どうも、ガチろっくんです。
ここ最近、釣り用語【ボウズ】に関連する記事を4本続けて紹介してきました。
話の流れから、最終的に管理人としては【ボウズ】を避けるために、【穴釣り】をマスターすることをお勧めしました。
カサゴやアイナメ、メバル、場所によってはソイなどのロックフィッシュを、至ってシンプルに狙えるこの穴釣りという釣法は、海釣りにおいて最も簡単に釣果が得られる釣り方の一つだと言えます。
当サイトでは数多くの穴釣り釣行の記事を掲載していますが、この機会に【穴釣り】に対する管理人の知識と技術を簡単に纏めることにします。
初心者さんを始め、多くの方にこの魅力ある釣りを知ってもらえれば幸いです。
ロックフィッシュ(根魚)を狙い撃ちする【穴釣り】!!
ここでは、穴釣りの経験がない方でも分かり易いように、以下の点について簡潔に纏めたいと思います。
- 穴釣りという釣法
- 穴釣りのターゲット(対象魚)
- 穴釣りを楽しめる時期と時間帯
- 穴釣りの仕掛け
- 穴釣りができる釣り場(ポイント)
- 穴釣りで使うエサ
- 穴釣りの実践
- 穴釣り用ロッドとリール、仕掛けの紹介
【穴釣り】という釣法について
テトラポッドの隙間や、敷石の隙間、なかにはケーソンの継ぎ目など、釣り場には至るところに隙間が空いており、釣りの仕掛けを落としていけるような場所が存在します。
これら人工物の岩場の隙間を【穴】として称し、この穴に仕掛けを落とし入れ、その場に居ついている魚を狙うのが【穴釣り】という釣り方です。
縦積みで高さのあるテトラであれば穴の深さも数mに及びますが、敷石の穴などは逆に数十cmしかないような穴もあります。
この釣りの面白みの一つに、これらいずれの釣り場でもロックフィッシュは生息しており、釣果が期待できるという点があります。
穴釣りの主なターゲット(対象魚)はロックフィッシュ
ポイントが岩場であることから、釣れる対象魚の多くはロックフィッシュ(根魚)になります。
カサゴ(ガシラ)、アイナメ、メバルあたりが代表的なターゲットとなりますが、時にはアコウなどの高級魚も顔を見せます。
その他にもエサ取りを含めて、管理人がこれまで穴釣りで釣り上げた経験がある魚は、タケノコメバル、ソイ、アナハゼ、フグ、スズメダイ、カワハギ、ベラ、ハオコゼ、ゴンズイ、サンバソウ、カイズ、アナゴ、タカノハダイ、ギンポ、ハゼ、イワガニ、ワタリガニといった所でしょうか・・・
実は場所によっては、イセエビも穴釣りで釣れるのですが、これは専用の釣り方が必要で、残念ながら管理人は釣ったことがありません。
よく考えれば他にもいるかもしれませんが、ざっと思い出しただけでもこれだけバラエティ豊かな面々が釣れています。
穴釣りを楽しめる時期はオールシーズン 狙い目の時間帯は朝夕のマズメ時
穴釣り釣行でのメリットの一つになりますが、この釣りはシーズンを選ばず、年がら年中行うことができます。
海が荒れていたり、風が強い日でも、穴釣りであれば、場所を少し選べば十分釣りになるケースが多くあります。
そして他の釣りで釣果を出しにくい極寒期はロックフィッシュの本番とも言え、穴釣りでゲットできるロックフィッシュには冬場に大物が多いことも特徴です。
もちろん、朝夕のマズメ時が一番食いが立つ時間帯ですが、日中でも釣果が期待できるのがこの釣りの嬉しいところでもあります。
他の釣りをやっていて、どうにもこうにも食いが立たない時間帯に、穴釣りで釣果を得ておくと言うのも十分可能です。
穴釣りの仕掛け
これも穴釣りのメリットの一つになりますが、安価なタックルで十分な釣果を得られるのがこの釣りです。
ここでは管理人も使用している、誰でも取り扱えるような一般的な穴釣り仕掛けについて紹介します。

シンプルな穴釣り仕掛け
穴釣りのタックルについては、もう少し詳しく説明を加えておきましょう。
穴釣りで使うロッドとリール
ロッドは1.3m程度が最も使い易いでしょうが、足元だけを攻めるなら1m、大型テトラでテトラ間隔が広い場合や、外寄りの沈みテトラを狙うなら1.5m程度のものを使用します。
調子が柔らかいと魚を掛けた時に根に入られ易いので、やり取りの面白さは損なわれますが、少し硬めの竿を使用するほうが無難です。
また、リールは小型の両軸リールかベイトリールが使い易いです。
キャスティングが必要なく、足元を釣るこの釣りでは、道糸に3~4号のナイロンラインを30mも巻ければ十分であり、安価な小型のものを準備すれば良いでしょう。
もちろんスピニングリールを使用することも出来ますが、この場合でもリールが重いとロッドとのバランスが悪く、持ち疲れもしますので、同じく1000番以下の小型のものを使用しましょう。
穴釣りのタックルと仕掛け
仕掛け図を見て分かるように、タックル、仕掛けともに非常にシンプルです。
道糸の先に3~5号程度のオモリを取り付け、短くとったハリスに標準的なチヌ針2号や、カサゴ針10号程度のものをセットします。
安価なナイロン糸で十分ですが、根ズレに強いフロロカーボンを道糸に使うことも出来ます。
また、市販のブラクリ仕掛けなどを使う場合は、袋から出して括り付けるだけで仕掛けは出来上がります。
穴釣りが出来るポイント
一般的に穴釣りと言えばテトラポッド上で行うものを差すケースが多いのですが、ここではそのケースを中心に紹介します。
波止際の水深が最も浅く、波止から離れるほどに水深は深くなっていきます。
テトラポッドの先端付近は、上から見ただけでは分からない沈みテトラも存在します。
干潮で干上がってしまうような場所を除き、ある程度の水深があればロックフィッシュは存在します。
ただし、日中の釣りをベースに考えると、最も魚影が濃いのはやはり外穴に近い底付近になるでしょう。
テトラポッドの穴は無数に存在しますので、可能な限り底まで落とせるポイントを探り歩くのが釣り方のコツです。
穴釣りで使用するエサ
穴釣りに特別なエサは必要なく、汎用のもので十分です。
アオイソメや石ゴカイなどの虫エサが一般的ですが、オキアミなど他の釣りで用意したものがあれば、これを代用すれば良いでしょう。
ただし、この釣りでは生き餌が効果的ですので、穴釣りをメインに行うのなら、シラサエビやブツエビを用意したいところです。

穴釣りに効果的な活きエビ
メバルは小さめのエサを好み、縦に潜る習性のあるブツエビが良く使われます。
ただ、穴釣りではカサゴがメインターゲットとなり、ポイントを直撃する釣りになるので、目立ちや動きも効果を考えれば、大き目のシラサエビを使う方が効果的です。
その他にも、サンマやイカの切り身、いかなごやきびなご、そして現地で捕れるフナムシや貝類でも釣れ、逆に釣れないエサを探す方が大変です。
穴釣りの実践
最後に具体的に穴釣りの手順を、簡単に書いておきましょう。
1. 仕掛けを穴に落とし込んでいく。
2. オモリが底に着いたら、10cm~20cm程、巻き上げて静止する。
3. 付近にターゲットがいたら、ゴツゴツッと竿先にアタリが出る。
4. 向う合わせで良いが、あまり時間を掛けると、飲み込まれやすい。
5. ヒット後はあまり遊ばずに、一気に巻き上げる。
ターゲットがいる穴にうまく入れば、驚くほどあっさりと釣り上げることが出来るでしょう。
2.項の静止後に、アタリが無い場合は、少しづつ巻き上げて誘いをかけてみることが釣果を上げるコツです。
落として巻き上げてを3回ほど繰り返して、アタリが無いようであれば、次の穴に移りましょう。
穴釣りは基本的にはフットワークの釣りであると考えれば良いでしょう。
同じ穴に拘って続けても、特殊な手立てを打たなければ、決して釣果は伸びません。
次々に穴を探り歩いて、一つの穴で2桁近い釣果が出る【大当たりの穴】を見つけ出しましょう。
穴釣り用ロッドとリール、仕掛けの紹介
この釣りでは、初心者さんでも、ベテランさんでも、使うロッドやリール、仕掛けに大差はありません。
最後に、とりあえず最低限これだけあれば穴釣りができる、釣り竿とリール、仕掛けについて紹介しておきます。
【穴釣り用ロッド】
プロマリン(PRO MARINE) PG 極光テトラDX 130H
通常の穴釣りならコチラがお勧めで、オモリ負荷5-20号のH(ハード)タイプが無難でしょう。
内穴を攻めるだけでなく、ある程度の外穴でも攻められる標準的な長さのロッドです。
極光テトラDXシリーズは、穴釣りロッドの中で管理人が最もコストパフォーマンスが優れたロッドと評価しており、この製品について詳しく紹介した記事も用意していますので、穴釣りロッドの検討をされている方は、是非ともご覧下さい。
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【極めロッド】穴釣りには『極光テトラDX』がお勧め!!
お勧めの穴釣りロッドとして、極光テトラDXのコストパフォーマンスの高さを紹介します。カサゴやメバル、アイナメなど、魅力あるロックフィッシュの穴釣りで求められる性能、高感度で高強度を誇り、コンパクトで軽く、機能性や頑健性に優れたロッドです。
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極光テトラとDXとほぼ同じタイプ、同じ性能のロッドで、OGKのテトラスポットという穴釣りロッドがありますが、管理人の使用感としても極光テトラとほぼ変わりません。
テトラスポットは、100、120、140の3種類のラインナップとなっており、こちらも検討対象として紹介しておきます(タイプTSPHGは新製品です)。
もう一点、ロックフィッシュは釣り場によって標準サイズが違ってきますが、20cmクラスが普通に釣れてくるポイントで穴釣りをするなら、大物用を使う方が引き抜きやすくなります。
上記は1.2mで標準的な長さですが、ロッドの強度が大きいぶん、極光テトラやテトラスポットに比べると50g以上重くなります。。
また、このクラスのロッドを選ぶ場合は、M(ミディアム)タイプでないと竿が硬すぎて、魚の食いが悪くなるだけでなく、面白みに欠けてしまうかもしれません。
【リール】
正直、安かろう悪かろうという部分が多くあり、塗装はすぐに剥がれて見栄えは悪くなります。
取りあえず安く穴釣りを始めてみたい方にはお勧めです。
管理人もこのリールを使うことがありますが、スプールの接点に糸が巻きこまれないように注意しましょう(万一の場合は、ドライバーが必要になりますので、一緒に持って出掛けましょう)。
ダイワ(Daiwa) 穴釣り ベイトリール スーパーコロネット ST-10RL
上記の製品と見た目は同じような感じでですが、有名メーカーのコチラの製品は性能や使い勝手が全く違い、管理人を含めた使用者の評価も抜群です。
穴釣り以外での汎用性もありますので、長く楽しむのであれば、コストパフォーマンスを考えても、断然コチラをお勧めします。
穴釣りに使うリールとして求められる要件と、管理人のおすすめのリールとしてスーパーコロネットについて纏めた記事もありますので、穴釣り用のリールをお探しの方は是非ともご覧下さい。
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【極めリール】穴釣りには小型の両軸リールがおすすめ
当サイトでは、魅力あるロックフィッシュ(根魚)の穴釣りの釣り方をはじめ、ロッドやリール、仕掛けなどのタックル、テクニックについて紹介してきました。ここでは穴釣りに最適なリールに求められる要件と、お勧めの小型両軸リールについて紹介します。
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更に小型のST-5RLやST-7RLというタイプもあり、穴釣りの使用であれば糸巻き量以外はほぼ同性能で、非常にコストパフォーマンスの高い製品になっています。
スーパーコロネットの入手をご検討の方は、こちらも検討対象にされてはいかがでしょうか。
ダイワ(Daiwa) 穴釣り ベイトリール スーパーコロネット ST-5RL
ダイワ(Daiwa) 穴釣り ベイトリール スーパーコロネット ST-7RL
【道糸(ライン)】
道糸は安価な汎用のナイロンラインで十分ですが、小型のリールを使うので、なるべく巻きグセが付きにくいものが良いでしょう。
穴釣りの特性上、ラインは根ズレすることも多いので、適度なハリもあるラインがおすすめで、ナイロンにフロロを融合した複合ラインでコスパの高いものがありますので、一点だけ紹介します。
根掛かりの多さや、不意の大物への対応も兼ねて、3号あるいは4号を使用するようにしましょう。
【ブラクリ仕掛け】
ここでは、リールの道糸に結ぶだけのブラクリ仕掛けだけを紹介しておきます。
テトラの組み方で、底まで落としにくい場所もありますので、定番の紡錘形(ソロバン型)と、穴の奥まで届きやすい球形の二種類を用意しておくことをお勧めします。
潮の入り込みが極端に強い場所や、5m以上の深場を除けば、4号か5号を用意しておけば良いでしょう。
穴釣りにおけるブラクリ仕掛けの有用性については、以下の記事を是非ともご覧下さい。
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今回はあくまで一般的な穴釣りの釣法について、敢えて、誰もが簡単に釣果を得られるかのように纏めました。
ただし、このシンプルな釣法にも難しさは多分に存在し、釣果を伸ばす上で、ちょっとしたコツや注意すべき事は多々あります。
他の記事では、その辺りについても詳しく纏めてありますので、是非とも合わせてご覧下さい。
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