【釣りのネタ帳】では【釣りの種類や状況に応じた釣り糸の使い分けを知る】という目的のもと、テーマを決めてシリーズものにしていくという試みに挑戦しております。
因みにシリーズへの試みに至った経緯をご存じない方は、宜しければコチラからどうぞ
今回はテーマ第6弾になります。
【基本的な釣り糸の結びの種類を知る】と題して、釣り入門時から必要とされるテクニックで、釣り糸の結び方の種類に焦点を当てた内容にしました。
今回はカレイやキスなどの底物狙いで人気の高い『投げ釣り仕掛け』を作る際に、発生するであろう釣り糸の結びの種類を紹介します。
本シリーズの趣旨は、釣りの初心者さんや、管理人のような根っからの釣り吉とは言えない中級レベルまでの方を対象に、参考となるような情報を提供することです。
今回も基本色の強い内容になりますので、釣り達者な方にとっては退屈な内容かもしれませんが、その点は予めご容赦願います。
釣りの種類や状況に応じた釣り糸の使い分けを知る!!
テーマ【6】
基本的な釣り糸の結びの種類を知る【投げ釣り仕掛け編】
釣りを始めるには、まず魚を釣り上げる為の仕掛けが必要です。
仕掛けの種類は多種多様であり、自分で一から作らなくても、仕掛けそのものの完成品として販売されているものもあります。
今回紹介する投げ釣り仕掛けについては、特に仕掛けそのものを購入して使用される方が多いのではないでしょうか。
投げ釣りにおいては、ほとんどの釣りで使う道糸やハリスの他にも、仕掛けに力糸や二本ヨリを組み込むなど、特殊な仕掛けを用いるケースがよくあります。
一般的な投げ釣りで使われる具体的な仕掛けを例に挙げて、釣り糸が結ばれている部分がどのようになっているのかを見てみましょう。
上の図は海釣りにおいてカレイやキスなどの底物を狙う際の、基本的な投げ釣り仕掛けと、釣り糸の結び部分を示しています。
この仕掛けでは、リールのスプール部や二本撚り糸の作り方を含めて6種類の結び目が存在しています。
それでは、一つづつ、見て行きましょう。
①スプールの結び、①サルカンの結び
スプールはリールの糸巻きの部分で、ここに道糸を巻いておきます。
道糸の巻き始めには、スプールに道糸の端を固定する必要がありますので、釣り糸を結ぶ必要があります。
サルカン(スイベル)は、糸と糸を繋ぎ合わせる際の連結部の釣り具となっています。
今回のケースでは力糸と二本ヨリ、あるいは二本ヨリとモトス(幹糸)を連結するのにサルカンを使用しており、糸と糸を直結するよりも、手軽に糸を繋ぐことが出来ます。
この2種類は同じ方法で結ぶことが可能であり、最も手軽で基本的な方法は【ユニノット】と呼ばれています。
ただし、二本ヨリとの連結は以降の⑤で示した【エイトノット】で固定したり、スナップ付サルカンのスナップ部に通すこともあります。
【ユニノット】をご覧の方はコチラ
さらに最も迅速かつ簡単なサルカンの結び方である【クリンチノット】についても紹介しておきます。
【クリンチノット】をご覧の方はコチラ
②道糸と力糸の結び方
投げ釣りでは、仕掛けの投入時(キャスティング時)の高切れを防ぐためによく力糸を用いますが、この時に道糸と力糸を直結する必要があります。
糸と糸を直結する最も手軽で基本的な方法に、【アメリカ結び(ブラッドノット)】と呼ばれているものがあります。
【アメリカ結び(ブラッドノット)】をご覧の方はコチラ
③二本ヨリ(二本撚り糸)の作り方
二本ヨリは特に遊動式L型テンビンを使用する投げ釣りで、モトスに張りを持たせ絡みを防止したり、スレによる仕掛けの痛みを防ぐ為に用います。
【二本ヨリ(二本撚り糸)の作り方】をご覧の方はコチラ
④モトスチチワの結び方(出し方)
モトスチチワはモトス(幹糸)の途中にエダスを連結させる為に作る小さな環のことです。
モトスにはエダスより太目の糸を使い、モトスチワワを作ることで複数本の釣り針を持つ仕掛けが作れ、ハリスの痛みや切れによる交換の際、簡単に同じ位置に針をセットしなおすことができます。
【モトスチワワの作り方】をご覧の方はコチラ
⑤ハリスチチワの結び方(出し方)
ハリスチチワというのは、釣り針と反対側のハリスの先に輪を作ることで、結び付ける対象が輪状のものであれば、ワンタッチでセットすることができます。
図で示したものは、モトスチチワや、モトスの先端に作ったチチワに対し、ハリスチチワで連結させているのが確認できます。
先にも述べましたように、このような仕掛けにしておくことで、容易に釣り針をの交換を行うことが出来ます。
ハリスチチワを作る最も手軽で基本的な方法に、【8の字結び(エイトノット)】と呼ばれているものがあります。
【8の字結び(エイトノット)】をご覧の方はコチラ
⑥釣り針の結び
ハリスの端には釣り針が結ばれています。
釣り針の種類や大きさ、求められる強度等によって、様々な結び方が存在します。
最も手軽で基本的な釣り針の結び方には、【外掛け結び】と【内掛け結び】と呼ばれている方法があります。
【外掛け結び】と【内掛け結び】をご覧の方はコチラ
釣り糸を結ぶという作業は、釣りをする人なら誰もが必ず行います。
慣れてくれば意識しなくても自然と行えるようになり、今回紹介した基本的な結び方以外でも、仕掛けやターゲットに合わせた強度の違う結び方を覚えていく方もいるでしょう。
更に一歩進んで、自分なりの結び方を考案する人も珍しいことではありません。
ただ、今回紹介した結びの方法は、手軽で汎用性が高く、釣りの初心者・上級者を問わず、最も多くの人が使っている方法です。
まずは基本となるこの結び方をマスターし、釣りを行っていくうちに、釣り糸を結ぶことの重要性を肌で感じ始めたら、ケースに応じた更に強度の高い結び方のマスターへとステップアップされると良いでしょう。
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以下にも釣り糸の結びに関する記事がたくさんありますので、是非ともご覧下さい。
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