テトラや岩場の隙間にラインを垂らせば、穴釣り師にとってそこはカサゴ・メバル・アイナメ・アコウなどのロックフィッシュ・パラダイス!
これで初心者のあなたも、今日はたまたま調子が悪いベテランさんも、ボウズのがれ間違いなし!!
当サイトではこれから釣りを始める入門者さんや、始めたばかりの初心者さん、そして釣り歴はあっても穴釣り経験のない釣り師さんにも、ボウズのがれとして、釣って楽しい食べて美味しいロックフィッシュが釣れる穴釣りを、覚えてもらうことを強く勧めてきました。
これまで、穴釣りの仕掛けやエサ、釣り方などのテクニックをはじめ、おすすめの釣り竿(ロッド)やリール、ブラクリなどのタックル、そして管理人自身の釣行記録と、非常にたくさんの穴釣りに関連する記事を紹介してきました。
今回は海釣りの入門者さんに分かりやすく、穴釣りの初心者さんには穴釣りライフがより充実されるように、これだけ揃えれば穴釣り準備は万全とも言える、そんなおすすめタックルを一気に纏めて紹介します。
もちろん、ほとんどの釣具は他の釣りでも使用できるので、穴釣りのためだけにタックルを用意する必要はありません。
これで明日からあなたもいっぱしの穴釣り師、フットワークのきく身軽な装備で根魚を狙いにテトラ帯へ出陣しましょう!
【極めタックル】穴釣りにおすすめの釣り道具を一挙大公開!!
本記事では穴釣りのテクニックに関する紹介は行っていません。
もし、『穴釣りとは』という内容から検討されるのであれば、以下の記事で詳しく紹介していますので、まずはコチラをご覧頂ければと思います
また穴釣りで使用するタックルのうち、主要となるロッドとリール、ブラクリ仕掛けについては、穴釣りに求められる性能や使い方も含めて、すでに専用の記事で紹介していますので、これらについてのみご興味のある方は、コチラをご覧頂ければと思います。
その他にも、テクニックや雑記、釣行記録などの紹介記事がありますので、是非ともご覧下さい。
それでは、改めてこれだけあれば十分に穴釣りを満喫できる、そんなタックル一式を紹介していきます。
おすすめの穴釣りロッド
穴釣りで使うタックルは、初心者さんでもベテランさんでもほとんど変わりません。
それほど繊細な仕掛けを使う訳ではないこの釣りでは、釣り竿(ロッド)においても使い勝手の良いものであれば、細かい性能に拘る必要はありません。
ただし、ロックフィッシュ(根魚)のフィールドのである穴で戦う訳ですから、潜られる前に仕留められるだけの強度が必要で、筏竿の様な柔らかいロッドは穴釣りに向きません。
穴釣り竿の調子は先調子が良く、ヒットさせた魚に引き込まれないように、穂先は硬めのものを使用しましょう。
ロッドの長さは1.0m~1.5mが使いやすく、どれだけ長くても1.8mまでといったところですが、これは内穴中心で狙うのか、沖側へ張り出したテトラの先端付近を狙うのかで、適切な長さは変わってきます。
テトラの穴釣りでは、ポイントとなる穴を次々と移動しながら釣るという点と、ロッドはずっと手持ちになるという点で、出来るだけ軽いロッドが負担がなくて良いので、そういった意味でも長すぎるロッドは不向きです。
また、根掛かりとの戦いになるこの釣りでは、ロッドの破損が少ない頑丈なものである必要があります。
テトラの上や岩場の上に一時的に置く機会も多い釣りなので、ロッドには傷が入り易く、あまり高価なロッドはお勧めしません。
こういった要素を考慮して、お勧めのロッドを幾つか紹介していきます。
極光テトラは管理人も愛用しているロッドで、当サイトの穴釣り釣行の記事では、最も数多く登場しているロッドです。
上記では穴釣りに標準的な130cmを紹介していますが、少し短めの110cmもあります。
穴釣りに必要となるロッド性能を有しており、ロックフィッシュに力負けしないオモリ負荷が5~20号の硬めのHタイプと、食い込み重視でアタリをとりやすい1~10号のMタイプがあります。
元竿の中に穂先が収まるコンパクトタイプである点は非常に嬉しい点で、非常に軽量で携帯性能も抜群です。
その反面、ガイドが単なるステンレス環というマイナス要素もあります。
ただし、これだけの短いロッドにも関わらず、ガイド数は10個も設置されており、抜群の安定感を誇るロッド仕様になっています。
非常にコスパに優れたこのロッドについては、こちらから詳細をご覧頂けます。
ジャッカルから販売されているEGG ARMは穴釣りを想定した専用ロッドで、SHORTYは長さ55cmの極端に短いロッドで、基本的には足元を攻める専用ロッドです。
小型のスピニングリールやベイトリールが装着なロッドですが、下側グリップが短いのでキャスティング向きではありません。
カラーリングはスポーティーな色使いをベースに、グリーン、レッド、ブルー、ピンク、オレンジと釣りよかコラボカラーの6種類があり、スタイリッシュな外観が所有欲をそそります。
120cmのLONGERというタイプもあり、汎用性を求めるのであればコチラの方が適切だと言えるでしょうか。
そずれのタイプも、その人気の高さから、ECサイトでは定価以上の価格が付いている釣り人泣かせな状況が続いています。
同じ穴釣りで釣れるロックフィッシュでも、釣れる地方によっては標準サイズが全然違います。
例えば、管理人の住む大阪近辺で釣れるカサゴやメバルの標準サイズは15cm程度と小さく、20cmを越えてくると良型だと言えます。
また、冬場のアイナメ(クジメ)は30cmクラスが掛かる時もありますが、最近の穴釣りではほとんど釣れません。
アコウなどの力のあるロックフィッシュも、穴釣りで釣れるサイズは30cmを越える大型はまれです。
このサイズの獲物を狙う穴釣りでは、先に紹介したロッドで十分ですが、20cmオーバーのクラスが普通に釣れてくる釣り場では、潜り込まれるリスクが大きくなります。
このような釣り場では、穴釣りロッドでも、上記のように30号までの負荷のある大物用のロッドで、一気にブッコ抜きできるものが適しています。
イセエビの穴釣りにも使えるようなロッドなので、面白みには欠けるかもしれませんが、穴釣りで遊びは禁物というのも真実です。
内穴よりも外穴をメインに狙う方には、少し長めの150cmのロッドが向いているでしょう。
このロッドは110cm、130cm、150cmの3種類があり、オモリ負荷は1~10号のロッドです。
ポイントによる使い分けで、短いものと長いものの2本が用意できれば理想ですが、1本だけ用意する場合、長は短を兼ねると考えて150cmを用意する方にお勧めです。
コチラも安価なロッドでコストパフォーマンスが高く、穴釣りロッドの中ではそこそこ評価の高いロッドになっています。
このロッドは120cm、150cm、180cmの3種類があり、オモリ負荷は2~8号のカーボンロッドです。
180cmのラインナップもありますが、上記4本の穴釣り専用タイプと違い、際釣りも視野に入れた探り釣り竿というのが適切です。
微妙なオモリ負荷に調整されたロッドは硬すぎず柔らかすぎず、高感度な設定で絶妙な手応えを与えてくれます。
穴釣り竿としてお勧めするかは迷いどころですが、スピニングリールをセットする使い方も合わせて考えれば、上記の4本よりは適しています。
また、カーボンロッドゆえ少しばかり高級感があるのと、ネーミングセンスの高さもお気に入りです。
穴釣りにおすすめのベイトリール
穴釣りに向いたリールとしては、結論から先に言ってしまうと、小型の両軸リールに勝るものはないと思っています。
スピニングリールやベイトキャスティングリールが使えないわけではありませんが、使いやすさという点で雲泥の差がでます。
これは、以下に示す理由をご覧頂ければ理解出来ると思います。
穴釣りリールの要件
- 縦の釣りに伴うベイトリールとの相性の良さ
- キャスティング性能は必要としない穴釣り
- 穴というフィールドで戦うための両軸パワー
- 糸巻き量は少なくて良いので小型で十分
- 軽量ショートロッドにフィットする小型リール
これらの条件を完全に満たすのが小型の両軸リールで、その中でもトータルパフォーマンスの高さで他を圧倒する2種類のリールが以下に紹介する『DAIWA Super Coronet』と『SHIMANO CLUB DEMI』です。
穴釣りでお勧めするリールについては、そのすべての要素を記載した記事をすでに紹介していますので、詳しくご覧頂く方には、こちらの記事をお勧めします。
ここでは、お勧めするリールについて、簡単に紹介しておきます。
もともとはロックフィッシュを釣る穴釣り用リールではなかったのですが、当サイトの上記の記事で紹介したことで大ヒットしました。
その後、他のサイトでも大々的に取り上げられたことから、今では穴釣り用リールとして販売されるようになっているリール達です。
コロネットⅡは、糸巻き量3号-50mで、次に紹介するクラブデミに比べてより穴釣り向きの仕様になっています。
先代のスーパーコロネットにはコロネットⅡと同型のタイプ10RLの他に、7RLや5RLという少し小型のラインナップもありましたが、コスパの問題もあってか今は1本化されています。
その代わりと言っては何ですが、コロネットⅡについての最新情報として、2021年4月から5月にかけてカラーラインナップがスタンダードのブラックにレッド、オレンジ、イエローの3種類が追加され、合計4種類になりました。
近年の穴釣り人気の高まりで、タックルそのものにスタイリッシュ性も求められるようになってきており、そこをターゲットとしたメーカーの対応といえるでしょうか。
先に紹介したジャッカルの派手なロッドのカラーに合わせたり、周囲との差別化を図るのであれば、カラー違いのリールを使うのも良いですね。
クラブデミコロネットと同タイプの両軸リールですが、3号-50mタイプが最小サイズとなっており、15RLと20RLのより大き目のサイズがラインナップされています。
実は最大サイズの20RLでは糸巻き量が3号-100m巻けるにも関わらず、自重106gはコロネットⅡの110gよりもむしろ軽く、軽量性では一歩先じているというメリットがあります。
ギア比も高い設定になっているので、穴釣りでの使用だけでなく、海面までの高さがある釣り場での際釣りや、ボート釣りなどにも使用しやすく、汎用性の高さではクラブデミを選択する方がメリットがあるとも言えます。
性能はスーパーコロネットと同等なのでSHIMANO派なら尚更ですが、少し大き目の汎用性の高いリールをお求めの場合は、コストメリットを考えてもコチラの方がお勧めだと言えます。
SHIMANO クラブデミ ST-15RL(糸巻き量号-65m)
SHIMANO クラブデミ ST-20RL(糸巻き量号-100m)
穴釣りにスタイリッシュ性を求めるのであれば、このような片軸リールを用いて、サミングテクニックを駆使しながら楽しむのも悪くありません。
スピニングリールより使い勝手は良いですが、上記で紹介した2種類のベイトリールと比較すると、穴釣りを難しくさせるのでお勧めはしません。
先にリンク先を紹介しました『【極めリール】穴釣りには小型の両軸リールがおすすめ』の中で、管理人の自己満足の世界として紹介していますので、このような穴釣りスタイルを面白くさせる商品もあるいということだけお伝えしておこうと思います。
もう1点、パワーミニットは最安に近いリールですが、安価なタックルでも十分に楽しめるのが、穴釣りの良いところでもあります。
とにかくまずは安く始めてみて、自分に合っていれば順次タックルを揃えていこうという方には、このような両軸リールで始めるのも良いかと思います。
もうかれこれ20年以上、穴釣りの経験を持つ管理人ですが、複数本のロッドを出す際には、未だにこのタイプのリールを使用することがあります。
ただし、使用する際に一点だけ気を付けて欲しいのは、スプールと本体の接点に糸噛み防止機能がありません。
糸ふけを巻き取る時には、隙間にラインが巻き込まれないように、注意する必要があります。
万一の時は使用不能で釣りにならなくなるので、精密ドライバーを持っておくと、スプールを外してリカバリーが出来ます。
穴釣りにおすすめの仕掛け
メインタックルとなるロッドとリールが決まれば、次は仕掛けの準備です。
穴釣りの仕掛けは至って単純で、リールから出る道糸(ライン)にオモリと釣り針を結べば完成です。
ただ、穴釣りはおろか、これから釣りを始めるという方には、仕掛けの作り方から学ばなければなりません。
しなしながら、穴釣りには『ブラクリ』という穴釣りや探り釣りに特化した完成仕掛けが販売されていますので、心配は無用です。
穴釣りでブラクリをメインに使う方は殊のほか多いので、スタートは釣り糸を1箇所結べば完成するブラクリ仕掛けから始めるのが良いでしょう。
ここでは、仕掛けに必要な釣具一式を紹介していきます。
道糸(ライン)
穴釣りには少しハリの強いラインで、強度は3号か4号程度が向いています。
根ズレ軽減を考えて、フロロカーボンを使用する方も多いですが、管理人は食い重視でほぼナイロンを使用します。
安価なラインで十分なので、傷んだ部分はどんどん切り捨てて使う方が、結果的に釣果は上がると思います。
ダイワのジャストロンは、少し張りの強い平行巻きでラインで、非常にコストパフォーマンスの高い製品です。
穴釣り以外の使用でも勧めますが、糸ヨレは発生しますので、何度か使用すれば巻き替えが必要になります。
どうせラインは根ズレで傷んでくるので、どんどんと巻き替えて下さい。
それでも、500mもあるので、安価なこのラインを使い切るまでに数年掛かりになります。
オモリ
オモリの基本形状は長型と丸型になり、水深や潮の流入の強さに応じて3号~6号程度を使用します。
中通しタイプを使うか、サルカンが埋め込まれたタイプを使うかになりますが、自分でサルカンをセットするなら、前者の方が安く済みます。
穴釣りは仕掛けのロストが多い釣りなので、必ず種類別に複数のオモリを用意しておきましょう。
中通しのオモリの中でも、ゴム管付きオモリは、根掛かり軽減の役割を果たすのでお勧めです。
真っ直ぐに落ちやすい穴では長型が使いやすいですが、テトラの組上げが密な場所や、水深がある場所ではオモリが底まで落ちていき辛いので、丸型を使うのが良いでしょう。
仕掛けの作りやすさで言えば、このようなタル付きオモリを用意する方が結びやすくて、仕掛けのリカバリーも早くなります。
ただし、少し割高になり、例えば上記の製品は、3号までは3個入りですが、4号以上になると1パックで2個入りになります。
コストを考えれば、中通しオモリとサルカンを使って、自分で仕替けを作る方が良いですね。
糸付き針
穴釣りで使用する釣り針は、安価な糸付き針で十分です。
ただし、釣り針の大きさはそれほどこだわりませんが、ハリスは1.5号以上を使用して下さい。
なお、糸付き針を使ったとしても、釣り針の結び方は早めに覚えて、バラ針だけは用意するようにしましょう。
穴釣りではハリスは10cmまでしか使用しないので、糸付き針のハリス部分だけが余るので、これを有効利用できるようになればコストが抑えられます。
釣り針の種類は、使うエサの種類によって最適なものが変わりますが、オールマイティなものは丸セイゴかチヌ針あたりです。
余り軸の細い強度のない釣り針は、穴釣りには向きません。
ただし、エサにシラサエビ(活きエビ)を使う、あるいはメバルをメインターゲットとする、この2点の場合は軸の細いメバル針を使用するのも良いっでしょう。
この製品は、『ネムリ針』という通常の釣り針とは異なる性質を持つ釣り針です。
穴釣りで根掛かりに悩まされている方には持ってこいですが、魚への針掛かりも悪くなってしまうというデメリットもあります。
諸刃の剣とも言える釣り針ですが、根掛かりばかりで心が挫けそうな場合には、天の助けになるかもしれません。
『ネムリ針』についてご興味のある方は、こちらをどうぞ
ブラクリ仕掛け
先に少しだけ伝えましたが、穴釣りといえばブラクリ釣りと認識されるほど、一般的な仕掛けです。
実はブラクリの種類もたくさんあって、ターゲットや釣り方によっても、少し使う種類や扱い方が違うのですが、ここでは紹介しきれませんので割愛します。
ブラクリについて詳しく知りたい方はコチラをどうぞ
根魚(ロックフィッシュ)の穴釣りで有用なブラクリ仕掛けの種類
ここでは、最も一般的なソロバン型1種類と、丸型1種類を紹介します。
ブラクリといえば、ささめ針と言えるほど定番の製品です。
釣り場の水深が深い場合や波が強い場合は6号くらい、逆に浅場や潮が緩い場所では3号程度の軽い仕掛けを使いましょう。
ブラクリは消耗品で、岩場にゴツゴツと当たりますので、塗装はすぐに剥がれてしまいます。
それが釣果に悪影響を及ぼすわけでもないので、針先の鋭さが失われてしまい、掛かりが悪くなるまでは使い続けましょう。
丸型のブラクリを使うなら、テトラ玉の一択です。
ブラクリのみを使って穴釣りを行うのであれば、基本となるソロバン型だけでなく、丸型も用意しておきましょう。
オモリの項で説明しましたが、落ちていきにくい穴を攻めるなら、丸型が助けになってくれますが、丸型を操るには少々テクニックも求められます。
穴釣りにおすすめの便利グッズ
それでは最後に、穴釣りを楽しむ上で、是非とも用意しておきたいサポートアイテム(便利グッズ)を紹介します。
この中には必須の釣具もありますが、海釣り全般で使えるものなので、必須アイテムで持ってないものがあれば、是非ともこの機会に購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
水汲みバケツ(活かし用)
水汲みバケツは海釣りでは、必須アイテムになります。
様々な釣行シーンにおいて、水汲みバケツを忘れてしまうと途方に暮れることになります。
そのあたりについての詳細は、こちらにまとめてあります。
穴釣りにおいても水汲みバケツは必須アイテムで、手洗い用としてだけでなく、釣れた魚を一時的に活かしておくのに便利です。
テトラの上でクーラーのある場所へ釣れるたびに戻るのは大変だし、活かしておくことで後で持ち帰るものとリリースするものを選別できます。
釣り開始直後は、釣れた魚が小さくても、すぐにリリースするというのはなかなか勇気がいりますので。
テトラでの水汲み作業は、バケツがどうしても岩場に当たったり、擦れたりするので、シッカリとした頑丈な製品がお勧めです。
上記ダイワの製品は、ハードビニールながら折りたたみ可能かつ記憶形状に優れ、コンパクトに持ち運び可能です。
管理人も上記のバケツを使用(先の写真のガシラが入ったバケツです)していますが、23cmはかなりの水量が入るので、魚を活かしておくのにも最適です。
メッシュ素材のジッパーの蓋が付いているので、魚が入ったまま海水を入れ替えてやることが可能です。
ただし、海水を汲んだバケツはとんでもなく重くなるので、活かし目的以外の使用がメインの場合は、21cmタイプを推奨しています。
メーカー製でなければ少し安価な水汲みバケツも販売されており、シッカリとした作りなので、コスパ的にコチラの方が人気は上です。
付属のロープが少し貧弱な製品もありますが、基本的なバケツとしての性能は、先のダイワ製品に後れを取りません。
初めて水汲みバケツを購入される方なら、この製品でも十分に満足がいくものと思います。
フィッシングプライヤー
ロックフィッシュ(根魚)はエサを丸呑みするタイプの魚が多いので、何らかの針外しをもっておくと良いでしょう。
針はずし単体のものを購入するよりは、フィッシングプライヤーを用意する方が、多機能で何かと便利です。
海釣りの便利グッズとして有用なタックルなので、是非一度検討してみて下さい。
フィッシングプライヤーについても、当サイトで詳しく紹介しています。
ここでは、コストパフォーマンスの高い安価なTAKAMIYAのプライヤーを一つだけ紹介します。
前述のとおり、穴釣りでの使用目的は、飲み込まれたフックを外すことです。
プライヤーには、ベントノーズとロングノーズという2種類がありますが、上記は先端が細く長い形状になったロングノーズタイプです。
魚の口の中に入れて、フックが掴みやすいのはロングノーズタイプです。
プライヤーは決して高い釣り道具ではないので、ぜひ一本は常備しておくことをお勧めします。
ランディングネット
管理人はほとんど使用しませんが、テトラの釣りに不慣れな人や、釣った魚がパッと見で分からないうちは、写真のようなネットを持っておくと良いですね。
少し大物を掛けた時など、釣り上げた後で焦らなくて済み、まさかのポロリで捕り逃すという事もなくなります。
穴釣りには写真のような小型のネットが使いやすいですが、なかなか見つからないと思います。
少し大き目ですが、以下のような製品だとルアーフィッシングなどにも有用です。
出来れば上記のようなラバーネットが、魚に優しい、長持ちする、匂いが付かないなど、何かとメリットがあります。
穴釣りで使うだけなら、出来るだけ安いもので十分なので、色々と探してみてはいかがでしょう。
エサ箱
このエサ箱も、先ほどのネットの写真で腰のあたりにセットしているのが確認できます。
こんな感じでエサ箱があれば、エサ替えの都度、エサのある場所まで戻らなくてすみます。
生きエサがメインの穴釣りでは、アオイソメを中心とした虫エサを使う機会が多いですが、虫エサは小さな発泡スチロールやプラスチックのパックに入っています。
ちょっとした風で吹き飛んでしまい、テトラの上で飛ばしてしまうと、一貫の終わりです。
携帯タイプのエサ箱へ必要分だけ小出しにして、パックは涼しい所へ保存しておくことで、エサが弱るのも防げます。
エサ箱は様々な種類がありますので、自分の好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。
エビクーラー(活きエビ ブクブク)
穴釣りで最も効果が高いエサが活きエビで、主にシラサエビやブツエビなどの呼ばれるヌマエビを使います。
もちろん、釣り場や時期・時間によって最適でない場合もありますが、総じて食いは抜群です。
ただ、活きエビを使うには、活きエビを生かしておくブクブク(エビクーラーと呼ばれます)が必要になります。
これから道具を揃えて釣りを始める入門者さんには勧めませんが、穴釣りの魅力にはまれば避けて通れなくなるでしょう。
特に管理人が住む関西では、びわ湖が近いこともあり、シラサエビは入手しやすく、穴釣りで使う程度なら一杯(500円)で終日楽しめます。
上記のような小型のエビクーラーで、ポンプや掬い網も含めてセットになったものが販売されています。
エビ撒き釣りのように大量の活きエビを使う場合は水量不足でアウトですが、刺しエサに使う程度なら、このような製品で十分です。
大型の釣具店に行けば、セット売りしていたりするので、一度手にとってどのようなものか、見てみてはいかがでしょう。
魚つかみ(フィッシンググリップ)
管理人はロックフィッシュ相手にフィッシンググリップは使わないので、写真では紹介できませんが、魚つかみは様々な釣りで大活躍する便利グッズです。
穴釣りで釣れるロックフィッシュも、アイナメを除けば、カサゴもメバル、その他みんなエラが尖っています。
下顎を指で掴めば問題ありませんが、初心者さんには抵抗があるかもしれませんね。
穴釣りに限らず釣りを続けるのであれば、いずれ用意するタックルなので、是非一度ご検討下さい。
ディノグリップは、挟む部分が幅広なので、釣った魚をかなりホールドしやすいフィッシンググリップになっています。
大き目の魚でもガッチリと掴めるので、初心者さんでも非常に使いやすいフィッシンググリップです。
ただし、少しばかりトゲトゲが鋭いので、身が柔らかい魚を掴むときの力加減には注意が必要です。
取りあえず安いもので用意しておくという場合には、上記のようなハサミ型の製品が良いでしょう。
スプリングが入ってないので、自分で開閉する必要がありますが、始めて使うのなら不便も感じないと思います。
ただし、フィッシンググリップは結構値段がピン切りで、あまり安くて使い物にならないものを選ぶと、むしろ100均で売っているトングのようなものの方が使いやすい場合もあります。
ヘッドライト
ロックフィッシュは夜行性でもあるので、夜釣りでは好釣果に繋がることも多々あります。
ただし、闇夜を照らすヘッドライト(ヘッドランプ)が必要になります。
ヘッドライトも使用用途に応じて選ぶ必要のあるタックルなので、ご検討される方はコチラをどうぞ
ここでは、標準的な性能を持つ売れ筋の人気製品を一点だけ紹介します。
このヘッドライトは、2017年の発売以来、爆発的なヒットを飛ばしている製品で、同タイプのライトが乱立するようになった2021年の今現在でもまだまだ注目を集めている高性能ヘッドライトです。
少しずつ価格が上がっていますが、他の同等レベルの製品と比べれば、まだまだコストメリットのある製品です。
これまで最強クラスの明るさを誇るヘッドライトを使い続けている管理人も、後ろ髪を引かれるほどのコストパフォーマンスです。
なお、夜のテトラはヘッドライトがあっても視界は悪く、危険がいっぱいです。
特に一人での釣行では、何かあっても周囲に人がいないケースが多く、助けも呼べません。
初心者さんやテトラの釣りに不馴れな方は、夜のテトラは近づかないでください。
バッカン
上記は40cmのバッカンに、これまで紹介したものを収納した状態で、管理人は穴釣りだけで釣りに出る時は、このような片手荷物のスタンスで出掛けます。
別途クーラーボックスも持っていきますが、これは車に積んだまま置いていきます。
もう少し大きめで45cmのしっかりしたメーカー製のハードバッカンも持っていますが、穴釣りではソフトでオープンな安物の方が使いやすいです。
というのも、収納しているタックルは、テトラに降りると、ほぼすべて身に付けるか、手持ちになります。
穴釣りはフットワークの釣りになるので、なるべくコンパクトに纏め、必要なものは身に纏う方が効率が良いです。
(エビ活かしクーラーを持参しない時は、バケツ1つと、ロッド1本で出る時もあります。)
荷物の収納と持ち運び用としてですが、バッカンがないと移動に苦労するケースもあるので、一度ご検討されてはいかがでしょう。
以上で、穴釣りに必要となるであろう、タックルの紹介を終わります。
すべてを揃える必要はなく、最低限として自分が必要となるものだけ揃えれば良いでしょう。
ただし、これから釣りを始める入門者の方には、それを選択することそのものが難しいと思います。
上記の紹介は、基本的には優先順位の高い順に紹介していますが、最後に今一度、優先度をケース別にして纏めておきます。
必ず必要なタックル
- ロッド(釣竿):120~150cm
- リール:小型の両軸リール
- 仕掛け:ブラクリだけでもOK
- 水汲みバケツ:蓋がネット状
リールにはラインが巻かれている必要がありますが、最低これだけのタックルとエサがあれば、穴釣りに出掛けられます。
上記で紹介してきたものから、もし最安のセットを組めば、4,000円程度でタックルは揃います。
時期と時間帯にもよりますが、釣れたら帰るまで水汲みバケツで活かしておいて、帰りに海水を捨て、コンビニで氷を買ってバケツに入れてやれば、十分新鮮な状態で持ち帰れます。
ちなみにカサゴの場合は、異様に生命力が強いので、海水中でなくても長く生きているし、氷や冷蔵庫に入れてもいつまでも動いています。
極力用意したいタックル
- フィッシングプライヤー
- フィッシンググリップ
- エサ箱
- バッカン
いずれも便利グッズと言える代物で、釣りを続けていると自然に持つようになります。
利便性だけではなく、安全性の向上にも繋がるアイテムなので、出来るかぎり早いうちに揃えてしまうことをお勧めします。
いずれは欲しいタックル
- ランディングネット
- エビ活かしクーラー
- ヘッドライト
- その他諸々
初心者のうちは必要ないかもしれませんが、穴釣りを続けているとブクブクなどはすぐに欲しくなるかもしれませんね。
その他諸々と示したのは、管理人も実際使っているタックルで、実はまだ幾つか紹介していない便利グッズがあります。
穴釣りは安く始められる釣りというのも一つの売りなので、そこそこの価格の製品については、本記事では紹介するのを控えました(人気のジャッカルのロッドだけ少し高いです)。
以上で、段階に応じたタックルの準備に関するまとめも終わりたいと思います。
穴釣りは釣って楽しく、食べて美味しいロックフィッシュがターゲットの、非常に魅力ある釣りです。
一見地味に見えるこの釣りは、ボウズが少ない釣りではありますが、極めようと思えば結構奥深く、管理人もかれこれ20年選手です。
他の釣りと違って年中楽しめる釣りでもあり、むしろオフシーズンの冬場こそロックフィッシュの本番ですので、年中釣りを楽しみたい方も含めて、是非とも穴釣りをマスターしてみてはいかがでしょうか。
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