把握したうえで、準備するように心掛ける必要があります。

ここでは、釣りの初心者から一歩前進するために、釣りで最も重要性の高い【釣り糸】について纏めてみます。

目次

海釣りで使う【釣り糸】(道糸、ハリス)の種類と素材

釣り糸(ライン)の種類と素材

管理人が日常的に使用しているエサ釣りに使用してる道糸とハリス、あるいはルアーフィッシングに使用しているラインとショックリーダーについて、手元にあったものをざっと並べてみました。

エサ釣りにおける道糸がルアーにおけるライン、ハリスがショックリーダー(リーダー)に該当し、呼び名が違うと考えておけば結構です。

他にも良く使用する製品はありますが、ここでは個々の製品について紹介する訳ではないので、あくまで一例として並べてみただけです。

ただこれだけ見ても、その素材は多種多様で、ここで紹介するものはほぼ網羅されています。

まずは基本となりますが、釣り糸の種類(ライン、ハリス)について、その違いを認識しておきましょう。

その後、それぞれに対応した釣り糸の素材に対する特徴と特性を理解し、自分が求める釣り糸について、明確にできるようにしましょう。

釣り糸の種類(ライン、ハリス)

釣り糸の事を昔はテグスと呼んでいました。

これは釣り糸が天蚕糸(てぐす:ヤママユガの近縁種のテグスサンの絹糸腺から取れる絹糸)などの天然繊維が使用されていた事に由来します。

近年、合成繊維が普及してからはナイロン、ポリエステル、ポリエチレンなどの合成繊維が一般的になったことから、最近ではテグスという言葉はあまり聞かなくなりました。

そしてこの合成繊維で作られた釣り糸は、釣り初心者の釣果をも飛躍的に伸ばす結果につながりました。

釣り糸は大きく分けると2種類に分かれます。

一つはライン(道糸)、もう一つはハリス(仕掛け糸)と呼ばれます。

先にお伝えしたように、ルアーをセットを結ぶショックリーダー(単にリーダーとも呼びます)は仕掛け糸にあたります。

道糸とは延べ竿の場合は釣り竿の先端からサルカン(スイベル)や錘までの部分、リールを使用している場合は、リールに巻いてある糸のことで、スイベルや錘までの部分で使う釣り糸の呼称です。

道糸はハリスに較べると、太くて強度が強いものを用いるのが一般的です。

ただし、後で記載しますが、一部の素材では細くても強度が高いものがあります。

それに対して、ハリスとはサルカンや錘から釣り針までの部分の釣り糸の名称です。

ただし、ラインとハリスを直結する場合もありますので、ほとんどの釣りにおいては、釣り針(あるいはルアー)に繋がっている糸と認識した方が良いかもしれません。

釣り糸は魚に警戒されない為に、また、付けエサを潮の流れに馴染ませる為に、可能な限り細いものを用いるのが望ましいです。

その他にもいくつか理由がありますが、この点については、コチラをご参考にどうぞ。

釣り糸は素材ごとに特性が異なり、目的に応じて使い分けることが釣果を伸ばす結果につながります。

ただし、ラインとハリスは使用目的が全く異なりますので、それぞれ適切なもの(素材)を選択する必要があります。

釣り糸(道糸、ハリス)の素材

釣り糸の素材としては、下記のようなものが主流となっています。

ライン(とハリスで素材が同じものも使われますが、活かされる特性は、それぞれの目的に応じて異なります。

またいくつかの素材については、ラインとハリスで固有のものが存在します。

道糸(ライン)の素材

ナイロン

東レ(TORAY) ナイロンライン 銀鱗 スーパーストロング ネオ 150m ゴールド

ナイロン樹脂を使用した釣り糸で、比重は1以上のものが多く、水に沈みます。

しなやかでリールのスプールに馴染みやすく、初心者さんにとっては最も使いやすいラインです。

同じ太さの釣り糸では、フロロカーボンラインより強度が高いのと価格が安いのが特徴で、釣り全般の基本ラインとして使用されています。

伸びがあるラインなので食い込みは良いですが、アタリが伝わりにくいという特徴があります。

PE(ポリエチレン)

DUEL PEライン HARDCORE X8 200m 0.8号

高密度ボリエチレン素材でできた撚り糸(組み糸)です。

ナイロンラインと比べて2倍以上の引っ張り強度と、細糸による非常に高い遠投性能を持ち、伸びない性質から魚のアタリが明確に伝わります。

価格が高いのが特徴でしたが、近年はずいぶんコストも下がり、入手しやすくなりました。

ただし、絡みやすい、コスレや瞬間的な衝撃に弱い、結びも難しいなど、デメリットも多くあります。

投げ釣りやルアーフィッシングによく使用されますが、上記の商品は、ルアーフィッシングで良く使用されている人気製品です。

フロロカーボン

ダイワ(DAIWA) フロロライン ギガフロン2 3号 150m

フロロカーボン製の糸はハリス(リーダー)として主流の素材ですが、道糸にはハリス用とは異なり上記の商品のようなソフトタイプを使用します。

比重が1以上あるので、風の抵抗を受ける投げ釣りや、道糸を沈めたい落とし込み釣りなどに使用されています。

また、ハリがあり根ズレに強いので、道糸そのものが根ズレを起こしやすい岩礁の釣りや波止際の釣り、穴釣りなどでの使用にもメリットがあります。

フローティングナイロン

ラインシステム ブラックシーブリーム 紀州釣リ サスペンド 150m 3号

比重を1近くにして、海面で長時間浮くように作られたナイロンラインで、フローとラインやサスペンドラインとも呼ばれています。

撥水加工されているため、吸水を防ぐと同時にUV吸収も防御され、長期間において劣化を防ぐ加工がなされています。

ウキ釣り全般で使用されますが、チヌの特にフカセ釣りで愛用する人が多く、上記の製品もチヌの紀州釣り向けのモデルです。

複合ライン

DUEL(デュエル) HARDCOR ハードコア 磯 150m 2.5号

ナイロンとフロロカーボンを複合させたハイブリッドラインです。

フロロカーボンを超える低伸度性と耐摩耗性、ナイロンを凌駕する耐久性を備えています。

遠投性能も高く、主としてルアーフィッシングや磯釣りなどで使用されますが、チョイ投げやサビキ釣りなどでも使いやすいでしょう。

コーティングPE

Rapala(ラパラ) ラピノヴァX マルチゲーム 200m 1.0号

PEラインですが、編み込みだけではなく、特殊コーティングが施された製品で、適度なハリをもたせています。

通常のPEラインに比べ、滑りが良いことから耐摩耗性に優れ、撥水力も向上しており、近年はこのタイプのPEが増えています。

ガイドの滑りが良いことから、飛距離が伸びるため、ルアーフィッシングで良く使われています。

ハリスの素材

ナイロン

ユニチカ(UNITIKA) グンター 50m 1.5号

ナイロン樹脂で作られた釣り糸で、比重は1以上のものが多く、水に沈みます。

同じ太さの釣り糸では、フロロカーボンラインより強くて価格が安いです。

伸びがあるラインなので食い込みは良いのですが、アタリがとりにくいという特徴があります。

ハリスで使用する際も万能な釣り糸として使え、フロロカーボン全盛の現在でも、根強い愛好者が多いです。

【フロロカーボン】

クレハ(KUREHA) シーガー グランドマックスFX 60m 1.5号 フロロカーボン最強ハリス

フロロカーボン製の糸は、ハリスとして主流の素材です。

比重が1.5以上あり、早く水に沈みます。

ナイロンより張りもあることから、擦れにも強いと言えます。

非常にラインナップが多く、結節強度、衝撃強度、耐摩耗性を高めたものが、次々に開発されています。

上記のGrandmax FXは最強ハリスと名高い製品で、最初の写真の中でも4種類のラインナップが記載されていますが、管理人はこれに頼りっきりです。

強度としなやかさを最高レベルで兼ね備えたフロロカーボンなので使い勝手が良く、大物をヒットさせた時でも安心感を持って対峙できます。

ポリエステル

ゴーセン(GOSEN) ハリス スーパーホンテロンGP

比重はナイロンと同等で、張りに関してはフロロカーボンより強いです。

その為、糸クセがなく絡みにくいという特徴があります。

ポリエステルの復元性により、糸の捻じれやもつれについても、引っ張れば解消できるというメリットがあります。

胴突き仕掛けでのモトスやハリスに好んで使う人が多いのですが、強度に関しては、他の素材のハリスと比べると弱いです。

PE(ポリエチレン)

シマノ(SHIMANO) PEライン パワープロ Z 150m 2.0号

ラインの項に書いたPEの特徴と同じですが、高密度ボリエチレン素材で、比重が1以下なので水中で浮きます。

撚り糸であることから、フグなどに噛み切られにくく、投げ釣り仕掛けのハリスとして使用することもあります。

以上、釣り糸の種類や素材に合わせた、代表的な商品の紹介も合わせて行いました。

ただし、釣り糸については、今回記事にした種類や素材だけでなく、特性、色、太さ及び強度、そして価格など多くの要素が関わってきます。

近年では様々な釣りの用途に応じて、魚種別のラインナップもかなり充実してきています。

ここでは、一般的な知識を身に付けるために各素材において製品の一例を挙げて紹介しましたが、紹介した製品はいずれも優れた製品ばかりですので、ラインやハリスをお探しの方は参考にして頂ければ幸いです。

なお、これ以外で上記の写真の中から、安価な製品ながらパフォーマンスに優れたおすすめ製品を4点だけピックアップしておきますので、ラインをお探しの方はコチラも是非ご検討下さい。

ナイロン道糸

カーボナイロン道糸

PEライン

フロロリーダー

以下の関連記事には今回紹介した種類や素材以外の要素についても纏めており、あなたのラインやハリス選びの一助になってくれるものと思いますので、是非ともご覧下さい。

関連記事です!

釣り糸の太さは、太いよりも細い方が有利!!

海釣りで使う【釣り糸】(ライン)の太さと強力及び強度

海釣りで使う【釣り糸】(道糸、ハリス)の特徴・特性

基本的な道糸を選択することから始めよう!!

ハリスに対する基本的な知識を深めよう!!

海釣りで釣れるの魚の視野と視力(動体視力)

海釣りで釣れる魚 色(色彩)に対する認識は?

シェアに感謝!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次